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足利学校跡を観光しよう!駐車場情報や入場料・アクセス方法まで調査!

足利学校跡を観光しよう!駐車場情報や入場料・アクセス方法まで調査!
投稿日: 2017年11月7日最終更新日: 2020年10月8日

平成27年4月24日に「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源-」の一つとして、日本遺産に認定された、栃木のレアな観光地の足利学校跡に、行ってみたいと思いませんか?無料の駐車場も完備している、足利学校跡の駐車場情報や入場料、アクセス方法まで調査しました。

日本最古の学校足利学校とは?見出し

足利学校とは日本最古の学校で、大正10年に国の史跡に指定された、栃木県足利市随一の観光スポットです。「坂東の大学」としての役割を果たしており、日本の教育の原点としても知られています。今では、足利市のシンボルであり、市民の心のよりどころとして息づいています。今回は、足利学校についてご紹介します。

日本遺産に認定された足利学校見出し

平成27年(2015)4月24日に「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」の一つとして、正式に「日本遺産」に認定されました。武士の他に多くの庶民が読み書きや算術を学び、礼儀正しさを身に付ける施設として、高い教育水準を誇りました。明治維新以降は近代化の原動力として、また、日本の学びの基礎として貢献しています。

日本遺産「近世日本の教育遺産群―学ぶ心・礼節の本源―」の構成自治体

足利学校は、シリアル型(ネットワーク型)の構成遺産として日本遺産に認定されました。栃木県足利市の他に、茨城県水戸市、岡山県備中市、大分県日田市も含まれており、茨城県水戸市を代表に4市で構成されています。

足利学校へのアクセス見出し

足利学校の場所は、JR両毛線「足利駅」から徒歩で約10分です。駅前の中央通りを西に約500m進むと、足利まちなか遊学館の角を右折してすぐの場所にあります。足利学校跡がある場所は比較的分かりやすいので、車でも電車でも気軽に観光できるのも魅力です。石畳になっている場所もあるので、趣を感じながらゆっくり歩いて訪れるのもすてきです。

足利ICからのアクセスも快適

北関東自動車道足利インターチェンジから、車で約10分と至便な場所に位置しています。駐車場も無料なので、映像のまち栃木県足利市の観光を楽しむのもおすすめです。足利学校周辺の散策には、レンタサイクルも便利なので利用してみてはいかがでしょう。

住所:栃木県足利市昌平町2338 電話番号:0284-20-2222

足利学校の観光に便利な駐車場見出し

駐車場の場所をあらかじめ知っておくと便利ですよね。ここでは、足利学校の観光におすすめの、3つの駐車場の場所をご紹介します。無料駐車場もあるので、足利学校観光の際に、ぜひ、参考にしてください。

足利学校の観光におすすめの駐車場 「太平記館観光駐車場」

太平記館観光駐車場の場所は、入徳門の近くにある、太平記館に隣接しています。利用時間は9~17時で、料金は無料です。台数は乗用車40台で、大型バスが10台です。太平記館にはお土産も売っているので、観光の記念に立ち寄るのもおすすめです。

足利学校の観光におすすめの駐車場 「たかうじ君広場・駐車場」

足利学校から徒歩で約2分の場所にある、観光での利用客には駐車料金が無料の駐車場です。乗用車35台の内、軽自動車11台を駐車することができます。終日解放されているので、他の栃木観光も兼ねているときにもおすすめです。

足利学校の観光におすすめの駐車場 「通二丁目駐車場・市営」

足利学校や市立美術館に入場料を払った方は、最初の6時間が無料になるおすすめの駐車場です。入場料金を支払う際に、窓口で駐車券の提示が必要です。基本料金は、30分以内100円。超過料金30分毎に100円です。上限は1日1回1,100円です。乗用車39台で、利用時間は24時間です。足利学校の観光で、6時間無料になるのは嬉しいです。

足利学校の入場料見出し

坂東随一の大学として著名で、日本最古の総合大学と呼ばれる「史跡 足利学校」の入場料は、大人420円、高校生210円、中学生以下は入場料無料で観光できます。入場料の支払いには、スイカやパスモも利用でき便利です。

学校の歴史や文化財などを分かりやすく説明する「足利市観光案内人」を利用すれば、より足利学校を詳しく知ることができます。1週間前までに、足利市観光協会への申し込みが必要です。

足利学校を再興した上杉憲実見出し

足利学校の創建には諸説あり、室町時代の永享11年(1439)に、関東管領上杉憲実(うえすぎのりざね)が当時衰退していた学校を再興し、庠主(校長)には、鎌倉円覚寺の僧侶快元を招聘しています。

快元校長は文安3年(1446)に「学規」を制定し、儒学中心の学校を作っています。かつて、三注、四書六経、荘子、老子、史記などの講義が行われていました。戦乱の世にありながら、学校を中心に学問にも重きを置いて統治を行ったようです。

学校を整備し、学校領と共に貴重な儒書とされる、『宋版尚書正義』や『宋版礼記正義』(共に国宝)など儒学5つの経典の内、4経の書籍を寄進しました。また、子の憲忠、孫の憲房も足利学校の保護に努め、憲忠は最後の経典『宋版周易註疏』(国宝)を寄進しています。

ザビエルも認めた足利学校見出し

戦国時代には、儒学の他に兵学や医学、卜筮なども教えるようになり、栃木周辺だけでなく全国から生徒が訪れるようになりました。天文年間には、事実上日本の最高学府となり、生徒は3,000人に及んだようです。

当時の様子は、イエズス会宣教師として来日していたフランシスコ・ザビエルによって、「日本国中最も大にして最も有名な坂東の大学」と記録され世界中に伝えられました。

大切に守られた足利学校見出し

京都伏見に徳川家康が建立した、瑞巖山圓光寺の開山とされた足利学校は、家康の下で庇護を受けるようになります。江戸幕府より、朱印地100石を下付され寺社仏閣の支配下に置かれたのです。このころの庠主(校長)は、幕府の任命制でした。学校というより、徳川将軍家を護持する寺社的な役割を担っています。

享禄年間(1528 ~1531)に起こった火事で焼失した、本尊薬師如来や建物の修復が慶長11年(1606)年に行われ、寛文8年(1668)には、幕府や公卿大名の寄付により大改修が行われた際、現存する孔子廟、学校門、杏壇門が建てられています。

幕を下ろした足利学校見出し

寺社的な役割が大きくなったものの、江戸時代から図書館としての機能は残っていました。谷文晁(たにぶんちょう)や渡辺崋山(わたなべかざん)など、多くの知識人も訪れています。

しかし、明治維新期には、足利藩の藩校とされましたが、版籍奉還が行われ廃校となりました。1990年の復元の際には、方丈、書院、庫裏の他、学生が暮らした衆寮や木小屋も復元されています。

足利学校の見どころ見出し

国の史跡として指定される、教育の原点で日本最古の足利学校は、5500坪にも及ぶ広大な敷地に佇んでいます。廃校後は孔子廟などは残っていましたが、手つかずの状態でした。平成2年(1990)に、方丈や庭園が復元されて観光地として公開されています。現在は、足利市の観光名所や生涯学習の拠点としての役割を担っています。

孔子廟

孔子を祀った廟は、寛文8年(1668)に第13世庠主伝英元教の時に造営されています。孔子廟(大正殿)は、中国明代の古廟をモチーフに造られたそうです。扁額の「大成殿」という文字は、有栖川宮織仁親王の八男として生まれた、尊超法親王(そんちょうほっしんのう)によって、書かれたものです。

中央には、天保2年(1832)に渡辺崋山が見つけた儒教の開祖「孔子」の座像があります。座った姿での像は、珍しいといわれています。創始者説の一人、小野篁公(おののたかむらこう)の像も、孔子廟に祀られています。これは、江戸時代に作られたものです。

方丈

寄棟造りの茅葺屋根がキュートな、禅宗寺院の方丈形式の建物です。地上から大棟までの高さ、13.8mあります。内部の仏殿の間にある、黒と朱の本漆塗りの須弥壇とわらびの手が付いた高欄は必見です。脇仏壇には徳川家康の位牌があり、尊牌の間には徳川歴代将軍の位牌を安置しています。

学び舎を象徴する3つの門

南から入徳門、学校門、杏壇門の三門と呼ばれる門があります。足利学校の入り口(最初に通る門)が入徳門です。「入徳」という扁額の文字は紀伊徳川家の大納言徳川斎順(とくがわなりゆき)によるものです。

学校門は、足利学校の象徴的な門とされています。弘治元年(1555)に明人の蒋 龍渓(しょうりゅうけい)が書いた書を、国士舘の狛庸(こまやすし)が、縮小して模したものです。

杏壇門は孔子廟の門で、明治25年(1892)に焼け再建していますが、現在も柱などに焼けた跡を見ることができます。扁額は、紀伊徳川家の大納言徳川治宝(とくがわはるとみ)が書いたものです。

遺蹟図書館

明治36年(1903)に足利学校所蔵の典籍を保存する目的で発足し、大正4年(1915)に完成開館しています。現在、国宝などの典籍を保存している収蔵庫は、昭和42年(1967)に建てられています。

典籍書物は現在、先ほどお話しした収蔵庫に保管しており、北条氏とのかかわりが深かった永禄3年(1560)に、7世庠主九華を再住させ寄進した『宋刊本文選』と前述した3冊の国宝、国の重要文化財8種98冊の他約2000冊を保管しています。収蔵庫の北側にある、歴代庠主の墓所や無縫塔など17基の石塔も必見です。

足利学校は、東アジアに広がる儒学を教え、貴重な資料なども残す、日本にとって大切な学校史跡です。何より、日本最大の儒学教育機関であり、日本に仏教や儒学を浸透させた功績は、計り知れないものがあります。ここに展示されているもの全てが、足利学校の往時を今に伝える大切なお宝です。

世界遺産を目指す足利学校見出し

栃木県足利市では、史跡足利学校跡、史跡足利氏宅跡、史跡樺崎寺跡の、3つの国史跡が世界遺産に登録されるよう目指し動いています。特に足利学校に関しては、フランシスコ・ザビエルが世界に紹介した実績があり、建物や配置は、中国の「国子監」やソウルの「成均館」に形態が似ており、明や清など中国との文化交流があったことも分かっています。是非そんな貴重な足利学校へ足を運んでみてください。

栃木県の観光スポット・名所人気ランキング!絶対行きたいおすすめ穴場25選! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
栃木県の観光スポット・名所人気ランキング!絶対行きたいおすすめ穴場25選! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
栃木県には、大自然に囲まれた自然豊かな観光スポットの名所やお子様も楽しめる観光施設がたくさんあり、都会からも電車ですぐに行ける穴場スポットとして知られています。栃木に行ったらぜひ観光してみたい人気の観光名所ランキングをランキング25選までご紹介します。
投稿日: 2017年11月7日最終更新日: 2020年10月8日

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