内海海水浴場は愛知のお出かけスポット！海でバーベキューも楽しもう！

愛知県の南部、伊勢湾に突き出た知多半島は温暖・風光明媚でお出かけスポットがいっぱい。アクセスも良く、海の幸や温泉、釣り、サーフィン、バンジージャンプなどが楽しめます。半島先端の内海(うつみ)は遠浅できれいな砂浜がウリです。東海地方随一の海水浴場をご紹介します。

魅力は何と言っても美しい浜です。「日本の渚百選」に選ばれた浜辺は、砂の粒が世界で最も小さい、といわれるほど微細で、手ですくうとサラサラとこぼれ落ちます。その白い砂浜が幅80m、長さ2kmにわたって弓状の海岸線を描きます。海の青と、砂の白が広がるメルヘンチックな浜辺です。

愛知県名古屋市からのアクセスがいいのも魅力です。知多半島の中央丘陵地を、名古屋市緑区を起点にした知多半島道路と、これに接続する南知多道路(ともに有料)が走り、夏の渋滞をのぞけば約40kmの距離を1時間ほど結びます。都会の喧騒から容易に自由になれます。　

2005年に愛知県常滑市に開港した中部国際空港(愛称セントレア)は、知多半島へのアクセスをグーンと良くしました。内海との距離は34km、車で31分の近さです。空路セントレアを利用して愛知を訪れ、内海など半島の南部で温泉やグルメ、サーフィンなどを心行くまで楽しむ。スケールの大きな旅を求める人が増えています。

内海海水浴場はシャワーやトイレ、監視所、駐車場などが整備されています。旅館やホテル、海の家、食堂などは充実し、浜辺でのバーベキューがOKな所もあります。海水浴以外にサーフィンや釣り、アスレチックなどが楽しめます。行き届いた環境の中で多彩なレジャーが堪能できます。

スケールの大きな内海海水浴場は、3つの海水浴場に分かれています。メインは、浜辺に海の家、海岸にホテルや旅館、民宿が立ち並ぶ、千鳥ヶ浜(ちどりがはま)海水浴場です。シーズンには半田署臨時詰所も開設されます。この東隣に東浜海水浴場、西隣に西浜海水浴場があって、それぞれに特徴があります。

遠浅できめ細やかな砂浜がウリの千鳥ヶ浜海水浴場には、毎年6月末から8月末日までの遊泳期間中に約30軒の海の家ができます。浮き輪やゴムボートで沖合まで出る家族連れや、白浜ですいか割りをしたり、ビーチパラソルの下でのんびりする人など約40万人でにぎわう光景は壮観です。

人気の海の家は、『つるや』です。西端区駐車場の目の前で、歩かなくてもビーチに行けるロケーションの良さがウリです。温水シャワーもあって、大人700円、小人400円、幼児350円を払うと、ゴザ敷きの休憩室や温水シャワー、更衣室、浮き輪の空気入れが何度でも使えます。

海の家は、内海海水浴場全体で約50軒あります。利用料金はほぼ一律です。ただ注意したいのは海の家にはトイレがないので、公共のトイレを使います。海水浴場に7ヵ所のトイレ(水洗)と、9ヵ所のシャワーがありますから、場所をしっかりチェックしておくと安心です。

海の家は約10軒あります。千鳥ヶ浜海水浴場ほど混雑しませんから、家族向けの海水浴場として人気があります。浜辺の岩場で磯遊びができるのが特徴で、カニや小魚を獲る親子連れでにぎわいます。サーフィンができるエリアもあります。東浜海水浴場のBBQコーナーではバーベキューも可能です。

海の家は約10軒あり、ここも千鳥ヶ浜ほど混雑しないので家族向けには絶好の海水浴場といえます。この海水浴場も海辺でバーベキューが可能で、若者たちでにぎわいます。サーフィンのできる場所もあります。南知多郷土資料館や秋葉神社、源頼朝上陸地など見所もたくさんあります。

海水浴といえば、駐車場の状況が気になります。道が混雑しているうえ、空いた駐車場が見つからず焦ることも多いようです。内海海水浴場の駐車場も事前にチェックしておくのがおすすめです。アクセスはいいもののピーク時の混雑が予想されるので、早めに行動しましょう。

内海は、公共の駐車場から民間の駐車場まで合わせて5000台の駐車が可能です。料金はだいたい同じで、平日は1日1台1000円、土日祝日とお盆は1日1500円。場所は千鳥ヶ浜、東浜、西浜3つの海水浴場に分散していますから、内海商工会のHPでチェックしておきましょう。

浜辺のバーベキューが西浜、東浜の両海水浴場で楽しめます。西浜は緑地公園から船形トイレまでの範囲で、コンロ1台につき1000円の海岸清掃協力費を払うとオフシャルフラッグが渡されます。費用を支払ったことが分かるように、フラッグを立ててバーベキューをします。7月～9月の午後6時までです。

東浜では駐車場内の浜辺にテントが張られ、その中でバーベキューを楽しみます。期間はゴールデンウイークから9月末までで、7月下旬から8月末は毎日曜、その他は土日祝日だけです。テントのサイズで料金が違い、15人が入れる大きなテントは6000円、駐車料金は1台1500円です。

内海海水浴場には絶好のサーフィンスポットがあります。波がそれほど高くないため、初心者が安心して楽しめるうえ、遠浅の海で岸近くまで波に乗れるのが人気です。名古屋からのアクセスがいいのも魅力で、愛知をはじめ各地からサーファーが訪れます。サーフィン初心者のレベルアップに最適です。

水質が良い内海には、絶好の釣りポイントがあります。休日には地元愛知のほか各地から大勢の釣り人が訪れます。内海新港はキスの投げ釣り場として有名です。ウキ釣りでクロダイ、サビキ釣りでアジなども揚がります。ただ、海水浴シーズン中は駐車場が有料になりますから注意しましょう。

泳いだり、波乗りした後のランチタイムは大きな楽しみです。内海には近くに豊浜や師崎といった優れた漁港があり、新鮮で珍しい海の幸がリーズナブルに食べられる魅力があります。もちろん人気のファーストフード店もあります。ここからは内海のグルメを見ていきましょう。

漁師が営む大衆食堂で、地元で揚がった魚が値打ちに食べられると人気です。新鮮なしらすが乗った生しらす丼が名物ですが、そのしらすをたっぷり使ったじゃこ天の、外はサクッ、中はフワッとした食感はたまりません。カニ入り味噌汁も絶品で、ぜひ味わいたいものです。

海の幸のほか地元名産の知多牛が食べられます。夏は活穴子料理がおすすめで刺身をはじめしゃぶしゃぶ、穴子重が人気です。4月から9月限定の脂の乗った『穴子重』は外せません。ミディアムに焼かれた知多牛サーロインステーキは、醤油ベースと白味噌の特製ソースがよく合います。

水着のまま、しかもペットOKでバーベキューが楽しめるのがこちら。海辺の店に150席のバーベキュー場があり、予約すると完全に手ぶらでバーベキューが可能です。90分食べ放題などのコースも人気です。雨の日も安心な室内施設があり、内海駅からの無料送迎もあります。

野間灯台近くの海辺で、伊勢湾に沈む夕日を見ながらピザやカレー、パフェなどを楽しむ。そんなおしゃれな店がこちらです。上品な料理が並びますが、中でもおすすめは豚肩ロースの黒酢煮。分厚い肉はお箸でほぐれるほどの柔らかさで、和風のソースはあっさりしてとてもまろやか。やみつきになります。

内海から9km離れますが、お店の隣に温泉があって、行列が絶えません。名物はジャンボエビフライで、その大きさには目を見張ります。おすすめは、茹でしゃこ。殻がむきやすいように左右を切り取ってありますから、とがった殻が刺さることはありません。頭の味噌などは絶品です。

百数十年の歴史がある老舗で、名物はふわふわ半熟タイプのチーズケーキ・千鳥チーズです。コクのあるクリームチーズと生クリーム、地元産の鶏卵がコラボして絶妙の半熟具合が出現、とろけるチーズケーキのようです。リピーターが絶えません。柚子の香り高い最中も人気です。

江戸時代末期創業の由緒ある菓子店です。銘菓・波まくらは、柔らかい生せんべいでつぶあんをひとつひとつ包んだ逸品です。普通の生せんべいより柔らかく、羽二重餅に似た歯ごたえがあります。つぶあんのほか梅味や抹茶味も加わって、人気を呼んでいます。お店の一角のガラス張りの工房で実演販売をしているのが見られます。

今までの「内海中日花火大会」の名称が、2018年から「内海メーテレ花火大会」に変わりました。場所(内海河口の防波堤から打ち上げ)、日時(8月17日、19:00～20:30)ともこれまでと同じで、水中スターマインなど約1000発が打ち上げられ、アクセスもいいため毎年5万人ほどの人出があります。

源頼朝ゆかりの寺・野間大坊で毎月第1日曜(1月・10月は第2日曜、8月・9月は開催せず)に楽市が開かれます。美浜、南知多両町の特産品や旬の食材が並ぶ屋台、ハンドメイドショップなど約60店が出店してにぎわいます。知多四国八十八箇所霊場のひとつで、義朝の墓などがある名刹。日頃から参拝者が絶えません。

内海から3km、美浜町・小野浦海岸の道の駅「食と健康の館」で、毎月第2か第3日曜に、地域の特産品などを販売する「おのうら海辺のマルシェ」が開かれます。魚介類や野菜のほかスイーツ、雑貨などがずらりと並びます。海水を竹の枝にかけ、濃縮した塩水を工房の釡で煮詰めて天然塩を作る流下式枝条架塩田は、こちらのシンボルです。

名古屋鉄道名古屋駅から常滑・空港線、河和線経由知多新線内海駅下車。内海行き特急だと所要時間は58分です。内海駅からは南知多町のコミュニティーバス「海っ子バス」で内海海水浴場まで10分。車なら、知多半島道路経由南知多道路「南知多IC」下車、内海方面へ約10分。いずれもアクセスは良好です。

内海駅からバスで30分とアクセスもいい、南知多町師崎(もろざき)にある原生林の茂る神社が羽豆神社です。朝、境内から上がる朝日や、夕日が沈む瞬間は厳かで神々しいうえ、アイドルグループSKE48が歌った『羽豆岬』の歌碑やMVに出てくる展望台などもあって人気スポットになっています。愛知県の三河湾に浮かぶ篠島や日間賀島の眺望も見逃せません。

温暖な気候を利用して通年、季節の花が楽しめます。6月中旬から12月下旬まで14万本のひまわりが咲きそろいます。期間中に12回の見ごろがあり、70haの広大な畑が黄色いじゅうたんで敷き詰められます。ひまわりは、5本まで摘み取って持ち帰れます。4月にはいちご狩りもできます。

バンジージャンプやフィールドアスレチック、パターゴルフなどが楽しめるアウトドアレジャー施設です。おすすめは、スカイコースター(巨大ブランコ)、上空32mから一瞬無重力を感じながら空気を切り裂いて滑空する絶叫アトラクションです。また、予約すればバーベキューも楽しめます。

ふれあいと体験がウリの水族館です。イルカやアシカのショーをはじめ、ウミガメやペリカンの餌やり、アザラシ・ペンギンとのふれあいができます。アシカが客席の階段をよちよち上がってくる、あいきょうある仕草が人気です。海底に眠る海賊船などを巡りながら魚を観察する探検もできます。

1921(大正10)年の点灯以来、1世紀近く伊勢湾を行き交う船の安全を見守り続ける灯台です。夕日はロマンチックで、恋人たちの願掛けスポットになっています。「絆の鐘」を鳴らしたり、永遠の愛の絆を象徴する「南京錠」を「絆の音色」というモニュメントに掛けたりします。

試食・販売のほか、体験コーナーでは直径30cmほどのえびせんべいを自分で焼きます。仕上がったせんべいに、醤油とソースで絵や字を描き、乾燥させれば、オンリーワンのせんべいの完成です。イカみりんや梅、カレー、わさび味などの試食も人気で、休憩コーナーのお茶やコーヒーは無料です。

師崎からカーフェリーで20分、篠島に着きます。港近くの「島の駅」で、ロッカーに荷物を預けたりして島巡りへ。2時間500円のレンタサイクルがおすすめです。白い砂浜が800m続くサンサンビーチは波が穏やかで家族連れに最適。海の家もあります。サーフィンには向いていません。
 

投げ釣りでキスが良く釣れるといいます。釣り堀の「釣り天国」もあるので、トライしてはいかがでしょう。島の最南端に、太一岬キラキラ展望台があります。きれいな海と空がまぶしいこの展望台が、2017年に恋人の聖地として認定されました。ぜひ訪れたいところです。

とらふぐの水揚げ量が多い篠島では、民宿や旅館、ホテルでふぐがリーズナブルにいただけます。”おんべ鯛”として伊勢神宮に奉納される真鯛やタコ、伊勢海老、アワビ、サザエなどまるで海の幸の宝庫です。揚がる魚の種類が多いのも特徴で、好きな魚を好きな食べ方で味わうぜいたくができます。

篠島から10分、日間賀島では島の名産タコのモニュメントが迎えてくれます。マンホールのふたも、駐在所の外装もタコ。食堂ではタコのぶつ切りや、丸茹で、タコ飯などタコづくしの料理が楽しめます。タコを目の前で焼き上げるタコの姿焼きの香ばしい匂いはたまりません。

自然の海でイルカとふれ合う「日間賀島ドルフィンビーチ」が人気を集めています。生簀(いけす)に渡ってイルカを見たり、砂浜でイルカにさわって餌を与えたり、腰まで水に入ってイルカと遊ぶプログラムがあります。期間は5月末から9月末まで、料金は300円から2500円です。サーフィンには向いていません。

愛知県の内海海水浴場はいかがだったでしょうか。海水浴やバーベキューだけでなく、釣りやサーフィン、それにグルメやデートスポットもたくさんあります。名古屋からのアクセスも良く、海の家や駐車場も整備されています。ぜひ愛知のお出かけスポット・内海を楽しんでください。