渓流ベイトフィネスを体験しよう
釣りというと、特に初心者の方にとっては必要な道具が何なのか、選び方のポイントはどこなのかなど、わからないことが多いのではないでしょうか。最近、「渓流ベイトフィネス」という釣りがブームになっており、初心者でも渓流釣りが楽しめるということなので、どのようなものか紹介しましょう。
渓流ベイトフィネスとは
まずは「渓流ベイトフィネス」とは何かというところから紹介していきます。もともと「フィネス」というのはフランス語に由来し「繊細な」という意味があります。そのため釣り用語ではライトなルアーを使う繊細な釣りのことをさしていました。
ですからフィネスというのはスピニングリールに細いラインとライトルアーを使ってピンポイントで当たりを狙う釣り方で、どちらかというと経験がある中上級者が楽しむものだったのです。
そのうえ、細いラインにライトルアーを使うため、大きなバスなどがかかった場合にはパワー負けしたりすることもあって、なかなかうまく釣ることができませんでした。
そこでベイトタックルという、新しいタックルを使うことでその欠点を改良しようとしたものが「ベイトフィネス」です。ベイトタックルというのはスプールをギリギリまで軽量化し、さらにラインの巻きも減らすことでこちらも軽量化しました。
さらにベアリングとハイギアの質を高めることで軽いルアーでも投げられるようにして、初心者でも釣りが楽しめる、さらには大きな魚が来た時にパワー負けしないようにすることができたわけです。
このベイトタックルを使って楽しむ「渓流ベイトフィネス」は近年の道具の進化により、初心者でも投げやすいものが開発されたことで、だれもが楽しめるものになってきています。
渓流ベイトフィネスに必要なもの
つぎに渓流ベイトフィネスをするために必要な道具を紹介します。一般的に釣りに行く際にはウェアや魚かごなど当たり前に必要となりますが、渓流ベイトフィネスをするために必要な釣り道具について確認しておきましょう。
まず釣りですから竿などは必須です。渓流ベイトフィネスにはベイトロッド、ベイトリールを使います。渓流ベイトフィネスに使うベイトリールはドラム型になっています。さらにルアーとラインも必要です。ルアーにはミノー、スピナー、スプーンなどの種類があります。
これら渓流ベイトフィネスで重要な役割を果たす道具については、次から順番にその特徴や選び方、おすすめのポイントなどについても確認していきましょう。
渓流ベイトフィネスのロッドとは
それではまず、渓流ベイトフィネスに必要な道具ということで、ロッドから紹介していきましょう。ロッドはいわゆる竿ですから、ある意味では最も重要なものと言ってもいいかもしれません。それだけにロッドは材質や長さなど種類が多く、どれがおすすめか迷うところです。おすすめのロッドの選び方のポイントを確認しましょう。
渓流ベイトフィネスのロッドの選び方のポイント
今述べたように、ロッドにはさまざまな材質、さまざまな長さのものがあります。渓流ベイトフィネスは基本的には専用のベイトロッド、ベイトリールがあり、それを利用して渓流を登っていきながら釣りをしていきます。
渓流ベイトフィネスで使われるベイトロッドの選び方を見て行きましょう。まず長さですが、あまり長いものは向きません。ベイトフィネスではスプールに巻くラインの量がもともと少ないため、遠投はせずに狭いスポットに正確に投げ込むことが重要になります。
ですから、4.6フィートから5.6フィートくらいと、あまり長くないものを選ぶのがいいということになります。もちろんその人の体格などにもよりますが、短めで投げやすいものを選ぶとよいでしょう。
ロッドの選び方としてもう一つ重要なポイントがあります。それは「軽い」ことです。渓流ベイトフィネスに限らず、渓流釣りの場合は、渓流を登りながら何度もキャストしていきます。ということはロッドが重いとそれだけで疲労がたまってしまうということになるのです。
また、ロッドの硬さは、UL(ウルトラライト)からL(ライト)を選ぶのがおすすめです。ある程度の硬さがあればさまざまなタイプのルアーを扱うことができるためです。その分いろいろな使い方もできるのでおすすめです。
初心者であれば、ロッドはこのあたりの選び方を基本として、値段は高すぎないものを選んでおくと、お財布にも優しく、手軽に始めることができるでしょう。
渓流ベイトフィネスのリールとは
次に選び方について紹介するのは「リール」です。こちらも渓流ベイトフィネスの場合はベイトリールという専用のものがあり、そちらを使うことになります。リールは言うまでもなく釣りをする場合には要となるものなので、しっかりと選び方をチェックし、使いやすいものを選ぶことをおすすめします。
渓流ベイトフィネスのリールの選び方のポイント
渓流ベイトフィネスを始める方にとって、選び方で一番悩むのがこのリールです。なぜかというと、一般的に使われるベイトリールよりも値段が高いからです。特に初心者の場合、せっかく買ったはいいけれど、ということを考えると、やはり慎重にならざるをえません。
ただしその分、渓流ベイトフィネスに使うリールは重量が軽く、扱いやすいというメリットもあります。逆に言うと軽いルアーを軽快に、必要なポイントに投げ込める能力こそがベイトリールに必要とされるポイントなのです。
各社からこのポイントを重視させて、さまざまなタイプの渓流ベイトフィネス用のリールが販売されています。それらを見ながら、もう少し細かく選び方について見て行きましょう。
まず選ぶポイントは、今も述べたように2グラムから3グラム程度の軽いルアーを楽にキャストできる能力があるかどうかです。とはいうものの、こればかりは店で実際に投げてみるというわけにもいきません。ネットなどでの評判を確認してみるのもおすすめです。
もう一つ、確認しておきたいのが「ギア比」です。渓流釣りの場合、上流に向かってキャストするため、ギア比が低いと流れの方がスピードが速いため、ルアーを巻くのが難しくなってしまうからです。
ですから、ギア比がある程度高いものをえらぶことが必要です。ギア比7以上を目安にして選ぶと、使いやすいリールを見つけることができます。
渓流ベイトフィネスのタックルとは
次はタックルです。ここまで述べてきたロッド、リール、そしてラインにルアーと、必要なアイテムのバランスを上手に取ることで、渓流ベイトフィネスは初心者でもより楽しむことができるようになります。そこで次にラインやルアーなどの選び方も含めて、バランスのよいタックルの選び方を紹介します。
渓流ベイトフィネスのタックルの選び方のポイント
おすすめのタックルに忘れてはならないのがラインとルアーです。まずラインの選び方ですが、ラインにはさまざまな材質のものがあります。その中でもナイロンもしくはPEがおすすめです。中でもPEはライン自体が他の材質のものより軽くできており、バックラッシュした時のダメージも軽くできます。
ラインが軽くなるということはスプールの重量が軽くなるということになり、より軽くルアーを投げることができるので、渓流ベイトフィネスを楽しむ際には条件がよいということになります。
なお、細いラインを使うとさらに軽くなるため飛距離は伸びますが、絡んだりといったトラブルも置きやすいです。初心者の方はその中でも太めを選ぶほうがおすすめです。
次にルアーですが、もちろん好みというところもあります。先ほど述べたように、渓流ベイトフィネスは2グラム程度のルアーを使うこともできるのですが、問題は軽ければそれだけバックラッシュの可能性も高まるということです。
バックラッシュの可能性やキャストのしやすさを考えると、多少は重みがあったほうが扱いやすいということになるので、4グラムから7グラム程度のものを選ぶのがおすすめです。
以上のことから、渓流ベイトフィネスのタックルは、なるべく軽く楽にキャストできる組み合わせを選ぶとよいということになります。ただ軽いタックルにすれば、今述べたようにリールがからまったり、軽すぎでキャストしにくいと言うこともありますので、うまくバランスを取って投げられるタックルがおすすめです。
ただ、こればかりはその人の体力や力なども関係してくるため、いいバランスのタックルは人それぞれです。ラインやルアーなどは比較的安価に手に入れられるものもありますので、いろいろと試してみるといいでしょう。
渓流ベイトフィネスのポイントの選び方
次に渓流ベイトフィネスの釣り方のポイントについて紹介します。渓流ベイトフィネスは渓流釣りですから、基本的には渓流釣りの方法でいいのですが、特に初心者の場合、いったいどこで釣ったらいいのかというあたりから気になる所ではないでしょうか。
もちろん渓流のどこでも釣ることが許されてさえいれば釣れるのですが、初心者ならまずは人里近く、アクセスしやすい場所がおすすめです。なかでも自然渓流エリアのある管理釣り場に行くと、安心して釣りができます。
また、実際に釣りをしてみると、なかなか魚がかからないということも多いかもしれません。その場合はポイントをずらしてみたり、少し移動してみたりするとかかる可能性があります。いろいろ工夫してみるとよいでしょう。
渓流ベイトフィネスで釣れる魚は?
次に渓流ベイトフィネスで狙うことができる魚をいくつか紹介しましょう。最初に述べたように、渓流ベイトフィネスの特徴はある程度大型の魚が来てもパワー負けしにくい点にあります。一方で渓流ベイトフィネスは遠投をする釣り方ではないので、ピンポイントで正確にキャストする使い方で釣りたいところです。
ですからヤマメやアマゴ、イワナ、ニジマスなど、一般的に渓流釣りで好まれる魚は渓流ベイトフィネスで十分に狙うことができます。もちろんそれぞれの魚によって釣り方には工夫が必要ですが、いろいろ試してみるとよいでしょう。
なお、渓流ベイトフィネスのタックルのメリットとして大きいのが「手返しのよさ」です。ですからルアーを追ってきた魚に素早く投げ直すことで、警戒心が高まる前に再度アプローチするという使い方もできます。
また、渓流ベイトフィネスの場合、渓流釣りでよいのが物陰を狙いやすいという点です。渓流に住む魚の多くはふだんは岩陰や物陰に身を潜めていて、餌がやってくるのを待っています。
渓流ベイトフィネスは糸をたくさん巻かないので遠投はできませんが、その分ピンポイントで投げられるので、引っ掛けたりする可能性が少なくなります。こういったポイントをうまく狙うことで、さまざまな魚にアタックすることができるようになるのです。
渓流ベイトフィネスを楽しむ際の注意
最後に、渓流ベイトフィネスを安全に楽しむための注意についていくつか触れておきましょう。まず、釣りをする場所の確認からです。釣りに行く場所は自分が行きやすい場所から選んでいいのですが、それぞれ漁協などに属している場合もあるので、禁漁期間、放流ポイントなどの情報を仕入れておきましょう。
漁協が管理している場所では「遊漁券」が必要となります。これは現地で購入することになりますが、最近ではコンビニなどで購入することができる場所もあります。この収益で放流される魚が購入されており、それを釣って楽しめるのです。
また、次に大切なポイントは、いつ行くかです。多くの場合、渓流釣りをする方は日の出とともに開始します。さらに魚がよく釣れる場所というのは誰にとってもよく釣れる場所でもあり、遅めに行くとそのポイントに人がいることがあります。先にいる方が優先なので、そのような場合は少し場所を移動するか、別の場所に行くなりしたほうがいいでしょう。
またある意味では最も気をつけなければならないのが「移動」です。先ほど初心者は人里近く、アクセスしやすい場所がおすすめと述べましたが、釣りに夢中になるとついつい上流にどんどん進んでしまいます。
人里から離れると、場所によっては野生動物と遭遇する確率があがるなどの危険が出てきます。また移動したはいいが帰れないということになっては大変です。冷静さを忘れず、事故などがないように気をつけましょう。
渓流ベイトフィネスで渓流釣りを楽しもう
渓流ベイトフィネスは、さまざまな釣りに対応できるという点では、釣りの経験が全くない方が初めて体験する場合にもおすすめです。自然あふれる渓流で、ゆっくりと魚とたわむれるというのは、この上ない贅沢な趣味といえるかもしれません。ぜひいろいろな情報を利用して、渓流ベイトフィネスを体験してみてはいかがでしょうか。
関連キーワード
RELATED
関連記事
RELATED
- 札幌の日帰り温泉ランキングTOP15!市内近郊のおすすめを紹介!
今回は、札幌近郊にある日帰り温泉ランキングおすすめTOP15をご紹介。旅館やホテルに泊まらなくても温泉だけ気軽に入って、気...
玉井綱晃
- 北海道で女のひとり旅おすすめプランまとめ!人気スポットやグルメあり!
自由気ままなひとり旅は、最近女性に大人気。グルメや観光など、おすすめスポットがたくさんある北海道は、女性のひとり旅の定番で...
tatsukimagcap
- 札幌のパン屋さん人気ランキングBEST15!地元でおいしいと人気!
札幌のパン屋さんは、素材にこだわっているお店がたくさんあります。それは国内産小麦の7割ほどが北海道産だということにも関係が...
沙里
- 札幌のホテルおすすめランキングBEST15!カップルやファミリー向きは?
札幌は国内屈指の観光スポットですので、おすすめホテルも多く存在します。しかしホテルが多すぎて、迷ってしまうということはあり...
しおり
- 北海道の雑貨のお土産ランキングTOP15!ガラス製品など一番人気は?
人気観光地の北海道には、魅力的な雑貨系のお土産がたくさん。そこで今回は、雑貨のお土産に絞って人気ランキングを作ってみました...
tatsukimagcap
- 北海道のおすすめ観光地・夏編!旅行の参考に!カップルに人気の場所は?
北海道のベストシーズンと言えば夏!7月から8月、夏の北海道の時期に行く、カップルに人気の観光地、富良野のラベンダー畑や、北...
neko master
- 青森の日本酒・地酒ランキングBEST9!おすすめの銘柄はお土産にも!
青森県はどんな日本酒や地酒が有名なのでしょうか。お土産にもおすすめな日本酒や地酒はどういったものがあるのでしょうか。今回は...
ちーみん
- 新千歳空港のお土産ランキングBEST10!おすすめ品や人気の限定品も!
北海道旅行の最終イベントに新千歳空港でのお土産選びがおすすめ!数々の有名お土産店が軒を連ねており、北海道の新鮮な食材や新千...
nachio
- 北海道の冬の服装は?画像で解説!天気や気温に要注意!靴はどれ?
冬の北海道旅行には、美しい雪景色、雄大な天気や風景と、他の土地では体験できないことがたくさんあります。防寒効果の高い服装を...
よしぷー
- 北海道のパワースポット特集!恋愛運や金運が上がるのは?幸せになれる!
神様や自然の力にあふれているパワースポットは、恋愛運や金運を上げてくれます。北海道には、そんなうれしいパワースポットがたく...
tatsukimagcap
- 北海道のあるあるまとめ!道民は完全に共感のご当地ネタ!他県民は驚き!
大きな大きな北海道!日本で一番でかい都道府県、そして最北端。ゆえに、他府県民が驚くことも北海道なら当たり前なんて感じのある...
荒野の狼
- 旭川冬まつり2017の楽しみ方!ゲストは誰?雪像と来場者数すごい!
知る人ぞ知る冬の名物「旭川冬まつり」。日本のみならず海外からも注目を浴びる旭川冬まつりが今年も開催されます!今回はどのよう...
gucci
- 大月町の観光スポットランキングは?柏島は外せない!宿泊・ホテル情報など
大月町は高知県南西部に位置し海岸を中心とした観光地です。とれたての新鮮な魚介類を味わうことができるのは勿論のこと、亜熱帯の...
asiasi
- 札幌ラーメン横丁ランキング・ベスト10!おすすめの人気店を厳選!
人気のラーメンといえば北海道札幌市のラーメン横丁の元祖札幌ラーメン。海の幸を存分に活かしたおすすめの人気店が軒を連ねていま...
asiasi
- 稚内の観光名所まとめ!おすすめスポットはどこ?最北端の景色がすごい!
稚内は、北方領土を除き日本で最北端にある町です。最北端に位置する宗谷岬からは、天気の良い日には樺太(サハリン)が見られる為...
neko master
- 札幌・円山のカフェがおすすめ!おしゃれな場所でスイーツやパフェを堪能!
北海道グルメといえば札幌市ですよね。その中でも、地元の間でおしゃれカフェの聖地として有名なのが円山なのです。今回は雑誌がこ...
Homie
- 北海道・冬の観光スポット11選!モデルコースあり!おすすめの絶景は?
1年を通して楽しむ事ができる観光スポットを有する北海道ですが、そんな中でもやはり観光のメインイベントは冬に集中しています。...
Yuwi
- 札幌観光のおすすめモデルコース・スポットを紹介!穴場の場所もチェック!
札幌市は日本でも指折りの大都市で、観光スポットや、おすすめのモデルコースがたくさんあります。この記事ではぜひ訪ねていただき...
drifter
- 札幌のパフェランキングTOP11!「シメパフェ」が人気!サイズも大きい!
札幌では、食事の後やお酒を飲んだ後に食べる「シメのラーメン」ではなく、「シメパフェ」が人気になっていることを知っていますか...
ZikZin
- 新千歳空港内ラーメン人気おすすめランキングTOP7!おいしい名店あり!
北海道旅行の時に外せないグルメであるラーメン。どうせならおすすめの店で食べたいものですね。今回は空の玄関口新千歳空港の人気...
よしぷー
- 札幌の夜景がきれいなスポット&レストラン特集!デートにおすすめ!
札幌といえば観光、グルメと北海道でもエンターテイナーに楽しめる街。全国的に屈指の美しい札幌夜景スポットとしても有名であり、...
resm