札幌から旭川までバスとJRお得はどっち？料金や時間を比較！メリットは？

北海道の道庁所在地であり人口も200万人に達する勢いの、北海道随一の都市「札幌」と、人口35万ほどのこじんまりした都市ではあるものの、動物園やラーメンなど魅力も多い「旭川」。札幌在住の旭川出身者も実はたいへん多いのです。それぞれ観光の拠点になる都市でもありますし、移動の仕方要チェックです！

北海道中央バス、JR北海道バス、道北バスが共同で「高速あさひかわ号」を運行しています。バスを使うメリットは何と言っても料金の安さ！予約不要で札幌発は7時から最終21：45分まで30分間隔で出ており、一日37本運行！トイレ、リクライニングシート、テレビ、ラジオがついています。ペットの持ち込みは禁止。携帯はマナーモードに。

「高速あさひかわ号」札幌-旭川間の所要時間は約2時間5分です。走行距離は140kmで途中休憩はナシとなっています。冬期間は雪の影響でバスが遅れたり、高速が吹雪で使えなく、一般道を使うこともあるようです。冬は特に時間に余裕を持って旅行計画を組むのがよさそうですね。

一般片道2060円、往復3860円です。4枚綴り、10枚綴り、20枚綴りの回数券があり、それぞれ料金が7210円（1030円お得！）、17510円（3090円お得！）、31930円（9270円お得！）となっています。帰省はもちろん、旅行でもグループなら回数券を買うのが賢い選択と言えそうですね。

旅行で旭川に行くなら「旭山動物園」は外せませんよね!高速バス利用ならお得な「旭山動物園往復バスセット券」がオススメ。札幌～旭川駅までの「高速あさひかわ号」乗車料金と旭川駅から動物園までのシャトルバス料金、それに動物園の入園券がセットになって、大人4700円。通常より860円もお得です！

主要乗り場は札幌からだと「札幌駅バスターミナル（エスタのあるビル内）14番のりば」、大通方面「中央バス札幌ターミナル3番のりば」。旭川からは、「中央バス旭川ターミナル1番のりば」から。JR旭川駅の北口（西側）出口を出て、ツルハドラッグを左に曲がった先に「中央バス旭川ターミナル」があります。

「高速あさひかわ号」の乗車券は「札幌駅バスターミナル地下切符売り場（バスチケットセンターアピア店）、「中央バス札幌ターミナル窓口」、「中央バス旭川ターミナル窓口」で買うことができます。4枚綴りの回数券は「あさひかわ号」車内でも販売しています。旅行に帰省にぜひ活用してください！

札幌から旭川まで乗り換えなしで連れて行ってくれるJRの特急は、「特急カムイ」、「特急ライラック」、「特急オホーツク」、「特急宗谷」、それに企画列車の「特急旭山動物園号」の5つです。札幌発の始発6時35分、最終発23：05分（旭川着0：30）まで、一日27本運行しています。30分～1時間に1本のペースですね。

札幌から旭川間は普通列車だと2.5～3時間、特急ならおよそ1時間30分の所要時間となります。普通電車は、乗り換えなしで行くのが難しく時間もかかるので選択肢から外した方がよさそうです。特急なら「カムイ」、「ライラック」、「オホーツク」、「宗谷」のいずれも乗り換えなし、一時間半で旭川（札幌）まで連れていってくれます。

札幌ー旭川の運賃2490円（片道）＋シート料金になります。シート料金は自由席1800円、指定席2320円、グリーン席4550円。ですので札幌から旭川まで特急の指定席を利用すると、4810円が正規の片道料金ということになります。正規料金の往復だと自由席でも8580円。かなり高めに感じてしまいますね。

Sきっぷは「ゆき」と「かえり」に特急列車普通車自由席を利用できる往復割引きっぷです。札幌から旭川までのSきっぷ料金は、大人5080円、小児2540円。有効期間は6日間で、通年販売しています。因みに以前は「Sきっぷフォー」という更にお得なきっぷがありましたが、最近廃止されています。6日以内の往復利用ならSきっぷがお得です！

旭川までの往復特急列車普通車自由席に旭山動物園の入園利用券・バス券をセットにしたお得なきっぷです。料金は、札幌発おとな6130円です。旭山動物園は中学生以下は入園無料なので、中学生以下または動物園パスポートをお持ちの方は「旭山動物園アクセスきっぷ」大人5410円、こども2700円を利用しましょう。有効期間は4日間です。

全車指定席のこの列車、「旭山動物園きっぷ」、「旭山動物園アクセスきっぷ」に指定料金券＋520円で乗車できます。車両も内装も可愛らしく、「カバのボールプール」や、「モグモグコーナー」、「ハグハグチェア」等こどもが夢中になる要素がいっぱい。JR北海道のサイトで運転日をチェックして、ぜひ予約してみてください！

こっ、これはテンションあがりますね！お子さんのみならず大人も十分楽しめそうです。毎日運行しているわけではなく、運行している日でも1日1本。特に夏休みや冬休みは大人気で予約もなかなか難しいかもしれませんが、頑張る価値はあると思います！移動時間から動物園気分を味わえるなんて最高ですよね！

お得なきっぷの発売箇所はJR北海道の主な駅、旅行センター又は道内の主な旅行会社です。本州では唯一大阪駅前の「JR北海道プラザ」で取り扱いが。又JR東日本のインターネット申込サービス「えきねっと」で申し込み、道内みどりの窓口、ツインクルプラザ、指定席券売機で切符を受け取ることも可能です。車内では買えないので注意して。

この列車は毎日ではなく利用者が多い日程のみ運行。年度により異なるが傾向として多客期(7～8月）は毎週末、それに夏・冬・春休み、祝日・連休には運行される事が多いです。基本1日1本1往復。まずはJRのサイトで運行日程を確認しみどりの窓口や旅行代理店へ。「JR北海道電話予約センター」、「JR北海道予約サービス」でネット予約も可。

※「旭川動物園号」は2018年3月をもって営業運転を終了しました

バス、JR以外となるとマイカーあるいは旅行の場合はレンタカーということになりますが、参考までに高速道路情報を載せておきます。札幌IC～旭川鷹栖ICまで普通自動車で道央自動車道を利用すると片道3250円、往復で6500円かかります。それにガソリン代、レンタカー料金を加えたものが移動費という事に。所要時間は冬場で約2時間です。

高速バス「高速あさひかわ号」の回数券や、JRの「Sきっぷ」、「旭山動物園きっぷ」などは、金券ショップに在庫があれば、そして日程等の条件が合えば、安いものがさらに安く手に入ってしまいます。急に移動することになり、チケットの手配が用意周到にできないような場合でも、金券ショップをのぞけば、運命の出会いがあるかも！

バスは安さ最優先の若者や、元気な人向け。JRはどちらかと言うと年配の方や、鉄道マニアの方、駅弁を食べたい方、とにかく早く着きたい方、または小さいお子さんのいらっしゃるファミリー向けかなという印象です。個人的に自分ならバスを選ぶかなと思いましたが、それぞれのメリットをもう一度まとめてみますね。

安さ第一で行くなら高速バスでしょう。往復3860円ですが、回数券を使えば更に安くなります。回数券に有効期間がないのも良いですね。朝7時から22時近くまで30分に1本という運行本数の多さもたいへん便利で魅力的。2時間なんてあっという間ですし、結論としては「体力充実していてそれほど急いでいないなら、バスで行きましょう。」

Sきっぷなら往復で5080円。それでもバスよりは高いですがそのかわり40分早く着けます。指定席やグリーン席なら尚快適。それにファミリーで子どもをつれて旭山動物園に行くなら、移動時からテンションが上がる「旭山動物園号」はとても魅力的。金銭的なものより速さ、ワクワク感、子連れでも安心感を重視するならJRに軍配が上がりそう。

札幌も旭川も両方見るべきもの、訪れる場所が多く、食べ物も美味しくてそれぞれに本当に魅力的な土地柄の北海道の2大都市です。移動手段にバスを選んだ方、JRを選んだ方、どちらを選択されても皆さんが移動時間を含めた旅行・帰省をエンジョイできることを心から願っています！