たたら祭りとは？2017年川口市花火大会の時間・場所・アクセス情報！

夏の二大イベントといえばやっぱり花火とお祭りですよね。今からカップルで、あるいはファミリー、仲間たちと夏に行うレジャーの場所を調べている方もおられるはず。そんな皆様は都内からのアクセスで好立地を誇る埼玉県川口市で毎年行われているたたら祭りをご存じですか？

埼玉といえば東京からのアクセスのいい場所柄、ベッドタウンとしても人気です。その中でも特に川口市は東京駅から15km圏内ということもあって、東京観光のついでに寄ることもできてしまいます。そんな埼玉県川口市の一大イベントがたたら祭りです。

たたら祭りとは埼玉県にある川口オートレース場とその周辺、川口市内で夏に毎年開催されているお祭りです。第39回目を数える今年、平成29年の日程はまだ発表されていませんが、例年通りだと8月の第1週の週末に開催されているようです。つまり、例年通りなら今年は8月5日、8月6日ということになりますね。

例年の来場者数は約290,000人！これは観光地としても名高い北海道の函館市や沖縄の那覇市の人口にも匹敵する人数です。いかにこのお祭りが人気かということが分かりますね。

また、会場となる川口オートレース場は「オート（レース）のメッカ」と呼ばれるほどで、全国5カ所のオートレース場の中で入場者数、売り上げともにトップとなっています。そのオートレースが行われている場所でのお祭りと言うことで、オートレースファンなら違った意味で外せないイベントと言えます。

メーン会場となる川口オートレース場は埼玉高速鉄道の南鳩ヶ谷駅より徒歩約15分、JR京浜東北線の川口駅からは徒歩約30分の場所にあります。都心からのアクセスに便利なJR京浜東北線があるといっても、歩くには時間がかかる、少し遠い距離ですね。

また、距離の問題もありますが開催時期は8月の夏真っ盛り。30分も歩いたら熱中症や脱水症状の危険もあります。もし歩かれる方がいたら、くれぐれも水分補給には気をつけて。小さいお子様や体調が優れない方も熱中症になりやすいそうですから、近くにそういった方がいたら無理させないように気をつけてあげてくださいね。

夏なので体調に気をつけるのはもちろんですが、お祭りに行く前に疲れたくない！時間を節約したい！というのももっともな話です。そんな方におすすめなのは無料のシャトルバスです。2016年は川口駅だけではなく、西川口駅、蕨駅、鳩ヶ谷駅からそれぞれ川口オートレース場に発着がありました。

ただし、無料バスがあったのは花火大会のある2日目、日曜日だけでした。2017年の無料バスの運行はまだ発表されていませんが、利用される予定の方はあらかじめ公式サイトなどでチェックしてからお出かけしてくださいね。

また、マイカーで行こうとお考えの方は要注意。たたら祭りの期間中は川口オートレース場近くの道路は大規模な交通規制が敷かれます。特別な事情と確実な駐車場所や迷惑にならないルートなどの充分な準備がない限りは、公共の交通機関を使うようにしましょう。

たたら祭りの魅力はなんといっても会場の広さ、規模を利用したお祭りとしてのスケールの大きさです。昨年の第38回では、太鼓や流し踊りといったいかにも夏祭りといった演し物の他にサンバパレードなども行われました。

更にお祭りといえばこちらがメインという方も多いかもしれません、屋台や夜店もばっちり。なんと、B級グルメ通りまで出現しました。第38回では、出店の総数は堂々の約160店だそう。そしてたたら祭りの締めはなんと花火大会！夏の二大イベントが両方ともたたら祭りで楽しめてしまいます。

しかし、たたら祭りの魅力はこれだけにとどまりません。その広い会場を生かしてのステージも行われます。

このたたら祭りのステージがどのくらい魅力的かというと、

なんと、武道館越え！？かどうかは人それぞれだとは思いますが、そのくらい魅力的、かつ、思い入れのあるステージということでしょうか。

最大の魅力である花火大会は、通常お祭りの最後に行われます。2016年は2日目の19:45～20:30に行われたようなので、2017年も同じくらいの時間に行われることが予想されます。ただ、現在のところ公式サイトでは詳しい日程・時間は発表されていません。気になる方は公式情報をこまめにチェックしましょう！

なお、花火大会でつきものの場所とりについてですが、例年通りだと2日目の午前10時から解禁なようです。解禁とはいっても、会場案内にはもちろん「土曜日の会場内と、日曜日の立ち入り禁止区内の場所取りは撤去」と明記されています。場所取りを行うにしても、時間などのルールとマナーは守って行って下さいね。

さて、たたら祭りの魅力について分かったところで、たたら祭りの由来であるたたら製鉄についてです。余りなじみがないようで、聞いたこともある、そんな「たたら」とは足踏み式のふいごのことです。最近は使われることが減ってしまいましたが、「踏鞴（たたら）を踏む」という慣用句の元になった道具です。

今ですと、慣用句よりもスタジオジブリの大ヒットアニメ映画「もののけ姫」に出て来た「たたら場」といった方がピンと来る方が多いかもしれません。これを使った製鉄方法がたたら製鉄となります。この製鉄方法は古代日本から使われてきた伝統的な製鉄方法であるとともに、川口市の地場産業である鋳鉄産業で使われていたため、たたら祭りの由来となったそうです。

今や地方自治体やイベントに付きものとなった「ゆるキャラ」。このたたら祭りのイメージキャラクターは「たたらん」。たたらから生まれる炎が元になった親子……というとなんだかとっても怖そうですが、実際には可愛らしいキャラクターですよ。

また、たたら製鉄はお祭りの名前やキャラクターの元になっているだけではなく、「鋳物実演コーナー」としてしっかりお祭りに出展しています。さすがにたたら製鉄から……というのは難しそうですが、型作りから体験できるということで、お子さんの夏の自由研究にもぴったりかもしれませんね。

2016年のたたら祭りに参加された方のツイートです。お祭りと言えば浴衣と、夏の定番、かき氷ですね！こうやってお友だちと写真を撮って思い出に残せるのも夏祭りの魅力です。

こちらはステージ上の様子です。通常の夏祭りと違って、川口オートレース場という広い会場を目一杯使えるので、夏フェスもかくやというくらいしっかりしたステージと、その上での催しものも、たたら祭りの魅力の一つです。花火大会までの時間をどうやって潰そうかなーと考えてしまう方もこれで安心ですね。

こちらは素敵な夏の思い出！そうそう、この方の仰るように、たたら祭りは大きいだけではなく、地域の方からもとても愛されているお祭りです。なんと、開催中は自転車が来る方が多くて駐輪場が大混雑、なんていうこともあるそうですよ。

こちらは花火を穴場で見られた方のよう！ただ残念ながら、地元の方以外にはなかなか分からないポイントのようです……。

こちらは花火の写真つきですね。オートレース場で行われる花火大会は日本でも珍しいとのことで、ちょっと人と違った花火写真をシェアしたい！という方にもおすすめです。

もう一つ、川口市のお祭りとしてのたたら祭りを知る上で欠かせないのが初午太鼓。これで「はつうまだいこ」と読みます。

初午太鼓は和太鼓を使った伝統芸能で、現在川口市では毎年3月にこの初午太鼓のコンクールが開かれています。このコンクールを主催しているのは川口鋳物工業協同組合内の初午太鼓保存会。そう、やっぱりこの初午太鼓にも川口市の鋳物が関わっていました。

さて、この初午太鼓の由来ですが、元々現在の川口市一帯が鋳物工場地帯だった頃、一年の最初の午（うま）の日にお稲荷様に火災、火の元の安全などを祈願して叩かれたのが最初だとされているようです。今もコンクールが3月に行われているのは、その名残かもしれませんね。ただ、現代ではたたら祭りでもこの初午太鼓を聞くことが出来ますよ。

また、このように3月のコンクール前には川口駅前でプレビューが行われることもあるようです。地元の伝統芸能ならではですね。

たたら祭りが川口市に密着したお祭りだということが分かったところで、川口市についても復習しておきましょう。なんといっても荒川を挟んで東京都の隣となっており、それが公共交通機関やマイカー、レンタカーでのアクセスの良さにつながっています。

人口はなんと約58万人。これは埼玉県内ではさいたま市についで第二位、さらにJRの特急列車が止まらない市としては日本一の人口だそう。とはいっても、遠くからたたら祭りに来たい！　という人には特急列車が止まらないというのは少し残念なポイントでしょうか。東京駅からのアクセスの良さがある分、こういったところは少し不利かもしれませんね。

ただ、江戸時代には宿場町として栄え、現在では日本屈指の巨大な市となった川口市。駅前や沿線沿いには多数の宿泊施設があります。遠方からのたたら祭りに参加するときには、近くでの宿泊も検討してみてくださいね。とはいえ、いくら数が多くても油断は禁物。お祭り前夜や当日は相当な混雑が予想されますので、予約はお早めに。

いかがだったでしょうか？関東でも最大級のお祭りの一つである埼玉県川口市のたたら祭りは昼から色々楽しめるお祭りで、かつ夜は花火も楽しめる魅力的なお祭りです。お祭り自体もただ大きいだけではなく、川口市の歴史に即した演し物のある素敵なものになっています。現在、詳しい日程は発表されていませんが、例年は8月の第1週の週末開催ですので、興味のある方は今からしっかりチェックしておきましょう。