古峯神社は紅葉も有名な栃木のパワースポット！天狗のお守りがかわいい！

栃木県の超有名人気スポットといえば、世界文化遺産にも登録されている日光東照宮ですが、その南西方向に車で30kmほどのところに鎮座しているのが、天狗の社としても知られる古峯神社です。ここでは、関東でも屈指のパワースポットとして注目されている古峯神社の魅力について、その詳細を幅広く以下にご紹介します！

正確な創建年は不明ですが、約1300年ほど前に京都から藤原隼人という人物が古峰ヶ原(こぶがはら)の地に移住したのが始まりと伝わっています。彼は日本書紀にも記されている｢日本武尊(ヤマトタケルノミコト)｣を元々から深く崇敬していたことから、この標高約700メートルの地に勧請･創祀したようです。

その後、勝道上人(しょうどうしょうにん)という僧侶がこの地で修行を行った末に日光男体山(なんたいさん)の登頂に成功。これが日光山の歴史の始まりであり、この勝道上人にあやかって、古峯神社が鎮座する古峯ヶ原の地を日光の多くの僧侶が訪れて修行を行うようになり、その慣例は明治維新まで1000年以上続いたようです。

明治維新の際に神仏分離令が公布されたことにより、仏具に関係するものは一切排除され、現在の古峯神社が生まれた形です。御祭神は、上にも紹介したヤマトタケルノミコト。第12代景行(けいこう)天皇の皇子で、天皇の御分神として、国民の幸福･平和を実現させるために活動するとともに、国家の統一に向けても大きな足跡を残した神様です。

その御神徳は、火防のほか、海上安全･大漁満足･五穀豊穣の御利益を授けてくださる神様として全国から絶大なる信仰を集めております。さらには、古峰ヶ原という昔からの神聖な場所ということもあり、家内安全･商売繁盛･病気平癒などあらゆる開運･厄除けのパワースポットとして関東でも有数の存在となっています。

古峯神社は別名｢天狗の社｣とも呼ばれていますが、それは、天狗が御祭神ヤマトタケルノミコトのお使いとしてみなされているからです。ちなみに、神社境内の様々な場所に多数の天狗の面･扁額･下駄･人形などがお祀りされていますが、これらは多くの崇敬者から古峯神社に奉納されたものです。

そして天狗信仰とは、何かの災難が発生した際、ヤマトタケルノミコトのお使いとして天狗が直ちに飛んできて、その災難を取り除いてくれるというもので、この地域に昔から深く根付いている民間信仰です。ちなみに、顔が赤くて鼻の長い天狗は｢大天狗｣、黒いくちばしのある天狗は｢烏天狗(からすてんぐ)｣と呼ばれています。

古峯ヶ原街道にある見逃せないおすすめスポットが｢一の大鳥居｣で、古峯神社の手前約6kmの地点にあります。その高さは24.622メートルというビル8階に相当する巨大なものですが、鳥居の中でも優美な姿として評価の高い明神型が採用されています。なお、初代は1797年の建立で、現在のものは1974年1月に建立された4代目になります。

ちなみに鳥居本体の素材は、厚さ1.2ミリという耐候性鋼板で、100トンにも達するその重量を鉄筋コンクリートの基礎土台で支えている形です。さらには、自然災害から守るために、避雷針が設置されているほか、強度の地震にも耐えられるように耐震設計が施されているそうです。

25000坪という広大な自然地形に大芦川(おおあしがわ)の清流を引き込んで造営された廻遊式日本庭園で、梅･桜･藤･紫陽花など四季折々の美しい花々も楽しめます。さらには、古峯神社は紅葉の美しさでも有名であり、秋の紅葉シーズン含め一年を通して美しい風景を満喫できる空間です。

園内には、峯松庵(ほうしょうあん)という茶室が用意されており、菓子付きのお抹茶とともに、日常の喧騒を忘れてゆったりとしたひとときを過ごすことができます。また、峯の茶屋(みねのちゃや)という茶店も設けられており、軽食･スイーツなどを味わえるほか、民芸品などのおみやげを購入することもできます。

上にも触れましたが、古峯神社は紅葉の名所として広く知られており、特に秋の紅葉シーズンには多くの参拝者が訪れます。その美しさは、古峯園の中に限定されるものではなく、境内のあらゆる場所で真っ赤な紅葉はもちろんのこと、オレンジ･イエロー･グリーンなどとともに美しいカラーグラデーションを織りなす絶景紅葉を満喫できます。

古峯神社では、平成の間216畳･大広間288畳･中広間110畳などの広大なスペースが用意されており、神様に供えた飲食物を神様とともにいただく儀式｢直会(なおらい)｣が行われています。参拝して御祈祷を受けた後に、いわゆる神様の｢おさがり｣に手を加えた料理を味わうことで、さらなるご加護を授かることができるというものです。

精進料理といっても、素朴な中にも深い味わいがあり、老若男女問わず高い満足度を得られる伝統的な料理です。ちなみに、1080円･1620円･2160円の3種類が用意されており、どの御膳にもけんちん汁が付いてきます。なお、2160円の御膳は事前予約が必要ですが、その他の2つは参拝当日でも申し込むことができます。

古峯神社では、いわゆる俗世間から離れることで、身を清めて御神徳を授けていただくことができるように、参籠(さんろう)と呼ばれる宿泊施設が用意されています。｢天狗の宿｣として昔から全国に広く知られているもので、これもパワースポットとしての古峯神社に古来から受け継がれてきた大きな特色の1つです。

その施設としては、300畳の大広間･100畳の中広間のほか、大小の部屋が用意されており、一晩に約350名がいつでも宿泊できるように整えられています。ちなみに、1泊2食付きで一般部屋は6480円となっており、7560円で個室を選ぶこともできます。

御祈祷は、朝8時から夕方17時まで申し込みが可能で、名前を入れていただいた御札も授けていただくことができます。なお、申込用紙をダウンロードして、ファックスもしくは郵送で事前予約が可能で、待ち時間なくすぐに御祈祷してもらうことができます。

もちろん、お守りも色々な種類が用意されており、｢房付天狗お守り｣やお子様向けの｢こぶちゃんホルダーお守り｣など、天狗デザインのものが特に人気です。ちなみに、御札やお守りなどの授与品はEメールでの申し込みが可能で、現金書留もしくは銀行振り込みで支払い完了後に郵送してもらえるので、参拝が難しい場合にご活用ください。

最近は｢御朱印ガール｣という言葉が生まれるほど大ブームですが、この古峯神社が授与している御朱印は特に大注目を浴びており、この御朱印を拝受するために全国から多数の参拝者が訪れています。一般的には日光東照宮ほど知名度は高くありませんが、御朱印集めをしている人で古峯神社を知らない人はいないといっても過言ではありません。

その御朱印は、見開き2ページのスペースを使用し、｢古峯神社｣の文字とともに｢天狗｣が描かれている素敵なアート御朱印。今では30種類ほどのデザインが用意されています。なお、御朱印の希望を伝えることはできますが、書き手さんによって描く天狗デザインが異なりますので、その書き手さんが不在の時は拝受できないのでご理解ください。

公共交通機関を利用の場合は、JR日光線の鹿沼駅から定期バスを利用して古峰ヶ原まで約1時間10分。なお、東武電鉄日光線の新鹿沼駅からも定期バスを利用でき、この場合は古峰ヶ原に約1時間で到着です。東北方面からの参拝の場合は、宇都宮から鹿沼まで定期バスを利用でき、約30分でこの区間を移動できて便利です。

自家用車などを利用しての参拝の場合は、首都高速道路川口線などから東北自動車道に入り、渋滞などがなければ浦和I.C.から約1時間の鹿沼I.C.で降りる形です。そこからは一般道路を利用する形となり、約40分で古峰ヶ原に到着となります。

関東屈指のパワースポットとして人気の古峯神社の情報はいかがでしたでしょうか？天狗さまの存在というのも非常に興味深いものですし、御祈祷･御札･お守りなどからだけでなく、食事や宿泊からもありがたい御利益をいただけるといった魅力満載の神社ですので、この中で紹介した内容も参考の上、ぜひ一度参拝してみてください！