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中銀カプセルタワービルを見学しよう!珍しいマンションは有名建築物!

中銀カプセルタワービルを見学しよう!珍しいマンションは有名建築物!
投稿日: 2018年2月25日最終更新日: 2020年10月8日

銀座にある「中銀カプセルタワービル」はアクセスのいい場所にある貴重な建築物です。カプセル型の間取りで人気があり見学ツアーも行われる賃貸マンションです。各部屋の違いも「中銀カプセルタワービル」の見どころのです。老朽化や建て替え問題も含めてご紹介します。

銀座で目を引くビルとえば「中銀カプセルタワービル」見出し

Photo by scarletgreen

銀座というアクセスのいい場所にある変わった形のビルとして有名なのが「中銀カプセルタワービル」です。ブロックを組み合わせたような形でをしています。ブロックはカプセルと呼ばれています。カプセル一つ一つがワンルームマンションになっています。気になる「中銀カプセルタワービル」の見どころについてご紹介します。

歴史的にも貴重な建築物「中銀カプセルタワービル」見出し

Photo by kanegen

「中銀カプセルタワービル」は銀座にあるビルで、カプセル型マンションです。黒川紀章という建築家が設計した世界で初めて実用化された貴重な建築物です。1972年に竣工しています。黒川紀章が提要した「メタボリズム」の代表的な作品としても有名です。「メタボリズム」とは、社会の変化や人工の変化に合わせて有機的に変化する都市や建築のことです。

Photo by Dick Thomas Johnson

一つ一つのカプセルは独立していて、取り換えが可能というコンセプトで作られています。技術的には可能と言われながらも実際にカプセルだけの交換は難しく、今まで一度もカプセルが交換されたことはありません。見学に来た人にはドラム式洗濯機を積み重ねたような外観と表現されています。

Photo by Dick Thomas Johnson

「中銀カプセルタワービル」は、芸術的な価値を高く評価されており、森美術館で開催された「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」で、カプセルの一つが展示されました。展示後、埼玉県立近代美術館に寄贈されて、北浦和公園で公開展示されています。

「中銀カプセルタワービル」の設計者「黒川紀章」見出し

賃貸マンションとしても人気のある「中銀カプセルタワービル」の設計者は、黒川紀章です。建築家としての読み方は「くろかわきしょう」です。本名は「くろかわのりあき」と読みます。建築家であるだけでなく、思想家、実業家、政治活動家としても有名です。1986年に、建築のノーベル賞のフランス建築アカデミーのゴールドメダルを受賞しています。

黒川紀章は、丹下健三の門下生です。1959年に建築理論「メタボリズム」を浅田孝、大高正人、槇文彦、菊竹清訓、粟津潔、栄久庵憲司、川添登らと一緒に提唱しています。メタボリズムグループとして、世界デザイン会議に参加しました。メタボリズムに基づいて建てられたのが「中銀カプセルタワービル」です。

「中銀カプセルタワービル」以外にも多くの建築物を手掛けています。日本国内では、国立新美術館、長崎歴史文化博物館などが有名です。海外でも、ロシアのガスプロム・アリーナ、カザフスタンのアスタナ新国際空港、オランダのゴッホ美術館新館などがあります。海外でも有名で、「中銀カプセルタワービル」の見学に多くの人が海外から来日しています。

「メタボリズム」の代表作「中銀カプセルタワービル」見出し

Photo by nambon

海外からの見学者が多い「中銀カプセルタワービル」は、「メタボリズム」の代表作です。「メタボリズム」とは新陳代謝の意味です。社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を提案する思想です。1959年に黒川紀章や菊竹清訓ら当時の日本の若手建築家によって始められた建築運動です。

Photo by makitatsu

「メタボリズム」が提唱されたのは、高度経済成長期に人口が増え、都市が急激に大きくなっていく時代です。今までの固定した形態や機能は時代遅れであるととらえ、空間や機能が変化することが将来の社会や文化を作っていくといくと考えられていました。古くなった機能はユニットごと取り換えるという思想で「中銀カプセルタワービル」は作られています。

Photo by scarletgreen

「中銀カプセルタワービル」以外にもメタボリズムの考えで作らた建築物があります。山梨文化会館、都城市民会館、ヒルサイドテラスA・B館、国立京都国際会館などです。「メタボリズム」を理解して「中銀カプセルタワービル」を見学したり、賃貸として借りれば、見どころもわかりより楽しめます。

「中銀カプセルタワービル」へのアクセス見出し

Photo by scarletgreen

「中銀カプセルタワービル」は東京メトロ日比谷線銀座駅から徒歩10分とアクセスのいい場所にあります。銀座のビルが多く立ち並ぶ中でも特徴的な「中銀カプセルタワービル」の外観はとても目立ちます。すぐ近くを高速道路が走っています。汐留にもアクセスのいい場所です。

Photo by Dick Thomas Johnson

「中銀カプセルタワービル」があるのは大都会銀座ですが、住環境としてもすぐれています。スーパー「マルエツ」までは1024m。芝病院までは1071m。国立がん研究センター中央病院までは356m。日常の生活に欠かせないスーパーや病院へのアクセスも優れています。築地市場駅にも近く徒歩で地下鉄2駅にアクセスできます。

Photo by scarletgreen

住所は、東京都中央区銀座8-16-10です。JR新橋駅にも徒歩でアクセスすることができます。通りまででれば、メゾンダール・ギンザのようなギャラリーやデパート街など、おしゃれなスポットにも簡単に行くことが可能です。銀座や新橋近辺にお勤めのビジネスマンには、どこに行くにもアクセスが最高の場所です。

「中銀カプセルタワービル」のカプセルの中を見学見出し

Photo by Ken OHYAMA

「中銀カプセルタワービル」は、ビジネスマンのセカンドオフィスとして設計されています。そのため、ベッド、エアコン、冷蔵庫、テレビ、収納が作り付けで完備されています。しかし、洗濯機などはありません。ビジネスホテルやカプセルホテルの原型として提案されました。

Photo by Dick Thomas Johnson

カプセルの中は、宇宙船のような極小のワンルームマンションです。広さは約10㎡です。トイレとお風呂が一緒になったユニットバスがついています。賃貸や購入して住むことができます。今日では老朽化が激しいですが、デザイナーや建築家、外国人の方などに根強い人気があります。賃貸での家賃は、約6万円です。

Photo by Dick Thomas Johnson

「中銀カプセルタワービル」は賃貸住宅として今でも人気があり、申し込んでも数人待ちということもあります。インターネットで検索して、賃貸情報を見ることができます。老朽化の具合がカプセルごとに違うので、実際に賃貸として借りる場合には中をよく見学して選ぶことが大切です。

「中銀カプセルタワービル」の見学ツアー見出し

Photo by scarletgreen

「中銀カプセルタワービル」では見学ツアーが行われています。賃貸マンションとして借りる前に参加したり、貴重な建築物を見学するという意味でも楽しめるツアーとなっています。最初は同じ間取りで作られたマンションですが、現在ではリノベーションが繰り返され各部屋でかなり特色があります。

Photo by Dick Thomas Johnson

「中銀カプセルタワービル」の日程は、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトのホームページに一か月分掲載されています。土日開催で月に4日ほどです。参加費は3000円。参加を希望する場合は、中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトのメールアドレスに、希望日時、参加人数、お名前、メールアドレス、携帯番号を送ります。

Photo by scarletgreen

英語で解説のあるツアーも開催されています。海外の知人と見学に行くのもおすすめです。実際に賃貸マンションとして住んでいる方には海外の方もかなりいます。実際に賃貸マンションとして借りる前に見学し、アクセスや間取りを確認するのもいいです。キャンセル、日程、人数の変更は、3営業日前までです。それ以降はキャンセル料がかかります。

「中銀カプセルタワービル」の間取り見出し

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

「中銀カプセルタワービル」は、13階建てです。各部屋の方向によって、方位は異なります。北東方向などあまり日の当たらない方位の間取りもあるので、賃貸で借りるときにはよく確認することが大切です。ワンルームマンションで広さは10㎡です。敷金1か月、礼金1か月が多いです。

Photo by scarletgreen

家賃は6万ぐらいが相場ですが、管理費がかかることもあります。間取りによっても家賃は異なります。エレベーター、エアコン、暖房、冷房、照明器具は完備されている部屋もあります。トイレ、お風呂、洗面所がついている部屋もありますが、間取りによってはついていない部屋もあります。

Photo by scarletgreen

「中銀カプセルタワービル」の賃貸は住宅用もありますが、事務所用として賃貸に出されているものもあります。家賃は少しほかの部屋よりも高めです。間取りは、トイレとお風呂と洗面台のユニットバスがありません。水回りがない間取りでSOHO向けのオフィスとなっています。

「中銀カプセルタワービル」の見どころはリノベーション見出し

「中銀カプセルタワービル」は建築後年数を経た今では各マンションの部屋ごとにリノベーションが行われ、各部屋の間取りは様々になっています。部屋の雰囲気もかなり違うのも見どころです。ユニットバスなどの初期の間取りではついていた機器を取り除くリノベーションをして賃貸に出している部屋もあります。

建築当初の計画されていたカプセルの入れ替えは現状では行われていません。その代わり、マンションの各部屋に異なったリノベーションが行われるようになり、見学の見どころにもなっています。間取りは基本的には同じですが、洋風にも和風にも近代的にもなっています。賃貸マンションとして借りるときにも各部屋を見学して選ぶことをおすすめします。

希少価値の高い建築物である「中銀カプセルタワービル」ですが、老朽化が激しく存続が危ぶまれています。見学ツアーなどが行われているのも各部屋のオーナーや管理組合に適切な修繕を促すためでもあります。様々な間取りや使い方を見てもらうことで、新しい使い方を提案しています。間取りやリノベーションの違いはとても見どころです。

「中銀カプセルタワービル」が今でも人気の秘密見出し

「中銀カプセルタワービル」は老朽化が激しく、実際に利用するにはかなり制約のある建物です。それでも、人気があるのは、アクセスの良さや希少価値の高いマンションを使用したいという人が多いからです。その独特の形や間取りに魅了されて、賃貸として借りたい人が多く、空き室はすぐに埋まってしまいます。

建築当初は銀座という土地柄、アクセスの良さを売りにし、ビジネスマンを対象にしていました。しかし、現在では建築物のとしての希少性から芸術家肌の方、建築家の方のアトリエや事務所として利用されていることが多いです。「中銀カプセルタワービル」で撮られた写真集も販売されています。

老朽化のため、建物の一部で水の供給化できないところもあります。それでも利用する方が多いのは、住居としてではなく、撮影スタジオやアトリエ、趣味のスペースとして利用価値があるためです。各駅に近いというアクセスの良さも事務所などの事業用としての人気がある理由です。

「中銀カプセルタワービル」の老朽化も見どころ見出し

「中銀カプセルタワービル」は古い建物ゆえに、老朽化が進んでいます。建物のエリアによって痛み方が違いますが、ひどい場合には水が使えなかったりします。給湯設備が修理されずにお湯がでない場合もあります。外壁もはげ落ちています。また、アスベストが使用されている建物でもあります。

特徴的な丸い窓が落ちることも不安視されていて、建物全体に保護ネットがかぶせられています。水や給湯が使えない場合は、1階にある共有のシャワーを使います。一部の部屋ではエアコンが使えず、夏はかなり暑くなります。雨漏りもひどく、雨漏り用のバケツが建物のいたるところに置いてあります。

雨漏りも修理されずに、壁や天井がはがれてしまい人が入ることができなくなってしまっている部屋もあります。もちろんきちんとリフォームされているところは大丈夫です。「中銀カプセルタワービル」の見学の際には、老朽化した建物の現状も見どころの一つになります。

「中銀カプセルタワービル」の建て替え問題見出し

「中銀カプセルタワービル」は歴史的価値のある建築物であるため、老朽化しても残したいと考える方ときちんと利用していくために建て替えた方がいいと考える人にわかれています。建てられた当初のよさを気に入っている人たちは現在の形を気に入っているため建て替えには反対しています。

しかし、利用できない状態が何十年も続いているカプセルもあり、オーナーにとっては悩みの元でしかありません。1階、2階にある管理会社中銀ビルディングスは建て替えに賛成しています。すでに埼玉県立近代美術館にカプセルのモデルが展示されており、保存や見学は美術館に任せて、住人の安全と利便性をよくしたいのです。

建て替えはと保存派にわかれ、100人以上いるオーナーの話し合いが行われています。2007年に一度建て替えが決議されましたが、リーマンショックが影響で計画は頓挫されました。法律では老朽化したマンションの建て替えには住民の8割賛成が必要ですが、なかなか賛同が得られないのです。建て替え問題も「中銀カプセルタワービル」の見どころの一つです。

「中銀カプセルタワービル」は建て替えも解体もできない見出し

「中銀カプセルタワービル」は老朽化が激しいのに、なかなか建て替えることができません。保存派と建て替え派に分かれての議論が続いています。建て替えどころか、大規模修繕工事すら現状行われていません。建て替え派がいるために共有部分の修繕もできないのです。

大規模修繕を行うには決議権の半数以上が必要ですが、建て替え派が3分の1はいるために修繕を行うことができません。また、建て替えのためには決議権の5分の4以上の賛成が必要ですが、それには足りたいために建て替えることもできないのです。「中銀カプセルタワービル」は建て替えも修繕もできない状況にあります。

2011年から2012年にかけて、六本木ヒルズでメタボリズム展が行われ、再び「中銀カプセルタワービル」に注目が集まりました。特に建築関係や美術館関係の方たちが多く、住居としてだけでなく、事務所やセカンドハウスやアトリエとしての利用されるようになりました。再び注目された「中銀カプセルタワービル」の現状も見どころです。

「中銀カプセルタワービル」保存・再生プロジェクト見出し

再び注目を集めたことで「中銀カプセルタワービル」を残したいという声が高まり、「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」が立ち上がりました。その影響で、クラウドファンディングによる書籍「中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟」が出版されています。再び人気が集まってきたのです。

「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」の影響もあり、賃貸物件は空きが出るとすぐに埋まるようになり、購入者をプールする「カプセルバンク」にも40人近い人が列をなすようになりました。2007年に一度建て替えが決まったことに惜しむ気持ちから保存活動が活発化しています。

「中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクト」が「中銀カプセルタワービル」の見学会を行っています。見学会自体も、「中銀カプセルタワービル」という歴史的建造物を後世に末永く引き継いでいくことを目的に行われています。建物の認知を高める広報活動の一つです。

アクセスのいい「中銀カプセルタワービル」は見どころが沢山!見出し

Photo by scarletgreen

「中銀カプセルタワービル」は銀座というアクセスのよい場所にある希少価値の高いマンションです。各部屋が1つのカプセルになっています。見学ツアーも行われていて、リノベーションにより異なった間取りになっているところも見どころになっています。「中銀カプセルタワービル」に興味のある方は見学会がおすすめです。

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投稿日: 2018年2月25日最終更新日: 2020年10月8日

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