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長生殿は落雁の最高級品!金沢土産にもおすすめのお菓子の魅力を紹介

長生殿は落雁の最高級品!金沢土産にもおすすめのお菓子の魅力を紹介
投稿日: 2018年8月7日最終更新日: 2020年10月8日

金沢・森八の銘菓「長生殿」をご存知でしょうか?日本三大銘菓のひとつとしても名前の上がる、日本を代表するお菓子です。口どけの良い上品な落雁で、金沢のお土産としてもおすすめな長生殿。そんな長生殿の特徴や魅力、値段や購入できる場所などもご紹介していきます。

「長生殿」は最高の落雁!見出し

Photo by Mr Wabu

金沢の老舗和菓子店「森八」の「長生殿」というお菓子をご存知でしょうか?北陸の古都・金沢の名物でもあり、最高級の落雁としても知られる「長生殿」は、金沢のお土産としてもおすすめです。「長生殿」の魅力やお値段、どこで購入できるのか、また、観光スポットとしてもおすすめしたい森八本店のことやその歴史、注目の和菓子などについても調べてみました!

「長生殿」はどんなお菓子?見出し

金沢を代表する銘菓「長生殿」は落雁の最高級品とも言われ、日本三大銘菓のひとつとしても数えられるお菓子です。非常に上品な落雁で、とても繊細。はじめにカリッとした歯ごたえで口に含んだ後、口の中でサーっと溶けていき、最後に上質な和三盆の甘味がふんわりと口の中に残ります。目上の方のお土産に喜ばれることでしょう。また、お茶請けに出したら一目置かれるかもしれません。

「長生殿」は、四国・徳島産の純和三盆と北陸のもち米を使用し、色付けは山形の本紅を用いています。これらを落雁型に詰めて木製の道具で打ちつけながら押し固め、整形していきます。もちろん職人さんによる手作業。森八自体が390年の歴史を持つお店なのですが、「長生殿」も300年以上変わらぬ製法で、今も伝統を守られながら作られているとのことです。

「長生殿」には、よく知られている乾燥したタイプの他に、「長生殿生〆」という生タイプのものも作られているのをご存知でしょうか?落雁型に押し固めた後の柔らかい状態の落雁を密封したもので、やわく、はかない食感と雲のような優しい味わいでこちらもおすすめです。乾燥タイプとはまた違う味を楽しむことができ、生タイプの「長生殿生〆」も是非味わってみてはいかがでしょうか。

「日本三大銘菓」とは?見出し

先ほどからちらほら出てくる「日本三大銘菓」とは、どんなものなのでしょうか?日本三大銘菓とは日本で3本の指に入る歴史ある和菓子で、「長生殿」の他にも新潟県長岡市「越乃雪本舗大和屋」の「越乃雪」や島根県松江市「風流堂」の「山川」の3つが挙げられます。どれもそれぞれ歴史が深く藩政時代からの由緒ある上品な落雁で、お茶会の席などでも愛されてきました。

歴史深い銘菓「長生殿」見出し

加賀藩の時代から続く和菓子の銘店・森八の看板商品である「長生殿」は、加賀藩3代目藩主前田利常公の創意により産声をあげました。「遠州流茶道の祖」と呼ばれる茶人・小堀遠州により「長生殿」と名付けられ、当時より前田家の銘菓として愛されて徳川将軍家へも献上され、また、明治以降には宮内庁にも納められていたという歴史を持つ由緒あるお菓子です。

「長生殿」という名前の由来は、唐(中国)の詩人・白居易の作品「長恨歌」にあると言われています。7月7日の七夕の日に楊貴妃と唐の第9代皇帝・玄宗が愛を語り合った場所が「長生殿」でした。前田利常公が七夕のお菓子を作るよう当時の森八の主人に命じ、「長生殿」が作られたと伝えられています。なお、当時は現在のものと少し違っていて、落雁の中に胡麻が入れられていました。

「長生殿」はこうやって作られる見出し

「長生殿」は徳島産の希少な国産和三盆と北陸産のもち米などにより作られます。落雁独特の、さらりと滑らかな舌触りになるようこれらの材料を幾度も根気強く揉み続け、落雁粉を仕上げます。薄桃色の落雁については、天然色素である紅花により薄桃色に色付けられます。その後、木製の落雁型に落雁粉を詰め押し固めて型を取り、乾燥させて「長生殿」が出来上がります。

「長生殿」は、日々、職人さん方による熟練された正確な技術により伝統が受け継がれ、生み出されているのです。「長生殿」の製造過程は、森八本店に併設されている「金沢菓子木型美術館」にてビデオで見ることが出来ます。言葉では伝えきれない職人技の凄まじさを、是非ビデオで鑑賞してみてください。また、学校等の団体であれば、森八の工場見学もできるそうです。

「長生殿」の製造元・森八について見出し

加賀藩ご用達の菓子屋としての歴史をもつ森八。その歴史は390年にも及びます。森下屋(森八の前身)の2代目八左衛門が金沢の尾張町にて、1625年(寛永2年)に菓子屋を創業。そして江戸時代の都市部での行政を担う「町年寄」を命じられた3代目八左衛門の頃、「長生殿」が誕生し、後々まで加賀藩や宮内庁の御用達の和菓子の銘店として世に知られることとなります。

1869年(明治2年)、11代目のころに森下屋から現在の「森八」へと屋号を改称しました。12代目森下八左衛門は金沢に初めて電気を通した実業家としても地元に知られています。その後、宮内省からの御門か落雁の御用といった栄誉を得て、現在では金沢市大手町に本店を移して古式ゆかしい伝統菓子や金沢の伝統文化の素晴らしさを伝え、継承と発展に貢献しています。

金沢の和菓子屋おすすめランキング!老舗や人気有名店など! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
金沢の和菓子屋おすすめランキング!老舗や人気有名店など! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
日本三大和菓子処の一つである金沢。見た目も美しく味も美味しい和菓子のお店が立ち並ぶ金沢の中でもおすすめのお店をランキング形式で紹介します。自分で食べるために購入するのもよし、お土産として購入するのもよし、老舗のお店から新しいお店まで、ぜひ参考にしてくださいね。

「長生殿」の森八・本店で「金沢菓子木型美術館」でお菓子の歴史に触れる見出し

2011年に新築移転された大手町の本店2階には、「金沢菓子木型美術館」があります。ここでは創業時以来の千数百点もの伝統的な和菓子の木型が、整然と、かつスタイリッシュに展示されています。黒を基調にした空間の中で天井から床まで並べられた通路はまるで木型の洞窟で、とても神秘的。背筋の伸びる洗練された、芸術的な空間です。

メインフロアもまた、その空間の素晴らしさに心打たれます。満点の星空の中にぽっかり浮かんだように展示スペースがライティングされ、数々の木型の美しさをより一層引き立たせます。ここでは「長生殿」の作り方がビデオ上映されています。入場料は大人200円、子ども100円。また、隣には茶寮が併設されており、お茶とお菓子でひと休みすることが出来ます。

「長生殿」の森八・本店の「落雁手作り体験」で金沢の思い出作り見出し

森八本店では、事前に予約をすれば落雁作りを体験することが出来ます。森八の木型をお借りして、自分だけの落雁を作ることが出来ます。体験後、出来立ての手作り落雁をお抹茶と一緒にいただくのも素敵な旅の記念です。また、お土産用小箱に入れて持ち帰ることもできますので、特別なプレゼントにも。落雁作りを体験できる機会はなかなかないので、おすすめの体験スポットです。

落雁手作り体験は、森八本店2階の茶寮奥の落雁手作り体験スペースにて行われ、お値段は1296円です。このお値段の中には、落雁作り体験料、お抹茶、お土産用の小箱、「金沢菓子木型美術館」の入館料が含まれます。必ず事前の予約が必要で、2日前までに電話やHPから連絡を入れましょう。尚、森八のひがし三番町店でも落雁作り体験を実施しているそうです。

「長生殿」の森八・本店で金沢らしいランチやお茶タイムを楽しむ見出し

森八本店2階には、森八本店に隣接する寺島蔵人邸の庭園を臨む茶寮「森八茶寮」があります。寺島蔵人邸は金沢市の指定文化財に指定されており、その庭園は春の芽吹きから冬の雪景色まで、四季折々の美しい自然の姿を楽しむことが出来ます。庭園側は窓向きにカウンター席となっており、庭園の風景を、直近に、そして大画面で堪能することができる特等席と言えるでしょう。

森八茶寮では、季節に合わせて2週間ごとに種類が変わっていく出来立ての上生菓子や、くずきり、あんみつなどの甘味、季節の時期限定メニューを、お抹茶や加賀献上棒茶などと一緒にいただけます。こだわり抜いた材料から作られる和スイーツは、どれも絶品。あんみつには箸休めとして塩昆布が付いてくるのも、嬉しい心配りです。喫茶メニューのお値段は500〜1000円程度です。

また、森八茶寮では、金沢・主計町の人気料亭「貴船」の特製弁当をいただくことが出来ます。「貴船」は1日4組限定の小さな料亭ですが、季節を存分に味わえる繊細なお料理が人気を呼び、予約の取れない超人気店。そんな「貴船」のお弁当に森八の小さなあんみつと抹茶がついて、お値段税込3240円で楽しめます。もちろん事前の予約が必要。2日前の午前中までに連絡しましょう。

住所:石川県金沢市大手町10-15
電話番号:076-260-0881

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北陸新幹線の開通で、注目を集めている金沢市。城下町として栄え、日本三名園の兼六園、隣接する金沢城など人気観光スポットが点在しています。たくさんあるカフェも賑わっており、ランチが話題のお店や隠れ家風、おしゃれで人気があるなど、おすすめのカフェをまとめてみました。

「長生殿」だけじゃない!お土産におすすめのお菓子1:黒羊羹見出し

黒羊羹も、森八を代表するお菓子のひとつです。この黒羊羹の色と艶やかさは、加賀藩士の紋服「黒梅染め(くろめぞめ)」にならっているそうです。森八の黒羊羹には、「匠」と「玄」の2種類があります。濃厚でコクのある甘味を味わえる「黒羊羹 匠」は、コシのある昔ながらの羊羹です。お値段は1本税込702円。粒ありか粒なし(練り)かを選ぶことが出来ます。

「黒羊羹 玄」は、上品な甘みで比較的さっぱりといただける高級羊羹です。材料の選別から出来上がった羊羹を竹の皮で包むまでの全ての工程を、三昼夜かけて全て職人さんによる手作業により作られます。お値段は1本税込1080円から。こちらも粒ありか粒なしか選べます。黒地に金の高級感あるパッケージは羊羹同様に威厳があり、どちらも旅のお土産や訪問の手土産に喜ばれるお菓子です。

「長生殿」だけじゃない!お土産におすすめのお菓子2:千歳見出し

「長生殿」同様、創業当時からの長い歴史を持つお菓子「千歳」。当初は「千歳鮓(ちとせずし)」と呼ばれており、加賀の一向宗徒の兵糧が始まりだったと言われています。はじめは兵糧でしたので餅に餡を挟んだだけの素朴なものでしたが、その後、長い間をかけて幾度も改良が重ねられ、縁起の良い紅白の祝菓子となりました。

「千歳」は、しっかりとした歯ごたえのある求肥で蒸餡を富士山の形に包み込んだお菓子で、その上から白や紅色の和三盆糖が振りかけられています。口の中でさらっと溶ける優しい和三盆の甘さと蒸餡の控えめな甘さで、とても上品な味です。もっちり感のある求肥は食べ応えがあり、千歳ひとつでもかなり満足感を得られるでしょう。お値段は4個入りで税込756円です。

「長生殿」だけじゃない!お土産におすすめのお菓子3:期間限定の御干菓子見出し

森八では季節ごとに、目にも楽しく可愛らしい御干菓子が店頭に登場します。毎月1ヶ月間限定で、その季節の草花や季節にちなんだ風景などを、落雁や寒氷、桃山などの干菓子で表現しています。お値段は1個につきだいたい100円前後。限定生産なので、無くなり次第終了となります。お値段も非常にお手頃で、話題のタネにもなりそうな、お茶請けやお土産におすすめのお菓子です。

「長生殿」だけじゃない!期間限定の上生菓子はまるで芸術品!見出し

森八の上生菓子は、季節に合わせて2週間ごとにリニューアルされていきます。2週間という短いスパンなので、ジャストタイムの細かな季節の移ろいがお菓子の中で表現されています。伝統の製法で作られる上生菓子は、控えめで上品な甘さと、季節を感じる優しく淡い色合い。そして素朴でかわらしい造形は、味も含めてまるで芸術品です。販売中の上生菓子については、HPで確認できます。

森八の上生菓子はこのクオリティーでお値段はひとつ270円とお手頃なので、ついあれもこれも欲しくなってしまいます。こちらも限定商品となり、在庫がなくなり次第販売終了となってしまいます。在庫については店舗に直接確認すると確実です。気持ちをほっこりさせたい時のお茶請けに、手土産に、森八の上生菓子はおすすめです。

「長生殿」など森八のお菓子が買えるお店見出し

金沢のお土産にもおすすめな森八の「長生殿」ですが、購入できる店舗は限られています。北陸地方だと金沢市内や富山にある直営店、百貨店内や駅構内の売店で購入することが出来ます。また、東京都内や千葉、神奈川の百貨店内にも森八の売店があり、「長生殿」をはじめとした森八の銘菓の数々が販売されています。希望の商品がない場合は、本店に連絡すると対応してくれるとのことです。

北陸地域

北陸地域の直営店は、金沢市大手町の森八本店、ひがし三番町店、ひがし二番丁店、うつわの器店、近江町店、専光寺工場直売店、金沢駅店、名鉄エムザ店、香林坊大和店、金沢南店、富山市の富山大和店です。他、兼六園下にある観光物産館や小松空港内、白山市内や七尾市内、小松市内、富山県の高岡市内にも売店があり、森八の商品を購入することが出来ます。

金沢駅でお土産を見つけよう!かわいい雑貨や定番のお菓子がおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
金沢駅でお土産を見つけよう!かわいい雑貨や定番のお菓子がおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
金沢駅は北陸新幹線が開通したこともあって今非常多くの人でにぎわっているスポットのひとつです。金沢駅はお土産売り場が非常に充実しており、人気のお菓子からおしゃれな雑貨までそのバリエーションも豊富です。どこでお土産を買えばいいかで迷った時には金沢駅がおすすめです。

関東地域

関東にも、森八の直営店・売店があります。新宿区の四谷には直営の路面店があり、金沢市内の直営店とほぼ同じラインナップを取り揃えています。他にも都内や千葉、神奈川の百貨店内に売店があり、池袋西武店、新宿京王店、日本橋三越店、町田小田急店、船橋東武店、横浜そごう店、横浜京急店で「長生殿」などの森八のお菓子を購入することが出来ます。

オンラインショップでも購入できる!

森八ではオンラインショップも充実しています。「長生殿」や「千歳」「黒羊羹」などの森八を代表するお菓子はもちろん、季節の上生菓子などのその時期に特化した季節感あふれる数々の伝統菓子を、オンラインショップで購入可能です。また、オンラインショップ限定のお菓子があるのも魅力的。自宅にいながら古都金沢の銘菓を楽しむことが出来ます。

古都・金沢のお土産には「長生殿」見出し

Photo by Jun Seita

加賀百万石の城下町・金沢の深い歴史と共にあり続け、人々の生活や、時には国家の君主のをも楽しませた森八の「長生殿」。その繊細な味と食感に、伝統の職人技が詰まっています。またその歴史や技を肌で感じられる森八の本店も、金沢観光のおすすめスポットです。「長生殿」をはじめとした森八の伝統菓子は、金沢の空気を感じるお土産として最適でしょう。

投稿日: 2018年8月7日最終更新日: 2020年10月8日

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