舳倉島は釣りや野鳥観察がおすすめ！人気の観光スポットや見どころを紹介！

石川県の能登半島の外れにある舳倉島（へぐらじま）は、野鳥好きや釣り好きが集まる自然豊かな観光地。毎年春とと秋には、野鳥を観察をしようとたくさんの野鳥ファンが訪れます。海女の島として有名な舳倉島は、石川県でも有数の釣りスポット。今回は、舳倉島へのフェリーの乗船方法や、おすすめの宿泊施設まで一挙にご紹介いたします。

舳倉島は、石川県能登半島の最北端の島で、輪島塗りで有名な輪島市から沖合い約50kmの日本海に浮かぶ小さな島です。手つかずの自然が数多く残る舳倉島は、渡り鳥が飛来する野鳥の宝庫。一周約5kmの小さな島は、安山岩でできており、北は崖や岩礁が多く、南はなだらかで漁港や砂浜もあります。

舳倉島は、元々海女さんが夏の漁のシーズンだけ対岸の石川県輪島市から船で渡ってくる島でしたが、昭和30年以降、インフラが整い、100人前後の人々が暮らしています。のどかな舳倉島には、島の西側に火山活動で海没した火口跡の他、シラスナ遺跡と呼ばれる遺跡なども発見されており、古代の人々が生活していた痕跡も残されています。

また、日本海側に面した石川県の舳倉島は、有名な七ツ島と並んで、対馬海流と大陸棚の影響を受け、たくさんの魚が集まる恰好の漁場となっています。日本海の荒波で隔てられた舳倉島には、アワビやサザエだけでなく、カニ等も取れます。舳倉島で釣りにおすすめのシーズンや、狙える魚の種類については、のちほど、詳しくご紹介致します。

舳倉島へ渡るには、へぐら航路株式会社が運航しているフェリーを利用します。舳倉島へのフェリーは、1日1便となっています。フェリーの運航期間は、春から秋と冬で分かれています。3月1日から10までは、往きのフェリーの出発時間は、9:00に輪島港を出発。10:30に舳倉島へ到着します。

帰りのフェリーは、15:00に舳倉島を出発し、16:30に輪島港へ到着します。フェリーの乗船時間は、90分ほどとなっています。11月1日から2月末までのフェリーは、往きは同じく9:00に輪島港を出発。帰りのフェリーは、14:00舳倉島に15:30に輪島港着となります。フェリーは漁船ほどの大きさでかなり揺れますので、酔い止め必須です！

フェリーの片道料金は、大人2260円、小人1130円となっています。15人以上であれば、団体割引もあるそうです。日本海の荒波が打ち寄せる舳倉島は、天候によっては、フェリーが欠航となる場合もあります。フェリーの出航または欠航の決定は、当日の7:30までに行われます。詳しくは、へぐら航路株式会社の事務所に確認してください。

住所:石川県輪島市鳳至町下町166　 電話番号:0768-22-4381

舳倉島でおすすめの観光地1は、へぐら愛らんどタワーです。舳倉島のほぼ中央に位置するへぐら愛らんどタワーは、舳倉島のシンボル。野鳥観察や釣り等で島を訪れる観光客に向けて、渡り鳥や舳倉島、輪島の観光名所の他伝統芸能についての展示が楽しめます。5階のバルコニーからは、島の全景が一望できます！おすすめの観光スポットです。

電話番号:0768-23-8200

舳倉島でおすすめの観光地2は、奥津比咩神社（おきつひめじんじゃ）です。舳倉島は、万葉集で、大友家持が万「沖つ島」と詠んだ島で「沖つ島 いゆき渡りて 潜くちふ 鰒珠もが 包みてやらむ」という歌が残されています。一時期は、ほぼ島民もいない島でしたが、5世紀頃から人が暮らしていた歴史もあり、島には、神社が8つ程あります。

奥津比咩神社は、舳倉島の海沿いの道を南に下っていった所にあります。一周5kmの島は、のんびり歩いても2時間ほどでまわれます。草むらの上に見える鳥居が目印。石が転がった参道の奥には、民家のような雰囲気の社殿が鎮座しています。拝殿の後ろには、積み石の中に本殿があります。神秘的なパワースポットとしておすすめの観光地です。

舳倉島でおすすめの観光地3は、舳倉島灯台です。漁が盛んな漁師町舳倉島の海の安全を守る灯台は、高さが33m。平坦な舳倉島の中でもっとも標高の高い標高12mの高さに建設されました。島のどこにいても見えるこの灯台は、舳倉島の中央辺りにあり、港から徒歩5分程です。灯台付近にはヘリポートもあり、島の安全を守る要となっています。

舳倉島でおすすめの観光地4は、ケルンです。野鳥観察や釣り場への移動の途中にあちこちで見かけるケルンは、火山でできた岩石を積み上げた小さな石の塚です。海女さんが漁へ出るとき、沖から島を見ながら自分の現在地を確認するために作られた目印です。何もない島で、静かに暮らす人々の暮らしを垣間見れるおすすめの観光スポットです。

舳倉島でおすすめの釣りスポットは、新堤防、旧堤防の他、深湾洞・大島、築島等です。磯や堤防で釣りをするときは、急な高波に備えて、ライフジャケットも兼ねた釣り専用のベストを着用しましょう。釣り用ベストには、ポケットがたくさんあり釣り具も運べて、磯釣りに便利。日焼け防止をかねて、夏でも長袖長ズボンがおすすめです。

舳倉島で釣りをするなら、早朝と夕方がおすすめです。後ほどご紹介する宿泊施設に泊まって、1泊2日で行けば、ゆっくり釣りが楽しめます。また、島内で釣りを行うには、フェリー内で「舳倉島遊漁磯釣承認証遊魚料」として1000円を支払う必要があります。アジ・クロダイ・マダイ・イシダイ・アオリイカ等、釣れる魚の種類も豊富です。

野鳥や渡り鳥の楽園として知られる舳倉島では、春や秋のバードウォッチングシーズンには、たくさんの観光客が訪れます。季節によって見れる野鳥の種類も異なり、2008年から行われた大規模な調査では、361種類の野鳥が確認されたと言われています。春の舳倉島で見れる有名な野鳥は、アカエリヒレアシシギ。春の訪れを告げる渡り鳥です。

小さな体で、朝鮮半島から渡ってくると言われるチョウセンウグイスも、春の舳倉島で人気の野鳥です。ウグイスや谷渡りと同じような鳴き声で鳴くそうです。その愛らしい姿を一目見ようと、たくさんのバードウォッチャーが一眼レフカメラやプロミナー片手に、島内を散策しています。舳倉島は、渡り鳥が休息をするのにうってつけの島です。

秋から冬にかけての舳倉島では、越冬のために飛んでくる野鳥が観察できます。冬のバードウォッチングで人気のマヒワは、黄色い小さな体がフォトジェニックな野鳥です。舳倉島は国定公園となっており、特にたくさんの野鳥が訪れる島の北部は、特別保護区にもなっていますので、環境を壊さないようマナーを守って野鳥を観察してください。

舳倉島でおすすめの宿泊施設は、民宿つかさです。舳倉島には、2軒の宿泊施設があり、そのうちの一つが「民宿つかさ」です。実は、もう一つの宿泊施設「つき」も、同じオーナーが姉妹で経営しているそうです。お店も車もない島で、唯一食事もできるのが、この2軒の宿泊施設となります。ボリューム満点の海の幸が人気です。

こちらの宿泊施設では、女将の息子さんが釣った取れたての魚が食卓に並びます。海女漁で有名な舳倉島のサザエのつぼ焼きは、しょうゆ味、みそ味の両方が登場！「民宿つかさ」は、温かいおもてなしが自慢の宿です。ホームステイのような感覚で、気さくに接してくれる女将のいる宿「つかさ」は、舳倉島の釣り客におすすめの宿泊施設です！

住所:石川県輪島市海士町 電話番号:0768-22-8713

舳倉島の情報はいかがでしたか？おすすめの宿泊施設から、島で観察できる野鳥の他、釣り情報をまとめてご紹介致しました。渡り鳥の休息地として、また断崖絶壁と入り組んだ岩場が漁場として人気の舳倉島。手つかずの自然と、素朴な人々が暮らす大自然の舳倉島で、日常の喧騒を離れて、どうぞゆったりとした時間をお過ごし下さい。