2018年の隅田川花火大会に行きたい
これから夏が近づくと、東京を含む多くの場所で花火大会が行われます。実際に各地の花火大会に行ったことがある方も多いのではないでしょうか。その中でも特に多くの観客で混雑するのが隅田川花火大会です。そこで2018年の隅田川花火大会の日程や場所、アクセスのほか、混雑を避ける穴場情報などを紹介します。
隅田川花火大会2018とは
隅田川花火大会は東京にある隅田川の河川敷で行われる花火大会です。2018年で第41回を迎えますが、実は江戸時代に遡る古い歴史がある花火大会で、江戸っ子たちもこの花火大会を楽しみにしていたと言われています。それだけに規模も大きく、多くの人が集まる代表的な花火大会とされているのです。
隅田川花火大会2018の日程は
まず、2018年の隅田川花火大会の日程について紹介しましょう。隅田川花火大会は例年7月の最終土曜日に行われる花火大会です。ちなみに次の土曜日である8月の第一土曜日には江戸川花火大会が行われますが、この二つは東京二大花火大会と呼ばれ、多くの人が集まる花火大会となっています。
2018年5月段階では、細かいプログラムなどはまだ出ていないのですが、2018年の隅田川花火大会の日程についてはすでに公式発表されています。2018年の日程は7月28日(土)の19時から20時30分まで行われるとのことです。
ただし、外でやるイベントのため、天候がよくない場合には順延などになる可能性があります。もし荒天の場合は当日午前8時、もしくは午前10時に実施の可否の決定があります。2018年の場合は28日にできない場合は翌日の29日(日)に順延となり、29日もできない場合は中止となります。当日の天気がどうなるか気になるところです。
隅田川花火大会2018はどこで行われる?
2018年の隅田川花火大会の会場は2か所あります。第一会場は桜橋下流から言問橋上流にあたるところで、台東区リバーサイドスポーツセンターの前あたりです。後述する特別協賛観覧席はこの第一会場の近くになります。こちらは花火コンクールが行われ、それを含めて約9300発の花火があがります。
そして第二会場は駒形橋下流から厩橋上流にあたるところです。都営地下鉄大江戸線の蔵前駅と浅草駅の間あたりになります。こちらの会場では約1万発超の花火が揚がる予定になっています。ですからこの2か所で約2万発の花火があがるということになります(東京オリンピック、東京パラリンピック招致祈願花火を含みます)。
この2か所ですが第一会場から始まり、第一会場、第二会場が交互に花火を打ち上げ、最後に両会場で一緒にあげてフィニッシュとなるという打ち上げ方をします。また隅田川という川のところで行われる花火大会でもあるので、どちらの会場近くにいても花火を見る場所としては問題はないでしょう。
隅田川花火大会2018へのアクセス
それでは、隅田川花火大会へのアクセスについて紹介します。前述したように、隅田川花火大会は会場が2か所あります。また詳しくは後で述べますが、東京都心で行われる花火大会ということで、座って見られる場所はあまりありません。ですから歩きながら花火を観覧することが推奨されています。
そこで、それぞれの会場への最寄駅として公式サイトで挙げられている駅をまず紹介します。第一会場の最寄駅は「浅草」駅、「押上」駅、「東京スカイツリー」駅、「曳舟」駅の4つです。第二会場の最寄駅は「浅草」駅、「蔵前」駅、「両国」駅、「浅草橋」駅の4つが挙げられています。それぞれ通っている路線が違うので、移動しやすい路線を使うとよいでしょう。
ただ、アクセスの点では気をつける点があります。これらの駅のうち、浅草駅は複数の路線が乗り入れている上、どちらの会場にもアクセスがいいのですが、その結果として毎年恐ろしく混雑します。また、第二会場に近い蔵前駅もアクセスがよい分、やはり大混雑で身動きが取れないと言われています。
これらの駅を利用してアクセスする予定を立てている方は、とにかく早めに最寄り駅まで移動することをおすすめします。もしくは少し駅からのアクセスは遠くなりますが、それ以外の駅を利用すると、混雑の面では少しはましのようです。この場合も早めに駅までアクセスすることだけは心がけましょう。
なお、車に関してですが、隅田川花火大会は都心で行われる花火大会です。当然のことながら駐車場は用意されていません。また当日は18時ごろから21時30分ごろにかけて、周辺の一般道、首都高速ともに車両通行禁止となります。当然その周辺道路も大混雑します。隅田川花火大会に行くときは車を利用してアクセスするのはやめましょう。
隅田川花火大会の歴史
ところで、最初に隅田川花火大会について説明したところで、「2018年に第41回を迎える」が「実は江戸時代に遡る」花火大会であると述べました。実は「隅田川花火大会」という名前で花火大会が行われるようになったのは1978年のことですが、この場所での花火大会は江戸時代から行われており、日本最古の花火大会だとされているのです。
1732年、当時江戸では大飢饉とコレラが流行し、多くの人々が亡くなりました。そこで当時の江戸幕府将軍だった8代将軍徳川吉宗は、それらの死者を弔うために大川端で「川施餓鬼」を行いました。当時隅田川は大川と呼ばれていたので、今と同じ隅田川の河畔の場所で行われたのです。
翌1733年、吉宗は前年の川施餓鬼の際に死者を慰霊するのと共に悪霊退散を願い、川開きの日に水神祭を行いました。この時に花火を打ち上げたのです。当時江戸には1659年に創業した「鍵屋」という花火屋があり、その後鍵屋が毎年花火を担当するようになりました。
しかし1808年に、鍵屋の番頭がのれん分けをして、新たに「玉屋」という花火屋を創業しました。以後鍵屋と玉屋が競い合って花火を打ち上げるようになり、花火大会はどんどんにぎやかになっていきます。鍵屋と玉屋は別々の場所で花火を打ち上げたため、見物客はその花火を見て、よいと思ったほうに「たまやー」「かぎやー」と声をかけたそうです。
このようにして川開きの時に花火を打ち上げるようになったので、最初は両国の川開きと呼ばれていました。ところが明治維新や第二次世界大戦、交通事情の悪化や隅田川の水質汚濁などにより、幾度となく中断を余儀なくされました。そして1978年に現在の「隅田川花火大会」という名前で復活し、現在に至るのです。
ですから、花火を見て「かぎやー」「たまやー」と声を掛けるのもこの花火大会が起源ということになります。現在では毎年テレビ放送も行われるほか、約100万人の観客が押し寄せる、東京だけではなく全国的にも代表的な花火大会として知られています。
隅田川花火大会2018の見どころ
さて、2018年の隅田川花火大会の見どころについて紹介しましょう。先ほども述べたように、隅田川花火大会は2つの場所から約2万発の花火を打ち上げる規模の大きさが見どころの一つです。特に2012年に東京スカイツリーが開業すると、東京スカイツリーと花火のコラボレーションが楽しめるということでさらに人気が高まっているようです。
前述したように、2018年のプログラムについては2018年5月段階でまだ出されていません。例年のプログラムを見てみると、まず第一会場から花火が上がり始め、次に第二会場へ、そして第一会場で花火コンクールが行われます。このコンクールで優秀な成績を修めた花火などがここであげられます。そして第一、第二会場両方で花火があげられてフィナーレを迎えます。
隅田川花火大会は混雑する?
さて、隅田川花火大会で最も心配な点というと、やはり混雑の問題です。アクセスのところで述べたように、当日は花火大会の周辺の場所は乗り物も道路も大混雑が予想されます。混雑をまったく避けて隅田川花火大会を見るというのはほぼ無理と言ってよいかもしれません。
その中で混雑を避けるならば、少し離れた場所で見るか、いわゆる「穴場」と言われる場所を探して見るかということになります。そもそも隅田川花火大会の場所の周辺では、座ってのんびり見るというのは不可能に近く、いわゆる場所取りなども許可されていないのです。
次に穴場についていくつか紹介していきますが、日程が出た今の段階からこれらの穴場をチェックしていくことで、少しは混雑が避けられるかもしれません。うまく日程などをやりくりして、少しでも混雑が避けられる場所を探す、移動に余裕を持たせるなどの工夫をすることをおすすめします。
なお、前の方で少し触れましたが、隅田川花火大会には「市民協賛」という枠があります。協賛金を支払うことで会場近くの特設会場で座って花火大会を楽しむことができます。ただ2018年の募集は5月15日で終わっており、しかも抽選のため、申し込んでも必ず参加できるとは限りません。
隅田川花火大会2018の穴場1:ホテル
隅田川花火大会の混雑を避けたいというのであればまず第一に挙げられる穴場が周辺のホテルです。日程が出たらすぐにホテルを予約し、花火が見える側の部屋を取れさえすれば、自分の部屋からゆっくりと花火が見られるわけですから、穴場中の穴場と言えるでしょう。東京以外から来る方ならば、これが一番おすすめかもしれません。
ただ、隅田川花火大会は毎年同じ時期に行われていることもあって、見たいと言う方はかなり早い時期に穴場のホテルをリサーチしてキープしている可能性が高く、今から2018年の花火大会当日の部屋を押さえるのは少し難しいかもしれません。ただ、ギリギリでキャンセルが出ることもありうるので、あきらめずに問い合わせてみるとよいでしょう。
また、周辺ホテルの中には花火大会当日に屋上などに観覧席を設けている場合もあります。もちろん宿泊客が優先でしょうが、もしかしたら宿泊客以外でも観覧席に入れることもあるかもしれません。また「浅草花やしき」などでも観覧席が用意されるという口コミもあるようです。2018年の予定を確認してみる意味はありそうです。
隅田川花火大会2018の穴場2:レストラン
ホテルは部屋を予約する必要があるので、日程が出てしまってからでは厳しいかもしれません。それならば隅田川周辺のレストランはどうでしょうか。こちらも早めの予約が必要ではありますが、そもそもの絶対的な数が多いので、日程が近づいてからでも押さえられる可能性はあるかもしれません。
隅田川花火大会2018の穴場3:屋形船
せっかくの隅田川花火大会ならば、江戸っ子の気分で川から花火を眺めたいという方におすすめなのが、屋形船での花火観覧です。屋形船のほかにクルーズ船もあり、食事や落語家の公演などを楽しみながら花火も見られるというようなプランもあるようです。
二つの会場の中間地点のあたりで、しかも川から花火があがるところが見られるという点で大変人気が高いのですが、その分値段がはります。また船ですから定員が設けられており、クルーズ船の場合で120名限定となっています。もし船で花火大会を楽しもうというのであれば、こちらも早めに申し込んだほうがよさそうです。
隅田川花火大会2018の穴場4:その他
2018年の場合、日程が迫っていることもあり、今から申し込もうとしてもどの穴場も無理だったという方もいるかもしれません。でもまだあきらめてはいけません。実は大きな穴場が残っているかもしれないのです。それはあの東京スカイツリーです。
実は東京スカイツリーの展望デッキなのですが、2018年だけでなく毎年、隅田川花火大会当日は早めに営業時間を切り上げて、隅田川花火大会の時間は特別営業となります。穴場というのはこの特別営業の時間帯のチケットを取ることなのですが、どうやら6月ごろから抽選販売になるようなのです。
このチケットですが、インターネットにより個人で申し込みをする方法と、旅行会社のパックツアーで申し込む方法があります。ここ数年の倍率は100倍前後ということで、かなりの運が必要になるものの、うまくチケットが手に入れば、当日スカイツリーから花火を「見下ろす」ことができます。
また、会場周辺にある区民ホールやスーパーの中には、当日展望塔や屋上駐車場を解放してくれるところもあるそうです。具体的には「コモディイイダ東向島店」(ポイントカードを作るなど条件あり)、「タワーホール船堀」などですが、調べると他にもあるかもしれません。これらもチェックしておきましょう。
隅田川花火大会2018の注意点
最後に隅田川花火大会2018の注意点をまとめておきましょう。まず、ここまででさんざん述べてきたように、隅田川花火大会はとにかく混雑します。たしかに交通規制などが敷かれることで、ほぼ全域が歩行者天国状態にはなるのですが、それでも身動きが取れないほどの混雑が予想されます。会場までのアクセスなど、時間には十分余裕を持たせましょう。
また、道路や公園などの場所取りでマーキングをする、防護柵を乗り越えるなど、隅田川花火大会では近年マナーの悪さが目立つと言われるようになりました。多くの人が安全に楽しく花火大会を楽しむためにも、そういったマナー違反には気をつけましょう。また、熱中症対策も忘れないようにしてください。
隅田川花火大会の周辺観光スポット
両国花火資料館
隅田川花火大会当日は混雑するかもしれませんが、近くに花火に関する資料館があります。ここでは隅田川花火大会およびそれ以前の両国の川開きに関する資料や、花火の模型などの展示が行われています。ここを先に見てから花火大会を見るといろいろ知識を得られて、より楽しく見ることができるかもしれません。
隅田川花火大会2018を楽しもう
何といっても日本最古、東京いや日本を代表する花火大会が隅田川花火大会です。2018年で41回を迎えます。毎年多くの人が訪れ、大混雑するのですが、それだけ花火が多くの人の心を長年にわたってとらえているということのあかしです。ぜひ2018年の隅田川花火大会を楽しんでください。
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