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首都圏外郭放水路!ロケや撮影にも使われる関東の地下神殿を見学しよう!

首都圏外郭放水路!ロケや撮影にも使われる関東の地下神殿を見学しよう!
投稿日: 2017年10月9日最終更新日: 2020年10月8日

首都圏外郭放水路は、まるで地下神殿のような水槽をはじめとし、洪水から町を守ってくれる重要な場所。また、その神秘的な姿から映画などのロケ地として撮影にも利用され、防災について学べる見学ツアーも人気です。首都圏外郭放水路の機能や見学方法、アクセスなどを紹介します。

まるでラビリンス!世界最大級の地下水路を見学しよう!見出し

首都圏外郭放水路。世界最大級を誇る地下水路です。その姿はまるで地下神殿のよう。静かで荘厳とすらも言えるこの場所は、映画やドラマの舞台としても使用されてきました。神秘的なその姿を見てみたい、という人も多いのではないでしょうか。このページでは、その首都圏外郭放水路の概要や見学方法、アクセス方法を紹介していきます。

首都圏外郭放水路って何?何のために作られたの?見出し

首都圏外郭放水路は埼玉県の東部、国道16号線の地下に建設された地下水路です。深さは約50メートル、長さは6.3キロメートルもあります。この施設は、周辺の川から水を取り入れる部分、その水を貯水・流下する水路部分、また水路から水を江戸川に排出する部分から成り立っています。

平成18年に完成した首都圏外郭放水路は、洪水から都市を守る重要な使命を持っています。集中降雨などで川があふれそうになった場合、その水を取り込み、洪水を防いでくれるのです。まさに、縁の下の力持ち。この首都圏外郭放水路のおかげで、洪水の不安なく過ごしていけるのです。生活には必要不可欠な施設です。

埼玉県東部の春日部市および周辺市町は、荒川・利根川・江戸川などの大河川に囲まれたお皿の底のような低い平地になっており、大雨が降ると度々浸水の被害に悩まされてきました。首都圏外郭放水路の完成によって、流域の浸水被害がぐっと軽減されることとなりました。

首都圏外郭放水路の内部はどうなっているの?見出し

首都圏外郭放水路は様々な設備から成り立っています。水を取り込むのは直径30メートル、深さ70メートルの巨大な立坑。水が流れるのは直径10メートルの地底トンネル。そして、貯水を行う水槽、通称「地下神殿」の部分は、重さ500トンの柱が59本も立ち並ぶ広大な空間となっています。その中は壮大な空間が広がります。

操作室は首都圏外郭放水路を動かす頭脳見出し

気象情報から水流の状態まで、全ての情報がここに集められる、首都圏外郭放水路の頭脳部分といえるのが操作室です。それぞれの設備の作動、停止をコントロールし、それらが正しく作動しているかどうかを監視しています。多様なモニターが並ぶ姿は映画やドラマのロケ地として撮影に利用されてきました。

排水機場は水流を調節する心臓部分見出し

水槽にたまった水を川への排水口まで送り出す、ポンプの役割をしている排水機場。ガスタービンによって動くポンプは毎秒50立方メートルもの水を排水することができます。この4台の巨大ポンプが稼働することで、余分な水を無事に川まで送り届ける、重要な場所となっています。

まるで地下神殿のような巨大な調圧水槽見出し

500トンの重さの柱が59本も立ち並ぶその荘厳ともいえる姿から、「地下神殿」とも呼ばれている調圧水槽。この広大な場所が、使用時には水でいっぱいになるというのだから圧巻です。そのスケールの大きさから、数々の映画やドラマなどの撮影に利用されており、ロケ地としても有名な場所。

調圧水槽の大きさは、幅78メートル、長さ177メートル。まるでサッカーグラウンドのような大きさです。柱の高さは18メートルもあり、ここにたどり着くためには地上から116段の階段を降ります。地上部分は多目的グラウンドとして整備され、地元の人々に活用されています。

どこまでも続くような巨大なトンネル見出し

流れ込んだ水を川まで運ぶ、巨大なトンネル。直径は10メートルもあり、春日部市上金崎から小渕まで、国道16号線の地下約50メートルの場所に、約6.3キロメートルにわたって延びています。シールドマシンによって建設された、これもスケールの大きい場所です。

地下深くまで伸びる立坑見出し

水を取り込み、地下トンネルへと流す立坑は、深さ約70メートル、内径は約30メートルもあります。これは、スペースシャトルや自由の女神がすっぽりと収まってしまうほどの大きさ。第1から第5まで、5本の立坑があり、トンネル開通工事の際は、工事基地としても活躍していた場所です。

最新技術を駆使して作られた首都圏外郭放水路見出し

首都圏外郭放水路の設備には様々な最新技術が利用されています。排水機場の「立軸渦巻き斜流ポンプ」は流れ込む水の流速が従来比約2倍に、吸い込み性能は約1.2倍になっており、また「2軸式ガスタービン」には航空機に使う定格出力1万4000馬力のものが使用され、高い信頼性とコンパクト化を実現しています。

首都圏外郭放水路の情報なら「地底探検ミュージアム 龍Q館」へ見出し

見学の起点でもある「地底探検ミュージアム 龍Q館」では、首都圏外郭放水路の機能についてでバーチャル体験や実際の水を使った模型などで子どもも大人も分かりやすく説明しています。操作室をガラス越しに見ることができるのもこの場所。防災技術についてしっかりと学ぶことができるミュージアムです。

様々なパネルで分かりやすく首都圏外郭放水路の機能が説明されています。見学に行く前に、ここでじっくりと放水路の役割や仕組みなどを学ぶことで、実際に現場に行った際の感動も大きくなることでしょう。夏休みなどの自由研究の資料集めにも最適。子どもたちも楽しく学習できることでしょう。

住所:埼玉県春日部市上金崎720 電話番号:048-746-0748

どうすれば首都圏外郭放水路を見学できる?見出し

首都圏外郭放水路では、防災への意識向上を図ることを目的に「地下神殿」と呼ばれる調圧水槽の見学会を実施しています。一名からの個人見学、26名~50名の団体見学はインターネットから申し込むことも可能です。見学は広報員の方の分かりやすい解説がついているので、参加すればあなたも首都圏外郭放水路のエキスパートに!

庄和排水機場内の龍Q館で受付をした後は、広報員による流域の紹介、映像による事業紹介、模型による説明などが行われた後、いよいよ徒歩で「地下神殿」の入口へ向かいます。そして柱が立ち並ぶ神秘的な地下空間へ。その圧倒的なスケールには思わず見とれてしまいます。

首都圏外郭放水路へのアクセス方法は?見出し

首都圏外郭放水路の見学会が行われる庄和排水機場へのアクセスには、東武野田線(東武アーバンパークライン)が便利です!南桜井駅北口に降りたら、春日部市のコミュニティバス「春バス」に乗りましょう(運行時間に注意)。「龍Q館」のバス停で降りたら、目的地はもう目の前です。

春日部市といえば、有名なのが「クレヨンしんちゃん」の舞台であること。龍Q館へのアクセス方法であるコミュニティバス「春バス」の車体には、なんとしんちゃんのイラストがいっぱい!しんちゃんファンも、子どもたちも喜ぶこと間違いなしですね。運航日や運行時間は限られているので、必ず市のHPでチェックして出かけましょう。

他にも、南桜井駅北口から庄和高校までイオンモール春日部線のバスに乗り、そこから徒歩約15分の道のりで龍Q館に向かうというアクセス方法もあります。車のアクセスでは圏央道、東北自動車道、常磐自動車道を使った方法も。付近には大型車が通れない狭い道路もあるので、事前確認が必要です。

数々の作品の舞台となった首都圏外郭放水路見出し

その圧倒的なスケールと神秘的な雰囲気から、数々の映像作品のロケ地として撮影に利用されてきた首都圏外郭放水路。特に戦隊ものの戦闘シーンや、アーティストのPV、ジャケットの写真撮影場所としても活躍しています。まるで外国の古代神殿のような荘厳な雰囲気は数々の作品の舞台として選ばれています。

見学中に「ここがロケ地か!」と感慨に浸ってしまいそう。映像作品以外にも、漫画などの舞台のモデルとしても使われることもあるそうです。漫画を読んでいるときに、「あれっ、ここって首都圏外郭放水路?」と思うことが出てくるかもしれません。読む楽しみがまた一つ増えそうです。

自分でフィギュアなどを持って行って、まるでロケをしているように撮影をしてみるという楽しみ方も生まれています。映画の一部分のような、臨場感のある写真が撮れそうです。こんな雰囲気の写真が撮影できる場所はなかなか他にはありません。

龍Q館には、ロケに訪れた有名人のサインがたくさん!あなたの好きな役者さんも訪れているかもしれません。これからも様々な作品に使用されていくだろう首都圏外郭放水路。サインの数も、ますます増えてくることでしょう。

首都圏外郭放水路の見学予約はお早めに!見出し

首都圏外郭放水路の概要やアクセス方法、ロケ地情報などを紹介してきましたがいかがでしたか?見学の予約はすぐに埋まってしまうので、行きたい日が決まったら予約のご連絡はお早めに。神秘の地下宮殿、そして私たちの生活を陰から支えてくれている首都圏外郭放水路。見学を通して、防災についても考える良い機会になりそうです。

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投稿日: 2017年10月9日最終更新日: 2020年10月8日

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