東京都内の日帰り温泉＆銭湯を紹介！おすすめ施設でのんびり！安いのは？

東京で温泉と言われても、ピンと来ない人も多いはず。けれどもじつは、東京都内には温泉地が26ヶ所もあります。さらに温泉宿泊施設は41ヶ所、温泉利用の公衆浴場は132ヶ所も（平成27年度温泉利用状況・環境省調べ）。今回は、東京都内のなかでおすすめの日帰り温泉と銭湯をご紹介していきますが、まずは温泉と銭湯の違いについても、解説しておきましょう。

温泉の定義は、国によって温泉法で定められています。源泉温度が25度以上であること、19種の特定成分が1つ以上かまたは総量で規定値を満たしていること、というのがその条件です。昔は自然噴出の温泉が中心でしたが、現代は掘削技術が発達。地下1000mほどを掘って温泉を湧出することが可能になり、東京都心でも温泉地が続々誕生した、というわけです。

温泉は環境省の管轄下にありますが、銭湯は公衆浴場法により厚生労働省の管轄になります。公衆浴場のなかでも銭湯は、物価統制令によって各都道府県別に入浴料金が定められており、東京都の場合は460円（2017年現在）。ところが、この安い入浴料金でも、銭湯によってはただのお湯を使っているところと、天然温泉を利用しているところとがあるのです。

同じ銭湯の料金なら、温泉の効能が期待できるところがおすすめ。ただし銭湯は安い分、保健衛生管理上最低限必要とされるサービスしかないのが基本です。そこで、銭湯以上のサービスを提供している温泉施設のなかでも、カップルのデートにおすすめな日帰り温泉と、温泉を利用している銭湯とを厳選して12ヶ所、ご紹介していきましょう。

塩化物強塩温泉の東京天然温泉古代の湯は、某テレビ番組の東京健康温泉ランキングベスト10という企画で1位に選ばれたほど、その泉質の良さは折り紙付きです。男女別に檜風呂と露天風呂があり、露天風呂には湯温の違う3つの湯船があります。また、当日予約制の2つの貸切風呂は、カップルにおすすめ。

入浴できる時間は午前10時から翌朝6時半までで、入館料は大人1人2634円。深夜1時以降在館の場合は別途深夜料金が1620円かかります。食事ができる大宴会場や仮眠室、マッサージルームがあるほか、カラオケや卓球もでき、何度も温泉に入りながら1日のんびりするデートもいいかも。JR新小岩駅、亀有駅、金町駅、京成線青砥駅から送迎バスあり。

住所：東京都葛飾区奥戸4-2-1 電話番号：03-5654-2611

日本最大級の元祖温泉テーマパーク、大江戸温泉物語なら、カップルで浴衣姿のお祭りデート気分を味わえます。種類豊富な浴衣と帯から好きなものを選んで着替えたら、江戸の街並みを再現したテーマパークでヨーヨー釣りや手裏剣投げなど、遊ぶ場所は盛りだくさん。700坪の日本庭園にある約50mの足湯は、カップルで一緒に利用することもできます。

ナトリウム塩化物強塩泉の温泉は、たくさんの効能がある褐色の湯。大浴場と露天風呂、サウナがあり、基礎化粧品まで揃った充実のアメニティは女性に嬉しいサービスです。11時から翌朝9時までの営業で、入館料は平日大人1人2612円、深夜2時以降在館の追加料金は2160円です。アクセスはゆりかもめ線テレコムセンター駅から徒歩約2分。

住所：東京都江東区青海2-6-3 電話番号：03-5500-1126

1200坪の日本庭園を誇る豊島園庭の湯は、緑に包まれた静かな大人の湯処。天然温泉はもちろん、健康を促すバーデプールやサウナ、岩盤浴、旬の味覚を堪能できる食事処、マッサージやエステなどのリラクゼーション施設も充実していて、大人の癒されデートをしたいカップルにおすすめです。

バーデゾーンは水着着用で、男女混合エリアになっています。バーデプールの開放感ある大きな窓からは、四季折々で表情を変える日本庭園を眺めることも。バーデゾーンにはプールのほか、スチームサウナやほっとタブ、屋外天然温泉ジャグジーなどもあり、カップルでのんびりリラクゼーションを楽しめます。

営業時間は10時から23時までで、入館料は2310円です。中学生以下の子どもは利用できないため、ご注意を。18時以降入館の場合は安いナイトスパ1295円がおすすめ。岩盤浴の利用は別途、平日なら500円、土日祝は700円の料金がかかります。アクセスは西武線豊島園駅から徒歩約1分です。

住所：東京都練馬区向山3-25-1 電話番号：03-3990-4126

東京ドームシティの地下1700mから湧出したナトリウム塩化物強塩泉の天然温泉を使ったSpa LaQuaは、都心にいることを忘れてしまうリゾートのような空間。露天風呂や内湯、サウナがあるスパゾーンは男女別ですが、男女共通スペースのヒーリングバーデが充実していて、カップルのデートにもおすすめの場所。

岩盤浴効果が期待できる低温サウナ、南国リゾートのような休憩スペース、アルコールやソフトドリンク、軽食もとれるバーデカフェなどがあるヒーリングバーデは、専用ウエアのレンタルがあります。営業時間は11時から翌朝9時まで、入館料は大人1人2634円、深夜1時以降の割増料金は1944円。ヒーリングバーデは23時半までの営業で別途864円がかかります。

住所：東京都文京区春日1-1-1ラクーアビル6F 電話番号：03-3817-4173

武蔵野の黒湯天然温泉、なごみの湯は、充実の施設とサービスで大人1人2000円と、都内の日帰り温泉施設のなかでは安い入館料が魅力。露天風呂に内湯の檜風呂、ジャグジーバス、美容効果の高い炭酸泉風呂、ドライサウナやスチームサウナなどが完備。男性の髭剃りや女性の基礎化粧品などのアメニティも充実しています。

営業時間は10時から翌朝9時まで、深夜1時以降は追加料金が1350円です。人気の岩盤浴ヒーリングスパの利用料金は平日450円ですが、カップル限定のお得なパックなら入館料とヒーリングスパの利用料がセットになって2人で4400円。そのほか、旬の食材をふんだんに使った食事処、旬彩庵しおんでの食事がセットになったお得なパックもあり。

住所：東京都杉並区上荻1-10-10 電話番号：03-3398-4126

今回ご紹介する、銭湯以上のサービスがある日帰り温泉施設のなかでは、一番入館料が安いのが前野原温泉、さやの湯処です。10時から深夜1時までの営業で、入館料は平日大人1人800円、土日祝でも1100円。源泉風呂は、都内では珍しいうぐいす色のにごり湯。敷地内にある源泉井戸から直接浴槽へ注がれ、加水や循環ろ過は行わない、正真正銘の源泉かけ流しです。

疲労回復やリラックス効果、デトックス効果が期待できる岩盤浴は、カップルで一緒に利用することもでき、料金は1人720円。なお、1時間2000円で利用できる半露天の貸切風呂は、家族やカップルでも男女混浴はできないそうなのでご注意を。アクセスは都営三田線の志村坂上駅、A2出口から徒歩約8分です。

住所：東京都板橋区前野町3-41-1 電話番号：03-5916-3826

銀座線浅草駅より徒歩約5分の蛇骨湯（じゃこつゆ）は、都内屈指の歴史ある銭湯ですが、リニューアルした館内は綺麗で清潔。同銭湯の黒湯は、メタけい酸と重炭酸ソーダの成分が含まれる天然温泉で、黒褐色透明、微塩味無臭。銭湯の割には電気風呂、ジェットバス、露天風呂など湯船の種類が豊富なのも魅力。

サウナは別途200円の利用料が必要です。タオルとカミソリ、ハブラシ、手提げ袋のセットが140円で販売しているため、手ぶらで立ち寄っても、460円の銭湯料金と合わせて600円で温泉が楽しめます。ただし、レンタルバスタオルは別途60円、アメニティは浴室内のリンスインシャンプーとボディソープのみ。営業時間は13時から24時まで、定休日は毎週火曜。

住所：東京都台東区浅草1-11-11 電話番号：03-3841-8645

天然温泉ヌーランドさがみゆは、湯あたりが良く日常の利用に適した泉質の黒湯を利用した銭湯です。露天風呂やジェットバス、泡の力でマッサージしてくれるミクロバイブラバスなど、8つのお風呂がある充実の設備。8つのうちガス遠赤外線サウナのみ、別途料金がかかります。

館内2階には食事処やカラオケルーム、マッサージなどのリラクゼーション設備があり、定期的にジャズ演奏やフラダンスなどのイベントも開催しています。入浴のみなら460円ですが、サウナや2階の施設を含む全館利用パックは、手ぶらセットもついて1250円です。アクセスは京浜急行雑色駅より徒歩約3分。

住所：東京都大田区仲六郷2-7-5 電話番号：03-3739-1126

2007年にリニューアルした戸越銀座温泉は、日替わりで男湯と女湯が入れ替わります。月の湯は天然黒湯温泉、コンフォートサウナ、寝風呂、超音波風呂があるのに対し、陽の湯は軟水炭酸泉、遠赤外線サウナ、電気風呂、スーパージェットバスと設備に違いが。露天風呂と水風呂、座風呂は両方に共通している設備です。

入浴料は460円、サウナは別途290円が必要です。レンタルバスタオルは100円、レンタルフェイスタオルは50円。営業時間は15時から深夜1時までですが、日曜祝日は8時から12時までの朝湯営業をしています。定休日は毎週金曜。アクセスは都営浅草線の戸越駅から徒歩約3分、東急池上線の戸越銀座駅からも徒歩5分程度です。

住所：東京都品川区戸越2-1-6 電話番号：03-3782-7400

武蔵小山温泉清水湯は、同じ敷地から異なる2つの天然温泉が湧出している都内でも珍しい銭湯です。大正13年の創業当初はただのお湯を使った銭湯でしたが、平成6年、二代目が第一源泉の黒湯の採掘に成功。その後平成19年に、現在の三代目が第二源泉の黄金の湯を掘削することに成功しました。460円の銭湯料金で2種の温泉が楽しめる、おすすめの銭湯です。

まずは黄金の湯で温泉成分をじっくり染み込ませ、次に黒湯で肌を整えるのがおすすめの入浴方法。別料金でサウナ400円や岩盤浴1350円（女性専用）の設備もあります。営業時間は12時から24時まで、日曜のみ朝8時から24時までの営業です。アクセスは東急目黒線の武蔵小山駅より徒歩約5分。

住所：東京都品川区小山3-9-1 電話番号：03-3781-0575

そしがや温泉21は、黒湯の天然温泉槽を始め5種の浴槽と、高温、低温ミスト、冷凍の3種のサウナがあります。高温サウナのみ、別途利用料は300円ですが、入浴料とサウナ利用料のセットは680円とお得。浴室には幅約10m、深さ1.0～1.1mのミニプールもあり、プール横のジャグジーでは日替わりで濃縮温泉と炭酸泉が楽しめます。

源泉を数倍に濃縮した濃縮温泉では、より一層美肌効果を期待できるとか。また、炭酸泉は軟水に炭酸を付加することで血行促進の効果が高まるそうです。営業時間は14時から深夜2時まで、元旦以外は年中無休。アクセスは小田急線の祖師ヶ谷大蔵駅から徒歩約5分です。

住所：東京都世田谷区祖師谷3-36-21 電話番号：03-3483-2611

下高井戸にある月見湯温泉は、昔ながらの街のお風呂屋さん風情を残しつつ、綺麗で清潔な館内が地元の人に愛されている銭湯です。かけ流しの天然温泉、ジェットバス、電気風呂、サウナなどの施設も充実しており、入浴前に血圧や体重を計れる健康測定機器も完備しています。

神経痛や筋肉痛、冷え性、疲労回復に効果のある天然温泉はかけ流し。サウナ料金は240円、手ぶらセットは200円で販売しています。営業時間は15時半から24時まで、定休日は火曜です。同銭湯でも販売している東京都共通入浴券は、10枚つづりで4300円。都内の銭湯ならどこでも使えますので、銭湯巡りをしたい方には1回30円分お得になるのでおすすめです。

住所：東京都世田谷区赤堤5-36-16 電話番号：03-3321-6738

せっかく温泉に浸かっても、遠出をした場合は帰りの道中でまたぐったり疲れてしまう、なんてことも。その点東京都23区内なら、気軽に行き来できて、カップルの日帰りデートにも最適、安い銭湯料金で温泉が堪能できるのも最高です。早速この週末にでも、お近くの温泉施設や銭湯へ出掛けてみてください。