シェリー酒の種類や美味しい飲み方をご紹介!
「シェリー酒」とは、様々な種類がありますが、総じて言えば「南スペイン産の白ぶどう」で造ったお酒のことです。ぶどうと言えばワインですが、シェリー酒とは大まかに言えばワインの一種に当たります。
種類や飲み方、おすすめのシェリー酒は豊富で、飲み口は甘口から辛口までいろいろと揃っています。そのため、世界中のシェリー酒ファンは食前酒、食後酒として楽しんだり、日本ではあまり馴染みがありませんが、デザートやスイーツなどと一緒に飲みます。
シェリー酒とは、ライフスタイルや好みに合わせて選ぶことができる、おすすめのアルコールと言えます。そんなシェリー種についてご紹介いたします。
おすすめ銘柄もチェック!
シェリー酒は選択肢の広いお酒の一種で、ワインの一種でもあることから、さまざまな銘柄が揃っています。そのため、シェリー酒とはなにかということから始めたい初心者には銘柄から入門するのもおすすめの手段になります。
ここでは、そんなシェリー酒初心者に、シェリー酒とはなにか、種類とは、飲み方とは、といった初歩段階から、今から始めたいシェリー酒の銘柄を具体的に紹介します。ここでは実に25種類の銘柄を挙げますので、好みのシェリー酒に出会えることでしょう。
シェリー酒とは
シェリー酒とは、南スペイン産のぶどうを使ったお酒であることは紹介しましたが、その南スペインとは同国のアンダルシア州を指します。ここを産地とする酒精強化ワインがシェリー酒なのです。
シェリー酒は主に「ソレラ・システム」という特別な熟成方法で造られたものです。そして、シェリー酒とは、アンダルシア地方のぶどうのみを用いて造られたお酒を指すもので、ほかの産地のブドウではシェリー酒とは呼ばれません。ここではそんなシェリー酒とはなにかの基本を押さえておきましょう。
シェリー酒の香りの特徴
シェリー酒は基本的には甘い香りがするお酒です。香りは銘柄や種類で異なり、優しめの香りから強く感じる香りといろいろなタイプが存在します。これもまた好みによって選びたい楽しみのひとつでもあります。
シェリー酒における香りとは、たとえば爽快さのあるフローラル、ドライフルーツやレーズンの香りを感じるもの、香りの中に深みを感じるものなどです。中にはクルミやヘーゼルナッツのような香ばしいものもあり、嗜好によって好みが分かれてくることでしょう。
シェリー酒の度数
シェリー酒のアルコール度数はさまざまです。そのため、好みの飲み方や一緒に食べたいものによっても選ぶべき銘柄が変わってくることでしょう。
一般的なシェリー酒のアルコール度数は概ね15度から23度ぐらいということが一般的です。一般的なワインよりは高めの度数で、リキュールよりは低いというのが、多くのシェリー酒に当てはまることです。
度数が強めの分、シェリー酒は一般的なワインよりも日持ちすると言われています。シェリー酒は口当たりがいいので、ついつい飲み過ぎますが、慌てて飲みきらずに、数日に分けて飲むことも可能です。
シェリー酒とワインの違いは?
シェリー酒は日本語では「酒精強化ワイン」とも呼ばれます。ワインの一種と言われるものの、ワインにアルコールを加えて度数を高めたものになります。
アルコールが強い分、温度管理に注意が必要なワインに比べて酸化したり腐ったりしにくいのがシェリー酒の特徴でもあります。そのため、豊富な知識が必要なワインと違い、初心者でも扱いやすいというメリットもあります。
シェリー酒の選び方
シェリー酒にはさまざまな銘柄、度数、香り、飲み方があります。シェリー酒そのものの種類も多いので、初心者がいい銘柄を選び出すのは至難の業です。そこで、ここではシェリー酒の選び方、初心者の楽しみ方などを簡単にレクチャーします。これを読めば、シェリー酒のおもしろみがわかることでしょう。
知識がシェリー酒をさらにおいしくする
シェリー酒にはとにかくたくさんの種類や銘柄、飲み方や香りが存在します。そのため、闇雲にシェリー酒を買ってきても、本当に自分に合ったものに出会えるかはわかりません。
そこで大切なのが知識です。なにも専門家のような特別な知識を詰め込む必要はありません。シェリー酒の基本だけをまず押さえておけば、あとは自然とシェリー酒の世界に入り込むことができるでしょう。まずは、当記事をじっくり読んでいただき、おすすめする銘柄を楽しんで見てください。すると、自然、知識が身体の中に入ってきます。
種類がたくさんある
シェリー酒はぶどうの品種によってさまざまな種類があります。銘柄ではなくて、シェリー酒そのものの種類です。
細かいこと、詳しいことは後述しますが、簡単に言えば、「辛口か甘口か」、「飲み方はどうするか」、「料理はなににするのか」、「食前、食中、食後のいつ飲むか」の4つだけをまずは気にしてください。これだけで飲むべき種類がかなり限定されます。
選び方の基本
前項の4つのポイントをもう少し詳しく説明します。まず、「辛口か甘口か」ですが、つまり味わいで決めるということです。シェリー酒は大きく分けて辛口か甘口に分けられています。たとえば、辛口であれば「フィノ」や「アモンティリャード」、甘口は「ペイルクリーム」、「クリーム」、「ペドロ・ヒメネス」、「モスカテル」などです。
次に「飲み方はどうするか」ですが、大きく分けてストレートかカクテルかになります。ストレートが一番多い飲み方ですが、飲み方に関しては別の章でもっと詳しく紹介しましょう。
シェリー酒の選び方の3つめである「料理はなににするのか」です。たとえば辛口には魚料理が合うとされます。また、同じ辛口でも種類によっては肉料理や熟成系チーズに合わせたいものもあります。このようになんの料理で飲むかによってもシェリー酒の種類は違います。
シェリー酒の種類の選び方の最後は「食前、食中、食後のいつ飲むか」です。シェリー酒を飲むタイミングは辛口と甘口で違うからです。一般的に食前酒系はよく冷えた辛口の、食後酒は常温の甘口のシェリー酒が選ばれます。
シェリー酒の種類・タイプ
前項でシェリー酒にはさまざまな種類があることを紹介しました。ここではそのシェリー酒の種類に関してもっと掘り下げてみましょう。シェリー酒の魅力を知るにはまず知識が大切です。シェリー酒の基本ですので、しっかりを押さえておきましょう。
シェリー酒に使われる白ぶどうの種類
シェリー酒の種類は主に使われるブドウの品種で異なります。大きく分けて3種類と見てください。これらのぶどうは白ワインを造るときにも使われるものですので、ここでシェリー酒のぶどうについて学ぶことは、白ワイに関しても知ることになります。一石二鳥の知識です。
パロミノ種(辛口用)
ドライな白ぶどうとされるのがこのパロミノ種です。生産地域はヘレスやモンティーリャ・モリレスなどで、この種類のぶどうを使ったシェリー酒は伝統的方法を用い、完全発酵させて造ったものになります。そのため、味わいはすっきりとした辛口とされます。
後述するシェリー酒の代表的な種類に照らし合わせると、「フィノ」や「アモンティリャード」、「オロロソ」、「パロ・コルタド」の4種類が代表的なものとなります。とにかく辛口のシェリー酒と憶えておきましょう。
また、パロミノ種は辛口シェリーに使用されますが、シェリー酒以外では生食用としても人気のあるぶどうです。さまざまな用途のあるぶどうと言えます。
ペドロ・ヒメネス種
爽やかな甘み、あるいは芳醇で濃厚な甘みが特徴のシェリー酒に用いられるのがペドロ・ヒメネス種です。基本的には甘口のシェリー酒で利用され、口当たりも豊かと言えます。
香りもよく、ぶどうならではの爽やかでフルーティー。甘みが強いとはいえ、後味は軽く、しっかりとした味わいがあります。
モスカテル種
シェリー酒の代表的なぶどうは、このモスカテル種です。マスカット系と呼ばれる品種のひとつで、フランスではミュスカ、イタリアではモスカート・ビアンコというぶどうとして知られます。味わいはぶどうらしくフルーティーな香り、それからアロマを感じさせる濃厚な味わいが特徴です。
これらの3種類のぶどうを憶えておけば、シェリー酒入門者には十分な知識です。それでは次にシェリー酒の代表的な種類を見ていきましょう。ここは数がやや多いですが、興味のあるものから始めて、実際に味わってみることをおすすめします。
シェリー酒の代表的な種類・タイプ
シェリー酒は香りのタイプ、製造工程、ぶどうの品種、辛口か甘口かで分類され、大きく見て10種類あります。ここではそんなシェリー酒の分類の中でも代表的なものを見ていきましょう。主に辛口か甘口で種類を分けましたので、初心者でもわかりやすくまとまっています。
辛口のシェリー酒
辛口シェリー酒の代表は「フィノ」です。ぶどうの品種はパロミノ種で、アルコール度数は15〜17%になっています。白ワインのような色合いで、ボディはすっきりとしています。
「アモンティリャード」もおすすめの辛口シェリー酒です。アルコール度数は16〜22%とやや高く、琥珀色の液体からはナッツの香りがします。「フィノ」と「オロロソ」の中間のようなシェリー酒です。
「オロロソ」も人気の辛口で、濃い琥珀色のシェリー酒からはドライフルーツのような厚みのある香りがしてきます。さらに「パロ・コルタド」は冒頭の「フィノ」を途中から「オロロソ」にしようとして完成したというエピソードがあるシェリー酒で、こちらも琥珀色で美しいと評判です。
中甘口のシェリー酒
中甘口のシェリー酒は3種類あり、パロミノ種で造られ、基本的にアルコール度数は15〜22%のシェリー酒になっています。飲みやすい口当たりなので、初心者に向きます。
主なものには「ミディアム」、「ペールクリーム」、「クリーム」があります。「ミディアム」は辛口で紹介した「アモンティリャード」に糖分を加え甘口にしたシェリー酒です。液体の色は琥珀で、香りも味も軽やかで初心者向けです。
「ペールクリーム」は酸味が少しあるシェリー酒で、辛口の「フィノ」や「マンサニーリャ」に甘みが加わったものです。最後の「クリーム」は「オロロソ」に糖分を加えています。色や味わいの特徴は「オロロソ」のままといった印象です。
極甘口のシェリー酒
極甘口シェリー酒は主に原料のぶどうを干しぶどうにすることで甘みを出しています。代表の「モスカテル」はモスカテル種のぶどうを干しぶどうにして発酵。そのため、ぶどうそのものの爽やかな香りを感じることができる逸品です。
もうひとつの極甘口は「ペドロ・ヒメネス」です。ぶどうの品種で紹介したペドロ・ヒメネス種を使っていて、こちらも干しぶどうにして糖度を上げ、極甘口に仕上げたシェリー酒です。
シェリー酒の美味しい飲み方
ここではシェリー酒の飲み方について紹介します。シェリー酒を選ぶ際にはとても重要なことでもあり、好みによって銘柄の選び方も変わってくることでしょう。いずれにしても、初めての方にはさまざまな飲み方を実際に体験していただいて、体感的にシェリー酒の好みを見つけ出していただきたいところです。
シェリー酒の飲み方①:ストレート
シェリー酒の飲み方で最もポピュラーなのがこのストレートです。なにも足さず、シェリー酒そのものの味わいを楽しめるので、案外初心者にもおすすめの飲み方と言えます。
ただ、アルコール度数は決して低くありませんから、飲む人を選ぶというデメリットもあります。ある程度お酒が強いという自負がある人に向いた飲み方でもあります。そのため、自信がない方はカクテルなどにして飲むことをおすすめします。
シェリー酒の飲み方②:レブヒート(カクテル)
シェリー酒の代表的なカクテルのひとつです。シェリー酒の味わいをしっかりと残すために考案されたカクテルですので、シェリー酒の魅力を十分に楽しむことができるでしょう。
このレブヒートの作り方は、シェリー酒をタンブラーに注いで炭酸水と共に軽くステアするだけです。ライムやミントを添えるとなおいいでしょう。シェリー酒と炭酸の混ぜる割合は1:2または1:1がベストで、炭酸水だけでなくジンジャーエールでも可能です。
シェリー酒の飲み方③:アドニス(カクテル)
こちらも代表的なシェリー酒のカクテルです。アドニスは1900年代初頭にはレシピが完成していたと言われる、歴史の長いカクテルのひとつでもあります。食前酒としても飲むことができ、とにかくシェリー酒の風味や魅力を堪能できることで知られています。
このカクテルの作り方は、シェリー酒をカクテルグラスに2/3ほど注ぎます。そして、ベルモット・ロッソの赤を1/3ほど、さらにオレンジビターズを1ダッシュほど注いで作るだけです。
シェリー酒の飲み方④:バンブー(カクテル)
アドニスにレシピはかなり似ていますが、シェリー酒をグラスに2/3注ぎ、ベルモット・エクストラドライを1/3、オレンジビターズを1ダッシュほど注いで作ります。実はこのカクテルは日本発祥とされています。
明治時代に横浜ニューグラントホテルで働いていたバーテンダーが考案したもので、日本の竹をイメージして完成したことから、バンブーという名前なのです。横浜を訪れた来航者がヨーロッパに広め、そこからニューヨークにまで伝わったとされます。そのため、このカクテルは食前酒でもあり、和食にもよく合うと評判です。
シェリー酒のおすすめ銘柄<甘口・7選>
ここからはシェリー酒の銘柄を、飲み口別に紹介していきます。具体的な銘柄を見れば、どんなものか想像がつくことでしょう。まずは甘口のシェリー酒を7種類ほどピックアップしました。甘口から始めたい方に必見です。
イダルゴ アモンティリャード・ナポレオン
スペインのマンサニージャ・サンルカーデバラメダで8年間も熟成させた「アモンティリャード」という種類のシェリー酒です。深くて複雑な風味が特徴で、香りはヘーゼルナッツ系で芳ばしいものになっています。アルコール度数も17.5%と高め。ゆっくりと楽しむ銘柄です。
エミリオルスタウ モスカテル・デ・チピオナ
1896年創設のブランドが造るシェリー酒で、世界で最も信頼されている銘柄とも言われています。爽やかで、フローラルでフルーティーな重層的な香りが人気の理由です。甘口は一般的に常温で飲みますが、このシェリー酒は少しだけ冷やすと香りが増します。
バルデスピノ イザベラ・クリーム
スペイン南西部のヘレスで造られるシェリー酒で、醸造所は1340年創業と歴史のある逸品です。この「イザベラ・クリーム」は「オロロソ」と「ペドロ・ヒメネス」のブレンドものなので、複雑かつ芳醇な味わいがあります。17年以上かけて熟成されているので、食後酒やデザート酒に向いています。
ヒメネス・スピノラ オールド・ハーヴェスト・ミディアム
アルコール度数は17度と少し高めではあるものの、初心者でも飲みやすいシェリー酒のひとつです。ペドロ・ヒメネス種の「オロロソ」がベースで、甘口ですが、少し冷やすとおいしいとされます。コクと甘みが特徴的で、フォアグラなど濃い料理と一緒に飲む食中酒になります。
ノエ
およそ30年もかけて熟成される、極甘口のシェリー酒です。ペドロ・ヒメネス種で造られ、スペイン南部アンダルシア州が産地となります。甘みが深く、フルーツやデザート、アイスクリームなど相性のいい、デザート酒になります。日本だと約7,500円前後の価格帯なので、やや高級なお酒です。
ソレラ 1847
こちらデザートワインとして人気のシェリー酒です。1847とは、1847年にこの銘柄専用熟成およびブレンドシステムである「ソレラ」ができたことに由来しています。タイプとしては「オロロソ」で、アルコール度は18%とかなり高いですが、ケーキなどにぴったりのシェリー酒です。
ロマテ デュケサ ペドロ・ヒメネス
スペインのヘレス地方産のこのシェリー酒もまたデザート酒に分類されます。種類としては「クリーム」のひとつで、ペドロ・ヒメネス種から造られています。極甘口の中では最高級ともされ、8年の熟成期間を経て市場にリリースされます。こちらもアルコール度数は18%と高めです。
シェリー酒のおすすめ銘柄<辛口・8選>
ここでは辛口のシェリー酒のおすすめ銘柄を厳選して紹介します。今回紹介するのは8銘柄です。とはいえ、辛口と言っても、味わいはさまざまです。飲み口から口当たりまで同じものはひとつとしてありません。そんな厳選した辛口シェリー酒を紹介しますので、興味のある銘柄はぜひ実際に味わってみてください。
マンサニージャ ラ・ヒターナ
アンダルシアにある港町サンルーカル・デ・パラメダというところでしか造られていないシェリー酒です。パロミノ種を使った「フィノ」で、一般的な「フィノ」をさらに熟成させています。辛口と言っても口当たりは軽やかなので、全体的にすっきりとした味わいと言えます。アルコール度数は15度ですが、炭酸で割るなど飲みやすく楽しみたいお酒です。
ゴンザレス・ビアス ティオ・ペペ
ドライシェリーとして食前酒の定番で、世界中のレストランで好まれる銘柄です。つまり、味がよく価格帯も安めなので、シェリー酒入門にも最適になります。醸造所の自社生産ぶどうであるパロミノ種を使い、特に魚介料理によく合うと評判です。2~5度くらいに冷やして食前酒としたり、魚介類に合わせて食中酒として利用したいところです。
ウイリアム・ハンバート・コレクション ドン・ソイロ・アモンティリャード
醸造所「ウイリアム・ハンバート」社は1877年創業。欧州最大の醸成庫を持っているので、8年熟成のパロミノ種の「フィノ」を安定供給しています。利用方法としては食前酒や食中酒として向いているとされます。日本市場では3,000円以内で手に入るシェリー酒としても注目されます。
ウィリアム・ハンバート・コレクション フィノ
こちらも「ウイリアム・ハンバート」社の「フィノ」で、特にファーストプレスの果汁のみを使った贅沢なシェリー酒です。食中酒に向いたタイプで、特にシーフードマリネと抜群の相性だとされます。オードブルや魚介系のパスタ料理にも合うので、合わせる食事の幅広さにも注目です。
ゴンザレス・ビアス アルフォンソ
「オロロソ」の一種ですが、特にアルコール度数は18%という高さが特徴です。食前酒としても使えますし、スープや肉料理にも合うので、食中酒としても用いられます。また、度数の強さからクセが強いチーズや、塩気の強いサラミにも合うでしょう。しっかりと冷やして飲みたいシェリー酒です。
サンデマン ミディアムドライ
1790年創業という老舗の醸造所のシェリー酒です。ミディアムドライと呼ばれるシェリー酒で、中辛口になっています。果実風味、ちょっとした酸みがある旨みが特徴的で、パテやスモークした肉、濃いめのスープ、エスニック料理などに向いた食中酒です。炭酸と合わせてもいいカクテルができあがります。
ゴンザレス・ビアス デル・デューク
「公爵のアモンティリャード」とも呼ばれる銘柄で、アルコール度数21.5%とシェリー酒の中でもかなり高めの辛口になります。平均熟成期間は実に30年以上なので、上級者向けのシェリー酒と言っても過言ではありません。このように力強い味わいのため、ローストビーフや熟成したチーズなど濃い料理と相性がいいとされ、食中酒、あるいは食前酒向きます。
エレガンテ
辛口の「フィノ」です。アルコール度数も15%と低めで飲みやすいですから、初心者も冷蔵庫でしっかりと冷やして楽しみたいシェリー酒です。特にシェリー酒を初めて飲む人には最も最適な銘柄と言えます。ナッツ類やオードブル、タパス、魚介類、スープなどに合うので、食中酒あるいは食前酒に向きます。
シェリー酒のおすすめ銘柄<人気商品・10選>
ここでは特におすすめの、人気の高いシェリー酒の銘柄を紹介していきます。厳選しましたが10種類はありますので、この中からぜひお気に入りの1本を見つけてほしいところです。人気商品ですので、入手性も高いですから、いつでもどこでも手に入れやすいというメリットもある銘柄です。
バルデスピノ デリシオーサ マンサニージャ
個性的で味わい深いワインを世に出す「バルデスピノ」社がリリースする辛口シェリー酒です。この醸造所はなんと13世紀からワインを造っていて、すでに何世代も家族経営で存続してきました。歴史あるシェリー酒は爽やかな味わいで、食前酒に最適とされます。爽やかさをシェリー酒に求めている方はまずはこちらを試してみてください。
イダルゴ・ラ・ヒターナ マンサニージャ・ラ・ヒターナ
スペインのトップブランド「イダルゴ」社の辛口シェリー酒です。この銘柄はサンルーカル・デ・バラメダという町でのみ造っており、フレッシュな香りで、スッキリとした味わいが日本の辛口シェリー酒ファンに好まれています。特にしっかり冷やして飲むことで、味わいがより立つとされています。
イダルゴ・ラ・ヒターナ アモンティリャード・ナポレオン
前項のシェリー酒と同じ醸造所のもので、8年間熟成させたシェリー酒です。熟成により味や香りがさらに複雑になって、ほかの銘柄では味わえない独特な風味が特徴。食中酒として向いていて、チーズや炭火焼きの肉、スパイスや風味の強い料理がぴったりです。平日の夜に家でちょっと飲みたいシェリー酒を探している方にはこの銘柄がおすすめ。
レアル・テソーロ アモンティリャード・デル・プリンシペ
8年熟成させ、さらに8年間酸化熟成という、伝統を尊重した手間暇をかけた貴重なシェリー酒です。濃厚な辛口タイプですので、複雑な香りはちょっとしたおつまみと一緒に、じっくりとゆっくりと味わいたい逸品と言えます。そんなシェリー酒を探している人に最適です。
イダルゴ・ラ・ヒターナ オロロソ・ファラオン
「オロロソ」タイプのシェリー酒なので、香りが豊かで、味わいも熟成されているのが特徴と言えます。「オロロソ」タイプを好む人はウイスキーのような熟成された味わいが好きな人なので、特にお酒が好きな人には向いています。肉料理といったメイン料理に合うので、食中酒としてじっくりシェリー酒を味わいたければ買いの逸品です。
サンチェス・ロマテ・エルマノス レヘンテ パロ・コルタド
15年の熟成期間を経て完成するのがこの「パロ・コルタド」です。「アモンティリャード」と「オロロソ」をうまく長所だけをまとめたような、そんな辛口シェリー酒と評されます。味わいが非常に力強いので、生ハムやチーズをお供に楽しむといいでしょう。
エミリオ・ルスタウ ペドロ・ヒメネス サン・エミリオ
デザートワインとしてのシェリー酒を探している方には注目してもらいたい製品です。長期熟成で舌触りがとろりと滑らかなに感じるほどで、甘口のこのシェリー酒はなんとアイスクリームにソースとしてかけて食べることさえ可能です。初心者でもわかりやすい味わいなので、初めてのシェリー酒にも向いています。
ウィリアム・ハンバート ペドロ・ヒメネス
12年熟成のこのシェリー酒は、ペドロ・ヒメネス種で造られているため、レーズンなどのフルーティさが舌と鼻腔に残る爽やかなシェリー酒でもあります。前項のシェリー酒同様に、デザートワインとしても人気があり、これもまたアイスクリームのソースに使えるとされます。
バルデスピノ プロメサ モスカテル
このシェリー酒はモスカテル種のぶどうを干しぶどうにして造られています。そのため、甘みが増していて、特有の酸味も爽やか、口当たりは甘口になっています。香りも重厚で、ぶどうのフレッシュ感だけでなく、どっしりとした甘みを感じることができます。この酸味、甘み、フレッシュ感のバランスが絶妙なシェリー酒です。
フェルナンド・デ・カスティージャ モスカテル・エチソ
モスカテル種のシェリー酒ですが、この製品はあまり熟成させていないことが特徴になります。そうすることで、フレッシュ感が爽快に残り、甘さも上品に仕上がります。それでいてフルーティーな重厚感のある香りは洋菓子などと相性がいい、デザートワインとしても魅力的です。
人気のシェリー酒をおいしく味わおう!
シェリー酒は食前酒や食後酒として有名ですが、おすすめ銘柄を見ればわかるように、食中酒としても最適です。ぶどうの種類やシェリー酒の種類、銘柄、食べたい料理などで選ぶ製品が違うという、一見難しいですが、わかってしまえばこれほど楽しめるお酒もありません。ぜひ、好みやいろいろな料理に合わせ、自分に向いたシェリー酒に出会ってください。
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