大手まんじゅうは岡山が誇る伝統和菓子！賞味期限・値段・購入できる場所は？

岡山県で有名な和菓子というとどうしてもきび団子のイメージが強いですが、実はこれ以外にもお土産にぴったりなお菓子がたくさんあります。その代表例が"大手まんじゅう"です。この"大手まんじゅう"は岡山県で180年以上も愛され続けている伝統的な和菓子です。今回はその"大手まんじゅう"の美味しさの秘密や販売店、さらに賞味期限などもご紹介します。

岡山の名物和菓子である"大手まんじゅう"の美味しさの秘密は素材にあります。まずなかに入っているあんこのレベルが高いです。この"大手まんじゅう"に使用されているあんこは北海道産の大粒大納言でできています。日本には小豆の産地がいくつかありますが"大手まんじゅう"はあえて北海道産の小豆を使っています。これは北海道の気候に理由があります。

北海道は気温が低いため温かいほかの地域と比べると小豆が育つスピードが遅めです。そのためきめの細かい小豆ができやすく、加工した時に口当たりのいいあんこになりやすいのです。また小豆には主にビタミンB1やビタミンB2やミネラルなどの栄養素が含まれているのですが、北海道で手間暇かけて育てられた大粒大納言はこれらもたくさん含まれています。

和菓子にはいろいろな材料が使われていますがそのなかで「最も大事」と言っても過言ではないのが砂糖です。岡山銘菓の"大手まんじゅう"では大日本明治製糖で作られている白双糖を使っています。この白双糖は非常に高級な砂糖で、私たちが普段家で使っている砂糖とは正直レベルが違います。大きくて無色透明で光沢のある結晶は糖度が99.9%もあります。

ほかにも普段あまり意識しませんが砂糖には数多くの栄養素が含まれています。私たちが生きていく際には炭水化物・脂質・タンパク質・無機質・ビタミンといった5つの栄養素が欠かせないわけですが、このうちの炭水化物が白双糖にはぎゅっと凝縮されています。スッと溶けて素早く体内に吸収されるため"大手まんじゅう"は疲労時にもぴったりな和菓子です。

私たちが"大手まんじゅう"にかぶりついた時にまず触れるのが表面の生地の部分です。生地はその美味しさがそのまま"大手まんじゅう"全体における美味しさに直結するため、非常に重要な部分と言えます。それを考慮し"大手まんじゅう"ではかじりついた時にしっとりとした口当たりをきちんと感じられるように増田製粉所の小麦粉を使っています。

ちなみに日本人は和菓子に限らず食べ物には微妙な美味しさを求める傾向が強いとされ、それが理由で日本はほかの国では考えられないほどに小麦の種類があるとも言われています。誰が"大手まんじゅう"を食べても美味しく感じられるように試行錯誤を繰り返した結果、現在の小麦粉の種類や配合になりました。口溶けのよさでついつい何個も食べたくなります。

和菓子を食べた時にそこまで大きく主張をするわけではないですが「縁の下の力持ち」として非常に重要な材料が水です。この"大手まんじゅう"には雄町の水が使われています。雄町の水は古い書物にも記載されている由緒正しき水で、かつて岡山城主の池田藩がお茶会を開く際には"大手まんじゅう"とこの雄町の水で立てられたお茶がふるまわれたと言われます。

岡山銘菓の"大手まんじゅう"をお土産で買いたい時に気になるのが「賞味期限はあるのか？」または「賞味期限は短いのか？」という点でしょう。結論から言うと"大手まんじゅう"は生菓子なので賞味期限があります。その賞味期限は7日です。この7日という賞味期限はお土産として持ち帰る分には問題ないですが、その後はすぐに食べる必要があります。

また"大手まんじゅう"は賞味期限のほかに保存方法も気を付けないといけません。例えば"大手まんじゅう"は直射日光や高温多湿は避けて持ち帰る必要があります。これをきちんと守って初めて賞味期限が7日となります。もしもこれ以外の方法で保存をすると賞味期限の7日以内であっても痛んでしまう可能性があります。生菓子なのでこの点だけは守りましょう。

岡山のお土産として人気の"大手まんじゅう"は個数によって値段が違います。ちなみに"大手まんじゅう"は箱売りが基本で1個からのバラ売りはほとんど見られません。お土産用にパッケージされた"大手まんじゅう"のなかで最も値段が安いのは10個入りの税込み864円です。単純に計算すると1個当たりの値段はたったの86.4円ですからかなりコスパはいいです。

そこから数が15個や20個と増えていき、それに比例する形で"大手まんじゅう"の値段も上がっていきます。お土産用に箱詰められた"大手まんじゅう"のなかで最もボリュームたっぷりなのは70個入りで、値段の方は税込み6048円です。この値段だけを見ると少し割高に感じる人もいるでしょうが小包装にされているなどお土産としての使い勝手の良さは抜群です。

岡山銘菓の"大手まんじゅう"はいろいろなサイズで販売されていますが、お土産として持って帰るなら値段864円の10個入りから値段3024円の35個入りの間を選ぶのがおすすめです。なぜかと言うとこれよりもボリュームの大きいサイズを選ぶと"大手まんじゅう"の入っている箱が2段重ねになり、少しかさばって持ち運びが大変になる可能性が高いからです。

岡山のお土産に最適な"大手まんじゅう"はいろいろな販売店で買えますが、そのなかでも特におすすめなのが『伊部屋京橋本店』です。この『伊部屋京橋本店』は岡山電軌東山線の西大寺町駅のすぐ近くにあります。最寄り駅から販売店までの距離は約100mで、ゆっくり歩いたとしても5分とかからずに到着できます。距離が近いのでお土産の持ち運びも楽です。

また『伊部屋京橋本店』まで自動車で行って"大手まんじゅう"を買うことも可能です。販売店のすぐ横に専用の無料駐車場が用意されていますからそれを利用できます。ただし収容台数は3台分と少ないためタイミング次第では満車の可能性もあります。ですから自動車で来店してゆっくり"大手まんじゅう"などの和菓子を選びたいなら時間を考えて行きましょう。

岡山銘菓の"大手まんじゅう"の聖地とも言える『伊部屋京橋本店』の営業時間は午前9時から午後18時までです。そして『伊部屋京橋本店』は毎週火曜日が定休日となっています。ちなみに『伊部屋京橋本店』はテイクアウトのみで、購入した和菓子を店内で食べることはできません。あくまでも"大手まんじゅう"などのお土産を買う販売店と考えておきましょう。

住所：岡山県岡山市北区京橋町8-2
電話番号：086-225-3836

岡山県に遊びに来る人のなかには陸路ではなく空路を選ぶ人も多いでしょう。そんな人たちが岡山のお土産として"大手まんじゅう"を買いたい場合には岡山空港内にある販売店を利用するのがおすすめです。岡山市内で"大手まんじゅう"を買おうとすると当然『伊部屋京橋本店』などの販売店まで足を運ぶ必要がありますし、その後も持って歩く必要も出てきます。

これに対して、岡山空港内にある販売店であればその手間がすべて省けます。飛行機を使う人に限られますが当てはまる人にとっては最高の販売店と言えます。ただしそのほかの販売店と違って入荷する"大手まんじゅう"の数に限りがあるためタイミング次第では売り切れてしまう可能性もあります。ですから岡山空港でお土産を買う場合は早めを心がけましょう。

住所：岡山県岡山市北区日応寺1277
電話番号：086-294-4761

本来なら"大手まんじゅう"は岡山県まで行かないと買えない和菓子ですが、最近では都市部にある大きな百貨店などでも買えるようになりつつあります。例えば東京にある『高島屋日本橋店』にも販売店が入っていて"大手まんじゅう"を購入することが可能です。もしこの『高島屋日本橋店』で"大手まんじゅう"を買いたいなら地下の食品街を目指しましょう。

東京の『高島屋日本橋店』の地下1階には全国の美味しい和菓子を取り扱っているコーナーが設置されており、その一角に岡山銘菓の"大手まんじゅう"が並べられています。ちなみに営業時間や定休日に関しては『高島屋日本橋店』に準じます。もし東京近郊にお住みの方で"大手まんじゅう"を食べたい人はぜひ『高島屋日本橋店』へ足を運んでみてください。

住所：東京都中央区日本橋2丁目4-1
電話番号：03-3211-4111

西日本の中心である大阪にも"大手まんじゅう"が買える販売店があります。それが『阪急百貨店』です。この『阪急百貨店』は大阪市街地のど真ん中にある販売店で、ほかの買い物をしたついでに一緒に"大手まんじゅう"を買うといった利用方法も可能です。ふらっと立ち寄れる好立地な販売店のひとつで、お土産以外にも小腹が空いた時にもおすすめです。

住所：大阪府大阪市北区梅田1丁目13-13
電話番号：06-6345-1201

また東京近郊にお住みの方なら『とっとりおかやま新橋館』で"大手まんじゅう"を買うのもおすすめです。この『とっとりおかやま新橋館』は簡単に言うと岡山県と鳥取県の特産品を取り扱っているお店で、今回紹介している"大手まんじゅう"のほかにもそれぞれの美味しいものがたくさんラインナップされています。そこまで混雑することもない穴場販売店です。

住所：東京都港区新橋一丁目11番7号新橋センタープレイス
電話番号：03-6280-6474

岡山で大人気の"大手まんじゅう"はできたてが1番美味しいので販売店へ足を運んで買うのがベストです。しかし遠方に住んでいるとなかなか販売店まで行けませんし、そもそも人によっては自宅のそばに販売店がない場合だっているでしょう。そんな時には『伊部屋』のオンラインショップが便利です。この方法なら場所を選ばず"大手まんじゅう"を買えます。

オンラインショップで売られている"大手まんじゅう"などの和菓子の値段は販売店と同じです。ただし注文した和菓子の値段の合計に送料がプラスされます。また送料も『伊部屋』の本店のある岡山県までの距離によって変わり、例えば岡山県と同じ中国地方なら788円ですし東京のある関東なら1004円です。最も遠い沖縄県だと最大で送料は3488円になります。

美味しい"大手まんじゅう"を気軽に買えるだけにオンラインショップは非常に便利なサービスですが、利用する場合には少し注意も必要です。それは賞味期限に関してです。先ほど"大手まんじゅう"の賞味期限は7日と紹介しましたが、これは当然製造してからです。ネット通販は発送に時間がかかるため"大手まんじゅう"をさらに早く食べ切る必要があります。

岡山銘菓の"大手まんじゅう"はまだまだ全国的な知名度は低いのでお土産として買って帰ってもインパクトは弱いかもしれませんが、味に関しては絶品なので問題なく満足してもらえる和菓子と言えます。もちろん販売店で購入をする時には賞味期限等に注意する必要もありますが、もし岡山県で「何を買おう？」と迷った時には"大手まんじゅう"が一押しです。