松山のうどん屋人気ランキングBEST9！おすすめの名店をピックアップ！

愛媛県の中部に位置する松山市は、古くから城下町として栄えた四国最大の都市です。松山では、松山酢を使ったばら寿司やたこめし、鯛めしなど、魚介中心の食文化が発展したことに加え、地元の人、観光客問わず人気なのがうどんです。松山駅東側のエリアには多くのうどん屋さんが点在し、行列のできる有名店も。松山でおすすめのうどん屋さんを探していきましょう。

愛媛県松山市は、夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台となったことでも有名です。市内には坊っちゃん列車が走り、坊っちゃんからくり時計などはSNSでも人気を呼んでいます。また、日本三古湯の一つである「道後温泉」があります。道後温泉本館はジブリ映画「千と千尋の神隠し」の油屋のモデルの一つになったと言われていて、愛媛県を代表する観光名所となっています。

松山市中心部にある城山の山頂に本丸を構える「松山城」。江戸時代以前に建造され、日本で12か所しか残っていない「現存12天守」のうちのひとつを有する城郭で、2017年には日本の城ランキング第3位に選ばれました。週末には、城内の本丸広場周辺で松山城のマスコットキャラクター「よしあきくん」にも会うことができ、観光客に人気を博しています。

松山には、道後温泉などの有名な観光地の近くにもたくさんのうどん屋さんがあり、ランチタイムには行列ができることも珍しくありません。四国でうどんと言うと、香川県の讃岐うどんを真っ先に思い浮かべる方が多いようですが、愛媛県のうどんは、香川県のものとは違うのでしょうか。ここでは、香川と松山のうどんの特徴を比較してみます。

香川のうどんは、コシのある麺とお出汁が決め手になります。ベースには伊吹島のいりこ出汁を使用しているお店がほとんだそうです。釜玉うどんやぶっかけうどんなど、麺のコシを楽しめるメニューが多いのが特徴で、全国に展開する讃岐うどんのチェーン店のように、セルフサービスで気軽にうどんを楽しめるお店が多くなっています。

対する松山のうどんは、甘い味付けのつゆが特徴的です。愛媛では、甘い味付けを好む傾向があり、昆布や鰹、いりこなどの風味が強く、みりんが効いた甘いつゆをベースにしたうどんが多くなっています。麺も、コシがあるというよりは、太めで柔らかい家庭的なうどんが多いようです。讃岐風のコシが強いうどん屋さんもあるので、お好みでお店を選ぶことができます。

松山のソウルフードとも言うべき存在が「鍋焼きうどん」です。松山の鍋焼きうどんは戦後の甘いものが貴重だった時代に生まれ、甘辛く煮た牛肉と油揚げが入っていることが多いようです。いりこ出汁が効いた甘いおつゆに、うどんも柔らかく煮込まれていて、どこか懐かしさを感じる味わいです。

松山の鍋焼きうどんは、土鍋ではなく、昔ながらのアルミ鍋に入っています。鍋だけでなく、レンゲも昔懐かしいアルミ製で、味があります。食器がアルミ製なので、あつあつの鍋焼きうどんがより熱く感じられるかもしれません。火傷にはご注意ください。松山の人は、夏の暑い時期でも鍋焼きうどんを食べるのが普通だそうで、一年中いつでも注文することができます。

ここからは、松山のおすすめうどん屋さんランキングをご紹介します。第9位は、「伊予の手造りうどん 名代つるちゃん本店」です。松山市電「大街道」駅から徒歩1分のアクセス便利な場所にあり、観光客にも人気のお店です。こちらのお店では、うどんの麺が1玉から3玉まで同じ料金というシステムになっていて、特に男性には喜ばれているようです。
 

名代つるちゃんの鍋焼きうどん(税抜650円)は、麺の量が1.5玉でボリューム満点です。うどんは柔らかく煮込まれているのに、コシは残っています。玉子焼き、練り物、お揚げなど、具材が多めに入っているのも嬉しいポイント。鍋焼きうどんの他にも、温かいうどんも冷たいざるうどんも、メニューの種類は豊富にあります。お昼には、お得なセットメニューもあります。

住所:愛媛県松山市二番町3丁目7-16 サンタビル1F
電話番号:089-947-1414

第8位は、「大黒屋道後店」です。松山市電「道後温泉」駅から徒歩7分ほどの場所にあり、観光客や外国人の方も多く訪れます。こちらのお店では、その日の気温や湿度に合わせて水や塩加減を調整するというこだわりのうどんを毎日手打ちしています。うどんのメニューには、縁起の良い七福神の名前が付けられています。

大黒屋道後店のおすすめメニューは、店名を冠した「大黒うどん」(864円）です。冷たいうどんの上に、錦糸卵、海苔、ネギがたっぷりと載っています。生姜の風味がアクセントになって、さっぱりと食べられます。もう一つの看板メニューが釜めしです。「鯛釜めし」「地だこ釜めし」などがあり、愛媛の魚介をしっかりと味わうことができます。

住所:愛媛県松山市道後喜多町8-21
電話番号:089-925-5005

第7位は、「桜製麺」です。2018年3月に、和泉南地区に移転オープンしました。こちらは松山では珍しい讃岐うどんのお店で、セルフスタイルをとっています。しかし、こちらのうどんは松山らしく、柔らかくてコシは弱めです。コシが強すぎるうどんが苦手な方にもおすすめのお店です。営業時間は10時から15時で、夜営業はありませんのでご注意ください。

桜製麺の人気ナンバーワンメニューが、「肉うどん」(1玉460円)です。柔らかく煮込まれた薄切りの牛肉がたっぷりと載っていて、贅沢な味わいです。海老の天ぷらが5本もついてくる「エビ天うどん」(1玉680円)もおすすめのメニューです。また、サイドメニューの「なめらかプリン」も密かな人気メニューとなっています。

住所:愛媛県松山市和泉南2-11-15
電話番号:089-905-8288

第6位の「きり麺や西岡」は、「とにかく安くて美味しい」と人気のうどん屋さんです。かけうどんが350円から、大盛はプラス100円とリーズナブル。お昼時には観光客はもちろん、地元のサラリーマンにも人気のお店となっています。平日は11時から19時半まで、日曜日のみ15時までの営業となりますのでご注意ください。

人気メニューの「おろしぶっかけうどん」(450円)は、讃岐うどんとは違い、ひたひたにお出汁がかかった松山スタイルです。暑い時期には「冷え冷えうどん」(350円)もおすすめ。喉越しのよい極細のうどんも、つけつゆも冷え冷えです。きり麺や西岡では、サイドメニューのおにぎりやおでんも1つ50円とリーズナブル。ワンコインでお腹いっぱいになれるおすすめ店です。

住所:愛媛県松山市南斎院町726-2
電話番号:089-974-5638

第5位は、「空太郎」です。松山駅から車で10分ほどの場所にあるこちらのお店は、「力みなぎる完全無欠うどん空太郎」というのが正式な店名です。毎日ご主人が手打ちするうどんは、国産小麦100％の小麦粉と水、塩のみでシンプルに練り上げたもの。また、出汁は化学調味料無添加で、南かやべ産の天然真昆布など、こだわりの厳選素材を使用しています。

空太郎で不動の人気を誇るのが「鶏天ぶっかけうどん」(890円)です。大きめの鶏天が5個載っていて、食べ応えも十分。ジューシーな鶏天とうどんの相性はバツグンです。こだわりのぶっかけ出汁は、別添えで提供されます。揚げ餅や鯛ちくわ天などトッピングの種類も豊富です。平日は15時閉店ですが、土曜日のみ17時半から20時まで夜の部の営業があります。

第4位は、「踊るうどん永木」です。伊予鉄道「三津」駅から徒歩10分ほどの場所にあるこちらのお店では、三代目のご主人が毎日手打ちするもちもちのうどんをいだだけます。中太のやや平たい麺は「ヒヤ」「ヌル」「アツ」、出汁が「あつ」「ひや」からそれぞれ選べて、お好みの組み合わせでうどんをいただくことができます。

人気ナンバーワンメニューは「肉しょうゆうどん」(850円)です。茹でたてのうどんは、つるつるもちもち。初めて来店する方におすすめなのが「しょうゆうどん」(550円)で、まずレモンのみ、次に大根おろしを入れて、最後に3種類の醤油をお好みでかけでいただきます。うどんそのものの美味しさをダイレクトに味わえます。玄米を使ったおにぎりも人気メニューです。

住所:愛媛県松山市須賀町2-37 リバーサイドナカオ
電話番号:089-953-5162

第3位は、「福楽」です。国道33号沿いの椿神社近くにあるこちらのお店は、愛嬌のある看板が目印。駐車場が満車になっていることも多い人気店です。こちらのお店のうどんは、昆布のきいた出汁が特徴です。注文から茹で上がりまで少し時間がかかりますが、茹でたての美味しいうどんをいただけるので、待ち時間も気になりません。

「福楽」のおすすめメニューは「かき揚げうどん」(610円)です。大人の手のひらほどもある大きなサイズのかき揚げは、揚げたてアツアツが載っています。プリプリの海老がたくさん入ったかき揚げと、生わかめとのバランスがよく、途中でくどくなることもなく完食できます。うどんはもちもちでコシは強め。食べ応え十分の人気メニューです。

住所:愛媛県松山市東石井町6-6-40
電話番号:089-956-1834

第2位は、「アサヒ」です。こちらのお店は、松山の鍋焼きうどん発祥のお店だと言われています。伊予鉄道「松山」駅または「大街道」駅から徒歩10分ほど、銀天街という商店街の入り口近くの場所にあります。無化レトロな店構えのこちらのお店では、「鍋焼きうどん」「鍋焼き玉子うどん」「いなりずし」とドリンクのみを提供しています。

「アサヒ」の鍋焼きうどん(600円)に載っている具は、かまぼこ、ちくわ、じゃこ天、牛肉、油揚げ、ネギです。具だくさんなタイプ。いりこ出汁と甘く煮た牛肉から甘味が出るので、一口食べた瞬間「甘い!」と感じるかもしれません。この甘さがだんだんクセになって、「また食べたい」と思い出す人が多いのだそうです。

住所:愛媛県松山市湊町3-10-11
電話番号:089-921-6470

堂々の第1位は、「ことり」です。2位の「アサヒ」と人気を二分する、松山の有名店です。「アサヒ」から20mほど離れたところにあるこちらのお店も、ノスタルジックな雰囲気。「鍋焼きうどん」(550円)と「いなりすし」(2個260円)のみを提供しています。休日には行列ができるほどの人気ですが、観光客だけでなく、地元の人も行列に並んでいるそうです。

「ことり」の鍋焼きうどんのお出汁も甘口ですが、「アサヒ」よりも薄めの味付けになっています。具は、牛肉、玉子焼き、きざみ揚げ、なると、ネギとシンプルで、麺の量が多めです。いなりすしもビッグサイズで、お腹いっぱいになりそう。「ことり」は朝10時から営業していて、うどんがなくなり次第閉店になるそうなので、お早めにご来店ください。

住所:愛媛県松山市湊町3-7-2
電話番号:089-921-3003

うどんと一緒にサイドメニューも楽しみたいものですが、松山では、おにぎりと並んで「いなりずし」が人気のようです。お店のショーケースの中にいなりずしが入っていて、セルフサービスで取るスタイルのお店も多いそう。いなりずしの酢飯は、シンプルな白米、五目ごはん、しそやごま入りなど、お店によってさまざまです。

うどんと天ぷらの相性はバツグンですが、松山のうどん屋さんのサイドメニューで人気なのは「鶏天」です。お店によって、むね肉だったりもも肉だったり、両方のミックスだったりとバラエティに富んでいます。温かいうどんにトッピングするのもよし、冷たいうどんにオンするのもよし、スパイスの効いた鶏天はぜひ試したい逸品です。

松山のうどん屋さんには、高確率で「おでん」が置いてあるそうです。セルフサービスで1本から買うことができ、うどんが運ばれてくるまでの間におでんをつまむのだそう。おでんには、からしではなく、甘いおでん味噌をつけて食べるのが松山流です。うどんを食べる前に満腹になってしまわないよう、注意が必要です。

うどん県、香川にも引けをとらないほどおいしいうどん屋さんがたくさんある愛媛県松山市。夏でもアツアツの鍋焼きうどんを食べるという独特の食文化が発達しています。個性もアレンジもさまざまの松山のうどんは、食べ比べてみると新しい発見がありそうです。甘めのお出汁に柔らかめのうどんで、松山に来た!と実感してみてください。