大森貝塚遺跡庭園でモースが発見した史跡を見学！アクセスや歴史館も紹介！

あなたは、大森貝塚という単語を歴史の教科書で見たことはありませんか。貝塚というのは縄文時代のごみ箱のような場所ですが、古代の食生活に関する歴史的に大切な史跡です。そこから貝がたくさん出土したことから貝塚と言われています。貝塚は、貝の堆積した貝層などを見ることにより歴史的ロマンを感じることのできる素敵な場所なので、その魅力を紹介します。

縄文時代や大森貝塚についてよくわからない人や事前に大森貝塚について調べておきたい人は、品川歴史館へ行ってみてはどうでしょうか。江戸時代の品川宿から縄文時代の大森貝塚について詳しい展示があります。また、お土産としては大森貝塚貝層やモースの縄文時代の土器スケッチの絵葉書など販売しています。品川歴史館の休館日は、月曜日と祝日と年末年始ですのでご注意ください。

この品川歴史館は大森貝塚の出土品も保管されています。土製の耳飾りやニホンジカの角で作られた釣り針なども発掘の際に発見されたそうです。そのことからこのあたりは縄文時代に海が近かったことが証明されています。また、1993年に発掘されたものなど、最近まで発掘が進められていたことが分かります。

住所:東京都品川区大井6-11-1 電話番号:03-3777-4060

大森貝塚を発見したとされるモース博士は、明治10年に来日した動物学者です。当時はまだ珍しかった汽車に乗り、横浜から新橋への移動する時に貝で構成された地層である貝層を発見したそうです。大森貝塚が日本で初めて発掘調査報告書をまとめられた遺跡ということです。そのため、この地は日本考古学発祥の地であるとして記念の石碑が建てられています。

モース博士の像は、大森貝塚遺跡庭園の中にもあります。また、モース博士の写真の展示もある品川歴史館の来館記念スタンプにもモース博士がモデルになっています。さらに品川歴史館では、常設展示で大森貝塚とモース博士について詳しい説明や大森貝塚に関する資料も数多くもあります。品川歴史館を見学し、大森貝塚について知った後に大森貝塚遺跡庭園に行くというルートがおすすめです。

大森貝塚遺跡庭園へのアクセスは、JR京浜東北線の大森駅山王北口から徒歩5分程度で到着します。バスでアクセスする場合は、東急バスの大森操車所のバス停から徒歩2分です。羽田空港からバスでアクセスすることが可能です。羽田空港から京浜急行バスで大森駅山王北口までバス1本でアクセスすることが出来ます。

近くにある品川歴史館の駐車場も台数が少ないため、長時間駐車することは難しく、大森貝塚遺跡庭園には駐車場はありません。大森貝塚に行くときは、公共交通機関のJR京浜東北線の大森駅を利用して、アクセスすることがおすすめです。JR京浜東北線の大森駅には大森貝塚に関する石碑などがあります。大森駅のモース博士の発掘百周年を記念して建てられたものです。

もし、家が近くで自転車で周ってみようかなと考えている人には、大森駅近くに地下自動駐輪場が出来たそうです。定期利用のみなので短期間の旅行で来た人が利用するのは、１ヶ月2500円なので割高になります。しかし、日常的に自転車を利用し大森駅もそれなりに利用する人の場合は、安くておすすめです。気になる方は調べてみてはいかがでしょうか。

大森貝塚周辺には、大森貝塚を表す石碑が品川区の横型の石碑と大田区の縦型の石碑に分かれており、約300メートルしか離れていない場所にあるそうです。この石碑は、最初の発掘場所を記念したものです。また、大田区の石碑は本物とレプリカが存在するそうです。モース博士は、汽車の中から貝塚を発見したといわれていますが、横型の石碑の場所からは今でも電車を見ることが出来ます。

ただ、当時の発掘者も発掘場所の詳細を忘れてしまったらしく、品川区と大田区の候補が2つに分かれたそうです。のちの調査で品川区の発掘場所が正しいという関連資料が出てきたことにより、品川区に大森貝塚遺跡庭園が出来ました。しかし、大田区にも関係する史跡などがあります。長い間どちらの発掘場所かという論争が続いたという歴史を知ると面白いです。

品川区の大森貝塚一帯を大森貝塚遺跡庭園として整備しています。庭園内には昭和4年に建てられた大森貝塚碑があります。また、モース博士の像や貝層の剥離標本など大森貝塚を通して縄文時代当時の生活を学習できるようになっています。さらに、この庭園は時期により閉園時間が異なり、11月から2月の間は16時閉園と早く閉まるので注意しましょう。

大森公園遺跡庭園の周りにも縄文土器のモニュメントがいくつかあります。また、壁にも縄文土器のような模様が施されているので、観察してみるのも楽しいかもしれません。また、大田区の石碑があるあたりから300メートルほどなので周りを見ながら貝塚の広さを感じることが出来ます。大森貝塚遺跡庭園イコール大森貝塚すべてと思う方もいるかもしれませんが、庭園は大森貝塚の一部のみですべてではありません。

大森貝塚遺跡庭園には、縄文広場という大きな広場があります。こちらは毎日30分毎に霧が噴きあがり、夏の子供の水遊びスポットしても楽しめます。霧と言いましたが、実際は結構濡れるそうなので、水遊びに来た人や冬で不意に濡れてしまう可能性があります。小さな子供連れの場合は、念のため着替えを持ってきた方がよさそうです。

ちなみに穴場スポットしては、写真のトンネルのような場所もおすすめです。広場近くの小道を進んでいくと縄文広場に出ることが出来、霧の発生時間と重なると幻想的な風景が見えるそうです。アスレチックなどはありませんが、秘密の小道のような道など、神秘的な雰囲気にしてくれる場所です。この小道の上には、花が植えてあったり季節を楽しむこともできます。

実は大森貝塚遺跡庭園の楽しみ方はもう一つあります。モース博士が汽車の中から貝層を発見されたとされていますが、現在も電車がよく見えます。JR京浜東北線をすごくまじかで見ることが出来ますので、電車の写真撮影スポットとしてもおすすめです。線路が近いことにより、モース博士が当時、汽車から見た景色を想像できることに歴史的ロマンを感じることが出来ます。

もし、子供連れやデートで大森貝塚を訪れた場合は、しながわ水族館が近いです。徒歩11分ほどの距離なので、のんびり歩いていくのもおすすめです。定番のいるかやあしかショーもあり、一般的な大人の入館料金は1350円ですが、割引チケットもあります。しながわ水族館とは別にアクアパーク品川という場所があるそうですが、そちらとは異なりますので注意しましょう。

子供が大森貝塚遺跡庭園で物足りなかった場合は、しながわ区民公園はいかがでしょうか。大森貝塚から徒歩11分ほどのしながわ水族館に隣接した場所にあります。花とひろばと水と緑の公園をテーマにしており、子供が遊べる遊戯施設やテニスなどのスポーツ施設があります。さらにBBQをしたり、花見の時期には桜や梅がきれいに咲きます。

もっと歴史的なロマンをもっと感じたいなら、大井の大佛を拝観してはいかがでしょうか。養玉院の五智如来堂である瑞應殿には大井の大佛といわれた5体の大仏があります。外観から想像するよりも意外と大きな大仏でびっくりするそうです。お寺など好きな方におすすめのスポットです。

また、他のスポットより距離はありますが、テレビでも紹介されることが多い戸越銀座も近いです。大森貝塚遺跡庭園から2.8キロなので、徒歩30分以上歩くのが難しい場合は、公共交通機関を利用して移動しましょう。こちらは、商店街なのでショッピングにおすすめです。古風な印象の商店街ですが、若者向けのお店も増えているので、どの年代層でも楽しめる場所となっています。

大森貝塚遺跡庭園以外にも周辺には大森貝塚に関する史跡がたくさんあります。大森貝塚遺跡庭園は、子供連れのお散歩でも恋人とのデートでも見どころのある場所です。庭園なので、大森貝塚や歴史に興味がない人でも十分楽しめます。大森貝塚に歴史的ロマンを感じながら散歩してみましょう。