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武相荘は昭和を感じるレストラン!白州次郎・正子の旧邸宅にお邪魔しよう!

武相荘は昭和を感じるレストラン!白州次郎・正子の旧邸宅にお邪魔しよう!
投稿日: 2018年3月28日最終更新日: 2020年10月8日

町田にある武相荘は白洲夫妻が暮らしていた邸宅をレストランやミュージアムとして一般に公開したもので、昭和のおしゃれな雰囲気が好評です。ランチやディナーが食べられるレストラン情報やアクセス方法、ミュージアムの入場料などを含めて武相荘についてまとめました。

旧白洲邸「武相荘」には昭和時代のおしゃれレストランが!見出し

東京都町田市の自然豊かなところにあるのが旧白洲邸「武相荘」。白洲夫妻が暮らした住居がミュージアムやレストランとして一般に公開されており、昭和時代のモダンな雰囲気たっぷりのレストランでは白洲夫妻ゆかりの食事もとることができます。この記事では、そんな町田の旧白洲邸「武相荘」についてご紹介します。

旧白洲邸「武相荘」とは?見出し

武相荘とは、東京都の町田市にある旧白洲邸です。白洲次郎、白洲正子夫婦は昭和18年(1942年)にこの町田市の茅葺屋根の農家を購入し、翌年に移り住んできました。武相荘というユニークな名前ですが、この場所が武蔵と相模の国境にあること、そして「不愛想」という言葉とかけて白洲次郎が命名をしたといわれています。

町田の緑豊かな場所にある武相荘には、1945年の東京大空襲で焼け出された要人が一時的に移り住むなど、数多くの文化人や政治家との交流の場ともなりました。白洲夫妻は亡くなるまで60年近くここに住み続け、夫妻の死後は夫妻の長女である牧山館長のもと旧白洲邸武相荘として2001年に一般に公開されました。

武相荘の母屋部分は白洲夫妻の暮らしぶりなどを伝えるミュージアムになっているほか、モダンな内装を活かしたレストランやイベントスペースなどもあります。また、今ではなかなか見ることのできない茅葺屋根の美しさでも知られている武相荘。2002年に町田市の指定史跡に認定をされました。

旧白洲邸「武相荘」のレストラン&カフェ見出し

武相荘の敷地へ入っていくと壁に「武相荘」と書かれた白い壁の建物があります。それが武相荘のレストランです。これは実は白洲夫妻が「工作室」と呼んでいた建物で、時には陶芸を楽しむこともあった場所です。天井が非常に高く、自然光のたっぷり入るレストランでは、白洲家で食べられていたメニューをたのしむことができます。

旧白洲邸「武相荘」のおすすめメニュー1:白洲家のランチ見出し

武相荘のランチメニューで特に人気なのは、当時白洲家で実際に食卓にのぼっていたメニューを再現したものです。長女である牧山館長の著書「白洲次郎・正子の食卓」にも記載があるメニューで、どれもユニークなエピソードが添えられています。ランチで人気なのは「武相荘の海老カレー」で値段は2100円。

正子の兄がシンガポールに行った時に友人の家で出されたカレーが気に入り、レシピをもらってきたというカレー。次郎が野菜をあまり好まかったこともあり、すりおろされた人参やじゃがいもなどがたっぷり入っています。そして、なぜかキャベツの千切りだけは食べたという次郎のために山盛りのキャベツの千切りが添えられているのが珍しいところ。

小さいころに親しくしていた人がいつも親子丼を作ってくれたというのが理由で親子丼が大好きだったという次郎。武相荘のランチメニューにも「次郎の親子丼」というメニューがあり、味噌汁と香付きで2100円です。すべてにおいて細かいところまでこだわりのあった次郎ですが、この親子丼に使われているどんぶりも特別なものでした。

次郎の理想の形を追い求めて、伊賀の福森さんという人にお願いして作ってもらっていたというどんぶり。武相荘のレストランでも当時とほぼ同じものを福森さんが再現をしたどんぶりを使用しています。ぜひ実際に手に取って次郎のこだわりの形を確かめながら親子丼を味わってみたいものです。

レストランのランチメニューには他にも「次郎のクラブハウスサンドウィッチ」や「豚肉のソテー ジンジャーソース」、「オムライス」などがあるほか、数量限定の「松花堂弁当」もあります。ただしこの「松花堂弁当」ですが、2018年の3月末を持って販売終了となりますので、食べてみたい人は今すぐレストランへ!

旧白洲邸「武相荘」のおすすめメニュー2:季節に応じたコース料理ディナー見出し

ランチの次にご紹介するのはディナーです。ディナーは予約制となっているほか、季節に応じたコース料理が提供されます。2018年の3月現在提供されているのは冬のコース料理で2種類あり、料金はそれぞれ4800円、6800円となっています。おすすめなのは4800円のコース料理。ランチでも人気の「海老カレー」を〆のご飯として食べることができます。

カレー以外には、前菜、スープ、メイン料理、そしてデザートとコーヒーがついてきます。特に前菜は五種盛り合わせになっておりボリュームたっぷりです。メイン料理は「福岡県産博多地鶏きのこ詰めロースト 赤ワインソース」、デザートは「きな粉のクレームブリュレと黒豆アイスクリーム」です。

旧白洲邸「武相荘」のおすすめメニュー3:ナイフとフォークとスプーンで食べるどらやき見出し

ミュージアムの見学や散策をしていると甘いものでも食べたくなりますが、そんな時におすすめなのがカフェメニューから「武相荘のどら焼き」で1000円です。どら焼きには「武相荘」という焼き印が施されており、中にはたっぷりのあんこと塩キャラメルアイスが!そしてナイフとフォークとスプーンが一緒に出てきます。

どら焼きの他には、チーズケーキやテリーヌショコラなどがあるほか、ケーキセットとしてコーヒーや紅茶と組み合わせることもできます。また、ドリンクには生ビールやグラスワインも。ケーキセットは通常1500円ですが、レストランで食事後に注文する場合は1000円になります。

旧白洲邸「武相荘」のおすすめメニュー4:期間限定の特別ディナー見出し

武相荘のレストランでは、期間限定の特別ディナーメニューが提供されることがあります。2018年の1月と2月に提供されていたのは「食前酒付き限定ディナーコース」で3500円でした。このコースで提供される食前酒は、なんと武相荘で収穫された梅を使用したシロップを白ワインで割ったものです。

2018年2月24日から3月4日の期間限定では「お雛様特別ディナーコース」が6000円で提供されており、食前酒に桃のスパークリングワイン、前菜には菜の花、魚料理には真鯛やはまぐり、デザートにはイチゴのタルトなど春らしいメニュー構成でした。次の特別ディナーの発表が待ち遠しいところです。

旧白洲邸「武相荘」のミュージアム見出し

武相荘にはレストラン以外にも様々な施設があります。まず最初にご紹介するのはミュージアムとして公開されている母屋部分です。入口を入ってすぐの部分にあるのが居間です。革張りの重厚感あふれるソファーは吉田茂氏からのプレゼント。所せましと本が積み上げられている正子の書斎や、着物も展示されている和室などもあります。

旧白洲邸「武相荘」のミュージアムの料金と注意事項見出し

武相荘のミュージアムの入館料金は1050円です。ミュージアムには小学生以下の立ち入りができないほか、館内には飲食物の持ち込みができませんので注意をしてください。乳児は無料で入館することができます。また、ミュージアムは一軒家ということもあり、靴を脱いで入るスタイルです。

旧白洲邸「武相荘」の能ケ谷ラウンジ見出し

武相荘のチケット売り場のある建物の1階は能ケ谷ラウンジと呼ばれるアートスペース、イベントスペースになっています。オープンしたのは2016年。定員は40名ほどの小さなラウンジですが、面白いイベントが次々と企画されており、いつも多くの人でにぎわっています。一例を挙げると、2018年5月に企画されているのはドキュメンタリー映画の上映会。

作品タイトルは「おクジラさま ふたつの正義の物語」で監督は佐々木芽生さんです。伝統的に行われているくじらの追い込み漁を批判的に取り上げた映画「ザ・コーヴ」がアカデミー賞を受賞したことから注目を集めることになった和歌山県の太地町。その太地町を佐々木監督が2010年に訪れるところから物語は始まります。

同作品の上映は5月12日と13日に合計4回予定されているほか、5月12日の2回目の会は佐々木監督による作品紹介と懇親会もあるという豪華版です。定員は各回30人ですので、興味のある方はぜひお早めにどうぞ。過去には、自分オリジナルのストラップやブレスレットが作れる組紐のワークショップや、吉川忠英さんのギターライブなどが開催されました。

ラウンジを借りてみたいと思う方に少し基本情報をご紹介しましょう。ラウンジの最大席数は40席。飲食を伴うイベントの場合は原則として武相荘のレストランで行う必要がありますが、それ以外の場合は午前10時から午後5時の間で貸し出しが可能です。基本料金は1日30000円です。

旧白洲邸「武相荘」のバー見出し

レストランの隣にある小さな建物を白洲夫妻は納屋として利用をしていましたが、現在はバーとして営業をしています。まるで映画の中に迷い込んだかのような気分になる雰囲気たっぷりのバーは次郎が好んだスコッチの品ぞろえが圧巻。使い込まれて黒光りする家具が歴史を感じさせてくれ、今にも白洲夫妻が現れそうな感じさえします。

旧白洲邸「武相荘」の花の歳時記見出し

Photo by gtknj

武相荘のミュージアムエリア内には駐車場の方へとぐるりと伸びる散策路が整備されており、四季折々の花を楽しむことができるようになっています。3月後半から5月前半の春に楽しむことができるのは紅梅や白梅、ハクモクレン、そしてもちろんソメイヨシノです。水仙、黄花菖蒲、ハナミズキ、都忘れ、二輪草、白山吹なども美しい花を咲かせます。

Photo by ysksmz

5月前半から9月前半にかけての夏には、山アジサイ、しゃが、鉄線などに始まり、ヤマユリ、夕顔、くちなし、大根草、水引などが楽しめます。そして9月後半から11月前半の秋には美しい茅葺屋根との相性も抜群の見事な紅葉が、その後訪れる冬にはさざんかや福寿草、黒侘助などが待っています。

Photo by Sig.

このように四季を通じて美しい花を楽しむことのできる武相荘。散策路をゆっくりと歩いて季節が移り変わっていく様子を確かめるのもいいですし、レストランから見える花を見ながら美味しいランチをいただくのもおすすめ。季節が変わるたびに訪れたくなるという人が多いのにも納得です。

旧白洲邸「武相荘」の開館時間と休館日見出し

武相荘の開館時間は午前10時から午後5時まで、入館は午後4時30分までとなっています。武相荘の休館日は月曜日ですが、祝日と重なる場合は開館となります。その他、夏季の休館など特別な休館もありますので、お出かけ前には念のために武相荘の公式ウェブサイトのカレンダーをチェックするのがおすすめです。

レストランの営業時間は、カフェとランチの営業が午前11時から午後5時までです。ランチのオーダーストップは午後3時、カフェのオーダーストップは午後4時30分になっているほか、土日や祝日のランチの予約は受け付けていません。ディナーは予約制で午後6時から。ラストオーダーは午後8時です。

レストランの定休日も武相荘と同じく月曜日となっていますが、祝日と重なる場合は営業となります。こちらも夏季の休業など特別休業がありますので、お出かけ前には公式ウェブサイトのチェックがおすすめです。レストランの予約等はレストラン直通の電話番号(042-708-8633)までどうぞ。

旧白洲邸「武相荘」のアクセス方法見出し

Photo by Dick Thomas Johnson

ここからは武相荘へのアクセス方法をご紹介しましょう。まずは公共の交通機関を使ってのアクセス方法です。武相荘は町田市にあり、アクセスに便利な最寄り駅は小田急線「鶴川駅」となります。「町田駅」からは2駅です。「鶴川駅」にアクセスしたら北口へと進んでください。

Photo by kurotango Clip

北口を出ると正面に大きな通りが見えるのでそこを右へと進みます。すると、鶴川街道と交わる交差点「鶴川駅東口」にアクセスができます。そこを左へ曲がり、交差点を2つ過ぎて少し行くと武相荘へと続く坂道へとアクセスができます。「鶴川駅」から武相荘までのアクセスは約15分です。

Photo by t-miki

雨が降っているなどして「鶴川駅」からバスでアクセスしたい場合は、「鶴川駅」の2番乗り場から11番系統バスで「鶴川一丁目バス停」まで行くか、同じく2番乗り場から13系統バスで「平和台入口バス停」まで行ってください。どちらのバス停からも武相荘までは徒歩で5分ほどでアクセスができます。

Photo by kurotango Clip

武相荘は町田市の便利なところにあるので車でアクセスをすることも可能です。アクセスに便利なICは調布IC、稲城IC、そして横浜青葉ICです。どのICからアクセスするにしても鶴川街道を通り、「鶴川一丁目」の交差点を目指してください。交差点には武相荘の看板が立っているので、あとはその看板の指示に従って駐車場へとアクセスをするだけです。

Photo by kurotango Clip

武相荘には乗用車が合計で16台停めることができる無料の駐車スペースがあります。団体で訪れる場合のバスの駐車に関しては武相荘にお問い合わせください。付近には小学校や中学校があり、特に登下校の時間に武相荘にアクセスをする際には、十分に注意して運転をお願いします。

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白洲夫妻の息遣いがいまだに感じられる旧白洲邸「武相荘」見出し

白洲夫妻のこだわりの詰まった町田の旧白洲邸「武相荘」。インテリアの隅々まで、持ち物の一つひとつまで夫妻のセンスの良さが感じられ、今にも夫妻が「いらっしゃい。」と出迎えてくれそうな錯覚にさえ陥ります。季節に応じた花が楽しめる散策路やメニュー豊富なレストランなど、夫妻になりきって昭和モダンを楽しんでみてください。

投稿日: 2018年3月28日最終更新日: 2020年10月8日

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