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盛岡さんさ踊り2017の日程は?由来や歴史も調査!太鼓と踊りで盛り上がる!

盛岡さんさ踊り2017の日程は?由来や歴史も調査!太鼓と踊りで盛り上がる!
投稿日: 2017年3月23日最終更新日: 2020年10月7日

盛岡さんさ踊りは東北五大祭りの一つとされており、たくさんの太鼓と踊りが道路いっぱいに広がるパレードが勇壮な祭りです。今回は見るだけでなく、参加しても楽しいこの盛岡さんさ踊りについて、その日程や歴史、見どころなどについてまとめてみました。

東北五大祭りの一つ盛岡さんさ踊り見出し

夏の時期になると、いろいろなところで夏祭りが開催されます。中でも東北は8月初めから各県で夏祭りが行われ、たくさんの観光客でにぎわいます。最近では日程をうまく組み合わせて複数の祭りを見るツアーなども行われ、2017年分もいろいろと発売されています。

今回紹介する「盛岡さんさ踊り」は東北五大祭りの一つとされており、その勇壮な太鼓の音と踊りが有名な夏祭りです。この盛岡さんさ踊りについて、2017年の日程やその由来、見どころなどについて調べてみました。

盛岡さんさ踊りとは?見出し

盛岡さんさ踊りは岩手県盛岡市で行われる祭りで、東北の夏祭りの先陣を切って始まります。1978年から始まり、2017年は第40回目の開催となる予定です。主会場の盛岡市中央通会場の道路いっぱいに太鼓と踊り手が集まり、パレード形式で踊ります。

「サッコラチョイワヤッセ」という掛け声にあわせて太鼓が鳴らされ、優雅な踊りが続きます。この太鼓は個人が身につけて踊りながら進むため、人数が増えると太鼓の数も増えます。そのことから「日本一の太鼓パレード」との呼び声も高く、実際2014年には「和太鼓同時演奏の世界記録」を達成し、ギネス認定されました。

盛岡さんさ踊りの日程は?見出し

盛岡さんさ踊りは前述したように、東北五大夏祭りの先陣を切り、毎年8月1日から4日までの日程で行われます。以前は3日までの開催でしたが、近年人気の高まりとともに参加団体数が増加してきたこと、また後述しますが、4日に必ず「大輪踊り」を行うようになってきているため、4日までで定着してきました。2017年の日程はまだ発表になっていないようですが、2017年も例年通りになると考えられます。開催時間は18時から21時ごろまでです。

盛岡さんさ踊りの歴史見出し

では、この盛岡さんさ踊りにはどのような由来や歴史があるのでしょうか。簡単にまとめてみました。

さんさ踊りの由来

江戸時代、盛岡城下に羅刹という鬼が現れて、いろいろな悪さをして暴れるため、みんな困り果てていました。そこで人々は、三ツ石神社の神様に悪鬼の退治を祈願しました。三ツ石神社とは盛岡市三ツ割の東顕寺というお寺にあった三つの大石を祀る神社です。この石は岩手山の噴火時に落ちてきたと言われ、神様が宿っているとして、「三ツ石様」と呼ばれ、信仰を集めていたのです。

この神様は里人たちの願いを聞き入れて、その悪鬼をとらえ、二度と悪さをしないようにその石に縛り付けました。鬼は降参して、二度と悪さをしない、またこの地に二度と戻ってこないと誓いました。その誓いの証として、境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押し、南昌山の方へ逃げて行ったのです。

鬼の退散を喜んだ里人たちは、三ツ石のまわりを「さんささんさ」と踊りました。これが「さんさ踊り」の始まりだと言われています。ちなみに、岩に鬼の手形を押したことから、鬼の手形を押した石のある場所、岩手という地名がつけられたともされています。

盛岡さんさ踊りの歴史

もともと盛岡さんさ踊りは各地域で踊られていた「さんさ踊り」を統合し、観光イベント化した祭りです。由来としては古いのですが、同時期に行われる東北の祭りの中においては歴史が浅いことから、当初は比較的知名度が低い祭りでした。しかし開催者や地元マスコミなどがPRに努めたほか、盛岡を舞台にした朝の連続ドラマで取り上げられたことなどで現在では知名度が向上し、東北五大祭りの一翼を担うようになっています。

なお、こうして各地域で踊られていた「さんさ踊り」は「伝統さんさ踊り」と呼ばれて、2017年現在は盛岡さんさ踊りでも競演会が開かれるほか、伝統さんさ踊りパレードという形で参加しています。

盛岡さんさ踊りの「さんさ」って何?見出し

ところで、盛岡さんさ踊りの「さんさ」とは何のことなのでしょうか?実はこれにはいくつかの説があり、確定はできていないようです。

はやし言葉説

前述したように、鬼が追い払われたときに里人たちが「サンサ、サンサ」と踊ったからという説があります。『日本国語大辞典』には、「さんさ」の項目に“俗謡や民謡のはやしことば”とあり、「さんさおどり」についても“「さんさ」というはやしことばがあるところからの称”としているということです。また『日本民謡辞典』では、「サンサヨー」というはやし言葉からきた名称だとしています。

殿様などの言葉説

当時の殿様が、民衆に対して「さあさ、踊れ」と言った「さあさ」が訛って「さんさ」となったという説があります。『増補版盛岡の民俗芸能』の「山岸さんさ踊り」の項には、殿様は大いに喜び「サァサ踊れ、サァサ踊れ」と、自らも踊りの中に入って楽しまれた。その時の「サァサ」が「さんさ踊り」の名になった、という記述があります。また「大宮さんさ踊り」の項にはある和尚が修行中の坊主を集めて、皆踊れサーサと声をかけて始めたのが、さんさ踊りになったとも言われている、ともあります。

踊りの数説

さんさ踊りの種類が33あるため、「さんさ」となったという説があります。『増補版盛岡の民俗芸能』の「澤目さんさ踊り」の項には、さんさ踊りは本来33種の踊りがあってサンサ(三十三)踊りと云われていた、という記述があります。

他の言葉から変化説

『増補版盛岡の民族芸能』の中には、ほかにも住民が喜んで岩石を囲み手に笹を持って踊ったのが笹踊り、言葉がなまってさんさ踊りの始まりだと伝えられている(大宮さんさ踊り)、さんさ(参差)入り乱れて踊ったのがはじまり(三本柳さんさ踊り)などの説も紹介されています。

盛岡さんさ踊りの見どころ見出し

会場は2ヶ所

盛岡さんさ踊りですが、会場が2ヶ所あります。主会場は、盛岡市中央通になります。こちらでは唄、太鼓、笛、踊りによる大パレードが行われます。小雨決行ですが、大雨などで外でできない場合はサブ会場で選抜チームによる演技の披露が行われます。

そのサブ会場は2ヶ所あり、1つは盛岡市民文化ホール(マリオス)です。こちらは「伝統さんさ踊り競演会」が開催されており、ミスさんさ踊りとさんさ太鼓連による「華麗なさんさ踊り」と、伝統さんさ踊り団体による「味わいのある伝統さんさ踊り」を観覧することができます。もう1つはJR盛岡駅前滝の広場で、主として前夜祭のさんさ踊りやミニライブが行われます。

やっぱりパレードは外せない

盛岡さんさ踊りのメインといったらやはりパレード。大きく4つのパートに分かれます。先陣を切るのはパレード前伝統さんさ輪踊りです。パレード前に会場内の3地点で、南部藩の時代から続く各地伝統さんさ踊り団体による輪踊りを披露します。前述の通り、それぞれの踊りや衣裳の違いを見比べることができます。

次は魅せるさんさパレード・第1部です。先導パレード(1日のみ)、ミスさんさ踊り・さんさ太鼓連パレード、踊り集団パレード(第1~4集団)がここに入ります。いわゆる統一さんさ踊りが中心で、各職場、各学校、各地区町内会等の参加団体による太鼓・笛・唄・踊り手などによる集団パレードが行われます。

続く魅せるさんさパレード・第2部は、伝統さんさ踊りパレード、踊り集団パレード(第5~7集団)、花車と一般参加者パレードとなっています。伝統さんさ踊りを楽しむならこのあたりがおすすめ。一般参加者パレードには盛岡青年会議所による花車が登場し、同時に一般参加者も自由に飛び入り参加できるようになっています。

パレードの後ろでは愉しむさんさ輪踊りが行われます。ここは文字通り「愉しむ」ための部分。参加者と一般観光客が一緒になってさんさ踊りを楽しみます。黄色いタスキをかけた「さんさ・おへれんせ師匠」が入っており、優しく教えるので、初心者も安心して参加できます。

4日の日のお楽しみ

最終日には特別のイベントが二つあります。それが「世界一の太鼓大パレード」と「大輪踊り」。「世界一の太鼓大パレード」は各参加団体の敲き手によるさんさ太鼓だけのパレードで、ギネスブックに載る「和太鼓同時演奏記録」世界一の様子を再現したパレードです。そして「大輪踊り」は参加者も一般観光客もみんなが一体となって踊るもので、フィナーレを飾るイベントとなっています。

盛岡さんさ踊りの関連イベント見出し

前夜祭

祭り日程前日にあたる7月31日の午後に行われます。会場は盛岡駅前にある滝の広場で、子供会や学生などによるさんさ踊りの披露のほか、ミニライブなどのイベントが行われ、祭りを盛り上げています。

よさこいさんさ

毎年5月最終日曜日に行われるイベントで、いわゆる「YOSAKOI」イベントです。盛岡市内の8ステージで開催され、華麗な衣裳におしゃれなペイント、鳴子を持ってエネルギッシュに踊るダンスは、新しいイベントとして約1000名にも及ぶ参加者を集めています。

三ツ石神社への奉納演舞

盛岡さんさ踊りの1週間ほど前に行われます。盛岡さんさ踊りの成功と安全を祈願して行われるイベントで、ミスさんさがさんさ踊り起源の地ともいわれる三ツ石神社で演舞を奉納します。

盛岡さんさ踊りに参加できるの?見出し

盛岡さんさ踊りですが、どうせなら参加してみたい、という方もいるのではないでしょうか。実はきちんと参加するには団体に所属する必要があるのですが、踊るだけなら当日でも参加が可能なのです。

「さんさおへれんせ集団」というグループがあり、毎日16時ころから踊りを指導してもらうことができるのです。踊りを教わったら、揃いの半纏を着用し、そのまま祭りに参加します。歴代のミスさんさなどがサポートに入っているので、1人からでも参加可能。先着50名限りで事前申し込みができるので、もしやってみたいのであれば申込みをするといいでしょう。

盛岡さんさ踊りと共に楽しみたい観光見出し

三ツ石神社

盛岡さんさ踊りを見るならば外せないのがこの神社。前述の通り、さんさ踊りの起源となった鬼に由来する神社です。鬼を封じ込めた岩があり、パワースポットとしても有名なので、ぜひお参りをしていきましょう。「鬼の手形」も必見です。

盛岡城(岩手公園)

こちらもさんさ踊りの歴史と関係が深い、盛岡藩南部氏の居城がありました。城そのものは明治初期に解体されましたが、白い花こう岩でできた石垣は東北地方では珍しいものとされています。現在は岩手公園として整備されています。

盛岡さんさ踊りをめいっぱい楽しもう見出し

盛岡さんさ踊りは見ても楽しく、実際に参加しても楽しい祭りです。祭りそのものの歴史としては比較的新しいものの、歴史的な由来もある祭りでもあります。2017年の日程も例年通りだと考えられますので、ぜひ日程を確認の上、その由来となった神社などの観光も含めてめいっぱい楽しんでください。

投稿日: 2017年3月23日最終更新日: 2020年10月7日

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