トワイライトエクスプレス瑞風の料金・予約方法攻略ガイド！車内の特徴も解説

近年では多くの鉄道会社から豪華列車が登場していますが、「トワイライトエクスプレス瑞風」はその代表的なものではないでしょうか。トワイライトエクスプレス瑞風の特徴やコース、予約方法などを紹介します。

「トワイライトエクスプレス瑞風」はJR西日本が運行している、周遊型の寝台列車、いわゆるクルージングトレインです。以前「トワイライトエクスプレス」という人気列車がありましたが、それを引き継ぐ形で2017年から運行されています。

クルージングトレインですから、トワイライトエクスプレスそのものの旅を楽しむものという特徴があり、ツアー形式でそれぞれのコースの途中で立ち寄り観光をしたり、豪華な食事を楽しんだりするプランが用意されています。

一般的な列車と違い、トワイライトエクスプレス瑞風は列車でツアーを楽しむというタイプの列車です。そのため運転日によりコースが異なり、そのコースにより料金が変わるというのが特徴です。

基本的には京阪神地区からスタートして山陰、山陽地区を周遊するコースが用意されていますが、コースにより泊数が違います。そのため予約する際には、コースと料金を確認することが必要となります。

列車そのものの旅を楽しむクルージングトレインである「トワイライトエクスプレス瑞風」ですから、車内設備も一般の列車とは大きく違います。車内でも快適に過ごすことができるよう、さまざま工夫が凝らされています。

トワイライトエクスプレス瑞風は10両編成で、客車が6両、ダイニングカーとラウンジカーが1両ずつ、そして前後に展望車付きの運転車が2両ついています。

そこで、トワイライトエクスプレス瑞風の車内設備について紹介します。客室はもちろん、食堂車などの車内設備も他の列車とは違う、ゴージャスな作りとなっているのが特徴です。

6両分の客車は、基本的にはすべて個室となっています。3種類のタイプの部屋があり、エキストラベッドを入れるなどすることで、それぞれ1人から最大4人で1部屋を利用できるようになっています。全体の定員は34名が最大となります。

トワイライトエクスプレス瑞風のロイヤルシングルは4号車に2室あります。もともとシングルルームの設定はなかったのですが、正式発表後に多様なニーズにこたえるために追加されました。

ベッドが収納式で昼間は広く使えるようになっており、また逆にエキストラベッドを入れて2人で使用することも可能です。開閉できる大きな窓があり、ゆったりと景色を楽しむことができます。

トワイライトエクスプレス瑞風の中で最も多い部屋がロイヤルツインです。部屋の左右に窓がある作りとなっており、広々としています。またベッドは昼は収納し、広く使えます。

1両に3室用意されていて、それが4両で全体で12室、それに4号車にユニバーサル対応の部屋が1室用意されています。この部屋は車いすの方も利用できるようになっています。

トワイライトエクスプレス瑞風の中でも最も人気があると言っていいのが7号車にある「ザ・スイート」です。なんと7号車1両丸ごと一部屋という、世界的にも珍しい、特徴的な作りです。

バス、トイレなどがあるのはもちろんですが、プライベートバルコニーつきのエントランスまであり、とても豪華な作りの車内となっています。その分料金も高いですが、人気も高く、あっという間に売り切れると言われます。

こちらの部屋はもちろん1人で利用することができるのですが、エキストラベッドを使うことで最大4名までが利用することができます。家族や鉄道ファンの友達などと利用したいという方にもおすすめです。

トワイライトエクスプレス瑞風の先頭車両は特徴的な形をしていますが、ここには展望車がついています。展望室のほか展望デッキがあり、外に出て景色を楽しむことができるのが特徴です。

展望室は作りとしては車内ですが、屋根まで大きく窓が付けられており、とても開放的です。昼間は外の景色、そして夜になると星空もたっぷりと見ることができます。

車内には椅子、ソファーが用意され、一緒のツアーの方と会話を楽しみながら景色を見ることができます。展望デッキからの景色もぜひお楽しみください。

5号車にはラウンジカー「サロン・ドゥ・ルゥエスト」があります。特徴的なのはお酒を飲むバーカウンターの他に立礼の茶の卓が用意されていて、気軽にお茶をたしなむことができる点です。

また、ブティックスペースなどもあり、共用スペースとして乗客誰もが利用できます。食事の後のひととき、こちらでゆったりと過ごすのもおすすめです。

6号車がダイニングカー「ダイヤープレナデス」です。トワイライトエクスプレス瑞風の特徴の一つとして、車両の半分ほどがオープンキッチンになっていて、調理の様子を感じられる点が挙げられます。

有名な食の匠が考案したメニューがオープンキッチンで調理され、運ばれてくるためライブ感があります。メニューも洋食、和食のほか、沿線の料理も楽しめるので、旅の気分がさらに盛り上がるでしょう。

このように「トワイライトエクスプレス瑞風」は車内の設備がとても充実しており、旅そのものが楽しめると評判になっています。途中で下車して観光などもありますから、どんなところに行くのかはぜひチェックしたいところです。

トワイライトエクスプレス瑞風は毎回複数のルートが用意されていて、それにより料金なども違います。もちろん運転日なども変わります。

18期は2023年3月から6月に運行されているコースです。どのような所に行くのでしょうか。実際にどのようなコースなのか紹介していきましょう。

「トワイライトエクスプレス瑞風」のコースは、大きく分けて山陰コース、山陽コース、周遊コースがあり、山陰、山陽コースには上り、下りの2コースがあります。合計5つのコースがあるわけです。

山陰コースの下りは、「画聖応挙と維新の歴史をたどる旅」ということで、大阪駅を出発し、下関駅まで向かう、1泊2日のコースです。京都駅から城崎温泉駅を通り、初日は浜坂駅まで、2日目は長門市駅、東萩駅などを通り下関駅に行きます。

また、途中で列車を降り、大乗寺、松陰神社、松下村塾などを観光するというプランも中に入っています。山陰の有名観光スポットを楽しむこともできます。

トワイライトエクスプレス瑞風の料金はどの部屋を利用するかにより変わります。18期の場合、ロイヤルツイン2人使用で38万5000円、ロイヤルシングル1人使用で44万5000円です。

そして気になるザ・スイート2人使用では、87万5000円となります。ただしいずれも6月に関しては、料金が3万ずつ安くなります。またエキストラベッド使用の場合は料金が変わります。

山陰コースの上りは出発地が下関駅となり、新大阪駅までの旅となります。旅のテーマは「神話と自然美に触れる旅」となっています。つまり同じ山陰コースでも上りと下りでは違いがあるのです。

こちらは下関駅から初日は出雲市駅まで、そこから鳥取駅、福知山駅などを通り新大阪駅まで行きます。途中、出雲大社や鳥取砂丘などで立ち寄り観光があります。

こちらの料金は、山陰コースの下りと全く同じとなります。車内の調度なども基本的には同じになりますので、途中で立ち寄る観光スポットなどを考えてどのコースにするかを考えるのがおすすめです。

では、山陽コースはどのようなコースとなるのでしょうか。まずは山陽の下りコースからです。山陽下りコースは「せとうちの歴史に触れる旅」です。

新大阪駅をスタートし、初日は倉敷駅まで行きます。そして岩国駅、徳山駅などを通り、下関駅まで行くコースとなります。途中、倉敷美観地区、錦帯橋などで立ち寄り観光をします。

こちらのコースの料金も、山陰コースと同じ料金となります。コースのルートが違うだけで、車内などには特に違いはありません。ですからこちらも、好きな観光スポットの有無で決めるとよいでしょう。

次は山陽上りコースです。こちらは下関駅をスタートし、初日に宮島口駅まで行き、そこから尾道駅などを通って大阪駅まで行くというコースになります。「せとうちの美を愛でる旅」というテーマです。

こちらの立ち寄り観光の場所は厳島神社、平山郁夫美術館などになります。同じ山陽コースでも、テーマが違うことから、観光スポットが変わります。

こちらも他のコースと料金は同じです。これらのコースはすべて1泊2日のコースであり、途中のルートや観光で立ち寄る場所などに違いはありますが、料金としては同じ客室タイプであればどれも同じということです。

トワイライトエクスプレス瑞風にはもう1つ、2泊3日の周遊コースがあります。こちらは山陰、山陽両方をぐるりと回るコースです。新大阪駅をスタートし、まず山陽を進みます。初日は岡山駅から倉敷駅まで行きます。

2日目にそこから山陰に入り、宍道駅、松江駅などを巡ります。そこから3日目に鳥取駅、城崎温泉駅などを経由し、新大阪駅まで戻ります。「西日本の原風景を堪能する旅」がテーマです。

途中の観光は岡山後楽園もしくは倉敷美観地区、菅谷たたら山内、鳥取砂丘などになります。両方のいいとこどりコースと言えそうです。

このコースだけ2泊3日ということで料金が違います。言うまでもなく、こちらの方が高くなっています。ロイヤルツイン2名使用で66万円、ロイヤルシングル1名利用が78万円、ザ・スイート2名利用が137万円です。

次は「トワイライトエクスプレス瑞風」の19期の料金や観光の内容に関してです。19期で変わったポイントは、まず、スタートが京都駅からになるということ、そして立ち寄り観光の場所に新しいところが入ったことが挙げられます。

またもう一点、「瑞風ラウンジ」が使えるようになりました。瑞風ラウンジというのは京都駅にありますが、感染症の関係で利用できていませんでした。そのこともあり、スタートが京都駅に変わったわけです。

19期は2023年8月から9月に運行されるプランです。夏の観光を楽しみながらツアーに参加する方も多いでしょう。

「トワイライトエクスプレス瑞風」のコース設定は、基本的にどの期も同じで、テーマなどで内容が変わります。19期では、山陰下りコースの内容が変わりました。

テーマが「名湯の地と維新の歴史をたどる旅」となり、立ち寄り観光地に「温泉寺」が入りました。御本尊にまつわる「温泉寺縁起図」の絵解きが行われます。

19期の場合、料金は8月、9月で違います。8月はロイヤルツインが35万5000円、ロイヤルシングルが41万5000円、ザ・スイートが84万5000円です。そして9月はどの部屋も3万円ずつ高い料金となります。

次に山陰上りコースです。こちらはテーマ、ルート、そして立ち寄り観光の場所なども基本的に18期と同じとなります。ただし、先ほども述べたように到着地が京都駅に変わるという点が違いとなります。

旅行の料金に関しても、山陰下りコースと同じです。先ほども述べたように、19期の場合、8月と9月でどの客室タイプでも料金が3万円違いますから、この点だけは注意して申し込みをしてください。

山陽下りコースも出発が京都駅である以外、テーマ、ルート、立ち寄り観光の場所、いずれも18期と同じです。ですから、18期で落ちてしまって19期に当選したという方でも同じルートでの観光を楽しむことができるということになります。

料金のほうも、山陰コースの料金と同じです。つまり1泊2日のコースに関しては、それぞれのコースのルート、立ち寄り観光の場所などが変わっても、基本的に料金は全く同じということで考えていいわけです。

同じく、山陽上りコースも、到着地が京都駅に変わるだけで、後はルート、コース、立ち寄り観光の場所全て、18期のものと全く同じとなります。このあたりに関しては特に大きな変化はないと考えてよいでしょう。

料金も他の1泊2日のコースのものと同じ金額となります。1泊2日のコースに関しては、料金が全く同じなので、先ほども述べたように、コースや立ち寄り観光の場所などで好みのものを選ぶとよいでしょう。

19期の周遊コースも18期のものと基本的には同じです。変わるのはこちらも京都駅発着となるという点です。先ほども述べたように京都駅には「瑞風ラウンジ」という、瑞風に乗る人だけが使えるスペースがあるので、利用するのもおすすめです。

次に周遊コースの料金です。2泊3日のコースですから、料金もその分高くなるのも変わりません。8月の料金はロイヤルツインが61万円、ロイヤルシングルが73万円、ザ・スイートが132万円となります。

料金に関して注意が必要なのは、こちらも9月は料金が高くなる点です。ただし、こちらのコースでは、どの客室タイプでも料金が5万円アップします。

トワイライトエクスプレス瑞風の20期の申し込みは2023年5月29日まで行われています。20期で募集しているのは2023年10月から11月に出発する分であり、予約方法については後で詳しく紹介します。

20期で注意したいポイントは、山陽コースの上りの設定がないことです。そのため山陽上りコースの観光などを楽しみたい方は、20期ではなく、次の21期に申し込むことが必要となります。

なお、予約方法の所でも述べますが、トワイライトエクスプレス瑞風は先着順ではなく抽選です。ですから、締め切りギリギリでも申し込みをすれば当選する可能性があります。

20期の山陰下りコースは旅のテーマが18期と同じ、「画聖応挙と維新の歴史をたどる旅」となり、ルート、立ち寄り観光の場所なども18期と20期が同じものとなります。ですからどのような場所を回るかはそちらを参考にしてください。

次に料金についてです。20期の時期に関しては、10月、11月ともに料金は同じです。ロイヤルツインが38万5000円、ロイヤルシングルが44万5000円、ザ・スイートが87万5000円となります。

こちらもエキストラベッドを入れてロイヤルシングルを2人で、ザ・スイートは4人までの人数で使うこともでき、その場合料金が変わります。

20期の山陰上りコースも、18期、19期と同じルート、立ち寄り観光の場所などもすべて同じとなります。もちろんテーマも同じで、「神話と自然美に触れる旅」です。ですから細かい点に関しては、前を参考にしてください。

20期の場合も他の期と同様に、同じ1泊2日のコースなら料金は全く同じとなります。20期は10月、11月いずれも料金が同じですから、同じ客室タイプであれば20期はすべて料金が同じということになります。

先ほども述べたように、20期には山陽上りコースの設定がありません。そのため山陽コースを希望する方はこちらの山陽下りコースに申し込む必要があります。

20期の山陽下りコースも18、19期と同じテーマで同じルート、立ち寄り観光の場所も同じとなります。

20期の場合も、山陰コース、山陽コースともに同じ1泊2日ですから、料金も同じです。ここまで述べてきたように20期では時期による料金の違いもありませんから、客室タイプが同じならいつでも同じ料金で楽しめます。

次に20期の周遊コースです。こちらも19期から発着が京都駅になっている点も含めて、18期、19期と同じルート、同じ立ち寄り観光の場所に行くということになります。特に変化するところはないようです。

次に20期の周遊コースの料金です。ロイヤルツインが66万円、ロイヤルシングルが78万円、ザ・スイートが137万円で、20期の時期を通して料金は同じとなっています。エキストラベッドの使用なども他の期と同じ扱いとなります。

ここまでを見て、ぜひトワイライトエクスプレス瑞風の旅を楽しみたいという方もいるのではないでしょうか。次に予約方法を紹介しますが、トワイライトエクスプレス瑞風は予約が必要です。

20期は予約できる期間が残り少ないのですが、2023年6月2日から21期の予約が開始されます。21期は2023年12月から2024年2月に出発するプランとなります。

募集されるプランは20期と同じく、山陽上りコースをのぞく4つのコースです。周遊コースは2泊3日、他のコースは1泊2日となっています。

次に21期の料金です。21期は全部の期間で同一料金です。1泊2日のほうはロイヤルツインが35万5000円、ロイヤルシングルが41万5000円、ザ・スイートが84万5000円です。2泊3日の周遊コースはそれぞれ61万、73万、132万です。

次に申し込みの時期です。今述べたように、申し込みは2023年6月2日から始まります。締め切りは7月31日で、郵送の場合は必着、ホームページからの場合は17時30分までとなります。

なお、申し込み多数の場合は抽選となり、結果は9月中旬ごろに通知されます。先着順ではないので、締め切りに間に合うように申し込むことをおすすめします。

「トワイライトエクスプレス瑞風」はとにかく人気の高い列車です。料金も決して安くはないのですが、運転日によっては販売と同時に売り切れてしまうことも少なくありません。

言うまでもなく予約必須ですが、ではその予約方法はどのようなものなのでしょうか。一般の人が申し込むことができる予約方法にはどのようなものがあるか紹介します。

基本的にトワイライトエクスプレス瑞風の予約方法は2つです。1つは公式ホームページか、郵送で申し込みする方法で、もう1つの予約方法は旅行会社のツアーに申し込む方法です。

トワイライトエクスプレス瑞風の場合、申し込みは先着順ではなく、抽選となります。ここで当選すると書類が送られてくるので、それに沿って申し込み、料金を支払うことになります。

なお、トワイライトエクスプレス瑞風は人気の列車ということで、何度も落ちる方がいます。過去の申し込み回数に応じ、当選確率が高くなる方法での抽選となっているので、予約方法を確認し、何度でもあきらめずに申し込みすることをおすすめします。

「トワイライトエクスプレス瑞風」は車両そのものにもさまざまな特徴があり、工夫が凝らされています。そのため人気も高く予約が必要です。ぜひ予約方法を確認し、トワイライトエクスプレス瑞風の旅を楽しんでください。