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「今川焼き」の呼び方は地域で違う?由来や大判焼きとの違いまで調査!

「今川焼き」の呼び方は地域で違う?由来や大判焼きとの違いまで調査!
投稿日: 2018年7月22日最終更新日: 2020年10月8日

今川焼きは全国にいろいろな呼び方がある人気の食べもの。名前のバリエーションは数えきれないほどです。知っているようで知らない今川焼きのあれこれをたっぷりご紹介します。発祥の地や名前の由来、作り方、美味しい人気のお店等々今川焼きに関する情報がいっぱいです。

みんな大好き今川焼き!見出し

Photo by sstrieu

買い物に出るとよく見かける今川焼き。手頃な値段で思わずひとつふたつと買ってしまいます。素朴でどこかほっとする味は子供のおやつやお茶の時間にもぴったりの今川焼ですが、実は地方によって色々と呼び方が違うということご存知でしょうか?名前の由来や今川焼の発祥の地など身近なのに意外と知らない今川焼きのあれこれについてご紹介。

気になる今川焼きの秘密1「今川焼きの正体」見出し

Photo by sstrieu

人気のある今川焼きを知らない人はいないと思いますが、たい焼きとの違いは?と聞かれるとはっきり答えられる人はい少ないはず。たい焼きも今川焼きも原料は基本的には小麦粉と卵、そして砂糖と同じです。しかし、実は一般的なたい焼きの生地はこれに重曹が入っていて焼いた時にふっくらと焼き上がるのが特徴。

一方今川焼きの方は重曹が入らずしっかりとした生地に仕上がります。もともとはたい焼きよりも今川焼きの方が先に誕生し、差別化を図るために鯛の形をした鋳物で焼いたのがたい焼きとされています。その始まりは明治時代までさかのぼります。中身は今川焼きもたい焼きもあんことクリームがメイン。その他チョコクリームやチーズなど様々です。

気になる今川焼きの秘密2「呼び方」見出し

全国に広がっている今川焼きですが、地方によってその呼び方は様々です。しかもその呼び方にははっきりとした境界線があるのではなく、一つの呼び方がまばらに点在しているという感じです。薄味や濃い味などのように気候や生活圏によるものだけではない発展の仕方には興味深いものがあります。

ではどんな呼び方があるのか具体的に北の地方から見ていきましょう。北海道、青森、岩手は今川焼きのことを「おやき」といいます。全国を見渡しても今川焼のことをおやきというのはこの3県だけのようで、今川焼きのことを「おやき」と言う知り合いがいたら出身はこの3県に絞られるということになります。

秋田と山形、宮城そして茨城は今川焼きのことを「大判焼き」といいます。更に大判焼きと呼ぶのは東海地方、新潟、富山、石川、鳥取、島根、山口、徳島、香川と全国に点在して広がっています。さらに「回転焼き」という呼び方をする地域もあります。回転焼きと呼ぶのは京都、大阪、奈良、和歌山。そして九州地方です。

変わった呼び方として兵庫県の「御座候」がありますが、これは「ござそうろう」といい、由来は兵庫県に本社をおいて今川焼きなどを製造販売している企業なのだそう。以上が一般的な今川焼きの呼び方になりますが、実はこれはあくまでその地域での一般的な呼び方。更に細かくいうと今川焼きの呼び方はまだまだあるのです。

その呼び方をずらりと挙げていきます。北海道ではおやきの他にも円盤焼き、どら焼き、ホームラン焼き、七越焼き、東北地方ではあまやき、あじまん、黄金焼。そして関東地方ではじまん焼き、甘太郎焼き、太鼓焼き、北陸地方では七尾焼き、焼きまんじゅう。中部地方になると満月焼きやドラコ焼き、あずま焼き、ずんどう焼き、太鼓饅頭、天輪焼き。

関西地方ではえびす焼き、太閤焼き、大文字焼き、中部地方ではふうまん、夫婦饅頭、びっくり焼き。四国はひぎり焼き、ヒット焼きびっくり饅頭。そして九州ではやなぎ饅頭、大砲焼き、あんこ饅頭、蜂来饅頭、蜂楽饅頭など。これ以外にももっとオリジナルな呼び方はあるとされていて、いずれにしても全国各地で親しまれていることがわかります。

御座候は姫路発祥の名物回転焼き!名前の由来やメニュー・販売店舗は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
御座候は姫路発祥の名物回転焼き!名前の由来やメニュー・販売店舗は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
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気になる今川焼きの秘密3「発祥の地」見出し

今川焼きを最初に発売したとされるいわゆる発祥の地は、現在東京都千代田区鍛治町にあるお店だといわれています。その歴史は古く、江戸時代のこと。当時そのあたりの地名が今川で名前もそのまま「今川焼き」になったのだとか。今川焼きの由来となった地域周辺には未だに「今川橋交差点」や「今川中学」という形で今川の地名が残っています。

気になる今川焼きの秘密4「名前の由来」見出し

今川焼きの名前の由来や発祥は東京の地名という説はかなり有力なのですが、実はもうひとつ由来や発祥に関しての説があります。それは現在の静岡県中部に当たる駿河国が発祥だというもの。今川焼きはこの国を治めた守護大名、戦国大名、今川氏の家紋である二つ引両が由来になっていることからその家紋をまねて作られたと言われているのです。

由来や発祥に関するいずれの説も今川焼きは結局江戸時代当たりの関東地方ということになります。では一方大判焼きや回転焼きの由来や発祥はどうなっているのでしょうか。大判焼きは愛媛県の松山丸三さんという方が大判焼きの呼び名で販売したのが始まりとされています。

あんこがたっぷりと入った大型サイズの大判焼きはとても景気が良いとされ、見る見るうちに四国や中国地方に広がり、さらに全国に広がっていくことになり、現在では誰しも一度は食べたことがあるという食べ物に。なおかつ未だに進化を続けている日本人のソウルフード的存在といっても過言ではありません。

気になる今川焼きの秘密5「作り方」見出し

今川焼きや大判焼きの販売店では焼いているところを実演して見せてくれるところもあります。そんな時は職人さんたちの流れるような動きについつい見入ってしまうものですが、一体今川焼きはどんなふうに作られているのでしょう。細かいコツはおいておいて、大まかな作り方をご紹介します。

通常店頭で作られている今川焼きは2つのパーツを組み合わせて作られています。焼き器は6つほど穴の開いたものから10個以上いっきに作れるものまでさまざま。焼き器を厚くし。鉄板の温度が160℃になるくらいまで熱し、その後ごく弱火にします。チャッキリという道具で今川焼きの型に生地を3分の1くらいの高さまで落とし、中身を入れていきます。

中身を入れたときに生地が型の上まで上がってくるように。千枚通しで生地を少し回転させてさらに焼き、反対側の型にも同じように生地を淹れます。この時は7割くらい。すぐに中身の入っていな方の型に中身のある方の型を合わせ、蓋を開けて5~6分焼き出来上がり。機会があったら是非実演を見てください!子供たちにもおすすめです。

気になる今川焼きの秘密6「中身」見出し

あんことクリームというのが定番中の定番ですが、ほとんどの売り場でそれ以外の中身を展開しているというのが実態。例えばイチゴクリーム、チョコクリーム、白あん、かぼちゃ餡などはオーソドックスな方。更に蒸しじゃがいも、マヨネーズ出会えたポテマヨ、ハンバーグ、ソーセージなどが具材に入ったものも販売されています。

気になる今川焼きの秘密7「世界に羽ばたく今川焼き」見出し

では回転焼きは?というとこれは円形の焼き板に丸型が並び、円形の焼き板の中心に軸があり、手前で焼きやすいように焼き板を回転させたことから名前が付いたといわれています。更に台湾や韓国でも同じような食べ物があり、台湾ではタイヤを合わせたような形ということで車輪餅と呼び親しまれています。

中身はあんこやクリームはもちろん台湾特有のピーナッツバターやタロイモ、緑豆、プリンなどの台湾ならではの甘いものから山芋、ツナ、切り干し大根、バターコーンなどまで様々。韓国ではオバントクと呼ばれていますが近年は小豆の値上がりで中身に卵が入ったケランパンという食べ物が人気なのだとか。

気になる今川焼きの秘密8「美味しい冷凍食品」見出し

今川焼きは冷凍食品でも販売されています。販売店舗を探さなくても自宅で簡単に今川焼きを楽しめるのが昨今のご時世です。しかも、その中身も店舗販売並にバラエティーに富んでいます。2017年に発売された今川焼きのチョコレートクリームはネット上で話題沸騰になった商品です。

濃厚なチョコレートクリームをふんわりとしたココア生地で包んだプレミアムな今川焼き。量販店やドラックストアの冷凍コーナーで販売され、美味しすぎるとたちまち評判になりました。ネーミングの通りのトロっとしたチョコレートが甘すぎずもう1個、もう1個と食べたくなるという悪魔の食べ物。その人気ぶりは驚くほどでした。

ベルギー産のチョコレートという高級感が今まで今川焼きに興味を示さなかった客層の心もキャッチしたようです。期間限定で販売されたチョコレートクリームの今川焼き。人気の商品だったので再び販売されることもあるかもしれません。いつか店頭で見つけた時にはぜひ食べてみてください。

他にもニチレイでは塩バニラキャラメルクリームの今川焼きや京都宇治抹茶の今川焼き、沖縄県産黒糖入りの今川焼きなど気になる中身が詰まった商品を展開しています。業務用の10個入りパックも販売されていて、冷凍庫にストックしておくおやつとしてぜひおすすめです。

気になる今川焼きの秘密9「アレンジレシピ」見出し

冷凍食品の今川焼き、実は自宅で色々なアレンジをして楽しんでいる人もいるようです。例えばクリームの今川焼きを買ってきて半解凍ぐらいで横半分に切り、そこにホイップクリームを絞ってドライフルーツやナッツなどを散らし手食べるパンケーキバージョン。女性や子供に大人気のおすすめレシピです。

温めた今川焼きにバニラアイスクリームやホイップクリームをトッピングして食べる今川焼きパフェ。抹茶の今川焼きを使うと和風なパフェになります。熱々の今川焼きと冷たいバニラアイスクリームのバランスが絶妙。更に今川焼きにてんぷら粉をつけて脂で揚げる揚げ饅頭風今川焼きもおすすめです。

気になる今川焼きの秘密10「自宅で作ろう」見出し

今川焼き・大判焼きの自宅用の型はアマゾンなどの通販サイトでも沢山販売されていて、それを使えば自宅でも簡単に今川焼きを作ることができるのでぜひおすすめです。生地はホットケーキミックスを使えばお手軽。ホットケーキミックス300gにMサイズの卵3個、そしてはちみつ60g、さらに水300ccを混ぜ合わせます。

はちみつを入れることで生地が硬くなるのを防ぎ、味にコクがでます。型をしっかりと熱し、油をひいたら生地を7割ぐらいまで流しいれ、そこにあんこなどの具材を押しこみます。この時生地が鉄板からやや盛り上がるくらいにするのがポイントです。左右同じくらいになるように作ると出来上がりが同じになります。

もう一方の型には底が隠れるくらい生地を流し込みます。あんこが入ったほうを目打ちで少し持ち上げて具材の入っていないほうの生地の上にポンと置き、さらに焼いて出来上がりです。今川焼き・大判焼き器は3000円前後で販売されています。オリジナルな今川焼きを作ってみたくなったらぜひチェックしてみてください。

全国の美味しいおすすめ今川焼き1「さのや」見出し

今川焼き発祥の関東地方・千葉の銚子にあるお店、さのや。薄皮で厚焼きな美味しい今川焼きが食べられるお店として地元でとても人気があります。店内で食べることもでき、もちろんテイクアウトも可能。常連さんは箱単位で買っていくという強者ぞろいです。どしっとした重みのある今川焼きは生地がパリパリでたっぷりのあんこが入っています。

メニューは黒あんと白あんのみ。どちらも北海道産の豆を使って作られていて、甘さも控えめ。値段は130円のお手頃価格です。アクセスは銚子電鉄の観音駅から徒歩7分ほどのところ。営業時間は9時から16時半で水曜日と日曜日に不定休があります。店内には16席ほどのテーブル席があるのも嬉しい。ぜひおすすめです。

住所:千葉県銚子市飯沼町6-7
電話番号:0479-220-0105

全国の美味しいおすすめ今川焼き2「金時の甘太郎」見出し

今川焼き発祥の関東・千葉県の成田参道にある甘太郎。シンプルに小倉あんと白あんの2種類のみですが生地の程よい厚さとトロトロのあんが人気のおすすめのお店です。全体のバランスがとてもよく、じんわりとくる美味しさは本物の証です。地元では今川焼きとは言わず、甘太郎という呼び方をする人も多いのだとか。

長年地域に密着してきた地元の人に愛されているお店です。アクセスは成田駅から300m程のところ。営業時間は9時から売り切れまでで、定休日はありません。イートインスペースはなく、テイクアウトのみ可能です。ぜひお持ち帰りしてじっくりとそのおいさを堪能してください。

住所:千葉県成田市花崎町525
電話番号:0476-22-0823

全国の美味しいおすすめ今川焼き3「高橋まんじゅう屋」見出し

小豆の美味しい本場北海道のまんじゅう屋さんの今川焼きですが、人気があるのはチーズ味。これもまた北海道の名産です。観光客や地元のお客さんで行列ができるほどの人気店で店内で食べることもできます。今川焼きのメニューはあんことチーズのみ。たっぷりと入った中身は生地とマッチしてどちらも絶品でおすすめです。

スイーツ王国帯広ならではの美味しさを堪能できるお店で、観光で帯広を訪れた際にはぜひ立ち寄ることをおすすめします。営業時間は月~土が9時から21時。日曜祝日は9時から20時まで。水曜日が低級で店内には3卓ほどのテーブル席があります。アクセスはJR帯広駅から徒歩15分ほど。人気店なので行列覚悟で。

住所:北海道帯広市東一条南5-19-4
電話番号:0155-23-1421

美味しい今川焼きでちょっとブレイクタイム見出し

Photo by avlxyz

いかがでしたでしょうか。知っているようで知らなかった今川焼き・大判焼き。作り方や呼び方、由来や発祥まで、これであなたも今川焼き通です。あとは各地の美味しい今川焼きを食べるだけ。ぜひお仕事や旅行で地方に出かけた時や発祥の地となった関東地方を訪れる際にはは美味しい今川焼き・大判焼きを見つけてちょっと一服してください。

投稿日: 2018年7月22日最終更新日: 2020年10月8日

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