地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

銀座の老舗バー「ルパン」が素敵!太宰治も愛した魅力や人気カクテルを紹介!

銀座の老舗バー「ルパン」が素敵!太宰治も愛した魅力や人気カクテルを紹介!
投稿日: 2018年3月5日最終更新日: 2021年12月8日

銀座にある老舗のバー「ルパン」をご存じでしょうか?創業は昭和初期で銀座の歴史と共に歩んできた老舗のバーです。そんなルパンにはかつて太宰治のような文豪や芸術家も多く通ったそうです。今回は今なお人気のある銀座のルパンの魅力とおすすめのカクテルを紹介します。

銀座にある老舗のバー「ルパン」見出し

Photo by Zengame

日本のみならず世界でもこれほどバーの多い場所はないだろうと言われている銀座。そんな銀座で知る人ぞ知る文豪の愛した老舗のバー「ルパン」は、戦前から現在まで人気が衰えず営業を続けています。レトロ好きも文学好きにもたまらない独特の雰囲気を持ち、初めてのバーデビューにもおすすめのお店です。

銀座でアフタヌーンティーならココ!おすすめのカフェや人気のホテルなど! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
銀座でアフタヌーンティーならココ!おすすめのカフェや人気のホテルなど! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
さまざまな飲食店が勢ぞろいしている銀座は、人気のグルメスポット。今回はそんな銀座でおすすめのアフタヌーンティーをたっぷりとご紹介いたします。銀座にはアフタヌーンティーセットがあるカフェや、予約もできるホテルのアフタヌーンティーがたくさんあるんです。

世界一バーの多い街銀座見出し

Photo bybaroparo

銀座はルパンをはじめ、バーの多い地区です。東京ではカクテルの飲める場所やバーは増えていますが、それでも銀座は多くのバーがあります。老舗が多く、そこだけ時が止まったような独特の雰囲気があり、どこの街にもない、銀座だけのバー。その魅力は世界中から注目されるほどです。

Photo byNunoSantos_21

どこでも飲めそうなスタンダードカクテルでも、そのお店ごとに味が違うように、そこでしか飲めないカクテルがあります。バーテンダーの作るカクテルを飲んでみないと、本当のおいしさはわからないと言われるほど、一口飲んだ瞬間味の違いに気づきます。銀座で老舗を名乗れるバーは、それだけでたった一つの味を持っています。

銀座シックスでランチ!おすすめレストラン11選!これでもうお昼に迷わない! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
銀座シックスでランチ!おすすめレストラン11選!これでもうお昼に迷わない! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
高級感あふれる大人の街・銀座。その中でも一層目を引く「銀座シックス」付近には、高級感があるのにカジュアルに使えるレストランが年々増加しているんです。 今回はその中でも「美味しい」と話題のお店を厳選してご紹介。銀座ならではの優雅なランチタイムをお楽しみください!

知識人の愛した銀座ルパン見出し

ルパンは多くの人に愛されています。おいしいカクテルが飲めるバーとしてだけでなく、長い時間を感じさせるカウンターに支持があります。その常連には、里見弴や泉鏡花、といった文豪だけでなく、岡本太郎と言った画壇、宇野重吉、滝沢修などの演劇界の重鎮も多くいました。

中でも写真付きで逸話が残っているのが太宰治。彼がカウンターの椅子で胡坐をかいている写真は色あせながらも大事に飾られて、今にもしゃべりだしそうな上機嫌な姿が写っています。昭和の文豪たちも足げく通ったルパンは、その後も東大病理学教室の緒方知三郎博士等の医学界や、政界からも多くの人が足を運びました。

Photo by S_e_i

太宰治はルパンを大変愛していて、靴を脱いでお酒を楽しんでいたという逸話や、残っている写真も太宰治が無理を言って撮ってもらったという逸話があり、自宅のように自分を解放してお酒を飲んでいたことがうかがえます。そんなお客さんでも受け入れてしまうルパンの懐の広さも、魅力の一つです。

銀座ルパンの歴史見出し

Photo by Fæ

銀座にルパンが開店したのは1928年。その時は今でいうウェイトレスがお酒を運ぶサービス方式の、洋風酒場でした。西洋文化が浸透していく中、ルパンでは徐々に欧風のスタイルを吸収していき、1936年には今のカウンター・バー式になっていました。同時に控室も改装され、L字型のカウンターになりました。

Photo by Norisa1

第二次世界大戦が始まり1941年には外国語は禁止されたため、ルパンの名前も「麺包亭ぱんてい」と変えることになってしまいました。その後も日本の戦況は悪化し、1944年には苛烈を極め、東京中の店舗は一斉休業になり、ルパンも含めて多くのバーは営業を中止することになりました。

1945年、1月に起きた東京の空襲で銀座も大きな被害を受けます。ルパン向かいのビルに爆弾が直撃し、爆風を受けたルパンの扉が飛ばされてしまいました。一階のトイレにも天井が落ちたり、水道管の漏水が起こったり、直撃は免れても後々まで支障が起きるようになりました。

戦争を乗り越えた銀座ルパン見出し

戦後まもなくは酒類の販売は出来ませんでしたが、1946年にはルパンはコーヒー店として再開を始めました。しばらくはアルコール類は入手困難になり、中には工業用のアルコールを飲む人や、提供するお店もありました。しかしルパンなら安心して飲めると、多くの常連さんが戻ってきました。太宰治を始め、多くの文豪や出版関係者もやってきました。

1972年に、爆風や老朽化で設備に不良が出ていた古いビルを壊して、 新しいビルを建築することとなりました。しかし、ルパンではそれまでのお店の雰囲気を新しいビルでも変えずに、タモのカウンターを初め総ての内装を丁寧に取り外して保管し、新しいビルでも元に戻しました。

1974年にやっと営業が再開できましたが、地下だけの店になりました。しかし、ドアを開けると階段があるのも、以前のルパンそのままです。1978年10月にルパンは開店50周年を迎え、多くの人が集まりました。さらに2003年には、開店75周年の記念グラスを作成し、2008年にも開店80周年祝いが行われました。

Photo by Yasuhiko Ito

今は亡きルパンの開店当時の店主、高崎雪子さんは「ルパンがいつの時代のお客様からも常に愛される店・ 安心して寛いで頂ける店でありたい」と願っていました。歩くことが困難になるぎりぎりまで、カウンターに立つほど、大切にしてきたその気持ちは現代のルパンでも失われず、今日も老舗のバーとしてにぎわっています。

女子も注目している銀座ルパン見出し

銀座でバーと言うと、大人の男性のイメージが強いと思いますが、ルパンは女性にも人気があります。ただお酒を楽しむのではなく、昭和の文学を愛する文学女子には、ルパンはあこがれのバーとして人気です。銀座はおしゃれで安全な場所なので、女性でも夜に安心してお酒を飲むことができるのです。

しかし今、若い女性でルパンに行く人が増えています。元々お酒の好きな女性が増えたこともありますが、文豪を元にしたキャラクターの漫画やゲームがあり、女性を中心に人気なのです。太宰治も人気のキャラクターとして登場。ルパンは聖地としても人気があります。映画も公開されたことにより、遠方からルパン目当てで東京に来る女性も多いです。

太宰治ファンの中では有名なルパンでしたが、そういったアニメやゲームのブームで新しいファンが増えたこともあり、ルパンの席には女性だけで来る人も増えています。太宰治を演じた声優が訪れたこともあり、新しい作品を通じてルパンの人気はいまだに衰えることがありません。

Photo by Koji Horaguchi

また、太宰治等の文豪ファンだけでなく、若い女性の間でもお酒を楽しむ人が多くなり気軽に行けるバーとして雑誌で紹介されたこともあり、おしゃれな雰囲気や敷居の低さに女性客が多く訪れました。元々銀座はおしゃれで女性に人気のある街でした。ルパンの周りもおしゃれなお店が多く、女性には訪れやすい場所になっています。

太宰治や坂口安吾などファンにとってはとても大切なバーで、お店のスタッフもファンの来店を歓迎してくれます。太宰治のファンだと告げると、太宰治が座っていた席に案内してくれたこともあり、多くのファンがそのままバーのファンになってしまうことも多いです。彼らの愛したバーは、そのファンにも愛される老舗となっています。

銀座ルパンのチャージ料見出し

バーにはチャージ料がかかります。その料金はお店によって違いますが、バー初心者には敷居を高く感じさせる料金です。ですが、このチャージ料というのは一般的な飲食店よりもゆっくりお酒を飲んで過ごすための料金です。最初に払うことにより、時間を気にせずお酒を楽しむことができます。

Photo by june29

ルパンのチャージ料は2018年3月現在800円です。この金額にお通しがついてくるので、お得に感じます。銀座のバーではチャージ料は1000円以上が平均的なので、ルパンのチャージ料はとてもリーズナブルです。老舗でも、バー初心者でもあまり敷居の高さを感じずに入ることができます。

飲まずに帰れない!銀座ルパンのカクテル見出し

Photo by hirotomo

バーの力量が試されるカクテル。同じレシピのカクテルでも、バーによって味が変わります。いまでこそ手軽に缶ジュースのように飲めるカクテル類もありますが、本物の味にはかないません。ルパンではおすすめのオリジナルカクテルから、定番のメニューまで。これを飲まずには帰れません。

ルパンのおすすめのカクテルメニューは「モスコミュール」。日本では甘いジンジャエールを使ったウォッカのお酒として人気があります。しかし、このメニューはルパンでは辛口のジンジャエールを使います。銅製のカップで出されるカクテルは本格的な辛口で、すっきりとした飲み心地があります。

Photo by Naoto Ohshiba

女性におすすめなのが甘めの「チャーリー・チャップリン」です。甘めですが甘すぎず、アルコールの度数もあまり高くないのでアプリコットウィスキーの甘さと香りを楽しむことのできるメニューです。お酒の弱い人でも飲むことのできるカクテルとして、女性から男性に人気です。

まだ飲んだことのない人におすすめなのが「マティーニ」。カクテルの王様と言われるマティーニは、バーテンダーの数だけ味が違うと言われています。有名なスパイ映画でもたびたび登場する、大人の飲むカクテルともいうイメージが強いです。ルパンではベルモットよりもジンが多めの本格的なドライな味になっています。

お酒が飲めなくても楽しめる!銀座ルパン見出し

Photo by yto

お酒が飲めないとバーは入店拒否される。と思っている人もいますが、ルパンにはお酒が飲めなくても安心のノンアルコールカクテルがあります。カクテルはアルコールと他の飲み物を混ぜたものが基本ですが、実はアルコールを含まない飲み物もカクテルとして存在しているのです。アルコールが苦手でも安心してルパンに来てください。

ジュースやお茶だけでは、やはりバーの雰囲気は物足りなくなってしまいます。ノンアルコールカクテルには、モスコミュールのようなジンジャエールを使ったサラトガクーラーや爽やかな飲み心地のクールコリンズなど。お酒は入っていないのに楽しめるカクテルメニューが豊富にあります。

Photo by uka0310

ルパンのメニューはほとんどが1200円前後で楽しめますが、アルコールが苦手な人や、度数が低いものを楽しみたい時はバーテンダーに尋ねてみると希望にあったものを作ってもらえます。バーではそれぞれのお客さんと会話をしながらお酒を楽しむ場所、老舗のバーにはそれだけ多くの人に合わせた経験で作られるレシピがあります。

Photo by uka0310

居酒屋では言い出しにくい細かい要望にも応えてくれるのがバーのサービスの一つです。今までお酒が苦手だった人も、思い切って伝えてみると、自分にぴったりあったカクテルが飲めるかもしれません。大勢の誰かではなく、目の前にいる一人のためのメニューが提供できるのも老舗バーの魅力の一つです。

銀座でディナーがおすすめのお店20選!安いおしゃれなレストランも! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
銀座でディナーがおすすめのお店20選!安いおしゃれなレストランも! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
銀座でディナーというと、敷居が高いと感じる人が多いのではないでしょうか。かつては高級な街の象徴でもあった銀座ですが、最近ではカジュアルな安いお店も多く気軽にディナーを楽しむことができます。カジュアルとラグジュアリーが混在した街、銀座でディナーはいかがですか?

銀座ルパンのおすすめメニュー見出し

お酒と共にルパンで提供されるおつまみメニューは、バーならではのチョイスとお酒にマッチする味付けがされていて、お酒のおいしさを倍増してくれます。お通しで定番のキュウリの酢漬けもショウガが効いていてさっぱりとした味わい。お酒の味を邪魔せず、どんなお酒にも合う一品です。

Photo by TAKA@P.P.R.S

常連さんが一押しするのはオイルサーディン・セット。塩気のあるオイルサーディンにレモンが添えられ、お酒にぴったりの一品です。ボリュームもありお酒のおつまみとして最高のメニューです。ルパンのおすすめのボイルド・ウィンナーソーセージも肉汁が口いっぱい広がるおいしさ。お酒も進んで飲みすぎてしまうこともあります。

雑誌にも紹介された銀座ルパン見出し

東京のお店を紹介する雑誌から、作家の著作にまで登場するルパン。公式サイトには掲載された雑誌が載っています。おしゃれな内装、個性ていな看板、老舗として愛される歴史。ルパンは雑誌に取り上げられるだけの情報量と魅力があり、文学雑誌からグルメ雑誌に限らず、著名人の推薦するバーとして様々な書籍に取り上げられています。

Photo by atk1983

多くの老舗店が失くなっていく中、戦前から続くお店はそれだけで歴史的にも文化的にも大きな価値のある場所になります。昭和の文豪に愛された老舗店として、今も変わらないメニューが味わえるバーとして、ファンは知らない人がいないほど有名なルパンは、雑誌を通じてより多くの人に魅力を伝えています。

銀座ルパンの営業時間見出し

ルパンの営業時間は夕方17:00から夜23:30(L.O.23:00)まで。営業日は火曜日から土曜日まで営業しています。日曜日と月曜日は定休日です。祝日は月曜日以外は営業しています。月により休日が異なるため、公式のホームページにある情報を毎月確認するのがおすすめです。

銀座ルパンへのアクセス見出し

Photo by t-miki

ルパンの最寄駅は東京メトロの銀座線・丸ノ内線・日比谷線「銀座駅」です。徒歩約3分で到着します。B6出口から出て、並木通りから三笠会館先・養精堂画廊とカルティエ銀座ビルとの間の路地を入り、鳥ぎん前の角を右に曲がると到着します。周りにはカルティエやピエールマルコリーニなど、おしゃれなお店が多いです。

ルパンの目印は見逃すはずのない看板。黒塗りの壁に着いた怪盗アルセーヌ・ルパンのイラストはシンプルでシック。赤地に白い文字で書かれたバーの名前がとてもおしゃれです。店内も外見と同じくシックでおしゃれな雰囲気があります。初めて訪れるときは、レトロな雰囲気を感じる階段に緊張してしまうかもしれません。

住所:東京都中央区銀座五丁目5番11号塚本不動産ビル地階 電話番号:03-3571-0750

ルパン以外にもある個性派バー見出し

ルパンが文豪バーなら、東京には有名な映画バーがあります。「八月の鯨」という映画のタイトルとまったく同じ名前のバーは、SNSを通じて多くの映画ファンに人気となったバーです。ずらりと並んだメニューには映画ファンにはたまらない名作のタイトルが並び、飲めば映画の時に感じた感動も一緒に思い起こすことができます。

コアでアンダーグラウンドな雰囲気を楽しみたい人におすすめなのが銀座にある「Bar十誡」。写真集から芸術書、ミステリー小説などなど、大きな書店でしかみかけないようなマニアックな書籍が多く、雰囲気も薄暗くミステリアス。カフェタイムとバータイムがあり、文学作品をイメージしたカクテルもあります。

銀座のルパンで楽しい一夜を見出し

銀座には多くの個性派バーがあり、老舗も多いです。初めてのバーデビューは銀座でと密かに思っている人、バーの敷居が高く感じて居る人、老舗の落ち着いた雰囲気でお酒を飲みたいと思っている人、素人から玄人まで利用しやすいのが、ルパンの魅力の一つです。銀座でバーに行く時には、ぜひともルパンに行ってみてください。

関連キーワード

投稿日: 2018年3月5日最終更新日: 2021年12月8日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote