パウダースノーの特徴＆おすすめスキー場は？ゲレンデを軽快に滑ろう！

スキー場のゲレンデへ行くことでスキーやスノーボードを気軽に楽しめますが、この時にパウダースノーのあるゲレンデを選ぶのがおすすめです。パウダースノーには従来の雪にはない特徴が数多くあり、今回はパウダースノーの魅力を余すところなくご紹介します。

日本には毎年雪が降ります。しかし一言で「雪」と言っても実はいろいろな種類があり、そのなかでも最もスキーやスノーボードをする人から好まれているのがパウダースノーです。パウダースノーは特殊な気候条件が整わないと降雪しない希少な雪となっています。

日本には数多くのスキー場がありますが、パウダースノーを味わえるゲレンデは数えるほどしかありません。そのためパウダースノーのあるスキー場には多くのスキーヤーやスノーボーダーが集い、それこそ遠方からはるばる遊びに来る人も珍しくありません。

しかし近年日本では温暖化の影響で平均気温が少しずつ上昇しており、それに伴ってパウダースノーを楽しめるスキー場も減少傾向にあります。かつてはパウダースノーが降雪していたものの、現在では降らなくなってしまったスキー場もあります。

さらにパウダースノーの降雪量が減ったり、降る時期が短くなってしまったりしているゲレンデも少なくありません。こういったパウダースノーを取り巻く昨今の状況もあり、上質なパウダースノーが降雪するスキー場はその分だけ多くの支持を集めています。

もちろん一般的な雪が降り積もったゲレンデでスキーやスノーボードをするのも楽しいです。しかしさらさらのパウダースノーのゲレンデとべちゃべちゃの雪のゲレンデとでは、実際に滑走したときの感触が大幅に異なります。これは滑ってみるとすぐにわかります。

スキー場のゲレンデを滑走する上で重要になるのがスキー板やスノーボードを自由自在にコントロールできるかどうかです。べちゃべちゃの雪は摩擦が大きいためスキー板を上手に操作できませんが、パウダースノーは摩擦が小さいため自分の意思をスキー板に伝えやすいです。

パウダースノーは気候条件さえ満たせば日本のどこででも見ることができます。しかし安定してパウダースノーのあるゲレンデは基本的に北海道に多く見られます。実際スキーやスノーボードをする人たちの多くが北海道のパウダースノーを絶賛しています。

北海道の気候は地理的に見てもパウダースノーを降雪させやすいと言われています。北海道の地形はパウダースノーを降らせるような雪雲ができやすく、さらに気温や風もパウダースノー向きです。北海道のスキー場へ行けばかなりの確率でパウダースノーのあるゲレンデと出会えます。

『パウダースノー』と言う単語自体は多くの人が1度は耳にしたことがあるでしょう。しかし「普通の雪とパウダースノーはどのように違うのか？」をいざ問われると、具体的なパウダースノーの定義を答えられない人も少なくありません。

パウダースノーは『熟練者のための雪』というイメージも根強く残っていますが、実は熟練者だけでなく初心者にもおすすめの雪です。パウダースノーの特徴を知ればスノーボードやスキーをやりたくなること間違いなしです。

パウダースノーのスキー場でスキーやスノーボードをした場合、従来の雪と比べると転んだときの痛みが大幅に少ないです。興味はあるものの転倒した時の痛みが嫌で、スキーやスノーボードをやりたがらない人もいるほどです。

パウダースノーのスキー場は転倒した時の痛みが少ないため、ほとんどスキーやスノーボードをした経験のない初心者にもおすすめです。実際パウダースノーのスキー場へ行くと、ゲレンデにはスキーやスノーボードを始めたばかりのお子さんも多いです。

またパウダースノーのスキー場は初心者だけでなく熟練者にもおすすめです。パウダースノーのゲレンデへ行くと、普通の雪では経験できないような浮遊感のある滑走が楽しめます。これはパウダースノーのあるゲレンデでしか味わえない特権です。

またパウダースノーのゲレンデは従来の雪と比較するとスピードが出やすく、さらに鋭いターンも容易となります。ダイナミックな滑走を楽しめることから、パウダースノーのあるスキー場のゲレンデは連日多くの熟練者で賑わいます。

実はパウダースノーはサラサラとした雪の総称であり意外と知られていませんが正式な気象用語ではありません。そのため「スキー場のゲレンデごとにパウダースノーの呼び方が違う」といったケースも普通に見られます。個性的な呼び方をするスキー場も多いです。

ここではパウダースノーのあるスキー場のゲレンデの中から、特に有名なパウダースノーの別名をご紹介します。これから紹介する呼び方の雪があるゲレンデでは、かなりの確率でパウダースノーと出会えるでしょう。パウダースノー探しの参考にしてみてください。

パウダースノーは気温が低いことで降雪する雪ですが、その気温が氷点下30度位まで下がるとさらにサラサラとした雪質になります。このパウダースノーのことをシルキースノーと呼び、その特徴からシルキースノーを「パウダースノーを超えた雪」と評する人もいます。

シルキースノーと出会えるゲレンデは日本の中でもかなり限られています。パウダースノーの聖地である北海道でもシルキースノーがあるのは名寄周辺だけで、本当に寒いエリアでしか体験することができません。だからこそシルキースノーのあるゲレンデは人気も高いです。

雪だるまを作ることができないようなサラサラした雪を「アスピリンスノー」と呼ぶ人もいます。アスピリンとはドイツの製薬会社が作っている解熱鎮痛剤の成分で、別名アセチルサリチル酸とも呼ばれています。アスピリンは細かな針状の結晶をしています。

雪の構造がこのアスピリンとよく似ていることから「アスピリンスノー」という呼び方がついたと言われています。非常に低温で水分の少ない状況でのみ降雪する雪で、パウダースノーの中でもさらに雪質が細かいのが特徴と言われています。

北海道ではパウダースノー自体はいろいろなゲレンデで見られますが、なかでも風にふわっと舞い上がるようなサラサラとした特徴の雪をシャンパンスノーと呼びます。このシャンパンスノーは北海道のキロロあたりで見ることのできる特別なパウダースノーです。

シャンパンスノーはサラサラを超えたフワフワの感触が最大の特徴で、スキーやスノーボードで勢いよく転倒しても全然痛くありません。シャンパンスノーのゲレンデは初心者にもおすすめですし、爽快感あふれる滑走が可能となるため熟練者にも人気です。

パウダースノーのなかでも特に「極上」と評価されているのがミクロファインスノーです。このマイクロファインスノーは軽くきめ細やかなのが特徴で、ダイナミックな滑走を楽しみたい人には最高の雪質です。またミクロファインスノーはまとまった量が降るのも特徴です。

スキー場によってはパウダースノーのあるコースが1つしかないパターンもありますが、このミクロファインスノーのあるスキー場はいろいろなコースでさらさらの雪を楽しめます。本格的なスキーやスノーボードを満喫したい方には特におすすめの雪質です。

標高の高い山にだけ降る非常に軽い雪のことを「スーパーファインスノー」と呼ぶ人もいます。スキー場のゲレンデのなかでも特に高い場所にしか降らないため、一般的なパウダースノーとはまた違った質感のスキーやスノーボードを味わえます。

標高の高い場所に降るだけあって本格的なコースを持つゲレンデも多く、スーパーファインスノーは豪快な滑りを追い求める熟練者におすすめです。スーパーファインスノーは北海道だけでなく本州でも見られるため、比較的気軽にお目に描かれるパウダースノーです。

気候条件さえ満たせば日本のどこでもパウダースノーに出会うことができますが、やはりパウダースノーの聖地と言えば北海道です。北海道にはパウダースノーのゲレンデが数多くあり、数が多いことから個性的なスキー場が揃っているのも北海道の特徴です。

ここでは数ある北海道のパウダースノーのスキー場のなかから、特におすすめのゲレンデをいくつか厳選してご紹介します。北海道のどこのスキー場にしようかで迷った時にはぜひ参考にしてみてください。後述するスキー場はハズレがありません。

『ルスツリゾートスキー場』は北海道最大規模のゲレンデを有するスノーリゾートで、初心者から熟練者まで幅広い層におすすめできるスキー場です。『ルスツリゾートスキー場』の広大な敷地には数多くのコースがあり、そのコースの総距離はなんと42kmにもなります。

『ルスツリゾートスキー場』は圧雪をしていないさらさらのパウダースノーを味わうことができ、本格的なスキーやスノーボードを味わいたい人にも人気です。『ルスツリゾートスキー場』の料金は大人が5900円、子供が3000円、シニアは4900円です。

『ルスツリゾートスキー場』は国道230号線沿いにあり、この道を沿って車で走れば迷うことなく到着できます。札幌市街地や千歳空港からは1時間30分ほどでアクセスでき、有料ではありますが千歳空港からは専用のシャトルバスも出ています。

『星野リゾート トマム』は大迫力の雲海テラスが設置されている事でも有名なスノーリゾート施設です。自然本来のパウダースノーを楽しむことができるゲレンデが人気で、ここ『星野リゾート トマム』には日本全国から多くのスキーヤーやスノーボーダーが滑りにやって来ます。

『星野リゾート トマム』は上級者向けのコースが充実しており、手続きをすればヘルメットと腕章をつけて雪山のなかを滑走することも可能です。『星野リゾート トマム』の料金は大人が5500円で、子供が3900円で、小学生以下の場合は無料となります。

『星野リゾート トマム』へは電車でのアクセスがおすすめで、最寄りのトマム駅に着くと送迎バスでゲレンデ側まで行くことができます。自動車でアクセスする場合はトマムICが最寄りで、その後は道道136号線を走るとすぐに『星野リゾート トマム』に着きます。

『ニセコグラン・ヒラフスキー場』は4つの大きなゲレンデが山頂でつながった複合型のスキー場で、山頂からは北海道を代表する山である羊蹄山を眺めることもできます。アスピリンスノーが楽しめ、国内だけでなく国外にも多くのファンがいるスキー場です。

ここ『ニセコグラン・ヒラフスキー場』はすべてのゲレンデのコースを合わせると30種類にもなる大規模なスキー場で、初心者から熟練者まで幅広い層におすすめできます。特に最高斜度の40度のゲレンデは上級者にも好評です。

北海道にはいろいろな場所にパウダースノーのスキー場がありますが、そのなかでも特にアクセス面で優れているのが『札幌国際スキー場』です。この『札幌国際スキー場』は北海道の札幌市内にあり、中心部からも車で小一時間ほどと非常に利便性が良いです。

パウダースノーを味わおうと思うと山あいにあるスキー場へ行かないといけませんが、ここ『札幌国際スキー場』は気軽にパウダースノーを体験できるのが最大の魅力です。『札幌国際スキー場』の料金は大人が3600円で、中高生が2200円で、小学生が1000円で、シニアが3500円です。

名作ドラマ『北の国』からの舞台にもなった富良野にあるのが『富良野スキー場』です。ここ『富良野スキー場』は十勝岳を眺めながら滑走できるのが大きな特徴で、パウダースノーだけでなく壮大な景観も一緒に満喫したい人におすすめです。

ここ『富良野スキー場』のパウダースノーは北海道だけでなく、世界的に見てもトップクラスの雪質と言われています。そのためパウダースノーが好きな人たちが国内外問わず集う人気のスキー場です。スタジアムの料金は大人が5500円で、シニアは4900円で、小学生以下は無料です。

高い確率でパウダースノーと出会うためには北海道まで行くのが1番ですが、本州のスキー場の中にもパウダースノーを楽しめるゲレンデは多いです。本州のスキー場はやはりアクセス面が良く、気軽にパウダースノーを楽しめると言うメリットがあります。

ここでは本州にあるスキー場でパウダースノーと出会え、さらに本格的なスキーやスノーボードを楽しめるおすすめのゲレンデをご紹介します。本州のスキー場も探してみると、意外とパウダースノーの広がるゲレンデがたくさん見つかります。

四方を山に囲まれている長野県は北海道と並びパウダースノーがたくさん降るエリアで、そのなかでも『白馬コルチナ』は上質なパウダースノーで有名なスキー場です。本州の中では積雪量が多いスキー場で、いろいろなコースでパウダースノーが楽しめるのも特徴です。

パウダースノーの楽しめるコースが熟練者向けしかないゲレンデも多いなか、ここ『白馬コルチナ』は初心者向けのコースにもパウダースノーが広がります。『白馬コルチナ』の料金は大人が4000円で、子供が2400円で、シニアが3500円で、小学生未満は無料です。

新潟県にある『赤倉温泉スキー場』は豪雪地帯で知られる妙高にあり、スキー場としての歴史も非常に長く日本最古の3ゲレンデのひとつとしても知られています。昔懐かしい作りのスキー場となっており、若者だけでなく年配の方からの人気が高いのも特徴です。

ここ『赤倉温泉スキー場』は100%自然雪のコースをアピールしているスキー場で、広大なコースのほとんどで上質なパウダースノーを楽しめます。本格的な滑走を楽しめる熟練者向きのコースはもちろん、初心者もパウダースノーを満喫できます。

自動車でアクセスする場合には妙高高原ICが目印で、そこから約8分と非常に近いので迷う心配もありません。電車でアクセスする場合はしなの鉄道の妙高高原駅が最寄りで、駅からはシャトルバスも出ているので車がなくても安心です。

長野県と新潟県の県境にある『斑尾高原スキー場』にも上質なパウダースノーがたくさん降り、サラサラの雪のなかでダイナミックなスキーやスノーボードが楽しめます。ここ『斑尾高原スキー場』の最大の特徴はツリーランコースです。

これは人の手がほとんど加えられていない天然のゲレンデで、こういった環境でスキーやスノーボードを楽しめるスキー場が日本でも数えるほどしかありません。『斑尾高原スキー場』の料金は大人が5000円で、子供が3000円で、シニアが5000円です。

群馬県にある『ホワイトワールド尾瀬岩鞍』は過去に国体の会場にもなったスキー場で、尾根を伝うように作られたコースの数々は難易度も高くて非常に滑りごたえがあります。『ホワイトワールド尾瀬岩鞍』は良質なパウダースノーが積雪し、特に熟練者向けのゲレンデが多いです。

『ホワイトワールド尾瀬岩鞍』は圧雪されたコースと圧雪されていないコースの両方が用意されており、各々の好みに合わせてゲレンデを選べるのも特徴です。ウィンターシーズンにはパウダースノーが積雪するコースも多く、快適な滑走を思う存分満喫できます。

自動車でアクセスする場合には沼田ICが最寄りで、さらに約40分ほど走ると目的地の『ホワイトワールド尾瀬岩鞍』に到着します。また電車ならJR沼田駅が最寄りで、そこから出ているシャトルバスを利用すれば約50分でゲレンデまで行けます。

福島県にある『猪苗代スキー場』は非圧雪のパウダースノーのコースが数多くあり、雪質を最大限に生かすようなコースレイアウトをしているのも特徴です。また『猪苗代スキー場』は市街地からかなり近い場所にあり、アクセス面でも非常に優れています。

『猪苗代スキー場』ではパウダースノーのコースは山頂付近にたくさん作られており、たくさん降雪があった次の日にはかなり長い距離のスキーやスノーボードを楽しめます。また『猪苗代スキー場』の眼下に広がる市街地の景色も見ごたえがあります。

自動車でアクセスする場合には猪苗代磐梯高原ICが最寄りで、そこから約15分ほど車を走らせるとゲレンデが見えて来ます。また電車でアクセスする場合にはJR猪苗代駅が最寄りで、シャトルバスに乗れば約15分ほどで行くことができます。

パウダースノーの降り積もったゲレンデで滑るスキーやスノーボードは格別で、その感触を一度味わってしまうともう他の雪では滑れなくなってしまうほどです。北海道だけでなく本州のスキー場でも出会えますので、ぜひ上質なパウダースノーで最高のスキーを満喫してみてください。