最近人気のフランス生まれのパカブ!
せっかくなら休日に楽しく体を動かしたいという方にとって、おすすめのレクリエーションが日本にやってきました。パカブというのがそれなのですが、森で「空中あそび」が楽しめるということで大人気なのだそうです。パカブがどこで楽しめるのか、どういったものなのか紹介します。
パカブとはどんな遊び?
パカブというのは、フィールドアスレチックの一種です。一般的にフィールドアスレチックというと、自然の中にあるさまざまなアスレチックで楽しく体を動かすことができるため人気ですが、パカブは特に空中での動きが多く、また子どもも大人も楽しめるためおすすめのアスレチックです。
パカブはどうやってできた?
このパカブが生まれたのはフランスにある「グロワ島」という漁業が盛んな小さな島です。パカブというのは漁師が編んだ巨大な網のことで、この網を張り巡らして跳ねたり渡ったりして楽しむ遊びです。身近なもので新しい産業を作ることで、若者の地元離れを防ごうということで、2008年にグロワ島に開設されたのが始まりです。
開設されると、パカブは一気に話題になり、以来、フランスやイギリスにパカブが作られ、大人気のアトラクションとなりました。そして満を持して2017年に日本に上陸したのです。
パカブは日本でできる?
パカブが開設されるのは日本が3ヶ国目です。つまり日本、いやアジアで初めてのパカブの施設ということになります。この施設が造られたのは神奈川県の南足柄にある「足柄森林公園 丸太の森」です。
足柄森林公園 丸太の森にできたパカブは規模も世界最大級であり、子どもから大人まで体力に合わせて楽しむことができるとあって、またたく間に大人気となりました。神奈川県内だけでなく、遠くからも体験したいという方が訪れています。
パカブができる場所へのアクセス
では、パカブができる足柄森林公園 丸太の森へのアクセスから紹介していきましょう。足柄森林公園 丸太の森があるのは神奈川県南足柄市です。南足柄市は神奈川県の西部にあり、箱根山の外輪山の北東側に位置しており、水の郷百選にも選ばれた豊かで美しい水に恵まれた市です。神奈川県内でも森林が多く、この森林が豊かな水をもたらすのです。
公共交通機関を利用してアクセスする場合、最寄り駅は「大雄山」駅となります。大雄山駅は伊豆箱根鉄道の駅で、小田原駅から乗車することになります。小田原駅は神奈川県西部のターミナル駅であり、東海道新幹線、JR在来線、小田急電鉄などたくさんの列車が利用できるので、ここまでは問題なくアクセスできるでしょう。
大雄山駅で下車したら、ここからは徒歩もしくはバスになります。とはいえ、徒歩では30分以上とかなりの距離があるので、バス利用がおすすめです。最寄りのバス停は2つあり、「おんりーゆー前」バス停が近く、徒歩で5分ほどでアクセスできます。ただ、このバスは本数が少なく、1日に5本程度しかありません。
もう1つのバス停は「丸太の森入口」で、こちらは1時間に2本ないし3本程度あります。しかしバス停から徒歩で20分ほどかかり、バスの料金を払ったわりにはメリットが少ないように感じるかもしれません。
バスと徒歩の他にもう1つあるアクセス方法は送迎車です。この送迎車は9人乗りのワゴン車で、小田急線の「開成」駅と大雄山駅から出発し、丸太の森(パカブ)行となっています。行きは10時から13時まで1本ずつ、帰りは9時から12時、15時から17時に1本ずつあります。行きの8時台も予約制で走るので、この時間に行く場合は予約しましょう。
車の場合は東名高速道路の「大井松田」ICが最寄りとなります。ICを降りたら県道78号線と723号線を使い、南足柄方面に進み、約20分でアクセスできます。駐車場は無料のものが100台分あるので、ふだんであれば問題なく駐車できるでしょう。車で神奈川県内からアクセスするのも比較的楽です。
パカブの営業時間は?
パカブの営業時間は4月から10月までは9時から17時、11月から3月は16時までとなっています。このように述べるとギリギリに入っても体験できると考えがちですが、そうではありません。パカブは1回120分の制限時間があり、その時間に合わせることが必要となります。
ですから9時から1時間刻みで利用時間が決まっており、最終利用時間が15時から17時となります。ですから15時までには会場に到着していることが必要となります。さらに日没時間の関係で10月中旬から3月末日までは15時からの部は営業がありません。
また1回の利用人数にも制限があり、200人となっています。夏休みなどの場合は人気のアトラクションということで混雑が気になるところです。気になる場合は2ヶ月前から予約ができるので、調べてみるのもおすすめです。当日券もありますが、定員を超えた場合は希望の時間に入れない場合もあるようです。
パカブの料金は?
今述べたように、パカブは1回120分、つまり2時間という制限時間があります。料金は120分1回で7歳以上が2500円、3歳から6歳までの料金は700円となります。2歳以下は料金はかからないのですが、保護者同伴でキッズエリアのみの利用となります。
このように述べると、小学生以上ならいくらでも遊びに行けるようにみえるのですが、そうではありません。グループ内に中学生以上が1名以上入ることが必要であるほか、小学生の場合は保護者の同意が必要となります。小学生だけではパカブの体験をすることはできないのです。また、3歳から6歳の場合は保護者同伴が必須です。
当日券の場合はもちろん、オンライン予約をした場合でも、料金の支払いは当日となります。料金はもちろん現金で支払うこともできますが、クレジットカードを利用して料金を支払うことも可能です。
ですから、友達同士でパカブを体験するという場合は中学生以上でないと難しいですし、幼児が入るなら確実に保護者が同伴することが必要となるということになります。実際には家族連れなどで訪れることが多いのではないでしょうか。
なお、料金がかかるということで気になるのが、急用などによるキャンセル料金の問題です。この点に関してはキャンセル料金は発生しないということになっています。ただ、定員の問題もありますので、キャンセルする場合は早めの連絡を心がけましょう。
パカブをする時の服装は?
次に気になるのがパカブをする時の服裝です。パカブはフィールドアスレチックの一種なので、スカートやドレス、スーツといった服装で体験しようという方はいないでしょうが、なにか服装に関する規定はあるのでしょうか。
公式サイトによると、服装に関する規定としては、原則として半袖、半ズボンでの入場はできないことになっています。ただ、これはあくまでも「原則」であり、絶対にだめというわけではありません。自己責任で半袖半ズボンでもよいということになっているのです。実際上着などを脱いで、半袖の服裝で楽しむ方もいるようです。
暑い時期など、長袖長ズボンで走り回ると汗をかくので、半袖半ズボンという服装を希望する方も多いでしょう。しかし網の上を走り回ったりするわけですから、こすれたり転んだりすることも考えられます。服装は長袖長ズボンで肌を覆うものが無難でしょう。
また、服装と共に規定があるのが履物です。こちらもハイヒールで来る方はいないでしょうが、革靴、サンダル、ヒールでは入場ができません。またアクセサリーや貴重品に関しては自己責任で持ち込みができるということになっています。
ただし、パカブの受付のところで、荷物を預けることができるようになっています。ですから貴重品は預けてしまった方が身軽に楽しむことができるのでおすすめです。服装も身軽に楽しめるように、上着などは一緒に預けてもよいでしょう。
外での行動なので、夏などは特にタオルや帽子など、日よけになるものがあるとさらにいいでしょう。ネットの中で飲食はできませんが、地上ではできるので、水筒やペットボトルなどの水を地上に用意しておくと熱中症予防に役立つかもしれません。スマホなどば落とす可能性があるのでおすすめしませんが、写真など撮るなら自己責任で管理しましょう。
これらの服裝の規定を考えると、長袖長ズボンにスニーカーなどの、スポーツができる服装がベストということになります。パカブは動き回るアトラクションなので、この服装の規定は当たり前といえば当たり前といえるでしょう。当日の天候や気候を考え合わせ、快適に動ける服装にしてください。
パカブは指導してもらえる?
日本に上陸して間もないアトラクションということもあって、どうやって遊んだらいいかわからない、指導をしてくれる方がいるのかと気になっている方もいるのではないでしょうか。基本的にはパカブはいわゆるアトラクション、つまり遊びなので、特に指導などはないようです。
遊びについては次に紹介しますが、遊ぶ順番やコースが特にあるわけではありません。好きなものを楽しめばいいですし、途中で疲れたら休憩することもできます。難しく考えず、気軽に楽しむのがおすすめです。
パカブの遊び1:吊り橋・迷路
ではさっそく、パカブの遊びについていくつか紹介しましょう。最初に述べたように、パカブは木に張り巡らされた網の上でさまざまなことをして遊ぶものです。まずは網の上を自由に歩き回ってみましょう。
まずは入り口から入っていきましょう。入り口は少し上りの傾斜がついていて、そこを上がっていくと大きな広場ができています。この広場を自由に歩き回ってみましょう。通路や大小の広場があちこちでつながっていて、まるで巨大迷路のようになっています。家族や友達と鬼ごっこやかくれんぼなどするのもおすすめです。
ただし、走ったり周りを押しのけたり、バック転などのアクロバティックな動きをするのは禁止されています。くれぐれも無理はしないようにしてください。
パカブの遊び2:空中遊び
歩くのに慣れてきたら、今度はいろいろなスポーツを楽しんでみましょう。実はパカブではトランポリンのようにはねる網の上でさまざまなスポーツができるエリアがあります。
まずは手軽にできるトランポリンからチャレンジしてみましょう。網の上をぽんぽんと跳ねると、空中に体が浮きあがり、とても楽しいと大人気です。トランポリンがそうであるように、同じ網で飛び跳ねると、転んでしまったりするのもまた人気です。
バドミントンやサッカー、バスケットやバレーなどのミニスポーツも人気です。道具はそのエリアに置かれているので、それを使って楽しみます。バドミントンはラケットもシャトルも大きく、こんなの簡単と思いきや、足元がふわふわするので意外と難易度が高いのだそうです。
足元がふわふわすることで、運動神経の差が出にくくなるのか、小さな子どもでも参加できるという点もうれしいところです。用具の数は限られていますから、みんなで譲り合って楽しみましょう。譲り合うことでお互いが親しくなり、さらに空中体験を楽しむこともできるのです。
また、サッカーなどのエリアは2階建てになっており、網を上り下りする必要があります。自分の体を支えながら上下するのは、ふだん使わない筋肉を使うのか、意外と運動量が多いようです。空中を跳ねたり、スポーツを楽しんだりと、知らないうちに体中の筋肉を使っているというのも人気の秘密なのかもしれません。
パカブの遊び3:ヒーリング
空中に飛び跳ねたり、空中スポーツをしたりと、ふだんにはない運動をして疲れてしまったと言う方は、休憩ポイントに行きましょう。パカブには途中に休憩エリアがいくつか用意されています。この休憩エリアでは空中に跳ねたり飛んだりすることは禁止です。
休憩エリアに着いたら、まずは大の字になって寝そべってみましょう。森の緑と青空が目の前いっぱいに広がり、森を渡る風が疲れを癒してくれます。網の上なのでここも空中のせいか、ハンモックに揺られているような気分になります。ここで一休みしてまた空中体験に行きましょう。
また、パカブにはところどころに穴が開いていて、そこから滑り台が地上にのびています。この滑り台もやはり網でできていて、場所により長さも傾斜もさまざまです。水分を取りたい、ちょっとふらふらするという場合は滑り台で地上に降りて、一休みするのもおすすめです。なお、歩いて下る道もあります。
足柄森林公園には他にも楽しみが
さて、足柄森林公園 丸太の森はパカブしかないというわけではありません。中にはキャンプ場や植物園などもあり、季節ごとの美しい花を咲かせます。春の梅や山桜はお花見でも人気で、多くの方が散策に訪れます。
特に神奈川県内からも比較的アクセスがよいため、バーベキューやキャンプなどを楽しむという方も多く訪れます。手軽に森林浴効果を楽しむことができるという点では神奈川県だけではなく、東京あたりからでも楽にアクセスできるのでおすすめです。
パカブの後の観光スポット
アクセスのところで「おんりーゆー前」というバス停を紹介しましたが、この「おんりーゆー」というのは日帰り温泉が楽しめる施設です。パカブの会場にはレストランやシャワーなどはないので、神奈川県内から来ているという場合でも汗を流して帰りたいという方におすすめです。
おんりーゆーはもちろん宿泊もできるのですが、日帰り温泉があります。なんと森林露店風呂もあり、ぬるめの湯温でゆっくりと疲れを癒すことができます。料金は17時以降のほうが少し安いので、時間を調整して行くのもおすすめです。
また、レストランはバイキング形式でヘルシーメニューを楽しむことができるということで人気です。近隣で栽培された野菜や果物、ハーブなどがふんだんに使われており、神奈川の恵みを体験できるレストランでもあります。ゆっくりお風呂につかり、ヘルシーなメニューを楽しめば、体の中からもデトックスができそうです。
パカブで楽しいひと時を
神奈川県という都会の中にあって、自然に親しむことができる足柄森林公園 丸太の森のパカブは、身も心もリフレッシュさせてくれます。ぜひ動きやすい服装で、ふだん使わない体中を目いっぱいに使って楽しんでみてください。きっと自然が新たな力を与えてくれるでしょう。
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