ミラベルはフランスで愛されている魅惑の果物！日本では味わえる？

皆さんはミラベルと言う果物をご存知でしょうか。ミラベルはフランスで大人気の果物です。スーパー等へ行くといろいろな果物を目にしますが、最近ではこのミラベルを取り扱うお店も少しずつ増えています。今回はフランスの代表的な果物であるミラベルの魅力をより具体的にご紹介していきます。

そもそも「ミラベル」と言う単語自体を聞くのが初めてと言う方も多いでしょう。そこでミラベルの味はもちろん、春の時期等もご紹介します。

また最も重要な部分である「日本ではミラベルを味わえるのか」と言う部分に関してもきちんと説明していきます。

ミラベルを食べたことがない人からするとそもそもどんな味なのかは当然として、どんな見た目なのかもピンとこないでしょ。

ミラベルは非常に個性的な特徴を持っており、きっとそれを知ればミラベルを食べたくなること間違いなしです。

ミラベルはフランスのロレーヌ地方でよく作られており、世界で生産されるミラベルの7割以上がフランス産とも言われています。

日本を始めとしたアジアではミラベルはほとんど栽培されておらず、これもなかなか日本でミラベルにお目にかからない理由のひとつです。

ミラベルは手のひらサイズの小さな果物で、日本で取れる果物で言うと梅が1番近くてイメージしやすいかもしれません。

ミラベルの色は熟してくるときれいな黄金色になり、これは日本でいうとスモモのような色合いと言えるでしょう。

ミラベルが旬を迎えるのはだいたい夏の終わりから秋の初めにかけてです。他の果物と比べるとミラベルは旬の時期が非常に短いです。

ミラベルの旬の時期は長くてもせいぜい6週間程度で、この旬の時期が原因でなかなかフランス以外の国でミラベルが流通しません。

ちなみにフランスではミラベルが収穫の時期になると『Fetes de la Mirabelle』と呼ばれるミラベルのお祭りが開催されます。

この時期になるとフランスの多くのお店に旬のミラベルがたくさん並ぶようになり、ミラベルを味わうのには最適なタイミングとなっています。

基本的に日本の一般的なスーパーにミラベルが並ぶ事はほとんどありません。専門店に行って初めて運良くゲットできるかどうかと言うレベルです。

ただ最近では海外の商品を簡単に個人輸入できるようになってきており、旬の時期にフランスのサイトから通販で取り寄せることも可能です。

ミラベルは味が非常にいいことから高い人気を誇っているわけですが、実は人気の秘密は味だけではありません。

ミラベルは数ある果物の中でも非常に栄養価が高いことで知られており、食欲を満たしながら健康になれる一石二鳥の果物なのです。

ミラベルの味は他の果物で言うとプラムやぶどうに近いですが、これらの果物と違ってミラベルには酸味がありません。

またミラベルの食感はアンズに非常に近いと言われています。そして最大の特徴が甘みの強さで、メロンにも負けない高い糖度を誇ります。

ミラベルはビタミンやカリウムといった栄養素が豊富に含まれており、特に美容に対して効果的な成分が満載です。

ミラベルは栄養がたっぷり入っていることから美容にも良いと言われており、抗酸化作用もあることから年齢や性別を問わず多くの人に愛されています。

ミラベルは他の果物と同じでそのまま食べてももちろんおいしいですし、あえて加工してみるのもおすすめです。

ここではミラベルがたくさん手に入った時にぜひとも試してもらいたいおすすめのアレンジ方法や食べ方をご紹介します。

ミラベルにはいろいろな食べ方がありますが、やはり最もシンプルなそのままでかぶりつくのが最もおすすめです。

ミラベルの持つ味や食感を最もストレートに感じ取れるのがこの食べ方で、通の人の中にも「この方法が1番」と言う人も少なくありません。

ちなみに新鮮なミラベルは皮をむく必要がありません。皮ごとガブっと丸かじりできるのもミラベルの特徴のひとつです。

ただしミラベルの中には少し大きめの種が入っているため、豪快にかぶりつく時にはその部分にだけは注意が必要です。

ミラベルは春の時期が非常に短いことから加工をして保存をすることも多く、フランスでは収穫したミラベルをジャムにすることが多いです。

ミラベルのジャムはパンにつけたりヨーグルトに入れたりと非常に汎用性が高く、保存もきくことからコスパが非常に良いアレンジ法ともいえます。

ミラベルは皮ごと食べられることから加工するのも簡単で、今回のジャムの中の種を取り除いて砂糖と一緒に煮込むだけです。

ミラベルは火にかけて煮込んでいると少しアクが湧いてくるため、おいしいジャムを作る時にはこれをこまめに取ることも大事です。

ミラベルの持つ独特の食感を活かしながら料理やスイーツを作りたい場合にはコンポートにしてしまうのもおすすめです。

一般的にコンポートは糖分の低い果物で作られることが多いですが、ミラベルは甘みが強いので砂糖をほとんど入れなくても美味しく作れます。

インポートはフランスを始めとしたヨーロッパの伝統的な果物の保存法で、ミラベルでも美味しいコンポートが作れます。

ちなみにジャムとコンポートの違いはコンポートの方がより果物の風味や食感を楽しむことができ、その点を考慮するとミラベルはコンポートもありです。

ミラベルはお酒の材料として使われることも多く、フランスには「オー・ド・ヴィー」と呼ばれるミラベルを使った蒸留酒があります。

ミラベルのお酒は長期保存が効くため、例えばネット通販などでもゲットしやすいので探してみる価値は十分にあります。

ミラベルを使ったお酒にもいろいろな種類がありますが、果実酒であれば専門的な知識がなくても誰でも簡単に作れます。

イメージとしては日本の梅酒に近く、大きな容器の中にミラベルとお酒と砂糖を入れてそのまま寝かせておけば完成です。

フランスを中心にミラベルを使ったスイーツにはいろいろな種類がありますが、特にポピュラーで人気なのがタルトです。

甘味の強いミラベルの果肉とサクサクのタルト生地が相性抜群で、一度食べたらやみつきになること間違いなしの魔性のスイーツです。

タルトと言うと砂糖をたっぷりと使うイメージが強いですが、ミラベルはそれ自体の甘みが強いので砂糖なしでも作れます。

そのため他の果物を使ったタルトと比べるとミラベルのタルトはヘルシーで、健康志向が強い方にもおすすめできます。

ネット通販が発達した現代においてもミラベルはほとんど出回っていません。旬の時期に検索してみても引っかからなケースが多いです。

フランスまで行けば確実ですが当然それには費用も時間もかかってしまいます。そんな時におすすめの最終手段が自分で育ててしまうことです。

ミラベルの苗木であれば日本でも比較的簡単にゲットすることができます。それを庭やベランダで育て、自分で収穫してしまおうと言うわけです。

もちろん普通に買う場合と比べると少し手間はかかりますが、ミラベルのおいしさを考えるとこれも十分に選択肢として考えられます。

日本で普通に生活をしているとなかなかミラベルに出会う機会は少ないですが、ミラベルは非常においしい果物なのでぜひ自分から動いて食べる機会を作ってみるべきです。中にはミラベルが旬の時期になるとフランスまで足を運ぶさんもいるほどで、ぜひミラベルのおいしさを体感してその味の虜になってみてください。