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浄智寺は鎌倉五山第四位の寺院!見どころや御朱印にアクセス情報もご紹介!

浄智寺は鎌倉五山第四位の寺院!見どころや御朱印にアクセス情報もご紹介!
投稿日: 2017年11月23日最終更新日: 2020年10月8日

遥か昔、鎌倉幕府の繁栄と共に栄えた「浄智寺」は、長い歴史がある鎌倉五山第四位の由緒正しい寺院です。「浄智寺」には山門・仏殿など沢山の見どころがあり、御朱印も頂く事が出来ます。そんな「浄智寺」の沢山の見どころをアクセス情報と合わせて、まとめて紹介していきます。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」に参拝に行こう!見出し

「浄智寺」は「鎌倉五山第四位」の由緒正しい歴史のある禅宗の寺院です。そんな「浄智寺」は四季の草花によって違う顔を見せる事で有名な花寺であり、山門・仏殿等の見どころも沢山あります。その中でも鎌倉・江の島七福神の1人として祀られている「布袋尊」は七福神巡りコースの中の一つです。そんな「浄智寺」に参拝に行きましょう!

「鎌倉五山第四位の浄智寺」鎌倉五山の始まり見出し

「鎌倉五山」とは日本の禅宗の内、臨済宗の寺院を第一位から第五位まで格付けして、幕府が任命した住職を上位の寺に昇進させ管理下に置き支配する為の制度でした。鎌倉幕府の5代執権・北条時頼が中国の五山の制度にならい始めたとされています。現在の五山の順位は至徳3年の1386年に室町幕府3代将軍・足利義満の時代に決まりました。

「鎌倉五山」の第一位は境内が「建長寺境内」として国の史跡に指定されている「建長寺・けんちょうじ」です。第二位は鎌倉時代に北条氏に保護されていた「円覚寺・えんがくじ」です。第三位は「寿福寺境内」として国の史跡に指定された「寿福寺・じゅふくじ」です。第五位は婦人病の祈願所である「浄妙寺・じょうみょうじ」です。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」開山が3名連なる浄智寺見出し

「鎌倉五山」第4位の「浄智寺・じょうちじ」は神奈川県鎌倉市にあり、臨済宗円覚寺派に所属する禅宗の寺院で多くの人々が訪れます。「浄智寺」の山号は金宝山で、中世から江戸時代にかけて「金宝山」と「金峰山」の両方が使用されました。浄智寺の境内は「浄智寺境内」として国の史跡に指定され見どころ一杯の寺院となっています。

「浄智寺」は、29歳の若さで亡くなった鎌倉幕府第5代執権・北条時頼の3男「北条宗政」の冥福を祈り供養をする為に弘安4年の1281年に建築されました。寺院の創立主は「北条宗政」の子・北条師時でしたが、北条師時は当時は未だ8歳だった為、実際は「北条宗政」の妻と兄の八代執権・北条時宗により創立されました。

日本人僧の南州宏海は「浄智寺」の開山を頼まれたが、彼は宋出身の高僧兀庵普寧と導師の大休正念を尊敬していたので、彼らをを開山にして自身は準開山となりました。しかし、宋出身の高僧兀庵普寧は文永2年の1265年に中国に帰国してしまい浄智寺開山の7年前に亡くなり、鎌倉では他に類の無い、開山が3名連なるという事になりました。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」鎌倉五山廃止と浄智寺の荒廃見出し

1299年の正安1年に執権・北条貞時が「浄智寺」を五山に列したのが「鎌倉五山」の始まりでその後、五山制度が室町時代にでき「浄智寺」は「鎌倉五山」第四位となりました。その後、鎌倉幕府の滅亡と共に「鎌倉五山」制度も廃止となり、延文元年の1356年に火災にあう物の室町時代にも、その寺勢と規模の大きさは衰えていませんでした。

「浄智寺」は15世紀半ば頃から鎌倉都市の衰退と共に荒廃し、それでも江戸時代末までは塔頭8院を何とか維持してましたが、大正12年の1923年、関東大震災にて大部分が崩壊してしまいました。現在は昭和に入り復興された三門・楼門・新しい仏殿・方丈・客殿等が伽藍を形作り、その長い歴史を後世に伝える為に「国の史跡」となっています。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」曇華殿の三世仏見出し

「浄智寺」の敷地内には「曇華殿・どんげで」という仏殿があり見どころとなっています。仏殿の中には三世仏が祀ってあり「県指定重要文化財」に指定されています。仏教における三世とは過去・現在・未来の事を表しており、どの三世仏も袖と裾を台座から垂らした鎌倉文化独特の姿形の像となっています。弥勒菩薩は鎌倉十三仏の一つです。

「曇華殿」内に祀られている三世仏は室町時代の作品で、三世仏は向かって左から順に、過去の阿弥陀如来・現在の釈迦如来・未来の弥勒如来となっており、過去・現在・未来を象徴していて、「浄智寺」の見どころとなっています。また、仏殿の「曇華殿」の名前は仏教の花「優曇華・うどんげ」からきているとのことです。

「優曇華」は仏教ではインドの想像上の花で三千年に一度花が咲くと言われています。花が咲く時は如来菩薩や金輪明王・転輪聖王の王様が現れ良い事が起こると言われています。日本ではこの事から滅多にない吉祥という意味で使われます。「優曇華」は上の写真のように実在する小さな植物です。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」鎌倉・江の島七福神の1つ布袋尊見出し

「浄智寺」裏山のやぐら内には見どころの鎌倉・江の島七福神の1つである「布袋尊」が祀られており「布袋尊」のお腹を撫でると活力が満ちてくるとの事で「布袋尊」のお腹の部分は艶やかです。「布袋尊」が鎌倉・江の島七福神巡りの出発地点なので七福神巡りもおすすめです。尚、弁財天が二ヶ所あるので合計八ヶ所を巡る事になります。

人格形成や富貴繁栄の「布袋尊・ほていそん」は、中国に実在した契此・かいしと言う禅僧がモデルで肥大した体つきで常に腹を出し布製の袋を持ってお布施を求めて歩いていたとの事です。そして、そのお布施やその他の持ち物の全てを袋に入れて歩いていたので布袋と呼ばれていました。この布袋は「勘忍袋」の由来にもなっています。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」鎌倉・江の島七福神巡り見出し

大黒天・恵比寿・毘沙門天・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋和尚の七人の福徳の神を七福神と言います。福禄寿と寿老人は同じと見て吉祥天を代わりに入れる事もあります。七福神信仰は正月の行事として室町時代後期頃から庶民の間で始まりました。鎌倉・江の島七福神巡りは1982年昭和57年から始まり年間を通して参拝出来ておすすめです。

鎌倉・江の島七福神巡りの見どころのコースは、浄智寺の福徳円満・布袋尊、鶴岡八幡宮の芸能成就・旗上弁財天社、宝戒寺の勝運来福・毘沙門天、妙隆寺の長寿延命・寿老人、本覚寺の商売繁盛・夷尊神、長谷寺の出世開運・大黒天、御霊神社の家禄永遠・福禄寿、江島神社の金寶富貴・江の島弁財天の順となり、おすすめのコースです。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」浄智寺の御朱印見出し

「御朱印」とは寺院や神社に参拝すると頂く事が出来る押印された印章です。御朱印と記念スタンプの違いは、御朱印は寺社の僧侶、神職、氏子等が押印して、その下に寺社名や参拝日等が墨書で書かれる事です。集印とは複数の御朱印を集める事で、朱印帳に集印すると寺院毎に違う御朱印を見比べて楽しむ事ができ、いい思い出にもなります。

「浄智寺」の御朱印は、ご本尊「曇華殿」の御朱印、鎌倉十三佛第六番「弥勒菩薩」の御朱印、鎌倉江ノ島七福神「布袋尊」の御朱印、鎌倉三十三観音第三十一番の御朱印、鎌倉二十四地蔵第十二番の御朱印の五種類の御朱印があるので全てを集印するのも楽しいです。御朱印代は300円で、御朱印の授与時間は9時から16時30分迄です。

鎌倉の御朱印・御朱印帳情報まとめ!おすすめルートも紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
鎌倉の御朱印・御朱印帳情報まとめ!おすすめルートも紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
古都鎌倉には由緒ある寺社が多くあります。近年の御朱印巡り人気で、お参りをする方が多く、寺社オリジナルの御朱印帳も販売されています。鎌倉の御朱印や御朱印帳の情報、効率よく鎌倉の人気の寺社&御朱印巡りができるおすすめのルートをご紹介します。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」四季の草花で飾られる山門見出し

「浄智寺」の山門は珍しい中国式の花頭窓の鐘楼門で二層になっています。花頭窓がある二階部分には梵鐘が吊るされています。県の重要文化財となっている銅鐘は、暦応3年1340年に造られ龍頭が鐘全体にくらべて小さいのが特徴です。山門の参道は鎌倉石の趣のある石段となっていて、両脇を紫陽花やススキ等の四季の草花が飾ります。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」趣のある茅葺き屋根の書院見出し

仏殿の裏手にある「浄智寺」の書院は、茅葺き屋根の趣ある素朴な造りとなっており建物の内部は非公開となっています。しかし、外から中が見れるようになっていて書院の庭には、市天然記念物のビャクシンや鎌倉1の大きさの立派なコウヤマキなどの古木や、コスモス・アヤメ・秋明菊・月見草等の日本を代表する季節の草花があります。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」不老不死の甘露の井見出し

「甘露の井」は鎌倉十井の1つで境内入口の池の脇にあります。「甘露水」とは観音菩薩が所有している水で、どのような仙木でも生き返らせる事が出来る不老不死の水です。しかし現在は、「甘露」は飲み物が美味しい事の例えとして使われます。また、蜜のような甘い水が湧いてきた事からこの名前がついた井戸とも言われています。

「浄智寺」には幾つかの井戸が存在し歴史書ではどれも「甘露の井」との事ですが現在は門前の井戸を「甘露の井」と呼んでいます。現在の「甘露の井」は道路工事の影響により水があまり出なくなり飲料水として使用されなくなりましたが庫裡の裏手には「甘露の井」と同じ水脈の井戸があり、こっちの井戸は飲用水として使用されています。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」美しい季節の花々を愛でる見出し

「浄智寺」の本堂の少し奥に入った場所や山門の参道の付近では、未だ肌寒い早春の3月上旬から3月中旬頃、遠い昔から縁起の良い植物として重宝される白梅・しだれ梅・ロウバイ等の梅の花を楽しむ事が出来ます。桜の花とはまた違った気品を漂わせる香り高い梅の花を愛でる事が出来ます。同じ頃、梅の木の隣ではミツマタも花を咲かせるます。

「浄智寺」では3月下旬から4月上旬に、春の到来を告げる沢山の美しい桜が咲き誇ります。境内の桜の中でも樹齢120年以上の古木「タチヒガン」は、「鎌倉市の天然記念物」に指定されている見どころの内の一つです。また「タチヒガン」は「かながわの名木100選」に入る美しい花を毎年咲かせる桜の古木です。

「浄智寺」の山門の参道で色とりどりの鮮やかな花を咲かせる「紫陽花」は、鎌倉の花の代名詞となっていて初夏を告げる花として6月中旬から6月下旬にかけて見どころとなります。毎年、美しい満開の花は訪れる人々を楽しませます。シーズン中でも比較的訪れる人が少なくゆっくりと花鑑賞が出来る穴場となっています。

その他にも「浄智寺」では、1月中旬から2月上旬に咲く黄色の花が美しいロウバイ、夏には濃い紫が美しい桔梗、9月下旬から10月下旬頃が見頃になる赤紫色の八重咲きや一重のシュウメイギクや、人の目の高さまで大きくなる事もある薄紫のシオン、秋には柿やススキ等の多様な草花、そして鮮やかな紅葉を楽しむ事ができ四季を感じられます。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」交通アクセス見出し

交通アクセスは、JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩でのアクセスは約10分、JR横須賀線鎌倉駅から徒歩でのアクセスは約30分です。明月院から徒歩でのアクセスは約7分、東慶寺から徒歩でのアクセスは約7分、円覚寺から徒歩でのアクセスは約8分、建長寺から徒歩でのアクセスは約11分、鶴岡八幡宮から徒歩でのアクセスは約20分です。

「鎌倉五山第四位の浄智寺」基本情報見出し

「浄智寺」の拝観時間は9時から16時30分迄です。定休日は無休です。拝観料金は大人が200円、小人が100円です。駐車場料金は無料で、20台駐車する事が出来ます。また「浄智寺」には5種類の御朱印があり、御朱印代は300円で、御朱印の授与時間は拝観時間と同じく9時から16時30分迄です。

住所:神奈川県鎌倉市山ノ内1402 電話番号:0467-22-3943

「鎌倉五山第四位の浄智寺」まとめ見出し

1185年、源平合戦で壇ノ浦にて平氏を滅ぼした征夷大将軍・源頼朝が開いた鎌倉幕府と共に繁栄した鎌倉五山第四位の「浄智寺」は由緒正しい寺院。そんな「浄智寺」の現在はひっそりと、しかし長い歴史を私達に伝えていく為に「国の史跡」となり残っています。そんな見どころ一杯の「浄智寺」を参拝しに長い歴史の町、鎌倉へ行きませんか?

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