【カヌレ】もっと美味しく食べる方法知ってる？おすすめやアレンジまで紹介！

近年洋菓子店などでも人気が高まっているカヌレは、素朴な味わいでありながらそのカリッとした食感がたまらないと評判のスイーツです。そのカヌレをより美味しく食べられる方法について紹介します。

カヌレはそのまま食べてももちろん美味しいのですが、素朴なスイーツだけに、一工夫加えることでさらに美味しさが増すと言われます。ではその「一工夫」にはどのようなものがあるのでしょうか。

そこでカヌレの賞味期限やより美味しく食べる方法などの「一工夫」のしかたについても合わせて紹介していきましょう。

「カヌレ」の一工夫について紹介する前に、まずは「カヌレ」というのがどのようなスイーツなのかについて紹介しましょう。カヌレというと特有の形をしていますが、あの形には意味があるのでしょうか。

そこでカヌレというお菓子の特徴や「カヌレ」という名前の由来など、カヌレの歴史や定義などについて紹介していきます。

「カヌレ」は正式名称を「カヌレ・ド・ボルドー」と言います。ボルドーという名前がついていることでわかるように、フランスのボルドー地方の伝統的な焼き菓子です。

カヌレ型という専用の型を使い、蜜蝋を入れるのが特徴で、その結果としてあの独特な形が生まれます。表面がカリッとしていてカラメルのようになっていて、中がしっとりしているのも魅力です。

「カヌレ」には「溝のついた」という意味があります。これはカヌレの焼き型に縦に溝が入っていることに由来しています。

カヌレはフランスのボルドー地方で生まれましたが、この土地は世界的なワインの名産地でもあります。このワイン造りの際、「おり」を除くためたくさんの卵白を使いました。そこで余った卵黄を使うお菓子として生まれたと言われます。

また、フランスのボルドー修道院で作られていたお菓子という説もあるのですが、フランス革命で資料が失われ、正式な歴史はわからないと言われています。

ではさっそく、「カヌレ」のおすすめの食べ方について紹介していきましょう。最初に述べたようにカヌレはそのままでももちろん美味しいスイーツで、ティータイムのお供にぴったりです。

しかし素朴なお菓子であるだけにアレンジをして楽しむことができるのもカヌレの魅力です。そこで、美味しい食べ方についていろいろ紹介しましょう。

カヌレを購入して家に帰ってすぐ食べるなら、やはりそのまま食べるという食べ方がおすすめです。できたての風味や味わいが堪能できます。

ちなみに食べ方ですが、カヌレは表面が蜜蝋で固いので、溝に沿ってナイフで切り分けて食べます。ナイフを垂直に入れ、引くようにするときれいにカットできます。

また、おうちなどで気軽につまみたいなら、もちろん手で直接つまむのもおすすめです。フランスでは紙袋などで直接渡されるので、ペーパーなどでつまんで食べる方も多いそうです。

カヌレには表面に蜜蝋が塗られているので、時間が経つとカリッとした食感を感じにくくなります。できたてのカリッと感を楽しみたい方にはオーブントースターで焼くことをおすすめします。

余熱していないオーブントースターに入れ、数分間加熱します。この時ポイントは、途中で向きを変えることです。こうすると一ヶ所だけ焦げることがありません。

時間があったら焼いた後少し置いて、粗熱を取るとさらにカリッと仕上がります。また、電子レンジとオーブントースターを併用するとさらにできたてに近い味わいになります。

逆に中身のしっとり感を楽しみたいという場合には、冷蔵庫で冷やすという食べ方もおすすめです。冷蔵庫で冷やすと中身が引き締まるため、中のしっとり感をより感じられるようになります。

空気を抜きながら1個ずつラップに包んで、30分ほど冷やすだけです。外側のカリカリ感についても冷やすことでしっかり感じられます。

また、この食べ方の場合、冷たくなることから甘みが控えめに感じられるという特徴もあります。そのため、甘さ控えめが好きという方にもおすすめです。

おしゃれなティータイムにおすすめの食べ方が、生クリームのトッピングです。生クリームをトッピングすると、ミニケーキのような感じになって、おもてなしにもおすすめの食べ方になります。

生クリームを使うことで満足感もアップし、見た目も豪華になるので、よりカヌレの美味しさを感じられるでしょう。

カヌレはラム酒などの洋酒を入れて作ることが多いため、チョコレートやナッツなどの相性もとてもよいのでおすすめのトッピングです。

カヌレは上の部分にくぼみがあるので、ここにチョコレートを流しいれ、冷蔵庫などで固めると、よりおしゃれな楽しみ方ができます。

プレゼントなどでおしゃれにしたいという方にはパウダーシュガーのトッピングがおすすめです。パウダーシュガーがかかったカヌレは粉雪のようでとてもかわいらしく、プレゼントなどにも人気です。

パウダーシュガーやチョコレートのトッピングが施されたカヌレは、プレーンと共にカヌレの人気アレンジとして販売されていることも少なくありません。

次に、カヌレの賞味期限について紹介します。カヌレは焼き菓子なので、いわゆるケーキ類よりも賞味期限は長めというイメージがありますが、どうなのでしょうか。

市販されているカヌレの場合、賞味期限は2日から3日、長いところだと5日くらいと言うこともあるようです。スイーツとしては長めとなっています。

なお、カヌレは中がしっとり、表面がカリッとしたお菓子なので、湿度により食感が大きく変化します。できれば食感が変わらないうちに食べたいところです。

焼き菓子であるカヌレは基本的に常温保存が可能です。よほどの真夏などでない限りは、常温でも賞味期限くらいまでは保存できると考えていいでしょう。

ただ、今述べたように、時間が経つと周囲の湿度を吸い、食感が変わりやすいです。ですから早めに食べるのがおすすめなのは言うまでもありません。

真夏や湿気が多い梅雨の時期などは、ただでさえも食材が傷みやすい時期です。このような時期はいくら常温保存が可能なお菓子と言っても、冷蔵庫などでの保存がおすすめです。

冷蔵庫や冷凍庫の場合、常温より湿気が少ないので、数日ですが賞味期限を延ばすことが可能です。先ほど述べたように一つずつラップにくるみ、空気を抜いて保存しましょう。

美味しそうなカヌレをたくさん購入して、とても賞味期限内に食べきれないという場合などは、冷凍保存がおすすめです。カヌレの場合、冷凍保存なら2週間から3週間は保存ができます。

ネットで購入できるカヌレの場合、冷凍便で届く場合もあるので、その場合はそのまま冷凍庫に入れ、食べたい分だけ出して解凍するのがおすすめです。

次に冷凍保存したカヌレの食べ方です。カヌレはもともとが焼き菓子なので、そのまま自然解凍しても美味しく食べることができます。冷蔵庫に移して解凍してください。

また、電子レンジ、オーブントースターを使うのもおすすめです。電子レンジを使うとしっとりした食感に、オーブントースターならカリッとした食感に仕上がります。

どちらにしても時間をかけるとぱさついたり焦げたりするので、設定時間は短めにして少しずつ加熱することをおすすめします。

カヌレは素朴なお菓子なだけに、その素材の美味しさを楽しむことができるほか、いろいろなアレンジを加えて楽しむこともできます。トッピングなどを工夫することでさらにバリエーションも広がります。ぜひいろいろアレンジして楽しみましょう。