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フランス伝統のスイーツ「カヌレ」
カヌレと言えばフランスの伝統的スイーツの一つとして有名です。こちらではカヌレの発祥やカヌレの名前の由来に関してや日本で美味しいカヌレを食べられるおすすめの店舗やその値段など、カヌレに関する様々な情報をご紹介していきます。
「カヌレ」の語源
「カヌレ」とはフランス語でCaneléと書き、意味は「溝のついた」という意味です。このカヌレという言葉はスイーツだけでなく、特定のスタイルの家具にも使用されていました。マリーアントワネットの時代、つまり類16世の時代の椅子の足も、すとんと垂直に地面に伸びており、スイーツのカヌレ同様の溝があるため、「カヌレ」と呼ばれています。この足のデザインは、ギリシャ神殿の柱を模したともいわれているそうです。
フランス伝統スイーツカヌレとは
さてスイーツのカヌレはフランスの洋菓子です。蜜蝋を使用することと語源の通りの「溝のついた」型に生地を入れて焼き上げます。生地を入れる際に方に蜜蝋を入れて焼くので外側は黒く、硬くて香ばしい食感ですが、内側はもっちりと柔らかく外側と内側の食感の違いが面白いおすすめの人気スイーツです。
フランス伝統スイーツカヌレの起源
今日でお盆休みが終わりという方も多いのではないでしょうか。ゆっくり家で過ごす時のコーヒータイムに『カヌレ ド ボルドー』はいかがでしょう。「溝のついた」という意味のボルドーの修道院で古くから作られていたお菓子です。外はカリッ、中はねっちり、ラム酒のほのかな香りです。 pic.twitter.com/7fTGGVq1GG
— kazunori ikeda 広報室 (@KazunoriIkeda) August 16, 2017
カヌレが最初に作られたのは18世紀フランスのボルドー女子修道院でした。フランスのボルドーといばワインの産地としても有名ですが、ワインの製造過程の中で長期熟成の目的と品質向上の目的のためにワインのオリを取り除く作業として大量の卵白が使われました。その際に余った大量の卵黄を利用するために考えられたエコフードがカヌレの始まりです。
卵白でどうやってワインのオリをとるのかというと、卵白を泡立ててメレンゲの一歩手前くらいの状態になったものをワインの樽に沈めます。すると卵白はワインの中のオリをあつめ下に沈みます。そこで上澄みのワインを別のたるに移して熟成させるのです。美味しいワインを作るのに卵白が使われていたとは驚きのアイデアです。
また、フランスの伝統菓子が修道院が発祥であるものが多い理由は当時は一般市民は貧しく各家庭でオーブンを持つことは困難でしたが、修道院や教会などにはオーブンがあったので、農民にオーブンを使わせる際には税としてバターやはちみつ、卵などを納めさせていたというのが一つの理由の様です。
フランス伝統スイーツカヌレの材料
では一般的なカヌレの材料と作り方について少しご説明しましょう。カヌレの材料は卵黄、牛乳、バニラビーンズ、薄力粉、バター、ラム酒、蜜蝋です。蜜蝋と牛乳以外の材料は混ぜられ牛乳は温められたものが入れられます。
フランス伝統スイーツカヌレの作り方
最近カヌレにハマりすぎて、ついに手作りしてしまった⊂((・x・))⊃
— もちもちpnpn@カヌレハマり中 (@102_ymtmag) April 25, 2017
ただ、生地を12時間以上寝かさないといけないから完成は明日!
材料的にはプリン+薄力粉なのにラム酒混ぜたとたんカヌレの匂いになってふァァア・:*+.\(( °ω° ))/.:+ pic.twitter.com/tFRdkF3DWF
生地は1日ほど寝かされて熟成されます。温かい牛乳をいれるのは熟成を促すためです。時間をかけ熟成させることが内側のもちもち感を生み出します。溝のついた銅製のカヌレ型の内側には蜜蝋を塗り、熟成させた生地を流し込んだら200度で1時間ほどゆっくりと時間をかけて焼き上げます。カヌレはスイーツの中では比較的カロリーが低く、1個だいたい150キロカロリー前後ですので、カロリーを気にする方にもおすすめです。
カヌレとお酒╰(*´︶`*)╯♡#カヌレ pic.twitter.com/IHbVs4bkPz
— LI-LY@vape.お酒.glo (@lil_honey_y) September 19, 2017
また焼き菓子ですが生地の外側をコーティングするように蜜蝋が覆うので、材料のラム酒の香りがとびづらく、紅茶やコーヒーとはもちろん、お酒と合わせていただくのもおすすめのちょっと大人のスイーツでもあります。
フランス伝統スイーツカヌレに使われる蜜蝋とは
カヌレの食感や風味の特徴でもある蜜蝋ですが、蜜蝋とはミツバチの巣を構成する蝋を精製したもで、働きバチの体から分泌されるものです。現在の最大の用途は口紅やクリームなどの化粧品ですが、食用の物は花粉由来ビタミン類、鉄分及びカルシウムなどミネラル類、ビタミン類が含まれるため健康食品としても人気があります。
この蜜蝋はカヌレが作られた頃も高級品ではありましたが、修道院によってはミツバチを飼育してはちみつや蜜蝋を採っているところもあったのだそうです。この蜜蝋を熱伝導率の良い銅製の型に入れることであのカリカリの外側の食感が生まれます。
フランス伝統スイーツカヌレ日本初上陸はいつ?
初めてこのカヌレが日本に上陸し話題になったのは1995年くらいのことでした。1990年代は今では珍しいスイーツではないティラミス、クレームブリュレ、ナタデココが大流行した後にやってきたスイーツです。スイーツといってもベーカリーの店舗などで見かけることが多く、ケーキというよりはパンに近い感覚のものでした。
また最近の流行のスイーツのようにフォトジェニックな見た目のスイーツでもなく、真っ黒でコロンとしたビジュアルはあまり目を引くものではありませんでしたが、食べてみるとカリカリと香ばしい外側の食感に対してもちもちしたカスタードの内側との食感のコントラストが面白く、大変流行しました。
カヌレが買える日本の人気店1:「ル・カナール」
日本一美味いカヌレがあると聞いて相場早退して深大寺の「ル・カナール」まで来てみた 軽く山奥というか遠すぎる pic.twitter.com/fMjbbeX4s4
— どくお(株) (@d0kuo) July 7, 2017
ル・カナール(Le Canard)は、吉祥寺駅か三鷹駅から深大寺方面のバスに乗ること約15分のところにあるカヌレ専門店です。店主はボルドーに語学留学している際にカヌレに出会い、カヌレを作るようになりました。店名であるル・カナール(Le Canard)=鴨はフランス語での愛称の一つで、お店のロゴマークもフランスの友人に考えてもらったものなのだそうです。
ル・カナールのカヌレの特徴はまずそのサイズです。通常5センチ四方ほどのカヌレですが、こちらのカヌレは3センチ四方ほどの大きさで女性でも一口か二口で食べ終えてしまいます。こちらのカヌレは硬めで外側のぱりぱりとした食感が好きな方にはおすすめです。また、この食感を味わうために日持ちは2日、夏場は1日だけです。
緑の中で、ル・カナールさんのカヌレ頂きます!小さめで、持った触感が既にカリカリ!一個めはミルク、二個目はバニラ。すごい勢いでカリッカリ!こらーたまらんですわ。予約して伺った甲斐がありました。まだまだあるので、帰ったらまた頂きます。 pic.twitter.com/kGEM294SD1
— miharu_tomita (@miharu_jadeite) November 22, 2016
店舗ではバニラ、ショコラ、抹茶、アールグレイ、ミルク、シナモン、珈琲の中から、5から6種類のフレーバーを販売しています。ただしル・カナールの営業日は、金土の週2日間。その他の曜日は、予約制で店舗を開けているほかはバニラ、ショコラ、ミルク、抹茶の4種類のみの通信販売になります。店舗で購入する場合の値段は120円ですが、通販の場合は梱包料金が店舗での値段に上乗せになります。
カヌレが買える日本の人気店2:「カヌレ堂」
カヌレ堂(CANELÉ du JAPON)は店舗の名前の通り、大阪あるカヌレの専門店です。店舗は桜川と堂島の2店舗があります。こちらのカヌレの特徴は和風のフレーバーをフランスの伝統スイーツカヌレと見事に融合させているところです。
老舗餡子屋さんの倉庫を改装した桜川の店舗はカヌレの絵が描かれた暖簾がかかっており、店内もまるで和菓子店のような内装です。カヌレのディスプレイも老舗の和菓子屋さんで和菓子がディスプレイされているかのごとく上品です。またスイーツの激戦区でもおなじみの堂島にある店舗の照明には、銅製のカヌレの型がさりげなく使用されてるとてもセンスの良い店内です。
なんかね
— SCP-G2-JP (@Okina_DX) November 12, 2017
OSAKAにカヌレ堂っていう割合有名なカヌレ屋さんがあって初めて食べたけどめっちゃ美味しい
こんなん
てかそうか海百合さんも甘党さんだったか!!ダブル副会長やね! pic.twitter.com/GcuvxRwFTJ
常時店舗に並ぶ「定番」のカヌレは6種類です。バニラとラム酒が香るベーシックなカヌレは「しろ」、ショコラ味は「くろ」、そのほかには「ほうじ茶キャラメル」、「きなこ五穀」、「抹茶ピスタチオ」の和風のフレーバーがおすすめです。値段はそれぞれに違い、一番安いお値段のものが120円、高いお値段だと170円ほどです。月替わりの期間限定メニューもおすすめです。
カヌレ堂 CANELE du JAPONのカヌレ。
— うす月@下ノ畑ニ居リマス (@yuru_sampo) November 24, 2017
ゆっくり箱を開け、中身を見れば
「おぉ~、なんか食べるのがもったいないな」って
思うぐらいの、かわいく着飾ったカヌレたち。
これを見た時、何かの形に似てるな思ったら
ミニカップゼリーの形や・・・。#photography #photo #food #yummy #スイーツ #菓子 pic.twitter.com/k4XD3yOgnv
また堂島カヌレはフレーバーごとに少しずつ違うデコレーションがされており、ギフトボックスに入れられている様子はとてもキュートです。そしてそのギフトボックス自体もとてもおしゃれで大人気。ちょっとしたギフトや手土産には大変おすすめです。
カヌレが買える日本の人気店3:「ガトー・ミュール」
ガトーミュール(Gateau-Mu^r)は岡山県の大元エリアに店舗を持つカヌレ専門店です。フランス伝統のスイーツということで、ソファーやシャンデリアなどはアンティーク風のものが揃えられています。こちらのカヌレは種類も豊富で定番が10種類、季節のカヌレが数種類用意されています。
サイズは直径3センチほどの小さなものが基本で、それぞれのフレーバーは生地にフレーバーが練りこまれているタイプではなく、同じベースの生地にトッピングがフレーバーによって変えられているものですが、カヌレのてっぺんの穴の部分にトッピングされたフルーツやクリームや粉砂糖が、一般的なカヌレの地味な見た目をとても華やかにしています。可愛らしいビジュアルは贈り物にもおすすめです。
小さなサイズのものはバラ売りはしておらず、個数とお値段は8個入りが1200円、18個入りが2500円、30個入りが3800円となっていますが、それぞれ詰めるカヌレの種類は選ぶことができます。カヌレはどれも可愛くて美味しそうですので、選ぶのに時間がかかってしまいますが、店員さんは丁寧に対応してくれます。
カラフルでまるで宝石のような美しさ!カヌレ専門店「ガトーミュール」のカヌレ
— ippin(イッピン)@イベント参加者募集中 (@ippintw) September 26, 2017
⇒https://t.co/J3eKdAxzjc
1日3回焼き上げるカヌレは、外側のサクッ、中身のふわふわしっとり、モチッとした食感が絶妙! pic.twitter.com/cCc7v71jN9
そのほか大き目のものがバニーユとショコラの2種類用意されており、水曜日と土曜日限定でそれぞれ30個だけ販売されます。こちらはバラ売りに対応しており、お値段は1個200円です。大き目のものもおすすめで通常サイズの3倍ほどの生地を使っていますので、ボリューム満点です。
カヌレが買える日本の人気店4:「デュヌ・ラルテ」
デュヌ・ラルテのカヌレ pic.twitter.com/fNlNAonodW
— ちゃんと若咲 (@wakasaku0708) September 2, 2017
こちらは渋谷区神宮前に本店を持つデュヌ・ラルテ(d'une rarete)です。こちらのお店は基本的にはベーカリーです。お店の商品には特別につけられた名前がついており、デニッシュには冬咢(ふがく)、カンパーニュには驢樹(ろじゅ)と呼ばれています。そしてカヌレは「8分2分」(はっぷんにふん)という名前がついています。
こちらのカヌレの特徴は通常香りづけに使用するラム酒を使わずに、カルバドス(リンゴの蒸留酒)を使用しているので、コクがありながらまろやかな風味に仕上がっていますので、ラムの香りが苦手な方にもおすすめです。また、低温でじっくりと2度焼きして水分を飛ばすため、こちらのカヌレはちょっと固めです。税込のお値段は1個174円です。
カヌレが買える日本の人気店5:「ティルプス」
仕事でお世話になった
— Taro (@ttarou1235) September 24, 2016
ミシュラン1つ星
TIRPSE やっと食べることができた! pic.twitter.com/fHETHa9ulu
港区白金台にあるティルプス(Tirpse)はベーカリーやケーキ屋さんではなく、ミシュランの星を獲得した本格的な高級フレンチレストランです。こちらのスタッフが毎朝焼いている希少なカヌレが「富士山カヌレ」です。またこのティルプスは2019年に閉店する予定ですので、期間限定の今しか食べられない絶品カヌレなのです。
こちらのカヌレの特徴はかりかりの表面と内側のモチモチとしたチョコレート生地には京都の松本酒造の酒粕と明治創業の老舗である黒木本店の焼酎「球」が使われているところです。フランスの伝統菓子と日本を代表するお酒との組み合わせは斬新でありながら絶妙の香りが味わえます。
また、見た目の美しさにも定評のあるフレンチの名店らしく、カヌレのデコレーションはまるで富士山に雪が積もっているが如く繊細な美しさです。またフレンチに香る和のテイストへのこだわりはパッケージにも表れています。パッケージは葛飾北斎の「富嶽三十六景」の「AKAFUJI(赤富士)」「RYOUSHI(甲州石班澤)」「KAZE(駿州江㞍)」があります。
またこちらのお店は基本的にはレストランですので、カヌレは予約販売のみで、受け取りの時間は午前10時半からの1時間、もしくは午後4時半から6時の2回だけです。お値段は5個入りで1800円ですが、1日20箱の限定販売ですので、必ず予約が必要です。通信販売はしていないそうですので、貴重な逸品スイーツです。
カヌレが買える日本の人気店6:「ダニエル」
こちらは舌の肥えた芦屋のセレブも通う洋菓子店のダニエル(Daniel)です。こちらのカヌレは小さめですが、なんとも色鮮やかです。完全に手作りで作られるカヌレの種類は豊富で生地にもそのフレーバーが練りこまれているタイプです。外はカリカリ、中はモチモチとしてしており、スイーツの本場神戸でも評判の高いカヌレです。
また、驚くべきはそのお値段です。カヌレは基本的にはセット売りになっており、10個入りで税込のお値段1080円です。つまり1個108円というリーズナブルなお値段です。他には20個入りと35個入りがあり、楕円形の上品な箱に入れられたダニエルのカヌレはまるで宝石の様でギフトにもおすすめです。税込のお値段はそれぞれ2484円と4320円です。
二泊目のホテルに移動後、梅田でお買い物タイム。ルクアで丁度ポイントアップキャンペーンの期間中だったので、色々と買い物を楽しんだ。そして今回大阪に来たら買おうと計画していたルクア1階にあるダニエルのカヌレを買いに行った。平日の16時前にも関わらず店内に列が出来ていた。 pic.twitter.com/D9ZzlGZIu9
— 青海 (@oceanblue_sky17) October 15, 2017
ダニエルのカヌレは人気があり売り切れ必至の商品ですので、入手するのが大変です。ホームページ上でオンラインショップを併設していますので、そちらから注文するのが確実でしたが、現在はオンラインショップは休止中で、2018年の5月頃に再開予定だそうです。また店舗は芦屋に2店舗、大阪「ルクア」の1Fにもあります。
フランス伝統のカヌレを買いに行こう
いかがでしたか?フランス伝統のカヌレは今から数百年も前に作られた歴史のあるスイーツです。マリーアントワネットもこのスイーツを食べながらお茶会を開いていたと思うと、自分もフランスの貴婦人になった気分になります。ぜひお茶菓子にカヌレを買って、贅沢な気分でティータイムを過ごしてください。
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