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公用語は英語?フィリピン語を知ろう
フィリピンのボラカイってとこ砂浜が白くて海がめちゃくちゃ綺麗らしいから行ってみたーい!:heart_eyes::heart_eyes:
— リアン″LEANNE″ (@88dddd261445951) May 27, 2017
だれかいこー!:grin::grin::ocean: pic.twitter.com/y4tD5IJ66X
近年、英語修得のための留学先として人気を集めている国、フィリピン。「英語留学」の留学先として挙げられるだけあって、フィリピンは英語だけが話される国だと認識している人も少なくはないようです。果たして本当にそうなのでしょうか?今回は、フィリピンの公用語についてとその種類、旅行で使える言葉を併せてご紹介します。
フィリピンの公用語って英語?
「英語人口が世界第三位」だといわれているフィリピンの公用語は英語なのでしょうか?実はこれは事実で、フィリピンの公用語は間違いなく英語です。ただ「英語人口が世界第三位」というのは、紐解いてみると「『公用語』としての英語人口が第三位」とのこと。そしてなんと、一位はパキスタン、二位はナイジェリアとなっています。
ネイティブも困らない?英語大国フィリピン
【フィリピン】パラワン島。フィリピンで5番目に大きい面積を持つパラワン島は「最後の秘境」と呼ばれ、手つかずの大自然が残されています。中でもエメラルド・グリーンやコバルト・ブルーに輝くパラワンの海はフィリピン随一と称されています。 pic.twitter.com/34ofTFaPuh
— 開運旅行記 (@kaiun_travel) June 27, 2017
上記の英語人口ランキング、「アメリカが一位じゃないの?」と驚きますよね。ですがこれには秘密がありました。実はアメリカは「公用語」というものをそもそも制定していないので、このランキングからは外れるしかないのです。それでも、フィリピンは英語ネイティブが生活に困らない国だと言われるほどの英語大国なんですよ。
フィリピン人が公用語として英語を話せる理由
では、どうしてフィリピン人は英語を話せるのでしょうか?そこには歴史が関係していました。400年もの間スペインの植民地であったフィリピンは、その後1900年代前半にアメリカから統治され、次はアメリカの植民地となります。その植民地時代にアメリカがフィリピン人への英語教育に力を入れたことが始まりだったのです。
フィリピン最後の秘境「エルニド」
— Наташа Глухова (@bFY4nEbY610bCDp) June 27, 2017
あまりの綺麗さに
神が創造したとさえ言われている。
こんなきれいな海で
スキューバ―したい(^O^)pic.twitter.com/qwxcqPXLKR
その理由はコミュニケーションの取りづらさにありました。アメリカ人との会話をスムーズにさせるためというのもありますが、フィリピンでは様々な種類の言語が使われるためフィリピン人同士でもコミュニケーションがままならないことがあったためです。植民地時代、アメリカはフィリピンのその状況を打破することが目的でした。
フィリピンで英語が公用語になるまで
アメリカ植民地時代、フィリピンには多くのアメリカ人教師が送り込まれます。フィリピン人はそんな環境の中、アメリカ植民地から独立するまでの間に英語の基礎を確立しました。その後、徐々に英語が世界的な言語になるにつれフィリピンは英語の重要性に気付き、独立後も国として英語教育に力を入れます。そして英語が公用語となるのです。
驚くべきフィリピンの徹底した英語教育
植民地時代が終わり、フィリピンでは英語が公用語として制定されました。小学校のうちから徹底した英語教育が行われています。数学や理科などの教科では授業も全て英語で行われ、その他の教科は母国語で行うというシステムをとっています。教科によっては英語を理解していなければ、問題を解くことすらできないようになっているのです。
アメリカを抜いた?フィリピンの優秀な英語力
実は、フィリピン人の英語力はとても優れているんです。「英語といえばアメリカ」そんなイメージがあるかと思いますが、実践的な英語力ではそのアメリカを抜いて一位になったことがあるほどの優秀ぶりなんですよ。植民地時代が終わり独立した今でも、フィリピンの英語力は衰えていません。
実際、貧富の差が激しいフィリピンでは学校教育を受けられない子供たちも多くいます。それでも国民のほとんどが英語を話すことができるのです。アメリカのハリウッド映画などは字幕なしで放送されますし、街中の看板などもほとんどが英語で書かれています。このような街の様子がフィリピン人の英語力の高さを語っています。
フィリピンの公用語は英語だけじゃない
こんなにもフィリピン国民に浸透している英語ですが、実はフィリピンの公用語は英語だけではないんです。上記の学校教育に関する記述の中にあるように、フィリピン人には英語の他に「母国語」というものが存在します。言語は一種のアイデンティティーであるため、彼らの「母国語」も当然守られています。
多言語国家フィリピン!公用語が二つも?
日本の公用語が「日本語」ひとつであるように、国の「公用語」というとひとつだけのイメージがありますが、フィリピンはなんと多言語国家。フィリピンの公用語は英語だけではありません。フィリピン人の母国語である「フィリピン語」も、1987年にフィリピン憲法で公用語に制定されました。
フィリピンの公用語「タガログ語」とは?
フィリピンの、もうひとつの公用語である「フィリピン語」。これは「タガログ語」という種類の言語を差します。「タガログ語」とはマニラ首都圏を中心とし、ブラカン州からバタンガス州などのルソン島中南部一帯で話されていた言語のことで、これを標準化したものがフィリピンの公用語である「フィリピン語」なのです。
多すぎる!フィリピン語はなんと172種類?
「フィリピン語」とは公用語であるタガログ語のことを差しますが、単にフィリピンで話される言葉を総称してそう呼ぶこともあります。フィリピンの公用語は二つですが、フィリピンにはなんと172種類の言語が存在するんです。フィリピンには約7000もの島があり、それぞれの地域で独自の言語が発達したのです。
172種類ものフィリピン語は同じ言語に属してはいるものの、まるで別物。日本の方言にあるような「訛り」とは異なり、それぞれがひとつの言語として成り立っているためフィリピン人同士でも理解不能。今でもこれらの言語は各地方で話されていますが、テレビなどで流れる言語は公用語であるフィリピン語「タガログ語」なんですよ。
フィリピン語でコミュニケーションをとろう
旅の楽しみのひとつに、現地の人とのコミュニケーションが挙げられますよね。特にフィリピン人はとても明るく陽気な性格なので、フィリピンを旅行中は彼らから声をかけてくることもあるかもしれません。挨拶されたり、話しかけられたりしたときにフィリピン語で返してみてはいかがでしょうか?簡単で使えるフィリピン語をご紹介します。
フィリピン語で挨拶してみよう
挨拶はコミュニケーションの基本。フィリピン語の挨拶は、日本語と同じように朝昼晩で使い分けられます。朝の挨拶は「Magandang umaga(マガンダンウマーガ)」、昼は「Magandang hapon(マガンダンハーポン)」、夜は「Magandang gabi(マガンダンガビ)」となります。感謝の言葉は「Salamat(サラーマッt)」といいます。
旅行で使える!役に立つフィリピン語
マクタン島クリムゾンリゾート&スパにて。プライベートビーチを眺めながら今後の戦略を黙々と思考。 pic.twitter.com/BSZOjdzj58
— Yos.Kawa (@Yossykawa) July 11, 2016
ホテルに到着したらまずはチェックインですよね。「チェックインしたいんですが」はフィリピン語で「Mag-checheckin po ako. (マグ・チェッチェックイン ポ アコ)」といいます。部屋にWiFiがあるか聞きたいときは「May wifi po ba sa Room? (メイ ワイファイ ポ バ サ ルーム?)」と尋ねましょう。
続いてレストランで使えるフィリピン語です。メニューを貰いたいときは「Pwedeng makita po ang Menyu?(プウェデン マキタ ポ アン メニュ?)」、お会計をしたいときは「Bill-out na po.(ビル・アウト ナ ポ)」と言いましょう。「美味しい!」は「Masarap!(マサラッp)」といいます。
懐かしい:sob:市場とか色々行って買い物したい。また行きたいなあ#フィリピン#タガログ買い物ぐらいしかできないけど:sob:#でも言葉じゃない楽しければいいのさ#今年1月 pic.twitter.com/HQT06HMyEG
— MIッツー (@ty0b8e) April 9, 2017
買い物をするとき、聞きたいのは商品の値段。「いくらですか」はフィリピン語で「Magkano?(マッカーノ?)」といいます。値引き交渉の際、おじさんやおばさんに「お兄さん」という意味の「Kuya(クーヤ)」や「お姉さん」という意味の「Ate(アテ)」と呼びかけると喜んで値引きしてくれることもあるそうです。
フィリピンの乗り合いタクシーといえば・・・「ジプニー」
— 旅stagram_にっくん (@man_trip_man) June 12, 2017
デザインがいっぱいあってかっこいい#Philippines #Manila #cebu #jeepny pic.twitter.com/mrCMRKn5aI
タクシーを降りるとき、乗り合いのジプニーでは「Para!(パーラ)」、一般タクシーでは「Para mo na dito.(パーラ モ ナ ディート)」と言いましょう。一般タクシーでは料金をぼったくられる可能性もあります。乗ったらすぐに「メーターを使ってください」という意味の「Metro na lang po.(メトロ ナ ラン ポ)」を使いましょう。
フィリピンの公用語を使って旅を楽しもう
いかがでしたか?今回はフィリピンの公用語について、そしてフィリピン旅行で使えるフィリピン語をご紹介しました。英語大国であるフィリピンですが、フィリピン語を使うことで親近感を感じてくれて対応が大きく変わることもあるんですよ。ほとんどがローマ字読みで伝わるので、フィリピンに旅行に行く際はぜひ挑戦してみてくださいね。
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