空堀商店街の見どころは？ランチなどのグルメや雑貨店も充実！

空堀商店街(からほりしょうてんがい)といえば、大阪城にほど近い場所にある小さな商店街です。空堀商店街はこじんまりとした商店街ですが、どこかノスタルジックでおしゃれな路地裏や隠れたグルメの人気店、おすすめの雑貨店などが存在します。こちらではそんなナガホリ小堤外の魅力をご紹介していきます。

空堀商店街は松屋町筋から谷町筋そして上町筋まで東西に約800m続く商店街です。空堀という名前の由来は水をはらない空のお堀という意味です。実は人気の観光スポットである大阪城から約6キロほどのこの辺りは、もともと大阪城の「三の丸」の外堀南惣構堀(みなみそうがまえぼり)でした。

「三の丸」は、戦の時には前線になった場所で、城域内に武家屋敷、屯所、武器倉庫、食料倉庫などが点在していました。またこちらの外堀南惣構堀は非常に防御力が高く、大阪冬の陣では徳川軍ですらこの堀を突破することができませんでした。

その後時代は流れ、この場所は商店街として明治以降から戦前まで賑わいます。戦争中も奇跡的に被害から免れたため、終戦直後には空堀商店街と名付けられました。周辺には昭和初期の長屋などがリノベーションされた飲食店や雑貨店、雰囲気のある路地裏や坂道などが味のある人気の商店街となっています。

空堀商店街のメイン通りから少し北の方、松屋町駅近くにあるこちらは、古いお屋敷をリノベーションした複合ショップです。明治維新、大阪大空襲、高度成長と、激動の時代を生き抜いてきたこのお屋敷は登録有形文化財に登録されています。

お屋敷の中で営業しているお店は本場ベルギーのクーベルチュールを使用した自慢のチョコレートが人気のショコラティエや、ほっこりとした家庭料理がいただけるおばんさい家さんをはじめ女性に人気の雑貨をあつかうお店などがあります。お屋敷の敷地の中に並ぶお店は雰囲気いっぱいでアミューズメントパークのようです。

ランチの時間帯に空堀商店街を歩いていると行列ができている古民家風のお店があります。看板を見ると「旧ヤム邸」と書いてあります。こちらで扱っているものはカレーです。スパイシーな香りがしています。実は空堀近辺はカレーの激戦区で欧風のカレーの人気店もあるのですが、空堀商店街らしいカレー屋さんといえばこの「旧ヤム邸」です。

こちらのランチのおすすめはなんといっても「カレー膳」です。毎日メニューが変わるこだわりのカレーは3種類で、そのうちから2種類を選ぶことができます。細長いお皿の真ん中にお椀型に成型されたご飯が乗せられ、その両端に選んだ2種類のカレーが混ざらないように盛られます。

本場のスパイスを使った本格的なカレーはグルメをうならせます。また驚かされるのは本格的な味だけでなく、その価格です。このカレー2種類に加え一口サイズのお惣菜が二皿とピクルス、さらにヨーグルトのデザートが付いて880円です。ランチに行列ができるのが納得できます。またレトロな内装もおしゃれで、デートにもおすすめです。

こちらは知る人ぞ知る大阪のハンバーグの有名店です。数々のメディアで紹介されるこちらのハンバーグはやはりランチともなると地元の人やはるばる遠方からやってきたグルメな人たちで行列がで来ています。

こちらのハンバーグはいわゆる普通のハンバーグとは違い、ステーキ用の肉をミンチにして使用しています。上質な肉からあふれ出す肉汁はコクがあるのにさっぱりとした後味です。また、野菜や果物をたっぷりと使用したソースも絶品で180gもある大き目のハンバーグはあっという間に胃袋に収まってしまいます。

ランチはハンバーグとエビフライで税込1004円からとお安く、空堀有数のおすすめグルメスポットなのですが、人気店で人手が少ないため、残念ながら"サービス"にはあまり期待はできません。子供も入店できません。しかしながらこちらのハンバーグは是非お試しいただきたい絶品グルメです。

こちらは空堀商店街の谷町6丁目側の入り口の近く、谷町筋沿いにあるハンバーガーやさんです。ポップな店の外観はいかにもアメリカンな装いですが、中に入るとその世界観にびっくりします。昔のアメリカのアニメのスターなどのフィギュアやおもちゃ、パチンコ台などが所狭しとディスプレイされてます。

ハンバーガーも本格的で、注文してからパテを作って焼き始めます。提供されるのはファーストフード店のようなぺちゃんこのハンバーガーではなく、野菜やバンズにもこだわった、"プレミアムバーガー"です。オーダーを受けてから作るので少々時間はかかりますが、グルメも納得の本格的なハンバーガーがいただけます。

山口果物は100年以上(3代に渡り)続く老舗の果物屋さんです。古くからの仕入れルートにより最高品質のフルーツを扱うこちらのお店のフルーツはどれも新鮮でみずみずしく大変おすすめなのですが、中でも女性に大変な人気を博しているのがカフェスペースで提供される一杯900円前後の"かき氷"です。

口入れたら消えてなくなるほどのふわふわのかき氷には高級なフルーツが惜しげもなく使用されております。たとえば、アボカド、レモン、スモモ、赤肉メロン、パイナップル、あまおう(苺)、桃や"石焼き芋"フレーバーもあります。どれも季節ごとに旬のフルーツをたっぷりつかいますので、限定かき氷を目当てに女性の行列ができます。

山口果物のカフェではかき氷の他にフルーツたっぷりのフレンチトーストやロールケーキ、新鮮なフルーツをチョコレートに浸して食べるチョコレートフォンデュ、フレッシュジュースなどもおすすめです。ランチの後はもちろん、空堀商店街を散策した後に乾いた喉を潤すのに、ヘルシーなフルーツはいかがでしょうか。

空堀商店街はグルメな商店街ですが、ともにおしゃれな雑貨屋さんがおおいところです。まずおすすめしたいのはこちらの「紙匠雑貨エモジ」(かみしょうざっかえもじ)です。お店の名前の通り、メモやノート、レターセット、脂取り紙などの紙の雑貨を揃えています。

またこちらでおすすめなのがオリジナルノートが作成できるところです。ノートの中の紙の種類や色、表紙の種類や色、留め具の色など、さまざまなデザインの組み合わせで世界に一つの自分だけのオリジナルノートを、たったの10分で作ることができます。是非お試しください。

CHARKHA(ちゃるか)はチェコやハンガリーなどの東欧の雑貨を取りそろえた大変おすすめのお店です。店主自ら買い付けたり、集めたりした雑貨はいずれもセンスがよく東欧の雑貨のほっこりとした可愛さは雑貨好きの方の心をつかんで離さないでしょう。

おすすめは東欧のボタンやビーズのアンティークです。東欧ならではの可愛らしい配色のボタンやビーズはお洋服やバッグのワンポイントにはもちろん、アクセサリーとしても使えそうです。店内に飾られているビーズのシャンデリアやアンティークのポットやビンなども素敵です。

空堀商店街を歩いていると面白い自動販売機を見つけることができます。それが一会の湯(いちえのゆ)の温泉スタンドです。こちらでは地下1000mの岩盤から湧き出る天然温泉水を10L100円で買うことができます。音質はナトリウム-塩化物泉で、アトピーなどの皮膚病や打ち身、神経痛などへの効果もあるそうです。

地元の人は通常の商店街として利用してきましたが、2009年に堤真一と綾瀬はるか主演した「プリンセストヨトミ」という映画の舞台として若い人からも注目を集めるようになりました。今ではおしゃれなカフェなども増え、観光客にも人気の商店街となりました。空堀商店街を訪れる前に是非「プリンセストヨトミ」をご覧ください。物語の中の路地を見つけると散策も倍楽しいです。

空堀商店街のメイン通りの途中途中にはとても魅力的な路地裏があります。空堀商店街自体がもとはお堀だったところを埋めてできたばしょなので、坂道が多く、どこに続くのか気になるような階段がある路地裏がたくさんあります。グルメを楽しむも良し、お買い物を楽しむも良し、路地裏散策を楽しむも良し、空堀商店街には魅力がいっぱいです。