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消防博物館は消防に関する展示の宝庫!
東京都の四谷にあるのは江戸時代から現代までの消防に関する展示を見ながら防火や防災について学ぶことができるという消防博物館です。四谷消防署に併設をされており、1992年に開館をしました。この記事では、そんな消防博物館について見どころやギフトショップで買えるグッズ情報、周辺ランチスポットも含めてご紹介します。
消防博物館の入館料
消防博物館は、四谷の便利なところにあり地下1階から地上10階までの大変立派な博物館ですが、実は嬉しいことに入館料が無料です。見どころがたっぷりで子供さんから大人まで夢中になれる展示がたくさんあるにも関わらず無料ですので、かなり頻繁に見学に訪れる親子連れもいるとか。こんな素敵な消防博物館が近くにあるなんて羨ましい限りです。
消防博物館のアクセス
消防博物館は新宿四谷の大変便利なところにあります。アクセスに便利な路線は、東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目駅」で、「四谷三丁目駅」の2番出口から消防博物館は直結しています。JR中央本線「信濃町駅」もしくは「四ツ谷駅」からは徒歩で約12分、都営新宿線「曙橋駅」からは徒歩で約7分でアクセスできます。
消防博物館は新宿通りと外苑東通りという大変混雑する場所にありますので、来館する際には公共の交通機関で行くのがおすすめです。車で行くことも可能ですが、消防博物館には駐車場がありませんので、近隣のコインパーキングなどを探すことになります。また10名以上での来館の場合は団体扱いとなりますので、事前の申請が必要です。
住所:東京都新宿区四谷3丁目10番 電話番号:03-3353-9119
消防博物館の開館時間と定休日
消防博物館の開館時間は午前9時30分から午後5時までです。ただし、消防博物館の中にある図書館資料室の開館は水曜日、金曜日、日曜日の午後1時から午後4時30分までとなっていますので、本を閲覧したい人は注意をしてください。休館日は毎週月曜日と年末年始(12月28日から1月4日)です。
また、月曜日が祝日にあたる場合は特別に開館となり、その翌日が休館日となります。さらに祝日であっても、1月17日防災とボランティアの日、9月1日防災の日、10月1日都民の日は常に開館となります。その他、臨時で休館になる時などは消防博物館の公式ウェブサイトにお知らせが出ますので、お出かけの前に念のためにチェックするのがおすすめです。
消防博物館の見どころ1:昔の消防自動車が見られる地下1階
ここからは消防博物館の見どころを各階ごとにご紹介していきます。まず地下1階は「消防自動車の変遷」というテーマで展示が行われています。大正6年に東京にはじめてお目見えしたのが消防ポンプ自動車。そこから現代まで時代とともに消防自動車は形を変えてきました。地下1階の展示フロアには、大正から平成までの計8台の消防自動車が展示してあります。
消防自動車ファンの小さい子供さんから、クラシックカー好きの大人まで見どころたっぷりのフロア。見学ができる車の例としては、昭和30年から昭和50年までの間使用されていたメルセデスベンツの消防自動車や大正13年に導入されたスタッツ消防ポンプ自動車などです。どれも非常に状態がよく、今にも動き出しそうな雰囲気です。
この地下1階のフロアでたまに実施されるのが「消防自動車乗車撮影会」です。この日に行くと、実際に消防自動車に乗り、それをポストカードにしてもらえるというイベント。近いスケジュールでいうと、2018年3月31日の春分の日に行われ、トヨタの救急自動車が登場します。第1回目は午前10時から、第2回目は午後1時30分からです。
消防博物館の見どころ2:大迫力の消防ヘリコプターが出迎える1階
消防博物館の1階はエントランス部分になります。消防博物館に入ってすぐ目に飛び込んでくるのは巨大な消防ヘリコプターの展示。昭和57年までは現役で使用されていたというもので、あとで紹介する3階での搭乗体験ができるヘリコプターです。その他には、ミニシアターがあり、消防隊に関する情報などを見ることができます。
消防博物館の見どころ3:消防についての最新情報を得られる3階
消防博物館の2階は四谷消防署で一般公開されていませんので、続いてご紹介するのは3階です。こちらには「現代の消防」というテーマで展示が行われています。まず迎えてくれるのが「ショーステージ」。この模型を使い、実際に火事が発生した時にどのように消防自動車が出動し、消火にあたるのかを見学することができます。
その隣には「アニメシアター」があり、防火や防災に関するアニメーションを見て勉強をすることができます。日本在住の外国人も増えていることから、このアニメーションは英語で見ることも可能です。子供さんを中心に大人気でいつも大勢の人が集まっているコーナーが「消防隊に変身」のコーナーです。
ここでは、実際に消防隊が消火活動に使用する機器に触れてみることができるほか、「ポンプ隊」「特別消化中隊」「特別救助隊」の3種類の防火衣が用意されていますので、実際に着て写真を撮ることができます。そして防火衣を着たまま消防ポンプ車に乗って写真を撮ることも可能。
3階の一番人気の展示は「空の消防隊」のコーナーです。エントランス部分で出迎えてくれた迫力ある消防ヘリコプター「ちどり」の車体の一部やエンジンなどが展示してあります。さらに見学するだけではなく、実際にヘリコプターに乗ってみるという貴重な体験ができるのがポイント。
ヘリコプター「ちどり」内の機器には自由に触ることができるほか、フロントガラスには飛行映像が流れるので、実際に空を飛んでいる気分を味わえます。一番人気の展示とあって、特にヘリコプターの搭乗体験には長い列ができていることが多いですので、時間には余裕をもっていくのがおすすめです。
消防博物館の3階には他に、映像を交えた展示の「自然災害とその備え」、最新の消防装備などが展示してある「災害に立ち向かう」、一般家庭のリビングルームが設置してありデータをもとに実際に子供の事故が起こりやすい場所を展示してある「わが家の安全チェック」のコーナーがあります。
消防博物館の見どころ4:消防の歴史がすべて分かる4階
消防博物館の4階には、明治時代から大正、昭和、平成時代と時を経るにつれて変化をしてきた消防についての展示が行われています。展示のテーマは「近代消防のはじまり」「消防の躍進」そして「消防の近代化」です。「近代消防のはじまり」のコーナーでは、明治時代の消防について様々な展示がありますが、一番目立つのが「馬牽き蒸気ポンプ」。
馬に牽かれた台車には石炭で火をおこし、発生した蒸気を使って放水するという仕組みの蒸気ポンプがのっています。すべて人力だった時代からするとだいぶ進歩をした結果ですが、この蒸気ポンプでも放水が開始できるまで約20分ほど必要でした。その横には高さ18メートルまで到達する「救護はしご車」もあります。
「救護はしご車」のすぐ横には「救護はしご車」と「馬牽き蒸気ポンプ」を使って実際に消火活動にあたっている様子を再現したジオラマがあり、非常に興味深い展示となっています。「消防の躍進」コーナーにはまず大正時代の消火の様子の模型などがあるほか、消防自動車をさらに導入するきっかけとなった関東大震災についての記録があります。
そして「消防の近代化」のコーナーでは、昭和時代の消防についての展示があります。特に興味深いのは戦時中に実際に使用されていた消火器具が見学できるという点です。火災が発生したら火元に向けて投げて消火を狙う「防火弾」と「手榴弾消火器」があるほか、防火用の砂の展示もあります。
また、時代によって移り変わってきた消防服の展示があるほか、マニアにはたまらない貴重な二輪消防車の展示もあります。この二輪自動車は一般的に「赤バイ」と呼ばれていたもので、都市化にともなって交通渋滞が大問題となっていた1969年から1976年の間にのみ活躍していたものです。
消防博物館の見どころ5:江戸時代の消防のすべてが分かる5階
消防博物館の5階は「江戸の火消」というテーマで江戸時代に絞って火消の誕生などについて展示をしています。江戸時代は消防というものが誕生した時代ですが、当時の消火方法は火災の発生している周囲の建物を取り壊し、延焼を防ぐというのが一般的でした。そしてその様子がよくわかる巨大なジオラマが設置してあります。
そのジオラマの奥にはスクリーンがあり、火事が起こった時の町火消の様子を描いた浄瑠璃が上映されています。その外には「武家の火消」コーナー、「町方の火消」コーナーがあるほか、江戸時代の火消と言えばの纏(まとい)の「いろは48組、本所深川16組」のすべてが展示してあります。大きさは実際の半分です。
5階のメイン展示といっても言い過ぎではないのが屋外に展示してある消防ヘリコプターです。そしてこの消防ヘリコプター「かもめ」は見学するだけでなく中に乗り込むことができ、操縦席の狭さなどを実感することができます。展示は屋外なので、雨の日や風が強い日は残念ながら見学することができません。
消防博物館の見どころ6:興味深い企画展のある6階
6階にあるのは「企画展示室」と「映像室」です。「映像室」では、防災に関するアニメが常に上映されているほか、映画鑑賞会なども開催されます。防災アニメは「ちびまる子ちゃんの火の用心」「スーパーマリオの消防隊」など子供さんも楽しみながら防災について学べること間違いなしの内容。アニメ作品は全部で6つあります。
「企画展示室」で2018年2月3日から3月11日の間で実施されている冬の企画展は「東京消防庁70年のあゆみ」です。東京消防庁が歩んできた70年間の歴史を紹介するほか、火災や救急活動などをパネルや映像を使って紹介します。また、空と海の消防についてのジオラマも展示されています。
消防博物館の見どころ7:消防関係の図書ならなんでも揃う7階
消防博物館の7階は「図書資料室」となっています。消防に関する本や資料などが置いてあり、自由に閲覧することができます。貸し出しやコピーなどのサービスはありません。先の開館時間のところでご紹介したように、「図書資料室」が利用できるのは、毎週水曜日、金曜日、日曜日の限られた時間のみです。
消防博物館の見どころ8:富士山も見える10階
消防博物館の8階と9階は一般公開されていませんので、次にご紹介するのは10階にある「展望休憩室」です。ここからは新宿副都心や六本木ヒルズはもちろん、天気がいい日にはなんと富士山まで見渡すことができます。「展望休憩室」の中には自動販売機が設置してあるので、見学に疲れた時などにもおすすめです。
消防博物館見学の役立ち情報1:無料のコインロッカーや授乳室も完備
ここまで消防博物館の見どころをまとめてきましたが、ここからは消防博物館を見学する際に知っておきたいお得情報をご紹介してきましょう。まずは消防博物館には無料でコインロッカーがあるので、荷物が多い時などにはぜひ活用してください。屋内にあるとはいえ、展示は多くのフロアにまたがりますし、消防車に乗り込んだりと運動量は意外と多いです。
特に小さい子供さん連れの場合は、なるべく身軽になるためにもぜひコインロッカーの使用をおすすめします。また、赤ちゃんを連れて行っても問題はありません。授乳室がしっかりと完備されているほか、おむつ替えのできるトイレも複数あります。館内はエレベーターがあるのでベビーカーでも大丈夫です。
消防博物館見学の役立ち情報2:ランチの持ち込みも可能
消防博物館のある四谷周辺には数多くのランチスポットがあり、この記事でもおすすめランチを後の項目でご紹介しますが、特に子供さん連れだとレストランで食べるのも大変なことがあります。そんな時に非常に助かるのが、消防博物館の10階にある「展望休憩室」はランチの持ち込みが可能だということです。
ごみをしっかり持ち帰ることを条件に、好きなランチやスナックを持ち込んで絶景を眺めながら食べることができます。見学者が多い夏休みや週末などにはランチタイムは混雑することがありますので、可能ならば少し時間をずらすのもおすすめです。ちなみに消防博物館では食事の販売はありませんので、各自事前に準備をしてお出かけください。
消防博物館見学の役立ち情報3:無料&充実の音声ガイド
消防博物館は無料で入ることができるとは思えないほどの充実した展示ですが、見学している時に見どころを逃したくない、もっとしっかり理解したいなどという場合におすすめなどが音声ガイドの利用です。なんとこの音声ガイドも無料で利用ができます。音声ガイドの貸し出しは1階の受付。氏名、住所、連絡先を記入するのみで貸し出しをすることができます。
音声ガイドは日本語版や英語版はもちろん、韓国語版、中国語版の4種類があります。混雑している時には貸し出しには少し時間がかかることがありますが、実は消防博物館の公式ウェブサイトからは音声ガイドのデータをダウンロードすることも可能です。あらかじめ自宅でダウンロードし、MP3プレーヤーなどを持参してください。
消防博物館見学の役立ち情報4:スタンプカードもあり
なぜかあまり知られていないのですが、消防博物館にはスタンプカードがあります。受付で無料でもらえるスタンプカードは見学の度にスタンプを押してもらうことができ、2回目の見学でガチャガチャをすることができます。もともと入館無料な消防博物館ですからとってもお得なシステムです。ガチャガチャの景品は消防博物館グッズではなく素敵な木の車です。
消防博物館見学の役立ち情報5:グッズもたくさんのミュージアムショップ
消防博物館の地下1階にあるミュージアムショップには防災グッズから消防博物館のグッズ、消防に関するグッズなど数多く揃っていますのでぜひ忘れずにチェックしてください。防災グッズとしては保温や断熱性の高い「救急アルミックシート」、地震などの自然災害に備えて備蓄しておきたい保存食なども豊富に揃っています。
火災に巻き込まれて煙を吸ってしまうと致命的になりかねませんが、そんな時に頭にかぶって逃げることができる「けむりフード」というグッズもあります。手巻き式の充電ラジオや防災頭巾、防災アームバーなど、ここだけで防災グッズが揃ってしまうほど。自宅の防災グッズについて見直すのもいい機会かもしれません。
もちろん消防博物館のグッズもあります。お土産としても人気の博物館グッズはネクタイピン。ヘリコプターや梯子車、纏(まとい)がデザインされています。他のグッズとしてはTシャツやピンバッヂ、文房具、ステッカーなどが人気です。中には消防博物館限定のトミカもあります。
そして限定グッズとして忘れてはならないのがご当地ハローキティーシリーズ。東京消防庁とコラボしたハローキティーのストラップやシャープペンシル、プチタオル、ステッカーなどがあります。もちろん消防博物館のマスコットキャラクターであるファイヤー君のグッズも揃っています。
消防博物館周辺のおすすめランチスポット
一条流がんこラーメン総本家
四谷エリアには美味しいランチスポットが山ほどありますが、ここではそこからいくつか厳選してご紹介しましょう。まずご紹介するのは大人気ラーメン店「一条流がんこラーメン総本家」です。魚介ベースの出汁のラーメンで、その濃さとボリュームの迫力は他のどのラーメン店にも負けません。いつも行列ができていますので、時間には余裕をもってどうぞ。
住所:東京都新宿区舟町4-1 メゾンド四谷106
キッチンたか
大人から子供まで嫌いな人はいないであろうハンバーグやオムライスなどで人気のお店「キッチンたか」です。目玉焼きのついたハンバーグやおろしポン酢のハンバーグ、きのこのキーマクリームソースのハンバーグなど、一口にハンバーグといっても種類は豊富。これぞ日本の古き良き洋食店でのランチはいかがでしょうか?
住所:東京都新宿区荒木町3-1 電話番号:03-3356-2646
松井製麺所
小さな子供さんと一緒だと外食ランチするにもメニューに困ることがありますが、うどん屋さんだとそんなことはありません。四谷エリアにも多くのうどん店がありますが、その中でも人気のさぬきうどん店が「松井製麺所」です。香川県の有名店である「松井うどん」の東京進出店のため、2017年4月オープンという新しいお店ながらすでに知名度抜群です。
住所:東京都新宿区四谷4-3-1 ワールド四谷ビル B1F 電話番号:03-6380-1353
マミーブレッド
東京メトロ「四谷三丁目駅」近くにあるのがこちらのパン屋「マミーブレッド」です。こちらのパン屋の人気の秘密はとにかく種類が豊富なこと。基本のパンや調理パンはもちろん、サンドイッチやエビドリア、カレードリア、マカロニグラタンなども揃います。お店の奥にはイートインのスペースもあり、モーニングセットやトーストセットなどがあります。
そのイートインスペースでランチを食べるのもおすすめですが、消防博物館に行く途中に「マミーブレッド」に立ち寄り、購入したパンを博物館10階の「展望休憩室」でランチに食べるのはいかがでしょうか?特に天気のいい日などは富士山を見ながらおいしいランチを食べるなんていうのも素敵な思い出になりそうです。
住所:東京都新宿区荒木町4-4 電話番号:03-3357-7779
消防博物館とあわせて行きたい周辺観光スポット:東京おもちゃ美術館
最後に消防博物館の周辺のおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。それは同じ四谷エリアにあり、子供さんを中心に大人気の観光スポットである「東京おもちゃ美術館」です。2つの施設は歩いて3分ほどしか離れていないこともあって、ランチを挟んで両方の施設を一日で訪れるという予定の組み方が人気です。
戦前に建てられた小学校を利用してオープンした「東京おもちゃ美術館」は一歩足を踏み入れた瞬間からタイムスリップしたような気分になること間違いありません。日本だけでなく世界各国からありとあらゆるおもちゃが揃い、そのほとんどを実際に触れて遊べるという大人も子供もワクワクすること間違いなしの施設です。
住所:東京都新宿区四谷4-20 四谷ひろば内 電話番号:03-5367-9601
大人も子供も夢中になること間違いなしの消防博物館!
四谷のとっても便利なところにあるうえに、立派なビルのほぼ全部を使っている消防博物館。展示内容も無料とは思えないほどの充実ぶりです。実際に使用されていたヘリコプターに乗れるという貴重な体験ができたり、防災情報やグッズが揃っていたりと見どころたっぷりの消防博物館、ぜひ次のお休みに出かけてみてください。
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