松山の伊佐爾波（いさにわ）神社の見どころ！ご利益は？御朱印も頂ける観光地！

愛媛県松山市にある伊佐爾波神社は「日本三大八幡造」と言われており、日本に現存する八幡造の神社3社のうち1社で、国の重要文化財にも指定されています。その文化財としての価値もさる事ながら、豪華絢爛で迫力のある外観は人気があり、松山に来たら1度は見ておきたい観光地でもあります。今回はそんな伊佐爾波神社のアクセスから見どころ、御朱印情報や周辺観光地をまとめました!

車でアクセスする場合は、高速道路松山自動車道川内ICで下り、県道松山川内線を通って約30分です。伊佐爾波神社には無料駐車場が約60台分用意されており、イベントなどの混雑時でなけれは問題なく利用できます。電車でアクセスする場合は、JR松山駅で市内電車「伊予鉄城南線」に乗り換え、終点の「道後温泉駅」で下車します。駅からは徒歩5分程度で境内への登り口に到着します。

伊佐爾波神社は日本に現存する八幡造の神社3社のうち1社です。八幡造とは社建築様式の一つで、二棟の建物を前後に連結させて一つの社殿にしたものです。横から見ると屋根が2つ並んでM字型になっているのが特徴です。

境内は主に、本殿、申殿、楼門、廻廊と3つの摂末社(せつまつしゃ。本殿と別にある小規模な神社のこと)で構成されています。本殿、申殿、楼門、廻廊はいずれも国の重要文化財に指定されており、摂末社のうち2つと収蔵されている太刀も、同様に国の重要文化財に指定されています。主祭神は神功皇后、仲哀天皇、応神天皇、三柱姫大神で、配神は東証大権現です。

伊佐爾波神社のそもそもの創建ははっきり分かっていませんが、10世紀前半(延喜時代)に作成された書物に既に記録があることから、それより以前に創建されたと考えられています。1000年以上の歴史がある神社なんですね!当初は現在の場所より南西に200mの所にある、現在の道後公園の敷地内に建てられていたとされています。

現在の場所に移されたのは14世紀前半ごろ、湯月城築城に伴い移築されました。現在の社殿を建築したのは、江戸時代の松山藩主、松平定長です。松平定長は弓の名手として有名でしたが、ある時江戸城で弓の競射に臨む際、「ここで負けるわけにはいかない」と八幡様に必中を祈願し、見事に的を射収めることができました。このお礼に松平定長が社殿の建替えに着手、1667年(寛文7年)に現在の社殿が完成しました。

伊佐爾波神社である意味もっとも有名なのが「境内までの石段」です。その段数は133段とも135段とも言われており、いずれにせよ登り切るのは一苦労!しかし、石段を登り切った先に広がる豪華な伊佐爾波神社の社殿と、眼下に広がる道後温泉と周辺観光地の景色は格別!

駐車場は上にあるので、車で来れば石段を登る必要はありませんが、この石段を登るためにわざわざ1回降りてからまた登って来る人もいるほど。苦労した分、ご利益もアップするのかもしれませんね。体力と時間に余裕のある人は、是非石段を登ってから参拝してみて下さい。

豪華絢爛な伊佐爾波神社、一番の見どころは本殿ですね!近年の修復で建築当時を思わせる極彩色の建物はまさに見事!建築当時にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。貴重な八幡造の姿もしっかり目に焼き付けましょう!前後に連なった建物の内、前を「外陣」、後ろを「内陣」と呼びます。八幡造では、神様は昼は「外陣」、夜は「内陣」に移動するとされています。「今神様は外陣にいらっしゃるのかな」と想像してみるのも楽しいですね。

蝦虹梁(えびこうりょう)とは、鎌倉時代ごろから用いられている建築様式のひとつで、伊佐爾波神社では身舎(もや)と向拝を支える柱の間に設置されています。伊佐爾波神社の蝦虹梁には見事な彫刻が施されて彩色されており、観光客に大人気!境内における見どころの1つとなっています。

伊佐爾波神社には、江戸時代から明治時代にかけて奉納された22枚の算額と、複製された1枚の算額の写真が展示されています。算額は、和算の問題とその解をまとめた物で、日本各地の寺社に多くの算額が残されています。

算額は日本全体では千枚あるとも言われていますが、伊佐爾波神社に現存する22枚と言うのは極めて異例の多さで、日本全国でもこれだけの数があるのはここだけと言われています。その内容も、問題は非常に高度で、解き方も難解。近年ようやく現代の数学者が解き明かしたほどです。数学に自信がある人は挑戦してみてはいかがでしょうか?

伊佐爾波神社のご利益は、松平定長の祈願成就にあやかり「心願成就」「厄除け」と言われています。また、「安産成就」や「縁結び」のご利益もあるらしく、縁結びのパワースポットと言うことで人気の観光地にもなっています。

伊佐爾波神社は参拝すると御朱印が頂けます。是非御朱印を頂いてご利益にあやかって下さいね。御朱印は参拝した証に頂くものなので、しっかり参拝した後に御朱印を頂きましょう。伊佐爾波神社の御朱印は、他ではあまり見かけませんがスタンプ式です。

伊佐爾波神社に来たら是非じっくり見てほしいのが干支の絵馬です。伊佐爾波神社の絵馬は毎年ユニークでかわいい干支の動物たちがデザインされた絵馬が作られており、密かに人気を集めています。干支の絵馬は色鮮やかで凝ったデザインの力作ばかり。毎年絵馬に込められたテーマがあるのもおもしろいですよ。色鮮やかな絵馬でお願い事をするのも楽しいですね!

伊佐爾波神社で行われる数多くの年中行事の中で、観光としての一番の見どころは「松山道後秋祭り」の御神輿の宮入・宮出しです。巨大な御神輿が、人の手で担がれて伊佐爾波神社の長い石段を次々と進む姿はまさに圧巻!秋祭りと併せて是非見てみて下さいね。

また、毎年1月5日には受験生向けの入試合格祈願祭も行われます。難解な算額が数多く奉納されている伊佐爾波神社の合格祈願祭、参加すると特に数学面でたくさんご利益を頂けそうですね!

参拝の後に松山市名物「鍋焼きうどん」を食べるなら是非ここへどうぞ。松山特有の甘い鍋焼きうどんは絶品!しかもリーズナブルな価格で食べれてしまうんです。うどん屋さんらしい古い趣を残しつつ、カフェのようなオシャレさもあって老若男女問わず入りやすい雰囲気です。伊佐爾波神社の石段を下りた目の前にお店があるのでとても行きやすいですよ。

伊佐爾波神社から徒歩5分もかからないくらいの道後温泉本館まで足を伸ばすと、タルトで有名なお菓子屋さんのカフェがあります。抹茶と和菓子がセットになった「一六銘菓セット」や、夏には柑橘系のソースとピールがたっぷり乗った「かき氷」が特に大人気!たくさん歩いて疲れた体に嬉しいカフェです。

松山ならここ!と言うほどの有名観光地。伊佐爾波神社からは徒歩5分もかからないほどの好立地です。宿泊して温泉と伊佐爾波神社を心行くまで満喫しても良し、日帰りで参拝の疲れを癒して帰るも良し。道後温泉周辺には、道後温泉にまつわる観光地や商店街、グルメも数多くあるので、時間があれば是非ゆっくり散策して行って下さいね。

体力と時間に余裕がある方は、石手寺にも足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?石手寺は四国八十八ヶ所霊場の第51番札所です。八十八ヶ所の中でも石手寺はお土産処や参道がかなり賑わっているお寺。参道には焼餅なども売られており、年中観光客が絶えません。伊佐爾波神社からは東へ徒歩約15分程度。お散歩がてら参拝して、しっかりおやつを食べて帰るのも良いですね。

愛媛県松山市にある伊佐爾波神社について、基本情報、ご利益から御朱印のもらい方、見どころを一気にまとめました!周辺の観光地も充実していて、松山市に観光に来たら是非訪れたいスポットですね!来た事がある人もない人も、見どころいっぱいの伊佐爾波神社に参拝に来て下さい!