鎌倉のあじさいの見頃は？有名なお寺やスポットなどを紹介！

鎌倉と言えば、東京からもアクセスがいいのに自然がたっぷり、海鮮も美味しいとあって人気の観光地ですね。そんな鎌倉があじさいでいっぱいになる季節があるのをご存知でしょうか?有名なお寺はもちろん、街中のちょっとした小路にもあじさいが咲きますので、あじさいを求めて散策するのにぴったりです。そんな鎌倉であじさいが見られるスポットについてご紹介します。

鎌倉のあじさいですが、例年で言うと5月中旬ごろから色づき始め、6月上旬から7月上旬にかけて見頃となります。ただし、あじさいと一口に言っても山あじさいは他のあじさいに比べて早く咲き始めるなど種類によって見頃を迎える時期が異なります。また、あじさいの植わっている場所、その年の気候によっても違いますので、お出かけの前に最新情報をチェックするのをお忘れなく。

まずはJR北鎌倉駅を中心とするエリアからご紹介しましょう。このエリアで一番人気は何といっても明月院でしょう。北鎌倉エリアの有名なお寺を全部見て回ると大体3時間弱のコースになります。森林も豊かなエリアですから、緑とのコントラストも楽しめそうですね。

北鎌倉駅から徒歩10分ほどの明月院は、鎌倉で一番人気を誇るあじさいの名所で、毎年6月中旬から下旬ごろが見頃です。入口を入るとすぐにたくさんのあじさいが迎えてくれ、参道の階段は両側にあじさいがせり出すほどの勢いで咲き誇っています。明月院のあじさいは青いあじさいが多いことから「明月院ブルー」と呼ばれており、雨上がりにはなお一層美しさが増すのでおすすめです。拝観料は300円、庭園入園料は500円です。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内189

北鎌倉駅から徒歩8分ほどの浄智寺のあじさいの見頃は例年6月中旬からです。あじさいの数はそれほど多くはありませんが、山門とあじさいの組み合わせが大変美しいので人気です。自然いっぱいのエリアでしみじみとあじさいを鑑賞することができると評判です。あじさいの他にもイワタバコなども鑑賞できます。拝観料は200円です。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内1402

北鎌倉駅のすぐ脇、徒歩1分というアクセスのしやすいところにある円覚寺は、夏目漱石の有名な小説『門』にも登場する有名なお寺です。あじさいの見頃は6月中旬ごろから。法堂跡、佛日庵、山門や仏殿の周辺であじさいを楽しむことができます。拝観料は300円です。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内４０９

北鎌倉駅から徒歩10分ほどの東慶寺は、鎌倉の花の寺として知られ、一年を通して様々な花が咲き乱れます。あじさいの見頃は例年は5月下旬ごろから6月半ばごろまでです。白いあじさいとして人気のアナベルは6月中旬から下旬ごろに見ごろを迎えます。こちらのお寺はあじさいが密集しているのでより迫力のある光景が楽しめます。拝観料は200円です。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内1367

北鎌倉駅から徒歩10分ほどのところある長壽寺のあじさいは、例年であれば6月中旬ごろに見頃を迎えます。落ち着いた雰囲気の山門とあじさいの組み合わせや、山ノ内道沿いが人気のあじさい鑑賞スポットです。また、長壽寺から扇ヶ谷へと抜ける道のところにもあじさいが群生しているスポットがあります。拝観料は300円です。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内1503

北鎌倉駅から20分ほど、途中に長い坂がありますがそこを頑張って歩き通すと到着するのが源氏山公園です。非常に緑が豊かな公園で、園内には頼朝像などがあります。桜や紅葉でも人気ですが、あじさいも美しいスポット。見頃は6月中旬以降です。鎌倉大仏へと続くハイキングコースも整備されていますよ。 住所：神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-7-1

北鎌倉駅から徒歩2分のところにあるミュージアムは、築100年以上の歴史のある古民家を改築して造られました。そしてその建物をぐるりと囲むようにあじさいが植えられており、なんと100種類以上にもなります。例年であれば5月末ごろにほかのあじさいに先駆けて見頃を迎える山あじさいも大人気。「あじさい小径」と名付けられた道もあります。入館料は500円。周囲のお寺ほど混雑していないので穴場スポットです。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内392-1

日本最古の禅宗寺院である建長寺はとにかく境内が広大です。一番奥まで進むだけでも数十分はかかりますので、時間に余裕を見て訪れることをおすすめします。そんな広い境内のあちこちにあじさいが咲いていますが、一番のおすすめスポットは半僧坊大権現参道です。拝観料は300円です。 住所：神奈川県鎌倉市山ノ内8

あじさいの季節には人で溢れかえる鎌倉ですが、この海蔵寺は知る人ぞ知るあじさいスポットですので、静かに落ち着いてあじさい鑑賞をしたい人にぴったりです。季節に応じて様々な花が咲くお寺ですが、あじさいの季節になるとガクあじさいを中心に、境内のあちらこちらにあじさいが咲きます。それぞれそこまで株は大きくありませんが、上品なあじさいです。拝観料は無料です（市納金）。 住所：神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-18-8

鎌倉で唯一の尼寺である英勝寺。6月に入ると見頃を迎えるあじさいは、境内のあちらこちらに咲いています。お寺の奥に回ると特に大きな株があり、見ごたえたっぷり。尼寺ということもあって、どことなく落ち着いた優雅な雰囲気のあるスポットです。拝観料は300円です。 住所：鎌倉市扇ガ谷1-16-3

今度は地図で言うと南側、鎌倉大仏もほど近い長谷エリアを見ていきましょう。江ノ電長谷駅周辺です。このエリアで人気なのは長谷寺や光則寺です。有名スポットを見て回るとこちらも約3時間弱のコースになります。おしゃれなカフェも多いですので、休憩しながらあじさい巡りも楽しそうですね。

長谷駅から徒歩5分ほどの長谷寺。鎌倉のあじさいを語る時に外すことのできないスポットの一つです。あじさいに加えて花菖蒲も6月後半に見頃を迎えますので、非常に華やかな光景を楽しむことができます。山の斜面一面に広がるあじさいは圧巻の一言。斜面をあじさいに埋もれるように通う「あじさい路」は一番の人気スポットですので時に待ち時間が発生することも。拝観料は300円です。 住所：神奈川県鎌倉市長谷3-11-2

この長谷寺や御霊神社、東慶寺、建長寺などで見られるあじさいに「アナベル」という種類があります。あじさいというとピンクや青、紫を思い浮かべる人が多いと思いますが、このあじさいはなんと白。そして、一般的なあじさいに比べると花が丸くまとまっているのが特徴です。アナベルは元々は北アメリカ原産のあじさいでしたが、園芸用に改良をされました。

そしてロマンチックなのがその花言葉で、「ひたむきな愛」です。アナベルが見頃を迎えるのはほかのあじさいより少し遅いとあって、あじさいの季節を締めくくる白い妖精とも例えられることがあります。緑の葉っぱに良く映える白、ぜひチェックしてみてください。また、アナベルにはピンクもあります。鎌倉では浄妙寺などで見られますよ。

長谷駅から徒歩7分ほどです。見頃は6月中旬ごろからで、山あじさいを中心に楽しむことができます。その種類はなんと200種類以上!境内はそれほど広くありませんが、そこまで混みあうこともないので鎌倉の雰囲気をゆっくりと味わいながらあじさいを鑑賞することができます。拝観料は100円です。 住所：神奈川県鎌倉市長谷3-9-7

極楽寺駅から徒歩5分のところにある極楽寺は、北鎌倉の「明月院」、長谷の「長谷寺」と共に「あじさいの三大名所」と言われることも多いです。例年6月中旬から下旬に見頃になります。境内に植えられているあじさいの数は262株でこれは般若心経の文字数と全く同じです。拝観料は無料です。ただし、2015年から2017年は参道の改修工事に伴ってあじさいはお休みです。2018年が待ち遠しいですね。 住所：神奈川県鎌倉市極楽寺1-1-5

極楽寺駅から徒歩3分ほどの極楽寺。あじさいが見頃を迎えるのが例年6月中旬から7月にかけてです。拝観料は無料なので気軽に訪れることができますね。極楽寺にあるあじさいは約20種類ですが、人気なのが「十二単」と呼ばれるあじさい。着物の十二単に例えられる通り、花弁が何重にも重なっているとっても珍しい種類です。ちなみに極楽寺の境内は撮影禁止になっていますので注意してください。 住所：神奈川県鎌倉市極楽寺3-6-7

極楽寺駅からだと徒歩10分ほど、長谷駅からでも徒歩5分ほどでアクセスできる神社です。拝観料は無料です。こちらはあじさいと江ノ電を一緒に撮影できる唯一のスポットとして人気があります。そして忘れずにチェックしてほしいのが社殿裏。「あじさいの小路」があり、あじさいに包まれるようにして散策ができます。 住所：神奈川県鎌倉市坂ﾉ下4-9

稲村ケ崎駅から徒歩5分ほどのところにある公園です。ここからはあじさいと江ノ島を同時に眺めることができるスポットとして人気があります。海に向かって開けた公園ですから芝生にごろんと寝転がって潮風を楽しむこともできます。 住所：神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1-19

次は地図で言うと鎌倉駅の東側に広がるエリアをご紹介します。鎌倉というと先に紹介した2つのエリアを中心に散策する人が多いのですが、この東側のエリアはそこまで人が多くないのでゆっくりと鑑賞できるのがいいですね。穴場スポットを求めている人にはぴったりのエリアです。

瑞泉寺の高僧であった夢窓疎石が鎌倉の美しい自然を活かして作った庭園は、手を加え過ぎないという美を堪能することができます。そしてあじさいも決して主張しすぎることなく、自然の一部としてさりげなく咲いている様子がなんとも美しいです。清楚に咲く青いあじさいとお寺の組み合わせが印象的なスポットです。 住所：神奈川県鎌倉市二階堂710

あじさいと言うと丸いあじさいを想像する人が多いと思いますが、ここ安国論寺のあじさいは丸くならないタイプが多く、さりげなく咲いている感じがとても趣があります。山門を入ると参道がずっと伸びているのですが、その両脇にもあじさいが。人も多くないので静けさのなか鑑賞を楽しむことができますよ。拝観料は100円です。 住所：神奈川県鎌倉市大町4-4-18

鎌倉駅から先に紹介した瑞泉寺へと向かう途中にあるのが大塔宮（鎌倉宮）。鎌倉駅からはバスでのアクセスになりますが、その価値のあるスポットです。5月中旬から見頃を迎える山あじさいが咲き誇る遊歩道も整備されています。可憐なあじさいを求める方はぜひどうぞ。拝観料は300円です。 住所：神奈川県鎌倉市二階堂154

鎌倉一帯があじさいに包まれるこの季節、実は実際の花だけでなく色々なところにあじさいが隠れています。まずは江ノ電の行き先表示版。上の画像の行き先のところに注目してください。「藤沢」という表示の両側にあるのはなんとあじさい!鎌倉を訪れる前から気分が盛り上がりますね。

また、長谷寺門前にある「鎌倉オルゴール堂」にもあじさいが隠れています。お店の前にはからくり時計があって、1時間に1度音楽と仕掛けが楽しめるようになっているのですが、そこから登場するのはなんとあじさい。妖精たちがあじさいの上で舞い踊る姿はとっても美しいですよ。 住所：神奈川県鎌倉市長谷3-10-33

また、あじさいをお土産として買って帰ることもできます。といっても花のあじさいではなく、お菓子のあじさいです。紅谷という洋菓子店で買えるお菓子はその名も「あじさい」。神奈川県から指定銘菓の認定を受けています。散りばめられたアーモンドがあじさいを連想させ、とっても美しいお菓子ですね。ちなみにお店の上はホテルになっていますが、そのホテルの名前も「あじさい」です。 住所：神奈川県鎌倉市雪ノ下1-12-4

6月から7月にかけては梅雨時期ということもあり、じめじめとうっとおしい天気が続きますが、そんな時こそ心が洗われるようなあじさいを求めて鎌倉散策はいかがでしょうか。あじさいスポットは本当に数多くありますが、あじさいは種類が豊富ですし、日に日に色が変化しますので見飽きることなくずっと眺めていられますね。どこのスポットのあじさいが一番印象的でしたか?