高円寺の「小杉湯」は交互浴の聖地！名物のミルク風呂もおすすめ！

銭湯巡りをテーマにしていたテレビドラマ「昼のセント酒」を始め、メディア撮影にも使われる「小杉湯」は高円寺で大人気を博しているおすすめの銭湯です。学生さんから社会人まで幅広く利用されている高円寺の顔ともいえる銭湯「小杉湯」。営業時間やお風呂の種類など、高円寺の気になる熱い癒しスポットの銭湯「小杉湯」についてご紹介いたします。

JR中央線高円寺駅から徒歩5分ほどの「小杉湯」。営業時間は15時30分から深夜1時45分まで。学校帰りの学生さんや残業帰りにお酒を楽しんできた社会人でも十分に利用できる営業時間の設定です。最終受付は営業時間ラスト15分前の深夜1時30分までですが、飲み会の締めなどで15分だけでもとミルク風呂や交互浴を楽しんでいく人もいるようです。

嬉しいのは営業時間だけではありません。ボディータオルは1枚目なら無料で利用可能!バスタオルとボディータオルは有料の銭湯も多い中、有難いサービスです。入浴料は、平成26年7月1日より開始された東京銭湯の利用料に伴って大人460円。都内の銭湯ならどこでも利用可能な東京浴場組合主催の都内共通入浴回数券も10枚つづりで4,300円で購入できます。

昭和8年の創業という歴史をもつ老舗銭湯の「小杉湯」は、まるで昭和にタイムスリップしたかと錯覚できるようなレトロな建物がステキな印象を醸し出しています。音楽やファッションにアートなど多様なサブカルチャーと古き良き歴史が入り混じる中心スポットとして、そしてミルク風呂など多様なお風呂を楽しめるとたくさんの人に愛されている銭湯です。

古い物を大切にというコンセプトの「小杉湯」には高円寺の地元の方の愛情に包まれてきた古い柱や屋根など建物の要所要所に昔のものを活かした部分がたくさんあります。築84年を誇る破風屋根、欄間の彫刻などリニューアル時に残せるものは残して作られた「小杉湯」。老若男女に愛されています。

古き良き建物に新しい風を融合している面白い「小杉湯」は、お風呂上りに休憩できる待合室も楽しい仕掛けで溢れています。待合室をギャラリーとして月ごとで貸し出されていて、純粋にギャラリーの展示を楽しみにされているファンもいます。銭湯だけではなくギャラリーとしても飽きることのない高円寺おすすめのカルチャースポットにもなっています。

イベントがない場合の待合室ギャラリーには、地元のおじいさんの絵が飾られることなどもあり肩肘張らずに利用できる楽しい空間です。漫画などもたくさんあり、つい漫画に読みふけってしまう方も多いようです。営業時間内であれば、のんびりと癒されて帰ってほしいという「小杉湯」の優しいスタンスに惹きつけられているファンも続出しています。

お子さん連れにも嬉しいのは、漫画だけではなく絵本が充実しているところ。漫画を読むにはまだ小さなお子さんのために絵本が準備してあるのは、お父さん・お母さんにも喜ばれています。銭湯だけにお風呂や銭湯がテーマの絵本も多く、その愉快なラインナップは大人でも営業時間を忘れていくつも読んでしまうほど楽しめる内容の絵本ばかりです。

「小杉湯」の人気の秘密はまだまだあります。お風呂に使用されている自然回帰水です。90ｍもの深井戸水が自然回帰システムによりエネルギーを蓄えた自然回帰水と生まれ変わります。「小杉湯」は、すべての水がこの自然回帰水です。自然回帰水は、体が温まり肌がすべすべになります。交互浴やミルク風呂も自然回帰水と合間り、効果も抜群になります。

女性におすすめなのは、人気のミルク風呂です。甘い香りに癒されるお肌にやさしいミルク風呂はお湯も柔らかく包まれるような感覚を味わえます。ラノリン・ミツロウ・ミネラルオイルの効果で体をじんわりと暖めてくれます。ミルク風呂は温度もぬるめなので、お友達同士でおしゃべりしながらしっとり温まるのもおすすめの入浴法です。

都内で毎日ミルク風呂に入れるのは「小杉湯」だけ。なのでミルク風呂は「小杉湯」の名物でもあります。「小杉湯」の自然回帰水との相乗効果で肌がスベスベになるだけではなく、神経痛や打ち身にも効果があります。ミルク風呂はミルクそのものが入っているのではなく、クリーム状のミルク風呂の素を使用していますが、このクリームをたっぷり使用されています。

ミルク風呂と合わせて、「小杉湯」のおすすめは聖地とまであがめられている交互浴です。交互浴とは、温かいお湯に入り、そのあと水風呂に入るという温冷のお風呂を交互に繰り返す入浴法です。交互浴は、温冷刺激を受けることで疲労回復に絶大に効果があると言われています。「小杉湯」でも営業時間が許す限り、交互浴を楽しむ方も多いようです。

疲労回復以外にも、冷えやむくみ・肩こりが改善したり、皮膚炎の改善、糖尿病・肥満・喘息等の改善、免疫力を高めたり、整腸効果、頭がすっきりして熟睡できるなど交互浴はいろいろな症状に効果があります。但し、水温が上下を繰り返すので心臓疾患のある人は避けてください。そんな交互浴の方法まで、「小杉湯」では図解してくれています。

水質が気に入った場合は、自然回帰水の持ち帰りが可能。入浴した日に限り、自然回帰水ボトルを購入すれば1日2ℓまで持ち帰ることができます。飲料としても使用できますので、その効果を体内から試してみることもおすすめします。また「小杉湯」にある女性専用ランドリーも自然回帰水を使用。営業時間8時から深夜1時45分まで利用できます。

交互浴はほかの銭湯などでも行えますが、「小杉湯」が交互浴の聖地とまで言われている秘密は温度と水質にあります。水風呂は地下水を浄水して使用しているので、夏でも冬でも設定は16度前後。冷たすぎないのでゆっくり入れる温度で交互浴に最適です。営業時間を活用し、じっくり交互浴を楽しむ方が多いのも頷けます。

季節の果物などを合わせたお風呂を楽しみ効能を感じるのも日本人の古くからの醍醐味ですが、「小杉湯」さんでも季節のお風呂を大切にされています。季節や暦の行事ごとに企画されるお風呂は、柚子湯や酒粕湯、りんごにシークァーサーなどバラエティにも富んでいてぜひ試してみたくなるイベントでもあります。

季節のお風呂は温かいお風呂だけに限られるわけではありません。水風呂でも楽しめるとことが「小杉湯」のいいところです。レモンとかぼすの水風呂は、柑橘のさわやかな香りにさっぱりとしたお水の肌触りでいくらでも浴槽に入っていられそうな気持ちよさで病みつきになってしまいます。

「小杉湯」ではタオル1枚であれば無料ですし、ボディーソープにリンスインシャンプーは備え付けてありますが、フロントで販売もされています。固形石鹸の販売もあるので石鹸派の方もご安心ください。またクレンジングや化粧水に髭剃り用のカミソリなどの販売もあるので手ぶらでフラっと立ち寄れます。もちろんこだわりがある方は持ち込みもOKです。

東京では、東京都浴場組合が主催する「東京銭湯お遍路巡礼スタンプラリー」もあり、御朱印帳のようなスタンプノートもあります。該当の銭湯であれば訪れた際にスタンプノートにスタンプを押してもらえます。「小杉湯」にももちろんスタンプ設置。ミルク風呂をイメージさせるデザインがとってもキュート。フロントでスタンプについて尋ねてみて下さい。

「小杉湯」やほかの銭湯でもドライヤーは有料です。3分で20円という金額で、家庭でも使うハンディタイプのドライヤー、そして注目してほしい別タイプのドライヤーがあります。古き良きものを大切にする「小杉湯」の世界観にぴったりなドライヤーは、昭和の美容院でパーマなどに使っていた着席タイプのドライヤーです。そのレトロ感がたまらないと評判です。

銭湯でゆっくり温まったあとのお楽しみと言えば、お風呂上がりのドリンク!「小杉湯」にももちろんいろいろなドリンクが販売されています。銭湯での定番ドリンクと言えば、瓶に入った牛乳にコーヒー牛乳。コーヒー牛乳を味わいながら待合室で漫画を読み、お風呂上がりのくつろいだ時間を過ごすのは至極の贅沢です。

女性に人気のお風呂上りドリンクは、牛乳は牛乳でもフルーツ牛乳です。ミルク風呂でお肌をすべすべにした後、フルーティな牛乳を体内に取り入れれば効果が上がりそうです。また温まった体にぴったりとやはり女性に人気のドリンクは、お腹にやさしいヤクルトです。子供連れのママにはお子さんと一緒にヤクルトを楽しむと心もほっこりできると評判です。

交互浴を繰り返しノドが乾ききっていると飲みたくなるのはやっぱりラムネ。そのほかの炭酸飲料も人気です。「小杉湯」はラムネやサイダーの種類が多いのも嬉しいところ。季節によって違いはありますが、夏には全国25種類のラムネ類を置いていたこともあります。定番のプレーンな味から、キウイ味にスイカ味、なしサイダーなどバラエティ豊かです。

季節のお風呂など銭湯としてのイベントだけではなく、音楽・アート・お笑いなど幅広いイベント会場として展開するのが「小杉湯」の魅力です。銭湯の壁画を描くときでさえ、銭湯内を解放し見学できるイベントが行われました。なんと銭湯の壁画を描ける絵師は現在、日本に3名だけ。「小杉湯」の壁画はそのうちの1名によって描かれています。

銭湯内に座布団を乗せたお風呂椅子を並べた客席、浴槽をバックにしたステージで音楽を楽しむアコースティックライブ「小杉湯フェス」は小杉湯イベントでも代表格で、人気を博した結果これまでに2回開催されています。浴槽のへりに腰掛けギターを奏でながら歌うアーティストの姿はかなり貴重ですし、浴槽のエコーの中に響く音楽は幻想的でもあります。

お風呂場にイスが並べられたところまでは「小杉湯フェス」と同じですが、中央に赤い演壇が置かれた場合はなんと落語の寄席になります。高円寺の街中が演芸に包まれる2018年で8回目を迎える「高円寺演芸まつり」の開催中、「小杉湯」のお風呂場も寄席の会場となるのです。銭湯で落語、開放的な気分で面白さも倍増です。

文科系のイベントだけではないのがまた「小杉湯」の面白いところです。なんとピラティス会場として期間限定でレッスンを行っていたこともあります。お風呂場や脱衣所にピラティス用のマットが所狭しと並べられ汗を流す経験はなかなかできることではなく好評のイベントでした。運動して汗をかいた後、お風呂でさっぱり流して帰れるステキなイベントです。

もちろん銭湯にちなんだイベントも人気があります。酒粕風呂の期間には、お酒を提供された山形のアンテナショップとコラボして物産品の販売なども行われました。なかでも「日本酒3種飲み比べお新香付きセット」の販売が大人気。お風呂に入った後に待合室でゆっくり日本酒を味わい、身も心も温まると好評でした。

期間限定やコラボイベントなど様々な仕掛けがある「小杉湯」。JTとのコラボで開催された「至福のひととき」イベントではお風呂一杯にバラの花が浮かんだバラ風呂が話題でした。イベント中、イベントのない通常の営業日、いつ来てもどこをとってもSNSにUPしたくなる光景があるのが「小杉湯」最大の魅力かもしれません。

お風呂だけではなくオリジナルグッズも人気の「小杉湯」。魚のモチーフがとてもおしゃれな店先にかけられているのれんのデザインは、Tシャツのデザインにもなり人気の商品となりました。価格は1500円ですが、入荷すると数週間で売り切れてしまうほどの人気ぶりです。もしタイミングよくお店にあった時は、買って帰っても後悔しない逸品です。

その他、コラボイベント中にはオリジナルグッズや雑貨の委託販売も行うことがあるのも「小杉湯」の特徴です。過去に行われた「阿波踊り限定企画」のカワウソ・シロクマTシャツはあまりの人気に再販も行われました。シークァーサー湯であればシークァーサードリンクや、スパイス湯の際にはカレー販売など幅広い買い物もできる楽しみもあります。

癒しの銭湯としてだけではなく、高円寺で熱いスポットとなっている「小杉湯」。旅の一休みに訪れても面白い場所なことはまちがいありません。観光で疲れた体を休め、さらに「小杉湯」自体を観光できる一石二鳥の銭湯です。ミルク風呂の心地よさ、そして聖地とまであがめられる交互浴の効果、営業時間たっぷりまで試してみてはいかがですか?