フィリピンの定番観光地27選◎マニラやセブ島などの名所＆絶景をエリア別に紹介

日本からフィリピンの首都マニラまでは、直行便で約4時間〜4時間30分です。青い海が広がるリゾート地で、一年中マリンスポーツが楽しめます。物価も安く、ショッピングやグルメなど様々な楽しみ方ができるのが魅力です。

フィリピンの観光地というとセブ島が有名ですが、その他にも世界遺産のパラワン島やボホール島など数々の見どころがあります。今回はそんなフィリピンの観光地をエリア別にご紹介します。

フィリピンの首都マニラは、ルソン島中西部のマニラ湾に面した人口約1,200万人の大都市です。文化・経済を担う中心部マカティと自然豊かな周辺エリアに分かれ、数々の観光スポットがあります。

マニラ市内には、スペインの植民地時代に築かれた歴史的建造物や世界遺産に登録された教会など観光名所が多く、ロマンチックな街並みが楽しめます。また大型ショッピングモールもあり、ショッピングが楽しめるのも魅力です。

マカティは、メトロ・マニラと呼ばれるフィリピンの経済・政治の中心部で、マニラ市内の南東部に位置します。銀行や大企業のオフィスビルがあり、フィリピンの中でも最も治安がいいエリアとして知られています。

フィリピン・マカティの最大の観光地は「イントラムロス」で、スペイン統治時代に城壁都市だったエリアです。重厚な建物やフィリピン最古の教会「サン・アグスティン教会」、巨大なサンチャゴ要塞などがあり、フォトジェニックな景観が楽しめます。

フィリピン国立博物館はマニラ市内のイントラムロスの近く、リサール公園に隣接しています。巨大な博物館で、国立美術館や国立自然史博物館など複数の部門に分かれています。全てを見ようとすると、1日では足りないくらいです。

無料で入場でき、国立美術館ではフィリピンを代表する芸術家たちの作品が数多く展示されています。また国立自然史博物館では農具や漁具、民族衣装、楽器などフィリピンの文化や歴史に関する資料が展示されています。

ザ・マインド・ミュージアムは、マカティの東に位置するボニファシオ・グローバル・シティ（BGC）にある子供向けの体験型科学博物館です。原子・地球・生命・宇宙・テクノロジーの5つのエリアに分かれ、楽しみながら科学について学べるようになっています。

中でも恐竜の骨格標本のレプリカやジンベイザメの模型、静電気を起こす鉄球などが子供たちに人気です。プラネタリウムやカフェ、ミュージアムショップなどもあります。

フィリピン・マニラの観光スポットといえば、マニラ湾は外せません。マニラ市街地の西側、南シナ海に面した観光名所で、インドネシアのバリ島とともに「世界三大夕日」の一つに数えられています。

マニラ湾に面したベイウォークから眺める夕日は素晴らしく、地元の人のデートスポットとしても人気です。しかし最近は、夜になると人通りが少なくなり治安の心配があるので、マニラ湾に面したホテルのバーで過ごすようにするといいでしょう。

マニラ大聖堂はマニラの旧市街・イントラムロスに位置する、マニラで最も重要なカトリックの大聖堂です。スペイン統治時代の1951年に創建され、現在あるのは1958年に再建された6代目になります。

フィリピン最大のパイプオルガンや美しい装飾が施された天井、フィリピン人アーティストによるステンドグラスなどの見どころがあります。人気観光地ですが、祈りの場なのでマナーを守って見学するようにしましょう。

サンアグスチン教会はマニラの旧市街・イントラムロスにあるカトリック教会です。スペインの統治時代に建てられたフィリピン最古の石造りの教会で、「フィリピンのバロック様式教会群」として世界遺産に登録されています。

重厚な内部にはパイプオルガンが設置され、イタリア人画家による壁画が飾られています。また隣接する博物館にはキリスト教絵画が数多く展示されているので、ぜひ訪れてください。

パラワン島はフィリピンの最西部に位置する、フィリピンで5番目に大きな島です。南北約400km弱、東西約40kmの細長い島で、大半がジャングルに覆われています。そのため「フィリピン最後の秘境」と呼ばれているほどです。

フィリピンのパラワン島には2つの世界遺産やエルニドやコロンなどのリゾート地があり、ダイビングなどのマリンスポーツが楽しめます。セブ島から飛行機で1時間ほどでアクセスでき、世界中から多くの観光客が訪れます。

フィリピンのパラワン島エリアで最も人気がある観光地が、島の北部に位置するプエルトプリンセサ地下河川国立公園です。セントポール山にある巨大な鍾乳洞の中に、約8kmにわたって地下河川が流れている世界でも珍しい場所です。

周囲には希少な固有種が多く生息していて、1992年に世界遺産に登録されました。ボートによる観光ツアーが行われていて、鍾乳洞の入口から1.5kmほどを見学できます。

洞窟内にはコウモリが多く棲み、珍しい鍾乳石が多く見られます。神秘的な景観が見られる絶景スポットで、他にはできない体験ができるでしょう。

トゥバタハ岩礁自然公園は、フィリピン・パラワン島から約180km離れたスール海に浮かぶサンゴ礁を中心とする自然公園です。

東南アジア最大級のサンゴ礁があり、絶滅危惧種のウミガメ、ジンベイザメ、マンタなど700種類以上の魚の住処になっていて、世界遺産に登録されています。

トゥバタハ岩礁自然公園内にあるトゥバタハリーフはダイビングのメッカで、海の絶景を見ようと世界中から多くのダイバーが集まります。ダイビングができるのは、季節風の関係で3月から6月まで短い期間です。この時期には多くのダイビングツアーが行われています。

コロン島は、パラワン島のエルニドの北東約115kmのところに浮かぶ小さな島です。セブ島やエルニドよりも美しいと言われ、フィリピンでも有数の観光地です。日本ではあまり知られていませんが、欧米ではよく知られていて、多くの若者が集まります。

コロン島には多くの絶景スポットがあり、アイランドホッピングツアーに参加して、島々の絶景スポットを巡りながらシュノーケリングを楽しむのもおすすめです。

町はセブ島よりも素朴で、通りには屋台や酒場などが並んでいます。「フィリピンらしさ」を堪能できる観光地といえるでしょう。

バラバク島はパラワン島の南部、フィリピンの南西端に位置する島です。島の周辺はサンゴ礁となっていて、固有種も多く自然の宝庫として知られています。

島には白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる絶景ビーチがあり、シュノーケリングやダイビングをしながら、のんびりと過ごせます。

ただしバラバク島はフィリピンの秘境と呼ばれるエリアにあり、アクセスが不便です。未開発地域も多いため、観光に訪れる際は最新情報を入手することをおすすめします。

セブ島は日本でもよく知られている観光地で、フィリピン中部のビサヤ諸島にあります。実はセブ島とは州の名前で、日本でセブ島として紹介されているリゾート地の多くは、マクタン島やその周辺の島々にあります。

セブ島の中心地はセブシティです。マニラに次ぐフィリピン第2の都市で、ショッピングモールやホテル、レストランなどが集まっています。

橋を渡ったマクタン島はセブ島のリゾートエリアで、高級リゾートホテルが集まっています。治安も良く、安全に観光が楽しめるでしょう。

カモテス諸島はフィリピン・セブ島の北東部に位置し、3つの主要な島と1つの小さな島から成ります。セブ島からフェリーで2時間弱でアクセスでき、日帰り観光も可能です。

カモテス諸島の島々は外国人観光客がほとんどいない穴場で、現地の人と触れ合いながらのんびりと過ごすのがおすすめです。ホテルはマクタン島の観光地に比べ安く、素朴でアットホームな雰囲気が楽しめるでしょう。

島内はレンタバイクで観光をするのがおすすめで、ビーチや湖、洞窟などの絶景スポットがあります。また市場もあり、屋台で食事ができます。

オスロブはフィリピン・セブ島のセブシティから車で約3時間のところにある小さな港町です。近年ジンベイザメと泳げるスポットとして人気を集めている観光地で、たくさんの観光客が訪れます。

オスロブの周辺では村の人に餌付けをされたジンベイザメが集まっていて、ジンベイザメウォッチングツアーが盛んです。ほぼ100%の確率でジンベイザメを見ることができ、中にはシュノーケリングをしながらジンベイザメと一緒に泳げるツアーもあります。

野生のジンベイザメを餌付けすることには賛否両論がありますが、興味のある方はツアーに参加してみてください。

スミロン島はセブ島の南端からボートで15分ほどのところに浮かぶ小さな島で、透明度の高い美しい海が広がっています。日本人観光客にはあまり知られていない秘境リゾートで、絶景が楽しめるおすすめ観光地です。

スミロン島の半分は「ブルーウォーターアイランドリゾート」となっていて、宿泊やデイユース利用として遊べます。セブ島で最も美しいとされるビーチや本格的トレッキングロードなどがあり、手つかずの自然が満喫できます。

またダイビングやシュノーケリングなどのマリンスポーツや、3月から9月の期間限定でグランピングをするのもおすすめです。

シマラ教会はフィリピン・セブ島の中部のシマラ村にあるカトリックの修道院で、1998年に設立されました。当時は知名度が低かったのですが、教会内に安置された聖母マリアの像が奇跡を起こすという口コミが広がり、多くの人が訪れるようになりました。

シマラ教会はまるでお城のような大きな建物で、広大な敷地の中央には庭園が造られています。フィリピンの観光地としても人気があり、教会を背景に写真撮影をする人も多くいます。

本堂の2階にマリア像があり、願い事ができるのでぜひ拝観してください。13色のロウソクがあり、願い事に合わせて色を選ぶようになっています。

カワサン滝はフィリピン・セブ島の中部にある落差40mの美しい滝で、フィリピンの絶景ポイントとして人気です。滝つぼにターコイズブルーの水をたたえ、「世界の美しい滝100選」の一つ選ばれています。

滝つぼはフィリピンでも最大級で、泳いだりバンジージャンプをしたりして遊ぶことができます。またキャニオニングやカヌーをはじめ、周囲のジャングルをトレッキングすることもでき、様々な楽しみ方ができる観光地です。

セブシティからは車で約3時間で、オスロブに行く途中にあるため、ジンベイザメツアーに組み込まれていることが多くあります。

ボホール島はフィリピンのビサヤ諸島に属する島で、セブ島の南東部に位置する大きな島です。手つかずの自然が残り、世界遺産の候補「チョコレートヒルズ」や、世界最小のメガネザル「ターシャ」の生息地などがあります。

チョコレートヒルズはボホール島の中央に位置する絶景スポットで、高さ30mほどの円錐形の丘が無数に連なる不思議な景観が見られます。ポコポコとした丘が連なる様子がまるで板チョコのように見えることから、チョコレートヒルズと名付けられました。

セブ島からボホール島へは高速船で約2時間で、日帰り観光も可能です。美しい海と緑深い山々が広がり、チョコレートヒルズ以外にも絶景ポイントがたくさんあります。

バクラヨン教会はボホール島の南部にある、フィリピン最古のカトリック教会です。スペインの統治時代の1595年に建てられた教会で、自然災害などの影響で何度も改修されています。

サンゴの石で造られた荘厳な佇まいを見せる教会で、フィリピンの人々の心の拠り所になっています。2階に博物館があり、フィリピンの歴史に関する資料やキリスト教絵画などが展示されています。

ボホール島の南部にある、世界最小のメガネザル「ターシャ」を保護している施設です。ターシャはフィリピンの固有種で、主にボホール島に生息しています。手のひらサイズの小さなサルで、くりくりとした大きな目が特徴です。

ターシャは絶滅危惧種に指定されていて、非常に繊細な動物のため、観察には注意が必要です。撮影する時はカメラのフラッシュをたかず、遠くから見るようにしてください。

アロナ・ビーチは、ボホールの南西部に浮かぶパングラオ島にある美しいビーチです。白い砂浜が1.5kmにもわたって続く絶景ポイントで、ホテルやレストランが並び、多くの観光客がゆったりと過ごしています。

夜はレストランにキャンドルが灯り、ムードたっぷりの食事ができるでしょう。またアロナ・ビーチがあるパングラオ島は、フィリピンでも有数のダイビングスポットで、ダイビングショップがたくさんあります。

ヒナグダナン洞窟はアロナ・ビーチの近くにあり、訪れる人が少ない穴場の観光スポットです。小さな入口から階段を下って洞窟にはいると、大きな空間が広がっています。中央には地下水が溜まっていて、大きな鍾乳石がいくつもあり、神秘的な雰囲気が漂っています。

太平洋戦争中はフィリピン兵が旧日本兵から隠れていた場所とされている場所で、常駐しているガイドから話を聞くこともできるでしょう。

ダバオはフィリピン南部のミンダナオ島に位置する、フィリピン第3の都市です。比較的治安がよく、都会でありながら南国リゾートの雰囲気も味わえます。ダバオの観光名所はあまり多くありませんが、世界遺産のハミギタン山や滝、ミュージアムなどの見どころがあります。

ハミギタン山は東ダバオ州に位置する標高1,637mの山です。山岳地帯には1300s種を超す多様な動植物が多く生息しており、フィリピンの固有種も多いことから世界遺産に登録されています。

ハミギタン山には絶滅危惧種も多く、保護区に入るには許可が必要です。しかし山の中腹にある自然科学博物館は一般の観光客でも入ることができ、ハミギタン山に生息する動植物の資料や標本などを見たり、バードウォッチグをしたりして楽しめます。

ダバオからフェリーで約10分のサマール島にある滝です。フィリピンの大きな滝と比べると小さいのですが、エメラルドグリーンの美しい滝で、絶景スポットとして人気です。

滝つぼでは泳いだり潜ったりと、いつも多くの人が遊んでいます。休憩所の小屋があり、ライフジャケットの貸出しも行っています。

マラゴス・チョコレート・ミュージアムはフィリピン初のチョコレート博物館で、ダバオのテーマパーク「マラゴス・ガーデンリゾート」内にあります。

フィリピンは高品質なカカオの生産地で、ダバオ地方やボホール島には多くのカカオ農家があります。こちらのミュージアムはそんなフィリピンとカカオの歴史や文化について学べる施設です。オリジナルのチョコレート作りも体験できるので、ぜひ訪れてください。

ダヴァオ・クロコダイル・パークはダバオ市内にある動物園で、ワニをはじめトラやシカ、ヘビなどの動物が飼育されています。小さな動物園ですが、ダバオ市内唯一の動物園なので、いつも多くのファミリーで賑わっています。

お土産ショップにはワニグッズを中心に、ワニ革の財布やワニ肉なども販売されているので、興味のある方はお買い物を楽しんでください。

ビガンはフィリピン・ルソン島の北部に位置する街で、スペイン統治時代の面影が色濃く残っています。ビガンの一角は、「ビガンの歴史地区」として世界遺産に登録されています。

ビガンへはマニラから車で約10時間ほどです。アクセスは不便ですが見どころが多く、観光が楽しめるでしょう。

バンタイ教会はビガンの隣町のバンタイにあるカトリック教会で、「フィリピンのバロック様式教会群」の一つとして世界遺産に登録されています。ロコス地方で最も古い教会の一つで、趣のある教会となっています。

バンタイ教会は第二次世界大戦中に崩壊し、現在あるのは1950年に再建されたものです。正面は、ネオゴシック様式とロマネスク様式を合わせたモダンなデザインになっています。

クリソロゴ通りは、世界遺産に登録されている旧市街ビガンのメインストリートです。約400mの石畳の道で、両側にはスペイン統治時代のコロニアル建築の建物が並んでいます。

異国情緒あふれる美しい通りで、ホテルやカフェ、バー、お土産屋などが軒を連ねています。カレッサと呼ばれる馬車に乗って観光を楽しむのもおすすめです。

ベルタワーはビガンの隣町のバンタイにある鐘楼で、世界遺産に登録されている「ヌエストラ・セニョーラ教会」の横にあります。1591年に建てられたもので、古都ビガンのシンボルとして親しまれています。

以前はベルタワーの最上階まで上り絶景を楽しめたのですが、2022年の地震で大きな被害を受け、現在は中に入ることができません。

古都ビガンからバスで1時間ほど南に行ったサンタ・マリアにある教会です。フィリピンの世界遺産「バロック教会群」の一つで、13世紀頃に造られたとみられ、以後、何度も修復されています。

小さな教会ですが歴史を感じさせる建物で、教会内部もきれいな装飾が施されています。運がよければ、結婚式も見られるかもしれません。

フィリピンの観光地というとセブ島を思い浮かべますが、フィリピンには数多くの観光スポットがあります。世界遺産にも登録されている旧市街や自然公園などもあり、様々な楽しみ方ができます。

本記事ではフィリピンの観光地をエリア別にご紹介しました。ここで紹介した観光名所を参考にして、フィリピンの旅を満喫してください。