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世界一長い国名はタイの首都バンコクって本当?
東南アジアの大人気観光国、タイ王国は実は世界一長い国名があるとして知られています。正確には首都名で、一般的には「バンコク」としか呼ばれていませんが、タイ語の正式名称は世界一長いのです。国名も首都名もカタカナではそれほど長くはないですが、正式名称は一体どれだけ長いでしょう。ここではそんなタイの首都バンコクの正式名称を中心に、観光名所などを紹介していきます。
世界一長い国名・バンコクの本当の名称
国名、首都名を合わせて、世界一長いとされるのが、タイの首都バンコクです。カタカナではたった4文字ですが、発音をカタカナにすればとても長く、実に123文字におよびます。これは今の場所に王朝を置いたラマ1世王が詠った詩がそのまま首都の名前になったとされます。名称というよりも詩ということで、世界一長いということは納得いきます。それでは実際にどんな名前なのか紹介します。
バンコクの正式名称は『クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロックポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット』です。これは東京のタイ大使館のサイトを参照にしているので間違いありません。
世界一長い国名バンコクの意味とは
前項でも紹介しているように、世界一長い国名・首都名として知られるバンコクの正式名称は、名前というよりも詩であったため、長いわけです。すなわち、ただの単語の集まりではなく、そこにはちゃんとした意味があります。ここではそんなバンコクの正式名称の意味合いを紹介します。
バンコクの正式名称の意味は『天使の偉大なる都、帝釈天の戦争なき平和で偉大な輝かしい大地、9種の宝石のような心より楽しい王の都、多くの王宮に富みと神が化身となって住みたもう、帝釈天が建築の神ヴィシュカルマに命じて造りたまった神聖なる住処』といった内容になります。
タイ人は世界一長い国名を憶えてる?
タイの首都名バンコクの正式名称は世界一長い国名・首都名として知られます。これは一般的なタイ語ではなく、仏教関係の言葉も混じっていますので、簡単な言葉ではありません。では、タイ人はこのバンコクの正式名称をしっかりと理解し、憶えているのでしょうか。答えは「はい」です。
タイでは幼稚園あるいは小学校から愛国心を育てる授業があります(地域によってやや差があります)。そこでタイの歴史や国王の生い立ちなどを学び、自身がタイ人である喜びを学ぶのです。そのときにタイ国内の県名や首都名もちゃんと勉強しますので、タイ人はバンコクの正式名称を暗記している人がほとんどです。
世界一長い国名バンコクを日本人はどう憶える?
バンコクの正式名称をタイ人はちゃんと憶えていますが、しかし日常ではその名称は長いので使いません。世界一長いことの弊害で、一般的にはバンコクは長い名称の頭にある天使の都を意味する「クルンテープ」と呼びます。フォーマルな場所では「クルンテープ・マハナコーン」が一般的です。しかし、観光客には馴染みがなく、みんなバンコクと呼びます。
バンコクの正式名称を我々日本人が憶えると、愛国心の強いタイ人は喜んでくれます。では、世界一長い国名・首都名をどう憶えるといいでしょう。一般的な憶え方は丸暗記です。あるいは、アッサニーワサンという兄弟デュオが20年くらい前に曲を作っているので、それを参考にしてもいいかもしれません。節がつけば憶えやすいのではないでしょうか。
アサニーワサンの曲
この曲のタイトルは「クルンテープ・マハナコーン」です。正確には1989年に発売されたアルバムに収録された歌で、タイ人では知らない人がいないほど有名です。このアサニーワサンは兄アサニーと弟ワサンで構成され、タイ国内でも大御所中の大御所歌手です。この曲でなくても、日本人がアサニーワサンを歌えたら、それだけで人気者になれるでしょう。
国名で世界一長いのはどこ?
世界一長い首都名は間違いなくバンコクで、2番目に長い国というとスリランカの首都「スリジャヤワルダナプラコッテ」です。バンコクが正式名称ではカタカナ123文字に対して、スリランカの首都は14文字です。いかにバンコクの正式名称が世界一長いといわれるかがわかります。では、首都名ではなく、正式な国名が長い国というのはどこでしょうか。タイは「タイ王国」ですので、1位ではありません。
世界一長い国名はイギリスです。また4文字ではないのかといわれそうですが、これも正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」で、カタカナに換算すると27文字に及びます。2位は同数22文字で3ヶ国が並びます。「スリランカ民主社会主義共和国」と「セントビンセントおよびグレナディーン諸島」、それから「朝鮮民主主義人民共和国」です。
世界一長い国名バンコクの詳細を紹介!
ここでは世界一長い首都名を持つバンコクについて紹介していきます。バンコクは全体的に観光スポットとしても魅力がありますし、ショッピングや宿泊など旅行には最適です。実際、世界的に見てもタイは観光に関して人気渡航先です。ここではそんなバンコクを詳しく見ていきます。
広さは東京並み?
バンコクの面積は1569平方キロで、日本の都道府県と比較すると東京23区よりはずっと広いですが、東京都ほどではありません。概ね香川県よりもやや小さいくらいです。ただ、観光客に向いたスポットや施設は中心地にありますので、バンコク観光の移動距離は東京23区よりも小さい範囲になるでしょう。
人口はどれくらい?
タイの首都バンコクの人口は900万人クラスとされています。首都圏を合わせると1500万人規模とされますので、世界的に見てもかなり発展した都市になります。観光客だけでなく、在住外国人も多いですし、タイ人の人口が6900万人レベルとされる中ではかなり人口密度が高いといえます。
バンコクの治安はどんなもの?
バンコクの治安は非常に悪いといわざるを得ません。人口比率からすると、犯罪発生率は日本の十数倍とされるほどで、殺人事件の件数は圧倒的にタイが日本よりも多いです。日本人も犯罪被害に遭っています。また、タイは銃社会です。強盗なども発生しますので、特に夜間や人混みは注意が必要です。
ただ、誤解のないように補足しておくと、バンコクの中心地、観光客が行くエリアでは命に関わるようなトラブルはそうめったに起きません。傷害などの被害に遭う人は夜間にナイトクラブなどの繁華街や人気のない場所に行ってしまったからです。普通に行動している分には基本的は安全です。スリや置き引きにだけは注意しましょう。
世界一長い国名バンコクの観光スポット
世界一長い正式名称を持つバンコクは、その名称に見合っただけの魅力が詰まった街です。観光にも最適で、日本では感じることのできない、異国情緒を随所で垣間見ることができます。おすすめの観光スポットは、バンコクの西側、チャオプラヤ河周辺に多いです。「王宮」や「エメラルド寺院」といったタイ最高峰の寺院が魅力的です。あとは涅槃像で有名な「ワットポー」も王宮そばです。
中華街ヤワラーもまたバンコクの観光スポットで、1880年ごろから形成された魅力のあるエリアです。古い寺院や、昔の街並みに味があっておすすめです。現在は地下鉄の延線工事が急ピッチで進んでいますので、2019年以降に開通したら行きやすくなることでしょう。
ショッピングならバンコクのここに行く
バンコクにおけるショッピングでおすすめなのは、市場です。土日のみですが、スカイトレインや地下鉄で行けるチャトチャック公園に出現する「チャトチャック・ウィークエンドマーケット」は世界規模に来訪者の多い週末市で、洋服や食べもの、雑貨が売られています。あとは、地下鉄の「タイカルチャーセンター駅」の前にある夜市「鉄道市場」も毎夜賑わっています。
平日の日中でしたら、スカイトレインの「サイアム駅」周辺がおすすめです。この辺りはショッピングに最適なエリアになります。タイの原宿と呼ばれる「サイアムスクエア」や高級デパートの「サイアム・パラゴン」など巨大商業施設が目白押しです。近くには「マーブンクロンセンター(MBK)」という雑居型の商業施設があり、いろいろなものが安く買えます。
世界一長い国名バンコクのおすすめ飲食店
バンコクに来たらやはりタイ料理を楽しみましょう。そこかしこに屋台がありますし、商業施設内のタイ料理店はどこもレベルが高いです。しかも東京で食べるよりもずっと安いので嬉しい限りです。ほかには中華街ヤワラーでしたら日本よりも安くフカヒレが楽しめます。本場の香港人が来て食べるほど、タイのフカヒレは安くておいしいです。
タイ料理は辛いという印象がありますが、実際には全部の料理が辛いわけではありません。辛いものはほんの一部です。しかし、香草が入っていたりなどタイ料理が苦手な人もいるでしょう。そんな人はバンコクの和食はいかがでしょう。日本人が多く、またタイ人にも和食が人気で、日本料理店がたくさんあります。またファストフードもたくさんありますので、バンコクでは食に困りません。
バンコクのおすすめホテルなら
バンコクの宿泊先はピンからキリまで、たくさんの料金スタイルがあります。当然安いところは本当に寝るだけの場所で、高いところは欧米の高級ホテルなどになります。安い宿はバンコクの西側にある「カオサン通り」に集中します。いわゆるゲストハウスと呼ばれるところですが、カオサン通りは遠いですし、治安の問題もあって最近は日本人の足が遠ざかっています。
今バンコクでおすすめの宿泊エリアはスカイトレインの沿線です。特に「アソーク駅」から「トンロー駅」にかけては日本人観光客に向いた場所になります。中級ホテルも多く、3000円台から泊まれる宿も少なくありません。最近は日本人オーナーも増えていますので、観光の情報収集もできるメリットがあります。
世界一長い国名バンコクの交通機関
バンコクの移動手段は各種あります。スカイトレイン(電車)、地下鉄、バス、タクシー、バイクタクシー、トゥクトゥクです。トゥクトゥクは三輪タクシーですが、メーターがないので、料金は交渉制です。そうなると観光客には使いにくいです。試しに近距離を乗る程度にしておきましょう。バイクタクシーも同様に交渉制ですので、観光では使いづらいです。
一般的にはタクシーの利用が多くなります。初乗りが35バーツ(約100円)ですので、日本から来た人には安いです。ただ、ホテルの前で待機しているタクシーは悪質です。道路を走っている流しのタクシーを利用しましょう。バスは安いですが、日本のように時刻表がないので時間が読めません。スカイトレインや地下鉄なら中心地の移動なら非常に便利です。
国名が長いバンコクの両替でおすすめはここ
バンコクではタイ・バーツを使います。2018年を含めてここ数年は1万円が2800バーツ前後で両替できます。ただ、空港の両替所はバンコク市街地の一般的な両替所よりもレートがよくありません。そのため、空港での両替は当日分にしておき、市内で両替をするようにしましょう。バンコクなら市内の至るところに銀行の窓口があります。繁華街なら深夜も営業しています。
もっともお得な両替なら、スカイトレインの「チットロム駅」から日系デパート「伊勢丹」の向かい側にある「スーパーリッチ」というところに行きましょう。多少銀行よりもレートがよく、数万円を両替するならお得です。あとは、同じくスカイトレインの「サーラーデーン駅」の前にあるタニヤ通りの「タニヤスピリッツ」という酒屋さんが日本円を高レートで両替してくれます。
バンコクがベストな季節
タイ観光の基本では、5月から10月が雨期、11月から4月が乾期です。そのため、乾期に旅行に来た方が天気を気にせずに済みます。気温は12月と1月は夜ですと薄手の長袖があった方がいいくらいに冷え込む年もあります。年末年始は特に涼しいので、海に行かずにバンコクだけで遊びたい人はおすすめの季節です。
バンコクがもっとも暑いのは4月5月です。この時期では気温が39度を超えます。ただ、乾期で空気がカラッとしていますから、日陰は涼しいですので、過ごしにくいことはありません。また、4月13日と14日は「ソンクラーン」という水かけ祭りが全土で開催されます。街中で自由に水をかけていい日で、タイ全土で水かけを楽しむ風習があります。この時期はタイ人の帰省でバンコクの渋滞がなくなるため、過ごしやすいです。
世界一長い国名バンコクは世界一の観光地!
バンコクの正式名称は世界一長いわけですが、それは国王がそう詩に残したためです。バンコクはそれほど魅力がある都市です。決して名前負けをしない、観光にも最適なスポットになります。もし世界一長い首都名を持つバンコクに興味が持てたら、ぜひ足を運んでみてください。飛行機で日本から約5時間程度で近いです。
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