沖縄の心霊スポット「中城高原ホテル」紹介！行き方や現在の姿を解説！

中城高原ホテルは、沖縄県中城村にある心霊スポットです。巨大プールなども備えていたリゾートホテルとして大々的に開業予定でしたが、50年以上も廃墟となっています。そんな注目スポットの中城高原ホテルについて行き方や現在の姿なども含めてご紹介します。

中城高原ホテルは沖縄中部の有名観光スポットである中城城跡のすぐ隣にあります。廃墟として雰囲気たっぷりなだけでなく、実際に心霊現象を体験したという報告もSNSにはたくさんあがっています。まずはそんな中城高原ホテルの歴史についてご紹介しましょう。

中城高原ホテルの立地は、世界遺産にも指定をされている中城城跡のすぐ隣です。そんな素晴らしい立地を生かし、沖縄海洋博の実施に合わせて建設が計画されたとされています。沖縄海洋博は1975年から約183日にも渡って開催されました。

沖縄海洋博の開催が決定されて間もなく観光客を見込んで建築がスタートし、海洋博直前に大々的にオープンする予定だったのが中城高原ホテルなのです。

中城高原ホテルの規模は延べ床面積が約11,000平方メートルにもなり、大小17棟の宿泊棟などが並ぶ構造でした。そして、中城高原ホテルの中には展望棟や展望台はもちろん、複数のレストラン、動物園、遊園地、お土産屋までも完備していました。

特に注目されていたのが中城高原ホテルのプールです。当時としてはかなり珍しかったウォータースライダーを完備した大きなプールがあり、周辺の子どもたちは中城高原ホテルのオープンを待ち望んでいたと言われています。

これほどまでの大規模な中城高原ホテルですが、実際の営業期間についてはさまざまな説があります。沖縄海洋博の1975年に開業予定でしたがが、開催直前に何らかの理由で中城高原ホテルの建設がストップしてしまい、完成することなく廃墟になった説があります。

ほかには、中城高原ホテルは2ヶ月のみ営業をしてから廃業した説もあります。中城高原ホテルが開業してから約2ヶ月後に中城城跡が文化財に指定をされました。その関係で中城高原ホテルへ続く道が通行できなくなったというのがその理由です。

理由や時期は定かではないものの、巨大な資本を投じたにもかかわらず残念ながら廃業してしまった中城高原ホテル。

観光スポットのすぐ近くという優れた立地ながら中城高原ホテルが数十年にも渡って廃墟のまま放置されていた理由は、沖縄県側と中城高原ホテルの所有者の間の補償交渉が上手く進まなかったためと言われています。

廃墟は日本全国に多数ありますが、その中でも大小の棟が連なる独特の建築である中城高原ホテルは写真スポットとしても人気を博しています。また、心霊現象の報告も多くあがっているのが中城高原ホテルなのです。

長年の間放置されており、沖縄屈指の心霊スポットして人気を集めている中城高原ホテル。観光スポットのすぐ近くにありますので行き方も簡単で、沖縄観光の合間に立ち寄る人も多いです。ここからは中城高原ホテルにまつわる体験や噂をご紹介します。

中城高原ホテルには、本格的なウォータースライダーを完備したプールがありました。そのプールで溺死してしまった子どもの声が聞こえるという噂があります。

よく状況が分からないうちに死んでしまい、親を探して泣いているような声だったといいう話もあります。また、溺死はしなかったものの、親とはぐれてしまったので親を探している声だという噂もあります。

中城高原ホテルには、男に追いかけられるという噂もあります。更に怖いことには、その男には首がないのです。中城高原ホテルとその男と関係はよく分かっていませんが、中城高原ホテルの中を散策していて迷ってしまった人が霊となって彷徨っているという説もあります。

中城高原ホテルを歩いていると、どこからともなく中国風のクラシック音楽が聞こえてくるという体験談もあります。実際に中城高原ホテルが営業していた当時、ロビーで流れていたのがこの音楽と言われています。

ちなみに、中城高原ホテルの廃墟はどこか中国風の雰囲気を漂わせています。複数の棟が連なっているそのユニークなデザインが万里の長城を連想させることもあり、チャイナホテルとも呼ばれています。

一般的に心霊スポットは幽霊などの目撃証言が多いですが、中城高原ホテルには実際に人が隠れているという証言もあります。中城高原ホテルにスリルを求めて入り込んだ外国人がいるとされ、今は住みついているという噂があります。

また、ホームレスが住み着いているという話もあります。廃墟ということもあり基本的には立ち入り禁止の場所です。入る際には万全の注意をし、出来れば複数人で行くようにしましょう。

廃業してから約50年もの間、廃墟として建っていた中城高原ホテル。コンクリートむき出しの建物に植物が絡みつき、なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。幽霊ホテルとも言われ、心霊スポットとしても人気の中城高原ホテル。現在の様子は一体どうなっているのでしょうか。

とにかく雰囲気たっぷりの中城高原ホテル。SNSには日本国内外の人が訪れて撮った写真が多数アップされています。そんなスポットですから、プロの目にもとまり、歌手の中島みゆきさんのPVのロケ地にも採用されました。

また、多くのドラマや映画のロケ地になっているほか、サバイバルゲームの場所としても人気を集めていました。心霊スポットとして注目を集めるようになってからは、そのような特集をするメディアでも頻繁に取り上げられ、行き方なども紹介されています。

このように有名スポットである中城高原ホテルですが、実は2019年から解体作業がスタートしました。2018年に中城高原ホテルの所有者と沖縄県との間で合意がなされ、文化財調査や環境調査などを行ってから実際に解体が始まりました。

長年廃墟であった中城高原ホテルが解体されるということもあり、沖縄のメディアを中心に大きく報道がされたほか、最後に中城高原ホテルの中で写真を撮ろうと多くのファンも訪れました。

2019年にスタートした中城高原ホテルの解体作業は、アスベストなどの調査なども入りつつ2020年には解体が完了しています。現在まで放置されていた建物の解体に掛かった費用は約2億円ともされており、中城高原ホテルの規模の大きさが分かります。

中城高原ホテルが解体された跡地は、現在は中城公園と呼ばれる広大な公園の一部となっています。中城高原ホテルの所有者は、当初は解体に反対していたと報道されていました。

しかし、幽霊ホテルなどと呼ばれて残っているよりは、沖縄に貢献できるような公園にしたいという思いが勝り、最終的に解体に踏み切ったとされています。

残念ながら中城高原ホテルの建物自体は残っていませんが、その跡地には美しい公園が整備されており、素晴らしい眺めを楽しめます。当時の写真も多く残っていますので、跡地に実際足を運んでみて、当時の建物についてあれこれ想像を巡らせてみるのもおすすめです。

中城高原ホテルの跡地は、世界遺産にも指定されている沖縄有数の観光スポットである中城城跡のすぐ隣です。現在は中城高原ホテルの建物がないので、まずは中城城跡を目指して行き、その隣にある中城高原ホテルの跡地へ行くという行き方がおすすめです。

もしくは中城高原ホテルの跡地に出来た中城公園を目指すという方法もあります。子ども向けの施設も多く、年々人気が高まっています。

どうしても時間がない場合や、心霊スポットに足を踏み入れるのには抵抗があるという場合は、高台になっている中城城跡から中城高原ホテルの跡地も眺められます。

中城高原ホテルの跡地への行き方は、中城城跡を目指すのが分かりやすい方法です。那覇空港自動車道から沖縄自動車道に入り、北中城インターチェンジが最寄りです。北中城インターチェンジから中城高原ホテルの跡地までは車で約9分です。

残念ながら現在は解体されてしまった中城高原ホテル。その独特のデザインや、中国風の建築、多くの心霊体験談など長年の間人々を魅了してきました。建物は無くてもその雰囲気を味わうことはできます。行き方も簡単ですので、ぜひ中城高原ホテルに足を運んでみてください。