栃木の心霊スポット「旧野木病院」紹介！謎の噂や歴史について解説！

栃木県に数ある心霊スポットの中でも、群を抜いて怖い噂が絶えないのが旧野木病院です。実際に旧野木病院を訪れてみた人からの口コミも多く、心霊スポット巡りの上級者を中心に大人気の旧野木病院。ここでは、そんな旧野木病院の歴史や場所などについてご紹介します。

昔はホテルや学校だった場所が現在は廃墟になっており、心霊スポットとして注目を集めている場所が日本全国にあります。その中でも、病院は血や死といったキーワードとの結びつきが強く、恐ろしい体験談には事欠きません。

今回ご紹介する旧野木病院もその一つで、恐怖体験をするために栃木県内だけでなくわざわざ他県から足を運ぶ人が絶えないスポットです。

豊かな自然や関東随一の温泉数で知られている栃木県ですが、実は心霊スポットも数多くあります。観光スポットとして人気の「華厳の滝」もその一つですし、「ブルースカイ」や「大瀬橋」も注目の場所です。

また、興味深いことに栃木には病院の心霊スポットが多くあり、今回の旧野木病院に加え、栃木県栃木市都賀町木の「都賀病院」、栃木県小山市の「東洋診療所」の3つを合わせて一般的に「栃木三大廃病院」と呼ばれます。

しかし、残念なことに「都賀病院」は2012年に解体、「東洋診療所」は改装をされて診療所とは関係のないオフィスになりました。つまり、「栃木三大廃病院」の中で今でも足を運べる心霊スポットは旧野木病院だけなのです。

旧野木病院が建築されたのは1980年代ごろだとされています。しかし、2000年頃には栃木県有数の心霊スポットとして人気を集めはじめていましたので、現在まで約20年ほど廃墟のままで放置されている計算になります。

ほかの心霊スポットは取り壊されたり、改築されたりしているのにも関わらず、どうして旧野木病院だけが長い間放置されているのかについては確かな情報はなく、謎に包まれています。

旧野木病院の歴史についても色々な噂があります。その一つは、旧野木病院は精神病院だったという噂です。自殺にまつわる怖い噂があったり、誰かの叫び声を聞いたという口コミが多いのも、このあたりに由来するのかもしれません。

もう一つの歴史としてよく語られるのが、旧野木病院は実は建設途中で何らかの事情で放置されたのではないかという噂です。

実際に旧野木病院に訪れてみると、看板などは一切なく、コンクリートの3階建ての建物があるだけです。エレベーターやトイレはありますが、特に病院だったことを想像させるようなベッドなどはありませんし、窓ガラスはなく、壁も未塗装のままです。

ただ、これには別の証言もあります。今でこそ病院を思わせるような設備は全く残っていませんが、以前はベッドなどの設備が残っていたという噂もありますし、事務所には書類やカルテも散乱していたという話まで語り継がれています。

建設されてからかなり時間が経っており、その歴史自体について謎が多いというのも旧野木病院の恐ろしさをより一層際立たせる理由となっているようです。

夏になると人気の肝試しスポットとして、訪れる人が絶えない旧野木病院。実際に旧野木病院があるは栃木県のどのあたりなのでしょうか。また、旧野木病院の建物の現状はいったいどうなっているのでしょうか。

旧野木病院がある場所は、栃木県の下都賀郡野木町です。JR宇都宮線「野木駅」からだと車で10分も掛からずにアクセスができます。旧野木病院があるのは大きな通りからは少し外れたところです。

廃墟ということもあり、旧野木病院周辺の道はかなり荒れており、草木が生い茂っているので少し離れた場所に車を停めて歩いていくのが一般的です。

心霊スポットは夜に訪れるとなおさら恐怖感が増すものですが、周辺には街灯などは一切ありませんので、懐中電灯の準備を忘れないようにしましょう。

旧野木病院に向かって歩き出す場所周辺には、会員制ケアハウスの入居者募集中の看板が立っているのでそれを目印にするのもおすすめです。旧野木病院の建物は、実はこのケアハウスのために建てられたという説もありますが、詳細は不明です。

旧野木病院は廃墟となっていますが、封鎖はされていないので自由に内部に立ち入ることができます。建物が使われなくなってから20年以上経っていることもあり、竹などによる浸食が激しく見られます。

心霊スポットですので、ほとんどの人が中に入って写真を撮っていますが、コンクリートが劣化している部分も多いですので、歩き回る際にはくれぐれも注意をしましょう。

旧野木病院を訪れる際に気を付けたいのが、同名の病院の存在です。心霊スポットである旧野木病院から4キロほど離れたところに「野木病院」があります。こちらは現在も診療が行われている総合病院ですので、旧野木病院と間違えて行ってしまわないようにしましょう。

その謎に包まれた歴史や長い間廃墟として放置されていることから、旧野木病院にはたくさんの怖い噂があります。それぞれの噂の真偽のほどは不明ですが、旧野木病院の噂を知ってから現地を訪れると想像力を色々と搔き立てられるのでおすすめです。

旧野木病院は精神病院としての歴史があるという説をすでにご紹介しましたが、精神病院に入院している患者さんに対して人体実験をしていたという噂があります。

精神病院の重度の患者さんになると意思の疎通が難しいこともあり、それを利用してまだ承認されていない薬物を投与し、効果を検証していたというのです。未承認の薬ですから副作用が出ることも多く、中には死亡してしまった例もあるとか。

さらに薬の投与実験だけでなく、不必要な治療や手術をしていたという噂も聞かれます。また、あまりに人体実験の噂が多いので、精神病院とは名ばかりで、旧野木病院は実は拷問病院だったのではとも言われています。

精神病院だったという噂のある旧野木病院。精神病の種類によっては暴れてしまう患者さんもいますが、旧野木病院では、そんな患者さんを必要以上に虐めていたという噂があります。

暴れている患者さんを看護師や医師がベッドに縛り付け、そのまま放置していたというのです。中には1週間以上もそのままにして食事なども与えていなかったといいます。

満足に食事がとれないと衰弱してしまい、死に至る例も珍しくなかったようですが、病院ということもありうまく処理されてしまったのか、旧野木病院の歴史をさかのぼっても警察の介入などの記録がないのも恐ろしい点です。

旧野木病院には、自殺にまつわる噂も多数あります。その中でもよく知られている噂が、旧野木病院に入院していた息子とその母親が病院で自殺をしたというものです。

息子は精神的な病に侵されており、旧野木病院に入院することになりました。しかし、通常の入院とは異なり、なぜが面会が一切できないような状態に置かれてしまった息子は、母親と会えない悲しみから自殺を考えるようになります。

そして旧野木病院の屋上から飛び降りをしようと試み、それを止めようとした母親と共に地面に落ちてしまいました。

これだけでも十分に悲劇なのですが、この話には続きがあります。旧野木病院の建物は3階建てですので、屋上から飛び降りた息子と母親はすぐに亡くなったわけではありませんでした。

しかし、瀕死の重傷を負った息子と母親を旧野木病院の医師や看護師は手当もせず、その場所に放置しておいたというのです。結果として2人は苦しみ抜いて死んでしまいました。

旧野木病院を実際に訪れた人の目撃証言として、夜になると白装束を着た集団が表れるというものがあります。自由に立ち入りができる旧野木病院ですが、その一室で白装束を着た集団が怪しい儀式を行っていたというものです。

また、噂によってはその集団に向かって声を掛けたり、写真を撮ろうとしたり、何か物を投げると、白装束の人が一斉に振り返り、斧のようなものを振りかざして追いかけてきたという恐ろしい噂もあります。

旧野木病院にまつわる最後の噂は、秘密の地下室の存在です。旧野木病院の敷地のどこかに秘密の地下室があり、今でも中に入れると言われています。

しかし、地下室の入口らしきものを見つけたという口コミはあっても、そこへ実際に入ってみることができたという話はなく、存在は謎に包まれた状態です。

興味深い歴史を持ち、さまざまな噂の絶えない旧野木病院ですが、実際に訪れた人からの体験談も多く聞かれます。中には話を聞いているだけで背筋が凍るような恐ろしい体験談も多くありますので、いくつかご紹介しましょう。

心霊スポットでの怖い体験談は数多くありますが、体験談の中でも実際に自分に向かって何かが近づいてくるタイプの体験は群を抜いて恐ろしいものです。

旧野木病院にもそのような体験談がありますのでご紹介しましょう。昼や夜、一人やグループなど、旧野木病院を訪れるシチュエーションはさまざまですが、共通しているのは旧野木病院を去る時に体験している点です。

旧野木病院を訪れ、建物を探索してそろそろ車に戻ろうという時です。旧野木病院を背にして歩いていると、なぜか周囲から見られているように感じるのが始まりです。

次第に体も熱く感じるようになり、さらに車まで急ぐのですが、どうしても後ろが気になってしまいます。そして旧野木病院の方を振り返ると、自分に向かって白い物体が近づいてくるのです。場合によっては白ではなく黒だったり、発光していることもあるようです。

また、この近づいてくる白い物体を写真に撮ってみたところ、本当に何か白いものが写り込んでいたいたという体験談もあります。

白い物体の正体に関しては不明ですが、この白い物体が自分に憑依することで不幸に見舞われてしまうという噂もあります。旧野木病院のある場所から去る時には、どれだけ何かを感じても後ろを振り返らないようにしましょう。

旧野木病院の内部にはいくつも病室があり、旧野木病院を訪れた人はその病室を1つずつ見ていくのが定番のコースです。そして最終的には屋上に行くのですが、そこでの体験談として多いのが屋上にいるはずのない女性がいるというものです。

さらに恐ろしいことに、その女性は入院服のような白い衣装を着ており、こちらに向かって「おいでおいで」と手招きをしています。

体験談のところで屋上から飛び降り自殺をしてしまった息子とその母親についてご紹介しましたが、それ以外にも自殺が多かったと言われている旧野木病院ですので、屋上で手招きされた時の恐怖は計り知れないものがあります。

また、白い衣装の女性についての目撃談は屋上だけではありません。旧野木病院の中を歩いていると、1つの部屋の中に白い衣装を着た女性が立っているの目撃します。

そして次の部屋を見るとまたそこにも同じ女性が、別の部屋を見るとまたまたそこにも同じ女性がというように、どの部屋を見ても同じ女性がいるのです。

旧野木病院の最後の体験談は、電話に関連するものです。ホラー映画などでも、沈黙の中で突然電話が鳴り響くといった演出がよくありますが、旧野木病院でもそのような体験談があります。

もちろん、すでに長い間廃墟となっている旧野木病院には電気がきていませんので、電話が鳴るはずがありません。しかし、旧野木病院の中を歩いていると突然電話の音が鳴り響きます。

音が響いてくる方向を頼りに、どこから音が出ているのか場所を突き止めようとしても、聞こえてくるのは音ばかりで実際に電話が見つかることはありません。

ちなみに旧野木病院の電話に関する不思議な現象としてもう一つ有名なのが、旧野木病院から電話を掛けると雑音が入り、その雑音をよく聞くとまるで老人が話しているように聞こえるというものです。

女性の叫び声が聞こえたり、子どもの泣き声が聞こえたりするといった体験談も多くあるほか、誰もいない場所のはずなのに階段を上がる音が聞こえるという体験談もあります。旧野木病院ではぜひ耳を澄まし、不思議な声や音が聞こえないか注意を払ってみてください。

長い歴史を持ち、栃木県内でも有数の心霊スポットとして注目を集めている旧野木病院。恐ろしい噂や体験談も多く、初心者がうかつに足を運ぶのは危険な場所ともされています。また、自由に中を歩ける廃墟ではありますが、くれぐれも安全には気を付けるようにしましょう。