川崎でプラネタリウムを観測しよう！料金や営業時間を紹介！

ビルやマンションの間から覗く夜空には数個の星しか見えませんが、プラネタリウムの夜空では普段肉眼では見ることのできない満天の星が大きなスクリーンに映し出されるので、星好きの方におすすめのスポットです。都会からもアクセス抜群の川崎で、混雑状況によってはチケットも購入できないほど人気のプラネタリウムをご紹介します!

川崎市青少年科学館「かわさき宙と緑の科学館」(宙はそらと読みます)は、1971年に川崎市内最大の緑の宝庫である生田緑地の一画に開館した「自然・天文・科学」の3つの体験ができる施設です。世界最高水準のリアルなプラネタリウムが体験でき、清潔感のある居心地の良い科学館として土日祝日は特に混雑しています。

川崎市青少年科学館のマスコットキャラクターは「かわさきぷりん」ちゃん。頭は自然豊かな生田緑地の地層、体はプラネタリウムをモチーフにしているそうです。また、科学館の屋外には愛称「デコちゃん」と呼ばれるD51型蒸気機関車が展示されています。プラネタリウムだけでなく鉄道好きの方にもおすすめです。

川崎市青少年科学館の営業時間は9時半から17時で、毎週月曜日(祝日の場合は翌火曜日が休館)と祝日の翌日(土日の場合は開館)、年末年始が休館日です。約45分間の一般向けプラネタリウムの投影時間は、平日が15時からの1回のみで、土日祝日は10時半・13時・15時半です。約35分間の子供向けは土日祝日の12時と14時半に投影されます。

プラネタリウムのチケットは、個人の場合は一般が400円、高校生・大学生・65歳以上の方が200円と、平均よりも安い料金で観覧することができます。中学生以下は無料ですが、チケットが必要となりますので忘れずに発券カウンターで無料チケットを購入しましょう。1年間有効の年間パスポートという大変お得なチケットもあります。

プラネタリウムのチケットは、混雑状況によっては営業時間開始から1時間ほどで完売してしまうので、営業時間前に並んでチケットを購入してから他の展示を見るのがおすすめです。チケットは営業時間の9時半から自然学習棟1F発券カウンターで販売され、当日すべての回が購入できます。

通常でも安いプラネタリウムのチケットをさらに安い料金で購入できる割引もあります。岡本太郎美術館や藤子F不二雄ミュージアムの半券、WAONカードやTOKYU CARDを持っていると2割引になります。65歳以上で、川崎市が発行する「福寿手帳」をお持ちの方は無料です。安い観覧料で極上のプラネタリウムを楽しめます。

川崎市青少年科学館には駐車場がありません。自家用車の場合は「生田緑地駐車場」を利用しましょう。東口駐車場は163台、西口駐車場は52台まで駐車できます。料金は1時間以内200円で、超過料金が30分毎に2時間以内であれば100円、2時間を超えると50円かかります。土日祝日は混雑するので、平日の利用がおすすめです。

電車をご利用の場合は小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口から徒歩15分、バスをご利用の場合は小田急線「向ヶ丘遊園駅」やJR「武蔵溝ノ口駅」、もしくは東急田園都市線「溝の口駅」からバスに乗り、「生田緑地入口」で降りて徒歩5分です。土日祝日は駐車場が大変混雑するので、公共交通機関の利用がおすすめです。

住所:川崎市多摩区枡形7-1-2 電話番号:044-922-4731

川崎市青少年科学館の1Fには、川崎市周辺の生態系に関する資料などの展示や世界最高水準の投影機「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」で映し出されるプラネタリウム、テラス付きのカフェがあります。2Fでは直接手で触ることができる隕石が展示されており、自然観察テラスではお弁当を持ち込んで食べることもできます。

3Fでは実際に川崎の夜空を観測できるスペース「アストロテラス」があります。生田緑地内は市街地からの光が周囲の樹木に遮られているので好条件での観測ができ、夜だけでなく日中も太陽の黒点やプロミネンスが観測できます。土曜日の夜には混雑するほど人気の観測会「星をみる夕べ」が開催されています。

川崎市青少年科学館内には、おむつ交換所や授乳室がありベビーカーや車椅子を借りることもできます。8月を除く第1木曜日と第3水曜日には0歳から4歳くらいまでのお子様を対象にした約35分間の「プラネタリウムベビー&キッズアワー」が投影されます。時間は10時半と11時半の2回で、お子様連れにおすすめのプラネタリウムです。

「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」(メガスタースリーフュージョン)は、川崎市出身のプラネタリウムクリエイターである「大平貴之」さんが開発したプラネタリウム投影機です。肉眼では見えないレベルの星まで再現するので、本物よりも本物に近い星空を体験することができます。最大投影星数は2000万個で、小型軽量が特徴です。

「MEGASTAR-Ⅲ FUSION」は、2012年に川崎市青少年科学館が「かわさき宙と緑の科学館」としてリニューアルオープンした際に導入されました。無数の星が密集している「天の川」を1つ1つの星から映し出すことができ、精密な星の明るさや色をよりリアルに再現するので、本物の夜空を眺めているような空気感を楽しめます。

川崎市青少年科学館に設置されているMEGASTAR-Ⅲ FUSIONの開発者である「大平貴之」さんは世界的なプラネタリウムクリエイターです。小学生の頃からプラネタリウムの自作に取り組み、大学3年生のときにレンズ投影式プラネタリウムの開発に成功しました。家庭用プラネタリウムの「HOMESTAR」シリーズも人気です。

川崎市青少年科学館のプラネタリウムでは「双眼鏡」を使って星空を見る時間が設けられており、入場時に1人1台貸し出されます。MEGASTAR-Ⅲ FUSIONがリアルに再現する天の川を双眼鏡で見ると、無数に煌く星を間近に感じることができます。お気に入りの双眼鏡をお持ちの方は持参することをおすすめします。

川崎市青少年科学館内にあるカフェ「星めぐり」は、窓も広く明るくて開放的なカフェです。パンケーキやサンドイッチ、パスタなどのメニューがあります。マスコットキャラクターの「かわさきぷりん」ちゃんが描かれたメニューは見た目も可愛く、甘めの味が子供に人気です。お昼時は混雑するので、席を確保してからの注文がおすすめです。

営業時間は10時から18時で、12月から2月は17時半までです。席数は店内が48席、テラス席は32席で、メニューは500円から1000円程度です。川崎市青少年科学館の利用がなくてもカフェでお食事ができます。混雑していても大きなガラス窓の外が全て公園になっているので、お子様連れでも飽きることなくゆったりと過ごせます。

川崎市青少年科学館1Fにある「ミュージアムショップ」では、かわさきぷりんちゃんの各種グッズや星座グッズ、宇宙食などのお土産を買うことができます。営業時間は平日が14時から17時、土日祝日が9時半から17時です。星空案内人の河原郁夫先生が解説するプラネタリウム「ゆうゆう散歩」上映日は営業時間が13時からになります。

プラネタリウムを自宅で簡単に楽しみたい方は手作りしてみましょう。プラネタリウムの雰囲気を安い材料で楽しむ方法その1はホームセンターなどで購入できる「蓄光塗料」を使った作り方です。大きな白い紙を用意して星を描き、太陽や蛍光灯の光を当てた後に天井や壁に貼って電気を消せば、淡い光が輝くプラネタリウムの完成です。

プラネタリウムの雰囲気を安い材料で楽しむ方法その2は「段ボール」を使った作り方です。まず段ボールの持ち手1箇所を残して光が入らないようにガムテープで閉じます。キリなどで段ボールに穴を開けて星を描くだけ。開けた穴の部分にカラーセロハンを被せてセロテープで閉じ、光の当たる場所で中を覗けば輝くカラフルな星も楽しめます。

プラネタリウムの雰囲気を安い材料で楽しむ方法その3は「空き瓶」を使った作り方です。まずアルミトレイやくしゃくしゃにしたアルミホイルに穴を開け星を描きます。アルミで空き瓶の内側を覆い、100円均一などで購入できるLEDライトを中に入れます。空き瓶のフタを閉めて電気を消せば、無数の光が零れるプラネタリウムの完成です。

自然豊かな川崎市で観測できるプラネタリウムは、都会の喧騒から離れて、果てしなく続く星空を眺めながらひとときの別世界を体験できる癒し空間です。ショッピングや音楽鑑賞、夜景観光などで川崎を訪れた際には、ぜひ川崎市青少年科学館のプラネタリウムと夜空の観測を楽しんでみてください。