宗像堂は天然酵母パンが美味しい沖縄の人気店！食パンやバゲットも絶品！

沖縄には珍しくて美味しいグルメがたくさんあります。その中で注目されているのが、パン屋さんの「宗像堂」。

沖縄で話題となっている宗像堂とはどんなパン屋さんなのでしょうか。今回は、宗像堂の人気の秘密や店舗情報をたっぷりご紹介します。

宗像堂は2002年に沖縄にオープンしたパン屋さん。緑に囲まれた庭に白い建物、そして板に手書きした看板が目印です。

沖縄では甘味があってふんわりとしたパンを扱うパン屋さんが多いなか、宗像堂はハード系のパンを中心とした珍しいパン屋さんです。

宗像堂のパンは天然酵母を使っています。「天然酵母パンはパンの原点」と語る店主の宗像誉支夫さん。

様々な条件で少しずつ風味が変わる、生き物のような天然酵母パンの奥深さに魅了されて、毎日たくさんのお客さんが宗像堂を訪れています。

店主の宗像誉支夫さんは、かつて大学院で微生物の研究をしていた経験を活かし、思い描くパンの味わいを出すために日々研究しているのだそうです。

また、パン作りを志す前には沖縄で陶芸家に師事し、陶工として働いていたそうです。陶芸の土練りの経験も、パン生地をこねる技術に活きています。

誉支夫さんは、陶芸とパン作りは共通点が多いと語ります。見た目の形だけを作ろうとするとうまくいかず、人間性や精神が作品に現れる陶芸。誉支夫さんは、「土が小麦に変わっただけ」と、パンを作る時も同じ気持ちでいるのだそうです。

オープン当初の宗像堂は看板もなく、机1つのこぢんまりとしたお店だったそうですが、今では、緑豊かな庭を眺めるテラス席を備えた居心地の良い空間となっています。

テラス席では購入したパンを食べることができます。テラス席は大きなテーブルと小さなテーブルがあり、合わせて15席です。

以前はカフェとして営業していたこともあったそうですが、現在ではドリンクなどのメニューは取り扱っていないようです。イートインを利用する場合は、飲み物を持参するのがおすすめです。

また、庭の木からはブランコがぶら下がっています。テラス席と合わせてナチュラルな雰囲気たっぷりでフォトジェニック。

このブランコはもちろん乗ることができます。美味しい天然酵母パンと、心地良い風を感じられるテラスにブランコ。宗像堂には、日々の忙しさを忘れてリラックスできる空間が広がっています。

宗像堂が作る天然酵母パンは、沖縄ならではの横のつながりに支えられて、続々とファンを増やしていったといいます。

宗像堂のパンは、今では沖縄の実店舗での販売だけでなく、全国の百貨店の催事や通販など様々に展開しています。宗像堂のパンが人気となっている理由はどこにあるのでしょうか。

宗像堂のパンのもととなっている天然酵母は、宗像誉支夫さんがパン作りを志すきっかけとなった奈良の楽健寺というお寺の住職から受け継いだものなのだそうです。

長年受け継がれている天然酵母に、りんご、にんじん、長いも、そして炊いたご飯を加えて発酵させ、パン生地に混ぜます。

卵や牛乳、バターを使わない宗像堂のパンは、天然酵母の力だけでパンが膨らみます。そしてずっしりとした重みとむっちりとした歯応えのある、かみしめるたびに美味しい味わいのパンに仕上がるのです。
　

誉支夫さんが天然酵母と共にこだわっているのは石窯です。石窯もまるで生き物のように、その日によってパンの焼き上がり具合が変わるのだそうです。

現在宗像堂で活躍している石窯はなんと5代目。初代の石窯も宗像堂オリジナルの設計で、少しずつ改良や修理を重ねているのだとか。

石窯を使ったパンの焼き方は、薪を燃やして石窯の内部を熱し、その余熱でパンを焼きます。ボタンひとつで温度や時間を制御できるオーブンにはない面白さが、石窯にはあるのだと誉支夫さんは語ります。

宗像堂のパン作りに使われている材料にも様々なこだわりがあります。将来的には、パンの材料はすべて友人の作った農産物で揃えたいと考えているのだそうです。

小麦を始めとした材料の多くは、地元の無農薬農家と一緒に作物を育てるところから関わっているのだそうです。

また、水は活水器ディレカという器具を使って、天然水が持つ本来の水の美味しい味わいを引き出しています。

ここからは、宗像堂にどんなパンがあるのかをご紹介していきましょう。まずは、朝食におすすめのパンやテーブルパンです。

そのまま食べても、食事と一緒に食べても美味しい宗像堂のパンは、沖縄県内に住む人はもちろん、旅行で訪れた人も続々と買い求めに訪れています。

「プレーン角食パン」は、天然酵母の風味をよりじっくりと味わえるパンです。食パンは中身が詰まってずっしりと重く、ボリューム感もたっぷりです。

プレーン角食パンはトーストしても中はしっとりしていて、もちもちの食感。食パンからは、天然酵母のほのかな酸味が感じられます。

もし食パンが乾燥してしまった場合は、霧吹きで適度に湿らせてからトーストすると美味しくなるのだそうです。

プレーン角食パンの値段は、ホール1320円、ハーフ角食パンは661円、1/3角食パンは440円です。

「バゲット」は、低温で長時間じっくりと醗酵させた生地を使っています。表面はこんがりと良い色に焼けていて、しっかりとした硬さがあります。

噛みしめると味わいが深く、ファンの多いバゲット。サンドイッチにしたり、スープや料理のお供にしたり、または食パンのように朝食に食べたりと、様々な楽しみ方ができます。

バゲットは太いサイズと細いサイズがあり、太いバゲットのホールは725円、ハーフバゲットは362円です。細いバゲットのホールは380円、ハーフバゲットは190円となっています。

「ライ麦入りカンパーニュ」は、伊江島産の小麦を使ったテーブルパンです。パン・ド・カンパーニュはフランスのパリで生まれ、素朴な見た目や味わいから「田舎パン」という意味の名前がつけられたのだそうです。

パリの一般的なパン・ド・カンパーニュは伝統的なパン種を使うため酸味のある味になります。宗像堂のライ麦入りカンパーニュも、自家製のオリジナルサワー種を使用しています。

宗像堂では以前カフェ営業を行っており、当時はライ麦入りカンパーニュを使ったホットサンドイッチが人気となっていました。

宗像堂のライ麦入りカンパーニュは大き目なので、スライスしてサンドイッチにしたり食事と一緒に食べたりすると美味しいです。ライ麦入りカンパーニュの値段は、ホールが520円、ハーフサイズは261円です。

宗像堂では、食パンやテーブルパンのような食事パンの他にも、おやつとして食べたい菓子パンもあります。

ここからは、宗像堂で人気の菓子パンメニューをご紹介します。なお、パンの品揃えは日によって変わることがあります。

菓子パンと聞いてまず思い出すパンと言えば「あんぱん」という人も多いのではないでしょうか。

宗像堂では、2種類のあんぱんを作っています。ひとつはプレーン生地、もうひとつは黒糖生地です。どちらもあんぱんには珍しいハード系の生地で、中には甘さ控えめの粒あんがたっぷり入っています。

材料には三温糖やはちみつ、オリーブオイルも入っています。天然酵母独特の酸味と相まって、甘さがより深い味わいに。プレーン生地のあんぱんの値段は176円、黒糖生地のあんぱんは186円です。

カフェやパン屋で人気となっている「シナモンロール」。宗像堂のシナモンロールは、あんぱんと同じく黒糖生地を使用しています。

黒糖生地には、サルタナレーズンとくるみを練りこんでいます。そしてトップには塩を効かせたシナモンがたっぷりと。

香ばしい黒糖生地が、ただ甘いだけのシナモンロールではない大人の味わいとなっています。コーヒーと一緒にいただくのがおすすめです。

宗像堂のシナモンロールの値段は、ホール950円、ハーフ476円、1/3サイズが317円、小サイズが250円です。

「サブリナ」は、沖縄特産の島ザラメをたっぷり使った沖縄ならではのメニューです。島ザラメは沖縄産のさとうきびを原料とした砂糖で、ミネラルが豊富でコクのある味わいが特徴です。

表面にはローズマリーを散らし、中にはサルタナレーズンを練りこんでいます。ローズマリーの香り、サルタナレーズンの味わい、そして島ザラメの食感と、様々な楽しみがある人気のパンです。

サブリナの値段は、ホールサイズ690円、ハーフサイズ346円、小サイズが286円となっています。

宗像堂では、沖縄特産のアーサを練りこんだパンもあります。アーサパンのシリーズは、「アーサチーズパン」、「アーサフォカッチャ」、「アーサバゲット」の3種類です。

磯の香りたっぷりの珍しいパンが味わえるのは宗像堂ならでは。アーサフォカッチャの値段は、ホールが720円、ハーフサイズが361円、小サイズが240円です。

宜野湾の地元の人だけでなく、那覇方面からも常連客が訪れる宗像堂。開店当初から、地元の人の口コミで評判が広がっていきました。

ここからは、まだ宗像堂のパンを食べたことがない人のために、宗像堂のパンを実際に食べた人の口コミをご紹介していきましょう。

旅行などで沖縄を訪れて宗像堂のパンを食べた人は、「宗像堂の近くに住みたい」というコメントや、「前回沖縄を訪れた時に美味しいパンを食べたのでまた来た」というコメントを残しています。

また、お店の雰囲気についての口コミも多く見られます。「テラス席でのんびりできる」「都会にひけを取らない」「ゆったりとした時間が流れている」と、居心地の良さを感じるコメントがたくさんあります。

持ち帰りをせずに自宅に発送して食べた人は、「冷凍しても風味が損なわれない」「蒸しても美味しい」「リベイクするのが楽しみ」と、焼きたてとは一味違う宗像堂のパンの美味しさを味わったそうです。

沖縄で人気となっている宗像堂の美味しいパンの数々をご紹介してきました。これから沖縄を訪れる予定の人は、宗像堂の店舗情報をチェックしておきましょう。

購入したいパンがあらかじめ決まっている場合は、事前に電話で予約をしておくと安心です。

宗像堂の営業時間は10時から18時までです。パンは出来上がった順に店頭に並び、11時頃にはほとんどのメニューが揃うことが多いです。また、定休日は毎週水曜となっています。旅行などで予定を組む場合は注意しましょう。

宗像堂の公式インスタグラムでは、営業時間の変更や臨時休業、そしておすすめメニューの紹介などが随時アップされています。宗像堂に出掛ける前にはチェックをおすすめします。

宗像堂へのアクセスは車がおすすめです。初めて訪れる人にとっては分かりにくい場所にあるようなので、しっかり確認しておきましょう。

那覇方面から車でアクセスする場合、沖縄自動車道の西原ICから国道330号線へ入り、左の浦添方面へ進みます。

国道330号線の「広栄」交差点を右折して陽迎橋通りへ入り、1つ目の交差点を斜め左方面へ曲がります。そのまま道なりに進んで突き当りになったら右折します。

教会の角で左折し、左側が並木になっている道を進みます。右側に大きな駐車場が見えたら、その先に宗像堂の白い看板が見えます。ここで右折すると奥に宗像堂のお店があります。

宗像堂は道から奥まった場所にあり、お店の目の前まで車で進入することができます。宗像堂の専用駐車場は3台分あり、お店の前の白い砂利の部分になります。

お店の周辺は広々としていてどこでも駐車できるように見えますが、駐車禁止の看板がある場所もあるので注意しましょう。

沖縄県宜野湾市にあるパン屋さん「宗像堂」をご紹介しました。ハード系の天然酵母パンを扱うお店が少ない沖縄県でたくさんの人から親しまれている宗像堂は、沖縄を訪れたらぜひ訪れたいお店です。沖縄グルメの食べたいものリストに、宗像堂のパンを加えてみてはいかがでしょうか。