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灘の酒蔵を観光しよう!酒好きにはたまらないおすすめスポット!

灘の酒蔵を観光しよう!酒好きにはたまらないおすすめスポット!
投稿日: 2017年10月10日最終更新日: 2020年10月8日

神戸市と西宮市またがる灘五郷と呼ばれる地域は、多くの酒蔵が集まる日本一の酒どころです。見学や試飲ができる酒蔵も多く、誰もが楽しみながら日本酒の素晴らしさやその歴史を知ることができます。海外でも人気上昇中の日本酒の里、灘をご案内します。

灘には酒蔵がたくさん見出し

兵庫県の灘は誰もが知る日本酒の名産地です。このエリアに拠点を置く酒蔵のみならず、他地域のメーカーも灘に醸造所を持っています。そんな灘では酒蔵見学ができるところも多く、酒好きにはたまりません。今では海外でも日本酒は人気上昇中、灘の酒蔵見学には外国人の姿も多く見られるようになりました。今回は灘の酒蔵巡りを中心にご紹介します。

灘は日本一の酒の名産地見出し

灘は日本一の清酒製造量を誇る酒どころです。灘が酒どころとして発展したのには理由があります。まず、山田錦という酒造に最適なコメが周辺の名産であること、質の良いミネラル水が豊富なこと、冷たい六甲おろしが酒造りに適していること、そして消費地まで大量輸送ができる港が近かったことです。これらの好条件のおかげで、灘は江戸中期以降、酒どころとして発展してきました。

「灘の男酒」と言われるように、伝統的に灘の日本酒は辛口が名産なのですが、これは酒造りに使われている「宮水」と呼ばれる水の硬度が比較的高いためです。しかし、近年の日本酒ブームで女性や外国人に愛飲家のすそ野が広がった影響で、灘でも飲み口の柔らかな日本酒や、梅やゆずなど果実を使ったお酒の醸造も増えています。

灘五郷とは見出し

日本酒の名産地である灘を語る時、「灘五郷」という言葉がよく出てきます。これは、灘の酒蔵エリアをさらに5つに分けた「今津郷」「西宮郷」「魚崎郷」「御影郷」「西郷」を指します。西宮郷が入っていることからもわかる通り、ひと口に「灘」といっても神戸市の灘区、東灘区と共に西宮市も灘の酒蔵エリアに入っているのです。

灘五郷の中で、観光や酒蔵見学に適しているのは御影郷でしょう。阪神電車の住吉駅や魚崎駅からのアクセスも良く、見学しやすい大きな酒蔵があり、お土産販売や試飲も充実している所が多いからです。しかし他地域にも見学できる場所や、製品を購入できる場所があります。阪神大震災で被災した蔵元も多いですが、灘五郷が協力、切磋琢磨して日本の伝統を受け継いでいます。

酒蔵見学のマナー見出し

酒蔵見学は基本的に気軽にできますが、やはり守るべきマナーはあります。予約が必要でないか確認すること、予約したら時間を守ることがまず第一です。食品を扱う場所なので清潔な身なりで行くこと、靴の泥などにも注意です。運転者、未成年者の試飲がご法度なのは言わずもがな、マナーを守って気持ちよく酒蔵見学をしましょう。

灘でおすすめの酒蔵見学1:白鶴酒造資料館見出し

「白鶴酒造資料館」は阪急住吉駅から徒歩5分、御影駅からは徒歩10分のところにあり、大正初期に建てられ、昭和40年代半ばまで実際に使われていた趣ある酒蔵を利用した施設です。1階と2階を使った広い見学ルートに沿って等身大の人形で酒造りの工程が示されているのが、ビジュアルで分かりやすいと外国人観光客にも人気です。

「白鶴酒造資料館」には桶や酒槽など、昔ながらの酒造りの道具が多数展示されており、説明のビデオも要所要所にあって大変分かりやすく酒造りを知ることができます。厳しい条件の中での作業や、デリケートな気配りが美味しいお酒を生み出すことを知れば、日本酒への愛着と理解が深まり、日本酒は世界に誇る食文化であることを感じることでしょう。

「白鶴酒造資料館」の1階には売店もあり、日本酒をはじめ、奈良漬けのような酒粕を利用した名産品や、お酒に合う食品などを購入することができます。中でも観光客に人気なのは「酒蔵甘酒ソフト」です。ほのかにお酒の香りの漂う、チーズケーキのような味わいが楽しめます。酒蔵限定、他では手に入らない日本酒などもあるので要チェックです。

住所:兵庫県神戸市東灘区住吉南町4ー5-5 電話番号:078-822-8907

灘でおすすめの酒蔵見学2:菊正宗記念館見出し

「菊正宗記念館」は阪神線の魚崎駅から徒歩10分ほどのところにある、瓦葺屋根、焼杉板張りの外壁をもつ堂々たる資料館です。旧記念館は阪神大震災で倒壊してしまいましたが、展示されていた古道具は丁寧に拾い出し、修繕して再展示しています。そのほとんどが国指定の重要有形民俗文化財という貴重なものだそうです。

展示品から、日本酒が造られる工程を学べるのはもちろんですが、一枚板の大看板など由緒ある酒蔵の文化財ともいえる品を鑑賞することもできます。そして観光客に人気なのが利き酒コーナーです。酒本来の味が堪能できる生原酒をはじめ、季節のお酒が多種類試飲できます。売店では記念館限定、お祝いにぴったりなミニ鏡開きセットや酒饅頭があり、観光のお土産にぴったりです。

住所:神戸市東灘区魚崎西町1-9-1 電話番号:078-854-1029

灘でおすすめの酒蔵見学3:沢の鶴資料館見出し

「沢の鶴資料館」は阪神線大石駅から徒歩約10分のところにあります。日本酒造りの道具や工程などを見られるのは他の資料館と同様ですが、酒を江戸まで運んだ樽船や、日本酒の味を決める麹を作った麹室など、他ではなかなか見られない展示がここでの観光のポイントです。

「沢の鶴資料館」では日本酒の他に名産の梅酒の試飲もできます。また有料の試飲もあり、グレードの高い美味しいお酒を試すことができます。食事と合う酒造りを目指しているメーカーなので、自宅での普段の食事に合う自分用のお酒を購入する人も多いようです。ここの売店では、奈良漬けなどの他に神戸名産のお菓子なども置いてあり、甘党にも人気です。

住所:兵庫県神戸市灘区大石南町1-29 電話番号:078ー882ー7788

灘でおすすめの酒蔵見学4:櫻宴見出し

「櫻宴」というのは、食事処や呑み処、資料館、ショップ、カフェなどが集まった複合観光施設です。経営は酒造会社なので、どれもがお酒と縁が深くなっています。資料館は「櫻政宗記念館」といい、さほど大きなスペースではありませんが、酒造りの工程を紹介したVTRの他に看板、酒瓶、ラベルなど、ちょっと変わった切り口で日本酒について紹介しています。

櫻宴に入っている食事処の看板メニューの「ポン酒鍋」はスープの約半分が日本酒という珍しいものでおすすめです。また、同じ施設内の呑み処では、違う酒質を飲むごとにスタンプがもらえ、それを集めると酒器がもらえるという楽しみもあります。また、ショップでは酒関連の商品を買うことができるなど、櫻宴は日本酒を多角的に楽しめるスペースです。

住所:神戸市東灘区魚崎南町4-3-18 電話番号:078-436-3030

灘でおすすめの酒蔵見学5:浜福鶴吟醸工房見出し

「浜福鶴吟醸工房」は阪神線の魚崎駅から徒歩10分弱のところにあり、見学コーナーは広くはないものの他にはない特徴があります。一つは身をもって体験できること。道具に触ることもできますし、「もろみ仕込み体験コーナー」では生きて発酵しているもろみの音を聞き、香りに包まれ、五感を使って酒造りを体感することができます。

そしてもう一つの特長は、実際に日本酒を作っている工業ラインを見られることです。夏場など稼働していない時期もあるようですが、現代の酒造りの現場を見ることができます。有料や無料の試飲が充実、あまりよそに出回らない浜福鶴のお酒を楽しめます。地酒ゼリーや酒粕石鹸などオリジナル商品もたくさんあり、他とは違った工夫が随所にみられる観光施設です。

住所:神戸市東灘区魚崎南町4ー4ー6 電話番号:078-411-8339

灘でおすすめの酒蔵見学6:神戸酒心館見出し

「神戸酒心館」は13代にわたって清酒を製造している「福寿」の蔵元です。阪神線の石屋川駅から南に徒歩8分くらいのところにあります。酒蔵見学は3つのコースに分かれており、酒蔵見学が組み込まれるBコースは2日前までに予約が必要です。利き酒とビデオ視聴のAコースは6名、利き酒だけのCコースは50名以上なら予約が必要となります。

酒蔵見学では、ガラス越しに実際に日本酒を作っている現場を見ながら、説明を受けるという形式になります。丁寧な酒造りを目指しているというメーカーの酒造りを生で感じ取ることができます。試飲コーナーでは日本酒の他、ゆず酒やスパークリングも人気でおすすめです。ノーベル賞の授賞式で振舞われたというお酒も購入できるかもしれません。

住所:神戸市東灘区御影塚町1-8-17 電話番号:078-841-1121

灘でおすすめの酒蔵見学7:白鹿酒造博物館見出し

「白鹿酒造博物館」は有料の施設(2017年10月現在大人400円)ですが、記念にお酒がもらえる、外国人の団体なども訪れる人気の酒ミュージアムです。施設は「酒蔵館」と「記念館」に分かれます。「酒蔵館」では酒造りの工程を解説ビデオやクイズなどで楽しみながら学ぶことができます。酒樽をのせた大八車が通った板石道や昔の釜場などの遺構も興味深いものです。

「記念館」の方では酒と文化に関する展示の他に、桜に関する絵画や美術工芸品の展示があります。これは「桜博士」ともいわれ、兵庫県でも桜の管理指導を行った笹部新太郎のコレクションで、神戸市の預託を受けているものだそうです。「白鹿酒造博物館」は色々な角度で学ぶことができる博物館です。

住所:兵庫県西宮市鞍掛町8-21 電話番号:0798-33-0008

灘でおすすめの酒蔵見学8:灘の酒蔵通り見出し

「灘の酒蔵通り」は通りの名前ではなく、店の名前です。兵庫や神戸の名産品を扱うショップが多数入っている「北野工房の街」の中の一つで、灘名産の日本酒がずらりと揃うアンテナショップです。神戸市営地下鉄三宮駅や県庁前駅から徒歩圏なので、灘まで行く時間がない人や、一か所で複数の灘ブランドを入手したい人などにとても便利な立地です。

「灘の酒蔵通り」で扱っているのは、灘五郷全ての地域の25ブランド以上。手に入れにくい灘名産のお酒もここに来れば入手できることがあります。試飲もでき酒ソムリエもいるので、相談をしながら好みの一本を探すことができます。気軽に入れる店の雰囲気も高ポイントです。日本酒が好きな人は是非のぞいてみてください。

住所:兵庫県神戸市中央区中山手通3-17-1 電話番号:078-231-1515

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灘でおすすめの酒蔵見学9:灘の酒祭り見出し

「灘の酒祭り」は毎年2月に灘五郷酒造組合が主催して行っている2日間のイベントです。灘の各蔵元がブースを設け、蔵元自慢の日本酒を提供します。試飲は有料、500円で好きなお酒3種とおつまみが頂けます。試飲の他に灘五郷のPRコーナーが設置され、各酒蔵の紹介や酒蔵めぐりの観光案内もあります。

イベントの開催場所は阪神御影駅北側の「御影クラッセ」と呼ばれる広場です。オープニングセレモニーでは先着何名かに樽酒が配られた年もあります。毎年行われているイベントですが、その年によって開催日や内容が変わりますので、最新の情報を調べてお出かけください。なお、お酒のイベントなので、保護者同伴でも未成年者は参加できません。

灘でおすすめの酒蔵見学10:酒蔵探訪見出し

毎年10月半ばから11月下旬にかけては「酒蔵探訪」の期間がやってきます。より多くの人に日本酒文化を広めるのが目的で、酒蔵スタンプラリーや酒蔵開放などが実施されます。期間中の土日祝日には、灘五郷の酒蔵をめぐる期間限定バスも運行され、酒蔵訪問が便利になります。1日乗車券は250円、車を運転する心配なく、心置きなくお酒が飲めます。

「酒蔵探訪」のエリア内には、上で紹介した多くの酒蔵の他に、奈良漬けの老舗「神戸甲南武庫の郷」や佃煮の専門店「お菜佃煮誠味本店」などがありますので、それらの名産品にも目を向けてみて下さい。この期間中は各酒蔵でも趣向を凝らしたイベントが行われたり、特別提供品が出されたりします。

灘でおすすめの酒蔵見学11:酒蔵ルネサンス見出し

「酒蔵ルネサンス」は西宮商工会議所、西宮市、西宮観光協会などがバックアップして、毎年10月上旬の土日に行われているイベントです。西宮の日本酒の伝統文化の発信と食産業・観光の振興を目的にしています。メイン会場は西宮神社で、大道芸や人形劇、ワークショップなど家族で楽しめる内容も豊富です。

「酒蔵ルネサンス」のイベントで、酒好きに嬉しいのは何といっても日本酒の利き酒ができることでしょう。1杯100円から灘五郷の数々の蔵元のお酒を試飲できます。その他、日本酒に関する講演や日本酒とスイーツのコラボ、酒蔵地帯の街歩きなど、多くの提案がなされました。内容は年によって変わりますので、確認してから参加してください。

灘で日本酒の素晴らしさを味わおう見出し

灘五郷は、日本一の生産量を誇る酒造地帯です。阪神大震災で甚大な被害を受けた蔵元が多かったのですが、日本の伝統文化を守る誇りを胸に、力強く復旧、再発展してきています。酒蔵を訪問すれば、酒造りの歴史や工程だけではなく、酒造に関わる人の心も感じられるはずです。さあ、日本酒のすばらしさを味わいに灘に足を運んでみましょう。

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投稿日: 2017年10月10日最終更新日: 2020年10月8日

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