上勝町の観光おすすめトップ11！田舎体験や名水巡りも人気！

上勝町は徳島県内陸部の山間にある事から山や渓谷が多く、天然の湧水が出る河川や滝が豊富な名水どころでもあります。今回は緑豊かな上勝町の観光スポットや山の幸・川の幸をランチとして味わえるお店などをランキング形式で紹介していきます。上勝町で時に自然を眺め、時に自然と遊び、旅行を満喫しましょう！

上勝町は過疎化と高齢化に直面する典型的な山間地域の小規模自治体で、かつては温州ミカンの栽培が盛んでしたが、1981年の異常な寒波で多大な被害を受け、深刻な事態に陥りました。この大災害を乗り越える為、お年寄りが活躍出来るビジネスはないかと自治体は模索しました。

そこで生まれたのが横石知二氏による「葉っぱビジネス」です。料理のツマモノである葉っぱや花に注目した横井氏は株式会社「いろどり」を立ち上げ、自身も料亭に通い詰めた上で器にあったツマモノの存在や季節感の表現方法などのノウハウを習得していき、葉っぱはツマモノという付加価値商品として顧客に受け入れられました。

こうして葉っぱビジネスが広まった事で上勝町にはIT技術が広まり、最新デジタルデバイスの導入や高齢者でも簡単にPCの操作が出来るブラウザを搭載した事で、タブレット片手に畑仕事に行くお婆ちゃんが多く見られるようになりました。このように葉っぱビジネスのお陰で上勝町は町興しに成功したという訳です。

慈眼寺の下にある滝で、とくしま水紀行50選にも選定されています。別名「旭の滝」とも呼び、断崖を落下する水流は風に流され大きく揺れます。滝の飛沫が日光を受けて虹となって降り注ぐ様はとても荘厳かつ神秘的であり、「不動の來迎」と呼ばれています。天気が良ければ午前中に見る事が出来るので、足を運んでみてください。

お寺の近くにあるので古くから名水どころだけでなく修行の地として訪れる人も多く、灌頂ヶ滝には空海が滝行を行ったという伝承が遺されています。滝に沿って登っていく事が出来る階段道が整備されていて滝を間近で見る事も出来、途中には龍神や不動明王が祀られている史跡もあるので、仏教信仰の歴史を体感出来ます。

葉っぱビジネスで古民家を改装した本格的なイタリアンレストランです。車だと市内から1時間ほどで行けます。外観や内装は落ち着いた雰囲気で、フロア内はテーブル席の他、家族用に座敷も用意されています。ランチは日替わりで1000円で注文出来ます。デザート・ドリンクも込みなので値段の割にお得になっています。

ランチやディナーのメニューはその日の食材の入荷次第で決まりますが、地元で採れた新鮮な食材を使っており、イノシシ肉などジビエ料理にも積極的に挑戦している点は評価出来ます。山々に囲まれた場所に川のせせらぎや野鳥の声が聞こえるなど環境にも恵まれているので、落ち着いた雰囲気でイタリアンを楽しみたい方にはおすすめです。

コケがキレイな事で有名な山で、軽い登山地としても親しまれています。昔は女人禁制の山伏修験道の山であったとされ、山頂の雲早神社には雨乞いの神様が祀られています。山犬嶽までの道のりは長く、登山口2㎞手前の駐車場で降りた後は徒歩で登っていき、途中では柏原の棚田も見られます。

道中は傾斜がキツイので杖（トレッキングポール）があると便利です。案内看板に従って登山、ゆっくり30分登るとコケの名所にお目にかかれます。まるで「もののけ姫」のような一面緑の世界。雨水を含んで瑞々しさを増しており、木漏れ日が入るとキラキラと輝いて神秘的な雰囲気を醸し出します。

勝浦川上流部に位置する延長6kmの渓谷です。日本一長い林道である剣山スーパー林道に見所が広がっており、5～6月の新緑や紅葉など、四季の風景を楽しむ事が出来ます。中部山渓県立自然公園やとくしま水紀行50選にも選定されている、由緒正しい観光スポットです。

落差30ｍの百間滝を間近で見られる他、下には勝浦川の流れる渓流があります。渓流はアマゴの釣り場となっているので、釣ったアマゴをランチに食べる事も出来ます。森林と渓流が調和した美しい景色と1日の旅情を楽しめる場所であり、やはり紅葉の時期に来るのがベストだと思います。

上勝町と那賀町の境にある標高1438ｍの山です。中腹はブナなどの自然林に覆われています。高丸山には貴重で多種多様な植物が生きており、これらを大切に守り次世代に伝える為の「千年の森づくり」という運動が行われています。高丸山にお越しの際は、マナーを守って森と人の共生が出来る場所作りに努めましょう。

高丸山では、千年の森づくりを体験出来るイベントが毎月開催されています。内容は無料で参加出来る森作り体験から本格的なフィールド講座まで様々です。里山歩き初心者からベテランハイカーまでお楽しみいただける様々なイベントを開催しているので、お一人だけでなく、家族や友達と気軽にご参加くださいね。

上勝町の真ん中にある産直市で、地元農家や団体が特産品・自家製の野菜・手付きの加工品などを持ち寄って運営している、地域と密着したお店です。2015年より長期滞在型のインターンプログラムを用意しており、地域や仕事をガッツリ体験出来ます。上勝町を縦横無尽に駆け回りたい人にはおすすめです。

店舗の２階は食堂となっており、ランチとして地元の食材を活かした定食が食べられます。これだけの量でありながらお値段はたった450円。ワンコイン以下で食べられるので非常にお得です。ダム湖が近い事から景色が良く、特に奥のテラスから見える風景は最高です。また地元の食材や特産品はお土産として持ち帰れます。

上勝町にある高野山真言宗の寺院で、近くには灌頂ヶ滝が流れています。四国八十八ヶ所の第二十番礼所・鶴林寺の奥の院で、「穴禅定」という非常に過酷な修行が有名です。空海（弘法大師）の修業した鍾乳洞をロウソクの灯りだけでガイドさんに案内されながら通り抜けていく、という形で体験出来ます。

修業が出来る人は大分限られており、入る前に厳しい選定が行われます。事務所前に横幅の試験場を作っており、ここを通れた者だけが修業を受けられます。太っている人などは鍾乳洞の狭い穴を通る事が出来ず、ギリギリ通れても足腰などが痛い人は無理をしない方が良いです。穴禅定については、迂闊に申し込まない方が良いかもしれません。

剣山の山頂近くに位置する神社で、現生最高の良縁を結ぶパワースポットとされています。少し降りた所には環境省の名水百選にも選ばれた「剣山御神水」が御神体の足元の大岩から湧き出ています。実際に呑める湧水で、「病気が治る若返りの水」とも言われる名水です。

剣山には様々な登山方法があり、ゆっくり山頂の景色を楽しみたい方には登山リフトがおすすめです。リフトの終点である西島駅から山頂へは歩いて登る事になり、剣道コース（60分）と尾根道コース（40分）の2通りあります。大剣神社にお越しの際は、是非剣道コースを選び、登頂の前に足を運んでください。

月ヶ谷温泉の近くにあるキャンプ場です。エコツアーや教育観光をベースに子供達が持つ好奇心の育成を目指していきます。上勝町が掲げる『ゼロウェイスト』政策である『無駄をなくす』・『ゴミを出さない』といった『豊かな自然を次世代に引き継ぐ』事を方針として活動しています。

自然と触れ合えるプランを多数開催しており、キッズアドベンチャーでは約2時間半で様々な森遊びが体験出来ます。竹細工作りや火興しに挑戦したり、オノマトペにちなんだゲームを遊んだり出来るので、豊かな自然にのびのびと触れ合いたいお子様におすすめです。ランチには地元の野菜や阿波牛を使ったバーベキューを用意しています。

上勝町でも有名な温泉です。勝浦川を眺めながら温泉に浸かり、山の幸・海の幸を堪能出来るお食事、キャンプでアウトドアを満喫…と、山里ならではの自然の癒しを存分に体験出来ます。水源は月の宿から1.5km離れた場所から名水をパイプ輸送し、万病を駆除する薬泉とされています。

浴場は1階と2階にあり、1階は石張りの清潔感漂う浴槽で、2階は青石を配した岩風呂となっています。なお岩風呂にはベンチに座って勝浦川を一望出来るスペースもあるので、窓に目を移せば上勝の緑豊かな自然が広がります。特に夜は勝浦川に月が映るので、自然と共に一望しながらリラックスするのも一興です。

月の宿ではランチや夕食に、旬の素材や地元の食材を使った彩り豊かな料理を出しています。料理は山の幸・海の幸を活かしたもので、3つのコースメニューの中から3000～5000円で注文出来ます。いずれも予約が必要なので、ランチや夕食をご所望の方は、来訪の3日前までに予約を済ませておいてください。

上勝町にある樫原の棚田は、1999年に日本の棚田百選に認定され、2010年には徳島県で初めて国の重要文化的景観に認定されました。『あぜの曲線』『あぜの段』『田畑の小さな面積』が棚田の美しさを語るうえで重要な要素となっています。駐車場を降りた先には山犬嶽もあるので、立ち寄ってみるのも良いかと思います。

江戸時代後期の1815年に作成された樫原村文間絵図には水田や家、道の位置が現在と同様に描かれており、200年以上もの間土地利用形態が殆ど変わらない珍しい事例とされています。2005年からは棚田オーダー制度に取り組み、地区外の棚田オーナーとの交流の下に棚田の耕作体験や放棄地の復田などに取り組んでいます。

ここまで様々な観光スポットを紹介していきましたが、いかがだったでしょうか？上勝町には自然豊かな土地や名水が多くある事に加え、人情も豊かなので移住を考えたくなるほど居心地が良い町だと思います。上勝町にお越しの際は、そういった雰囲気を体験し楽しんでくださいね。