愛媛の道後温泉に一度は行きたい！旅館・ホテルなど宿泊周辺情報まとめ

愛媛県松山市の道後温泉。その中心は、あの日本書紀にも名前が出てくるという「道後温泉本館」。こちらは今も尚、温泉共同浴場として、地元のみならず日本中・世界中から人々が訪れる歴史ある名湯です。夏目漱石を始め、高岡虚子、正岡子規、山頭火ら明治の文豪たちからも愛され、漱石の「坊ちゃん」の舞台としても有名ですね。

また、近年では「千と千尋の神隠し」の「油屋」のモデルとしても知られています。国の重要文化財やミシュランにも選ばれている道後温泉本館の建物内には、いくつかの浴場や休憩室があり、一番上の「振鷺閣」では今でも早朝・正午・夕方の1日3回、時を告げる刻太鼓が響きます。そんな道後温泉周辺には、魅力的な宿泊施設がたくさん！

道後温泉で宿泊するなら、「ふなや」。開業は江戸時代で、創業390年の伝統ある温泉旅館です。明治の文豪たちもこちらの旅館に足繁く通い、また皇室の方々も利用されています。その歴史もさることながら、新しいものも違和感なく取り入れていき、客人をもてなすその姿勢。今でも人気の宿である理由ですね。

「ふなや」のお湯は、もちろん道後温泉の源泉から100%引いており、美容や神経痛、リウマチなどに良いとされています。お料理は、瀬戸内の海鮮や地場の山の幸など、愛媛・松山の地産地消にこだわった和食と洋食が楽しめます。宿泊以外にも、日帰りの温泉や趣あるお庭を眺めてのカフェ利用もできますよ。

昭和21年創業の「古湧園」。こちらのお宿のおすすめポイントは、客室からの眺め。高台に位置しているため、多くの客室では道後温泉街や松山市街地を一望できます。湯籠の無料レンタルと貸し浴衣（有料）もあり、温泉街のお散歩にはぴったり！非日常感を演出し、テンションも上がります。

創業当時は大衆レストランとしてオープンした「古湧園」。お料理にも期待できます。夕食は愛媛の旬の幸をふんだんに使った懐石料理を味わえ、朝食にはボリュームたっぷりの和洋バイキング。ついつい食べ過ぎてしまうのは、旅の掟です。お風呂は館内の掛け流しの温泉以外にも、玄関前にある足湯も楽しめます。

慶応4年創業の、こちらも老舗の「大和屋本店」。客室やお風呂、至る所へのサービスもさることながら、ぜひおすすめしたいのが、こちらのお料理。和洋中、それぞれ専門の料理人が、その日に入ってきた愛媛の旬の食材を活かし、丁寧に調理。お食事の評判がとても良いお宿です。

朝食の良し悪しが宿の質を決める、と言っても過言ではないように感じる今日この頃ですが、「大和屋本店」の朝食は絶品。和・洋ともに地元食材が優しく調理され、ついついお腹いっぱい。ランチもあるので、道後温泉にゆっくり滞在したい時にはおすすめです。能楽体験もできて、伝統文化も満喫できます。

数ある道後の宿泊施設の中でも、モダンで斬新なお料理を楽しめるのが「茶玻瑠」。夕食は、地元産の旬の食材を存分に使った、和洋創作料理を楽しめるビュッフェスタイルのものや、和モダンも懐石料理を選べます。どちらもオープンキッチンなので、料理人のパフォーマンスも楽しめますね。

特に人気なのが、愛媛の食材を使ったランチビュッフェ。平日だと大人2000円で「茶玻瑠」のお料理を味わえます。宿泊に関しては、屋上露天風呂がおすすめ！早朝から深夜まで利用でき、松山城や石鎚山の朝・昼・夜の絶景を、露天風呂で楽しむことができます。また、「茶玻瑠」のお土産コーナーはまるでセレクトショップ！センスの良いお土産が揃えられます。

一際目を引く、趣ある洗練された「道後館」。こちらの建物は、黒川紀章さんによる設計です。館内随所にこだわりが見え、館内の散策も楽しめます。特におすすめしたいのが、茶室。京都の由緒ある茶室が再現されたもので、この茶室にてお点前が体験できます。道後温泉で日本文化を体験したい方、非日常を味わいたい方にぴったり。

お料理も温泉も、もちろん一流。お食事は、地元の特選食材を用いた、瀬戸内でしか食べられない最高のものを堪能できます。お風呂は道後温泉の引き湯100%。打たせ湯や寝風呂もあり、日々の疲れを癒してくれそうです。宿泊以外にも、和食会席膳のついた日帰り入浴もあり、贅沢な時間を楽しめます。おしゃれなお土産処も、必見です。

ここ「道後グランドホテル」では、お風呂に注目。お湯はもちろん道後温泉の引き湯なのですが、こちらでは無料で岩盤浴が楽しめます。岩盤浴は、暖かい石の上で横になっているうちに体が芯から温まり、体の老廃物を出してくれるもの。サウナだと長居できないような方にもおすすめです。

お食事は、落ち着いた和モダンな雰囲気のお食事どころで、伊予牛やアワビ、鯛など、愛媛・松山の名産をふんだんに使った愛媛の郷土料理をいただけます。種類豊富な色浴衣の貸し出しや（有料）、様々なシチュエーションに合わせた宿泊プランなど、うれしいサービスもいっぱいです。

道後温泉本館すぐ近くの、全7室からなる温泉旅館「道後夢蔵 旅庵浪六」。食材だけでなく、タオルは今治タオル、食器・陶器においても地元愛媛の専属窯元や地元のデザイナーの作品を使ったりという、地産地消にこだわったお宿です。お食事は、瀬戸内、愛媛産の食材を使った、四季折々の懐石料理が楽しめます。

道後温泉本館に近いこともあり客室からもその姿を望むことができ、時を刻む太鼓の音も聞こえます。大浴場はありませんが、全室に道後温泉の引き湯があり、大きなお風呂に入りたかったら、すぐ近くの道後温泉本館に行けば良いという贅沢ぶり。ぜひ、一度は宿泊してみたい温泉旅館です。

道後温泉源泉掛け流しのお湯と新鮮な瀬戸内の食材を使った創作和懐石料理が自慢のお宿です。全8室とこじんまりしているので、周りを気にせずゆっくりと過ごすことができます。お風呂は大浴場のみですが、予約すれば貸切もできますので、道後のお湯を独り占めできるのも魅力です。

道後温泉の老舗旅館「かわきち別荘」にルーツを持つ「道後山の手ホテル」。道後温泉のお湯を楽しめる、ヨーロピアンスタイルの大型ホテルです。お食事は、瀬戸内の四季の素材を活かした創作フレンチがいただけます。こちらのホテルの見所は、1000種類以上のワインが眠るワインセラー。美味しいワインを片手に、贅沢な時間を過ごせそうです。

道後温泉の引き湯を楽しめるオーベルジュ。こちらはオーベルジュではありますが、和室も選べるのがうれしいところ。そしてオーベルジュというだけあって、お食事がすごいのです！四国の海と山の幸をふんだんに使った本格イタリアンをいただけます。その腕前は、本場・ナポリ政府公認のピザ協会から認定を受けるほど。

美味しいイタリアンに舌鼓を打って、おそらくお酒も進むであろう道後の夜の翌朝は、優しい和食というシビれる心遣い。こちらも日本料理の権威がプロデュースしたもので、ついつい食べ過ぎてしまいそうです。さすがはオーベルジュと名乗るだけありますね！

道後温泉本館目の前！周辺観光にもとっても便利な立地の「ホテル パティオ・ドウゴ」。素泊まりだと、2名1室利用で1名4750円からとリーズナブル。安いけど、「ミシュラン・ボワイヤジエ・プラティック・ジャポン」の三つ星を獲得しているというのだから、安心できますね！格安に道後の旅を楽しむならココ！

こちらも道後温泉本館から徒歩1分の、便利で格安なお宿。ドミトリータイプの大部屋・2段ベット利用・シュラフ持参だと1泊2200円から。個室だと1泊1部屋5900円から。その名の通り、エコです。バックパッカーやお遍路さん、ライダーさんなどにはおすすめですね。周辺観光にも便利な場所なので、素泊まりでも楽しめそうです。

道後温泉本館からすぐの「おいでん家」。何しろ、地元の鮮魚店が開いたお食事どころだというので、素材の目利きは間違いなし！毎朝市場で仕入れられる旬の海鮮を使った自慢の品々を、リーズナブルにいただけます。お酒の進みそうな一品料理も多く、道後の夜を楽しませてくれそうです！

松山・道後で創業120年になる水口酒造が作り出す「道後ビール」を飲みながら、地元食材の美味しいつまみや鯛めし、定食などをいただけるお店。温泉で火照った体に、出来立ての工場直送のビールを流し込める、至高の時間を楽しめます。道後ビールは道後地区のお土産物屋やコンビニでも販売しているので、お土産にも最適です。

先ほど紹介した「オーベルジュ道後」1階のリストランテ。ランチ、カフェ、ディナータイムと、地産地消のこだわり「道後イタリアン」を味わえます。ランチは1000円前後、ディナーも1皿1000円から2000円とお手頃価格。ドルチェも充実していて、男性も女性も満足できそうな品揃えです。

チェックインして一息ついたら、浴衣で道後温泉街周辺を散策！「道後ハイカラ通り」には、多くのお土産物屋さんやカフェなどが軒を連ねます。道後のお土産の定番「坊っちゃん団子」や「一六タルト」も、ハイカラ通りにありますよ！坊っちゃん日広場や、町中に何箇所もある足湯を楽しみながら、お土産探しなんていかがでしょう？

長く深い歴史を持つ道後温泉。その周辺には、様々な魅力溢れる宿泊施設が数多く存在していますね。そして愛媛・松山を大切に思う地元愛あふれるお宿が多く、その表現の仕方がバラエティーに富んでいることも、道後温泉の大きな魅力のひとつです。神聖な湯に浸かり、文化を堪能する。道後温泉は、そんな心の湯治場です。