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鶴見線の海芝浦駅は改札から出られない?海から近い夜景のスポット!

鶴見線の海芝浦駅は改札から出られない?海から近い夜景のスポット!
投稿日: 2017年8月25日最終更新日: 2020年10月7日

鉄道好きの方なら海芝浦駅という駅を知っていると思うのですが、この駅は都会のど真ん中にありながら、秘境駅と呼ばれるほど特殊な駅です。しかも都会とは思えないほどの美しい夜景を楽しむことができることで人気が高い駅なのです。そんな海芝浦駅を紹介します。

都会の秘境駅海芝浦駅見出し

最近の鉄道ブームで「秘境駅」が脚光を浴びています。多くの秘境駅は人がほとんど通らないような山奥や原野の真ん中など、周囲に人家がほとんどなく、乗降客もほとんどいない駅のイメージです。ところが、なんと横浜に「秘境駅」があるのです。そこで、その海芝浦駅について紹介します。

海芝浦駅はどこにある?見出し

前述したように、一般的に「秘境駅」と言われる駅は周囲に人家のない、いかにもさびれた駅という場合が多く、結果的にどちらかというと田舎に多く見られます。最近では秘境駅を訪れることが流行っているため、そういったファンが訪れることはありますが、場所によっては廃駅の危機に瀕しているところもあります。

ところが、今回紹介する海芝浦駅、住所としては神奈川県横浜市鶴見区ということになります。JRの特定都市区内制度では立派に「横浜市内」に該当する、まさに都市の真ん中にある駅なのです。JR鶴見線の海芝浦支線の終着駅となっています。とはいえ、鶴見駅からわずか6駅、所要時間は約12分です。

これだけ大都市に近いところで、なぜ秘境駅ができたのか。それはこの駅の立地条件が大きくかかわっています。そしてその特殊な立地条件こそがこの駅を他とは違う、特殊な駅にしているのです。それでは、その魅力に迫っていきます。

海芝浦駅とはどういう駅?見出し

横浜市という、文字通り都会のど真ん中の駅がなぜ秘境駅と言われるのか。それはこの駅が非常に特殊なタイプの駅であることによります。実はこの駅、無人駅であるにもかかわらず、改札を抜ける事ができない駅なのです。

この海芝浦駅は、東芝京浜事業所の敷地内にある駅なのです。この駅の一つ手前、新芝浦駅の直後から東芝の私有地となっており、駅のある部分も東芝の敷地。そのため、この駅で降りることができるのは東芝とその子会社の社員など、特別な許可を受けている人のみとなっています。

もともとは1940年、鶴見臨港鉄道の駅として誕生しましたが、後に国鉄、そしてJRの駅となりました。そして2000年には「関東の駅百選」の一つに選ばれ、駅にはそのことを示すプレートがかけられています。なお、駅名は東芝の前身「芝浦製作所」と海に面している駅ということで名づけられました。

改札から出られないという特殊な駅であることから、テレビ番組などでも多く紹介されたほか、小説の舞台としても使われました。この特殊性をトリックとして使ったアニメなどもあります。

折から鉄道ブームの流れに乗って、都会にある秘境駅として評価が高まり、現在に至ります。現在では通勤で使う人のほかに鉄道ファンやデートを楽しむカップルなどがたくさん訪れるようになっています。なお、鶴見線は鶴見駅をのぞき、すべて無人駅です。切符売り場もありますが、ICカードがあると便利でしょう。

海芝浦駅の時刻表見出し

基本的にここの駅を使うのは東芝の社員のみとなると、時刻表も特徴的です。時刻表を見ると朝夕の通勤時間帯は本数が多いのですが、昼間は1時間に1本あるかないか。土休日の時刻表になると、さらに本数が少なくなり、時間帯によっては一本も電車がないときもあります。

この駅が終着のため、ほとんどの電車はここから折り返し運転となります。ですから朝夕の時間帯以外の場合は、折り返すまでの時間で絶景などを堪能しておきましょう。駅に着いたら電車の時間を確認することを忘れないようにするといいですね。

特に気をつける必要があるのは土休日です。この線の利用客は多くが沿線の工場勤務の通勤客であるためです。デートで夜景を見たい、などということで夜に海芝浦駅に来る場合、駅発の最終電車は20時55分(2017年8月段階)です。おそらく乗ってきた電車が折り返しになるかと思いますが、くれぐれも乗り遅れないように注意しましょう。

海芝浦駅の見どころ見出し

改札から出られない駅なのに、なぜ秘境駅と呼ばれ、デートスポットなどになるのか。それはこの駅のホームから見える景色がまさに絶景であるからです。改札を出ることはできないのですが、ホームに降りる事はできますからね。

「関東の駅百選」に選ばれた理由が、「景観抜群な海に一番近い駅」であることからもわかるように、ホームの外はすぐに海なのです。しかも東京湾が一望できて、近くには鶴見つばさ橋、天気さえよければ横浜ベイブリッジまで望むことができるというのですから、その絶景を見るために行くだけの価値はあるというものです。

デートで海芝浦駅?見出し

横浜市内にあり、鶴見から約12分で行くことができる、さらに知る人ぞ知るというプレミア感もあり、東京湾の絶景が楽しめるとなれば、これはデートスポットとしても最適です。カップルのデートはもちろん、女性や家族連れでのちょっとしたお出かけとしても人気です。

また、1995年、海芝浦駅のホームの先に小さな公園ができました。「海芝公園」と言います。この公園は東芝京浜事業所が作ったもので、入園無料で9時から20時30分まで利用できます。時刻表も掲示されていますので、確認しておきましょう。

海芝公園は海芝浦駅を利用する乗客の憩いの場として作られたもので、一般客ももちろん利用できます。中には植え込みやベンチがあり、飲み物の自動販売機やトイレもあります。すぐ目の前は海なのですが、ホームと同じように頑丈な柵がついているので安心です。海のすぐ前にあるベンチはデートなどにぴったりですね。

海芝浦駅はいつがおすすめ?見出し

さて、海芝浦駅に行くのにはいつがおすすめなのでしょうか。基本的には海を見る場所なので、いつ行っても美しい絶景がみられることには変わりがありません。もちろん天気がいい日であれば、より遠くまで見られるので絶景が楽しめますし、夕方から夜にかけての日没から夜景もおすすめです。

ただし、特別な営業が行われる時があります。それは初日の出の時。時刻表によると、海芝浦駅に行く電車の始発は平日で6時20分発、6時31分到着、土休日で6時30分発、6時41分到着になります(2017年8月現在)。この時間だと、冬の日が短い時間帯は日の出が見られるのですね。

そのため、初日の出の時はこの始発電車に合わせて海芝公園が開園されており、海からのぼる初日の出を拝むことができるのです。もちろん初日の出以外の日でもホームから日の出を見ることは可能。都会の真ん中で海からすっと出てくる日の出を見るなんて、なかなかできることではありません。もし日の出を見るならば12月から2月ごろがおすすめです。

海芝浦駅の絶景見出し

海芝浦駅の場合、ホームのすぐ下が海になっています。正確に言うと海芝浦駅そのものが埋立地にあるので、もともとは海なのですね。ですから、東京湾の水平線がそのまま見える絶景が堪能できるわけです。

前述したように、この駅から海側を見ると東京湾沿いの工場群、鶴見つばさ橋などが一望できます。さらに少し横の方に目を移すと、横浜ベイブリッジが見えてきます。ちょうど横浜ベイブリッジのH型の主塔が見えるのです。せっかくですから、横浜ベイブリッジも見てきたいところですね。まさに絶景と言えるでしょう。

海芝浦駅で夜景が見られる?見出し

昼間ですら絶景が楽しめるのですから、夜景はもちろん期待できます。水平線に落ちる太陽もそうなのですが、夕方から夜になるにつれて工場群や鶴見つばさ橋などに電気が灯るようになっていくため、水平線がライトアップされたように見えてくるのです。

この時間帯はもともと通勤でこの駅を使う人が多い時間帯でもあるので、時刻表で見ても電車の本数が多い時間です。そのため折り返しの電車に無理に乗らなくても、ゆっくり時間を使って夜景を楽しむこともできます。遅くなりすぎないため、デートや子ども連れでもあまり負担が大きくならないのもいいところ。

しっかりと夜景を楽しみたいというのであれば、まずは時刻表を確認。特に土休日は前述のように本数が少ないです。また、海が目の前にあるので、季節によっては海風が寒いことが考えられます。冬などは防寒をしっかりすることを忘れずに。

秘境海芝浦駅を体験しよう見出し

横浜市内でありながら、目の前に広がる海と夜景が堪能できる珍しい駅である海芝浦駅。夜景だけではなく、日の出、日の入りを見るのもまさに絶景と言えるでしょう。デートなどで利用するなら、時刻表の確認を忘れずに。都会の秘境駅、一度体験してみてはいかがですか。

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投稿日: 2017年8月25日最終更新日: 2020年10月7日

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