東京観光の穴場紹介！春夏秋冬ごとの楽しみ方を教えちゃいます！

東京の有名観光スポットは国内外から大勢の観光客が一年中訪れ大混雑となります。実は東京には観光客にはあまり知られていない由緒ある建物や歴史的スポットなど素敵な場所がたくさんあります。東京に住んでいる人も意外と知らなかったり訪れたことがない、春夏秋冬で楽しめる穴場的なスポットを選りすぐってご紹介します。

築地市場駅、汐留駅からもアクセスのよい都心のど真ん中にある公園「浜離宮」。徳川将軍家の鷹狩場だった浜離宮は汐入の池と鴨場をもつ美しい日本庭園です。今や周辺に高層ビルが立ち並び、江戸の大名庭園と最先端の高層ビルとのコントラストも見どころの一つです。

浜離宮の春の菜の花と牡丹は一見の価値があります。都心で菜の花が見られる場所は希少です。青い空に黄色い花畑、高くそびえる高層ビルという不思議な風景をお楽しみください。また60種約800株の牡丹園は壮観です。銀座や新橋、汐留でのランチの後は是非浜離宮で贅沢な春のひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

白金にある国立科学博物館附属の「自然教育園」。都心にありながら驚くほど豊かな自然が残り、春夏秋冬の植物や鳥、昆虫などが楽しめます。節分を過ぎると初春を告げるセツブンソウやフクジュソウなど都心ではなかなかお目にかかれない野草が咲き、その後桜が咲き始めると本格的な春の景色になります。

自然教育園から程近くにある「八芳園」。江戸時代は大名屋敷、大正時代には政財界の重鎮久原房之助邸としての歴史があり、春夏秋冬楽しめる日本庭園です。桜の時期は庭園内の桜が池に映り、これぞ日本の春というほどの風情を楽しめます。カフェのテラス席でのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。

「春のうららの隅田川」と瀧廉太郎の「花」にも詠われているように、隅田川は昔から東京に春を感じさせてくれる川です。浅草周辺の川岸は、桜の時期には花見客で大変な混雑になりますが、桜には少し早い3月上旬は意外と空いています。その3月に行われる「江戸流しびな」は比較的知名度が低い地元の小さなお祭りです。

隅田川には水上バスが運行しており、浅草起点にお台場や浜離宮、豊洲などへ行くことができます。春のうららかな日差しを浴びながら隅田川沿いの景色を眺めるのは格別です。桜の時期や花火の時期は混みますが、その時期を外した平日は意外と空いているのでのんびり東京見物が楽しめます。

浅草にほど近い浅草橋は人形の問屋が並ぶ人形の町としても知られています。テレビCMを打つような有名店や小さな店まで三月の節句前には店には豪華な雛人形が並びます。眺めるだけでも節句の華やかな気分に浸れますので春の隅田川散策と併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

東京23区内にある唯一の渓谷である「等々力渓谷」。矢沢川沿いの遊歩道を歩くと鬱蒼とした樹々、川のせせらぎ、鳥のさえずりと東京にいることを忘れてしまうほど豊かな自然に包まれます。真夏でもマイナスイオン効果でここだけは涼しいオアシスになります。

東急大井町線等々力駅から約5分。渓谷散策コースの約1キロメートル中には横穴古墳や地層断面、等々力不動尊や日本庭園などもあり、それぞれ寄り道しているとたっぷり一日楽しめます。散策に疲れたら甘味処「雪月花」で冷たいかき氷など楽しんでください。

西武池袋線豊島園駅のとしまえん。意外と知られていませんが大正時代から続く老舗の遊園地です。春の桜も見事ですが、何といっても初夏の紫陽花園は約150種、10000株の色鮮やかな花が咲き誇り壮観です。珍しい品種もあり、子供よりむしろ大人が楽しめる穴場的スポットです。

としまえんと言えば何といっても「カルーセルエルドラド」。100年以上の歴史ある優雅な回転木馬は、世界的な文化遺産として「機械遺産」にも認定されています。映画やドラマのロケなどでも良く使われることでも知られており、今も現役で活躍しています。歴史ある回転木馬を体験してみてはいかがでしょうか。

さらに夏のとしまえんはプールも外せません。人気のナイトプールのほか、夏休み期間は様々なイベントも盛りだくさん。プールはちょっと、という方は遊園地すぐわきに「庭の湯」という天然温泉もあります。夏休みの土日を外せば意外なほど混雑が少なく、平日などはかなりのんびり過ごせる穴場的温泉施設です。

「天空のオアシス」こと池袋のサンシャイン水族館が2017年リニューアルオープン。都会の空を飛んでいるかのようなペンギン展示のほか、水辺の生き物たちの生態が新たな展示手法で見られます。幻想的な雰囲気が楽しめるナイト水族館も実施。アフターファイブに可愛い水辺の生き物を見て非日常体験してみてはいかがでしょうか。

サンシャイン水族館は展示以外にもペンギン・フィーディングタイム、カワウソ・グリーディングタイムなど様々なパフォーマンスが見られます。また、猛毒を持つ生物の特別展示など夏ならではのイベントもありますので、時間や開催期間など事前にチェックしてから行かれることをおすすめします。

白金にある庭園美術館は、旧朝香宮邸だった建物と庭園が美術館として利用されています。アール・デコの建物は床や天井、照明など細部にまで洗練された美しさと気品が漂い、建物自体が美術品のようです。ゆっくりと見回ってください。

毎年様々な美術展が開催される庭園美術館ですが、その名の通り庭園も見どころの一つです。芝庭と日本庭園からなり、春夏秋冬の風情が楽しめますが、とりわけ紅葉が美しい秋は格別です。運が良ければヒマラヤ杉が生み出すシダーローズが落ちているかもしれません。

世田谷区にある都立砧公園は野球場や美術館も併設する広大な公園です。春は桜も楽しめますが、穴場は秋です。園内の落葉樹は一斉に色づき、芝生の上に落ちた葉は美しい絨毯のようです。お散歩やウォーキングとのんびりと秋の一日をお過ごしください。

秋の砧公園はピクニックに最適です。また園内はどんぐりの木もたくさんあるので、都内では数少ないどんぐり拾いができる公園でもあります。たくさん拾ったどんぐりはおもちゃを作ったり、ガラス瓶に入れてインテリアにしても良さそうです。

上野公園にほど近い「岩崎邸」は1896年に岩崎彌太郎の長男、三菱3代目社長久彌邸として建てられました。イギリス・ルネサンス様式とイスラム風が融合した洋館、書院造を基調とした和館、ビリヤード館が主な建物になり、さらに大名庭園の流れを汲む日本庭園など見どころたっぷりです。

庭園は春の桜やボタンも見どころですが、秋は銀杏をはじめ美しい紅葉が楽しめます。建物内にはお茶席もあるので、歴史ある建物と庭園見学に疲れたら抹茶など飲みながらタイムスリップした気分を味わってみてはいかがでしょうか。

冬の東京はイルミネーションの競演です。クリスマスから年末にかけて、商業施設や大通りは趣向を凝らした光の装飾で彩られます。新宿テラスシティのイルミネーションはインスタ映えしそうな可愛らしさで毎年女性に人気です。駅直結の施設ですので、乗り換えやショッピングのついでに訪れてみてはいかがでしょうか。

1874年創建、都内でも有数の歴史あるカトリック教会「神田教会」。ロマネスク様式とルネッサンス様式が融合した建築様式は、こじんまりしていながら荘厳な佇まいです。2001年には文化財の有形文化財として登録されました。

教会ですから結婚式も行われますし、日曜日はミサがあります。特にキリスト教信者にとって一番大切なクリスマスのミサは厳かに執り行われます。誰でも参列できますが、神聖な場所であることをわきまえてご参列ください。

学業成就、合格祈願の神社として名高い湯島天神ですが、実は梅の名所としても知られています。約300本の梅の8割は白梅です。毎年2月から3月にかけて梅まつりが開催され、初春の風物詩となっています。湯島天神から上野公園まではほど近いので合わせて散策するのも良いでしょう。

撫でると頭が良くなる、体の悪い部分を撫でると良くなる、などとと言われている「撫で牛」。学問の神様だけに受験シーズンは混雑しますが、受験が一段落した時期を狙って訪れてみてはいかがでしょうか。

東京は目まぐるしく風景が変わる街ですが、場所によってはぽつんと取り残されたかのように昔のままの景色が残る場所もあります。人の数だけ好きな風景がある街、それが東京です。新旧の東京を春夏秋冬ごとに楽しんでみてください。