難波八阪神社は最強のパワースポット！獅子殿は迫力満点で見もの！

大阪市にある「難波八阪神社」は、獅子殿のインパクトで一躍話題になりました。また、境内に鎮座する巨大な獅子の頭を模した獅子殿は強烈な印象を与えると共に、最強のパワースポットでもあります。今回は難波八阪神社ご詳しく紹介します。

難波八阪神社の歴史は古く、創建された年月などの詳しい情報は残っていないのですが、少なくとも平安時代にまでは遡ることができます。昔々は難波下の宮と呼ばれていて、難波一帯の産土神（その土地を守る神様）でした。11世紀前半、後三条天皇の治世には祇園牛頭天王をお祀りする神社として有名になっていました。

昔の神社としては珍しくない神仏習合で、元々はお寺もあったのですが、明治維新の時に神仏分離の流れがあり、お寺は廃絶されました。今建っている本殿は比較的新しいもので、1974年に建てられたものです。難波八阪神社で行われている綱引神事は、無形文化遺産にも登録されています。そのことからも分かるように、由緒正しき神社です。

難波八阪神社の主なご祭神は、素盞鳴尊、奇稲田姫命、八柱御子命です。素盞鳴尊は伊弉諾尊が黄泉の国から帰ってきて禊を行った際、鼻を濯いだ時に産まれた神様です。数々の伝説のある神様で、粗暴な振る舞いで天照大神を天岩戸に隠れさせたり、八岐の大蛇を退治したりと、勇猛な神様として有名です。

奇稲田姫命は、素盞鳴尊が八岐の大蛇を退治した際に助けられた神様で、その後素盞鳴尊と結婚し、その子孫には大国主大神などがいます。八柱御子命は素盞鳴尊と奇稲田姫命の間に産まれた8人の皇子で八将軍や八将神とも呼ばれています。その他摂末社も、多くの神様がお祀りされているパワースポットです。

ご祭神を紹介しましたが、気になるのはそのご利益です。素盞鳴尊は勇猛な神様ですので、厄除けや疫病退散、そして商売繁盛や農耕殖産にもご利益があります。奇稲田姫命は素盞鳴尊の妻ということもあり、縁結び、夫婦円満、安産にご利益のある神様です。また、難波八阪神社の摂末社にも様々なご利益があります。

難波八阪神社の境内にある稲荷神社は五穀豊穣と商売繁盛に、三宝荒神社は火と台所の守り神です。市杵島姫神社は産業開発、交通、そして海が近いということもあり海上運輸安全のご利益があります。皇大神社は家内安全、家業繁栄のご利益があるそうです。そして最も気になるのは、難波八阪神社を一躍有名にした存在のご利益です。

難波八阪神社を一躍有名にしたのは、このあまりにも立派過ぎる獅子の頭を模した舞台、獅子殿です。獅子殿のご利益は、その大きな口が勝利を呼び、邪気を飲み込んでしまうと言われています。また、全国各地から学業成就や合格祈願、社会発展のために、地元からだけでなく全国からこの獅子殿にご参拝される方が訪れます。

この獅子殿ができたのは意外と最近で、1974年のことでした。本殿の竣工と一緒に完成されたもので、高さ12メートル、奥行きは7メートル、幅7メートルと、かなり迫力のあるサイズです。昭和になってから作られたということで、獅子殿はかなりの部分が鉄筋コンクリートでできており、殿内の一部が木造になっています。

外観は銅粉が吹き付けられて、合成樹脂で仕上げされています。そして最も注目しなければならないのが、獅子殿の目と鼻です。目はライトになっており、鼻はスピーカーになっています。ここまで派手でインパクトの強い舞台はそうそうないということで、獅子殿は全国から注目の的になったのでした。

獅子殿ではお正月に神楽や居合道が奉納されたり、夏祭りの際には獅子舞やその他の民俗芸能などが奉納されています。2008年にも改修が行われ、創建当時の衝撃は今も褪せることがありません。これを見るために、日本人観光客はもちろん、外国人観光客も多く訪れる、人気のパワースポットになりました。

難波八阪神社は他にないユニークな神社ですが、ユニークなのは獅子殿だけでなく、お守りもまた然りです。特に人気なのは、獅子殿にちなんで作られた獅子の頭のお守りです。ご利益はもちろんのこと、せっかく難波八阪神社に来たのだから、ということでお土産にされる方も多いです。

他にも人気のお守りがあります。それが恋鯉守りです。魚の鯉の形を模した恋みくじのお守りです。恋が恋鯉（こいこい）ということで、縁結びや恋愛成就にご利益があります。縁結びにご利益のある奇稲田姫命がお祀りされている神社ですから、そのご利益は折り紙付きです。

魚を模したお守りは他にもあり、鯛の形をした一生安鯛のお守りです。素盞鳴尊には厄除けのご利益がありますので、こちらの鯛のお守りもご利益が期待できます。また、子どもが喜ぶランドセル型のお守りなど、大阪ならではのユニークなお守りがたくさんあります。

難波八阪神社では御朱印をいただくこともできます。最近は御朱印を集めることが流行していますので、御朱印の情報を気にされる方が多くなっています。御朱印は御朱印帳に記帳していただくものです。難波八阪神社でも営業時間が定められていますので、その営業時間内にしか御朱印を記帳していただくことはできません。

難波八阪神社のお祭りと言えば、綱引神事は見逃すことができません。綱引神事は大阪市の無形文化遺産にも登録されている、由緒正しきお祭りです。正確にいつから始まったのかということは記録がないのですが、少なくとも江戸時代以前であることは間違いないようです。

綱引神事は毎年1月の第3日曜日に催されています。このお祭りは素盞鳴尊が八岐の大蛇を打ち倒したエピソードが元になっており、八頭八尾の綱を大蛇の形に打ち上げて、その年の恵方に向かって引っ張ります。様々な願いを込めて祈る神事です。この時期に都合がよろしければ、是非覗いていただきたいお祭りです。

また、夏祭りも盛大に執り行われます。なにわの名物的なお祭りで、神輿や太鼓が練り歩き、出店なども大量に並びます。また、パワースポットである獅子殿でも獅子舞の奉納やその他の芸能の奉納、それに餅まき行事などがあり、境内でも神社の外でも、大いに盛り上がるお祭りです。

平成13年には230年ぶりに船渡御が復活しました。道頓堀川で行われる水上祭で夏祭りの1日目、宵宮祭で催されます。復活したことをきっかけに船渡御保存会も発足し、文化の継承に尽力されています。難波八阪神社は新しいものを取り入れたり、古いものを継承し、また復活させるなど温故知新の精神に溢れた神社です。

その他、大晦日に元旦や成人祭、節分や七五三など、年間通して多くのお祭りが行われます。綱引神事と夏祭り以外ですと、やはり初詣の時期が混み合います。出店などが並び、活気も非常にありますので、お近くの方もそうでない方も、是非初詣には難波八阪神社にご参拝ください。

難波八阪神社は非常にアクセスの良い神社でもあります。大阪市でも栄えている場所にあり、近くには電車の駅が3つもあります。大阪市営地下鉄のなんば駅と大国町駅、南海電鉄の難波駅、JR難波駅に阪急の難波駅も近いです。すべて徒歩数分で着きますので、どの路線からもアクセスが非常に良いです。

車でのアクセスは、国道26号線から国道25号線に入ってすぐにある元町3北の交差点を左折すると次の角に難波八阪神社があります。また、なにわ筋の稲荷の交差点の南にひとつ行った交差点で右折して、道なりに行くと左手に難波八阪神社がございます。周辺にはコインパーキング等の駐車場はたくさんございます。

住所:大阪府大阪市浪速区元町2-9-19 電話番号:06-6641-1149

難波八阪神社の営業時間は時期によって異なります。普段の営業時間は6時から17時までですが、三が日の期間は6時から20時までと夜間の営業時間が延びています。また、お祭りの時なども営業時間は異なりますので、その都度ご確認ください。定休日はなく、入場料もかかりません。

以上、難波八阪神社のご利益やパワースポット、お守りに御朱印、アクセスから営業時間までご紹介いたしました。古い伝統を大切にしながら、新しいものをどんどん取り入れていく難波八阪神社は、今後もあっと驚く展開を見せてくれるかもしれません。これからも、難波八阪神社からは目が離せません。