藤の花の季節はいつ？開花時期や美しい名所に花言葉・種類まで解説！

桜の季節が終わるとやって来る「藤」の季節。藤は国内だけでなく、海外からも注目を集めるほどの美しさを持ち、国の特別天然記念物に指定されているところもあります。今回は美しさが人気の藤のおすすめの名所や混雑を比較的避けられる穴場スポット、見頃の季節などをご紹介します。

本州から九州に「ノダフジ」、本州西部や四国、九州の山地に「ヤマフジ」の2種類が自生していて、一般的に「藤」と呼ばれるのは「ノダフジ」です。松は男性、藤は女性を例え、古くから近くに植える習慣がありました。花言葉は「優しさ」、「歓迎」、「決して離れない」、「恋に酔う」などを持っています。

福岡県北九州市にある「河内藤園」は、2012年に「実在する世界の美しい場所10」、2015年にアメリカで「日本の最も美しい場所31」に選ばれ、世界でも注目され、世界各国から多くの方が訪れる観光スポットになりました。藤のトンネルは80メートルと110メートルの2本あり、グラデーションの美しい景色に目を奪われます。

藤のトンネルの先にある藤ドームも、内部に入ると藤の景色を楽しむことができます。360度囲まれた藤の中でぜひ写真を撮ってみてはいかがでしょうか?その先を進むと約1000坪の広さを誇る大藤棚の野田長藤へ辿り着きます。河内藤園は宣伝などは一切行っていませんが、入場制限するほど人気の名所となりました。

河内藤園での藤の見頃の時期は4月中旬から5月中旬で、ゴールデンウィークが一番の見頃となります。藤の時期は前売りチケットを購入しないと入場することができません。見頃は入場料1,500円。河内藤園へは、北九州都市高速道路4号線の大谷インターチェンジから車で約15分ほどで行くことができます。

栃木県足利市にある「あしかがフラワーパーク」の藤は、2014年にアメリカで「世界の夢の旅行先10か所」にも選ばれた名所です。また、夜には大藤のライトアップが日本三大イルミネーションにも選ばれ、昼と夜で違った景色を楽しむことができる、日本を代表する観光名所です。

あしかがフラワーパークの約302坪ある大藤は、樹齢150年で栃木県指定天然記念物にも選ばれました。長さ80メートルの藤のトンネルは時期によって、白藤のトンネルやきばな藤のトンネルなど、色や形が違ういろいろな種類の藤を楽しむことができる人気の名所です。

あしかがフラワーパークの藤の見頃の時期は4月下旬から5月中旬です。ライトアップは、その中で満開の時期に合わせて行われます。あしかがフラワーパークへは佐野藤岡インターチェンジから車で約15分ほどで行くことができます。無料駐車場や臨時の無料駐車場など合わせて6,300台分を完備しているので、車でも安心して行くことができます。

兵庫県丹波市にある「白毫寺」のメインの九尺藤は、全長120メートル、幅は9メートルもあり、たくさんの藤がシャワーのように降り注いでいます。九尺藤は下まで咲くと、最も長いところは180センチにもなります。丹波市観光100選の花と名木部門にも選定された、丹波市でも観光スポットです。

開花期間中に夜になるとライトアップされる九尺藤は、5種類のLEDライトを使用しているのでオーロラのように映り、幻想的な姿を見ることができます。九尺ふじまつりの期間中は、体験型の餅つきや、大正琴の演奏、懐メロコンサートなどが行われ、幅広い年齢層の方が楽しむことができます。

見頃の時期は5月上旬から中旬です。白毫寺へは、舞鶴自動車道の春日インターチェンジから車で約10分ほどで行くことができますが、藤のシーズンは臨時駐車場が用意されていても、周辺道路は大変混雑しますので、公共交通機関がおすすめです。電車では最寄りの市島駅からタクシーで約8分。入場料は300円(高校生以下は無料)

東京都江東区にある「亀戸天神社」にある藤は、江戸時代から「亀戸の五尺藤」、「亀戸の藤浪」として多くの方に親しまれ、東京一の藤の名所と言われています。スカイツリーと藤のコラボも亀戸天神社ならではです。また、藤まつりの期間は100以上の露店で賑わいを見せ、お祭り気分で楽しめます。

藤まつりは、4月下旬から5月上旬までで、開催期間中はライトアップもされます。亀戸天神社は、総武線亀戸駅、半蔵門線錦糸町駅から徒歩15分。都バスでは、亀戸天神前で下車すると目の前に亀戸天神社があります。都内のため、車は大変混雑するので公共交通機関の利用がおすすめです。

埼玉県春日部市にある「牛島の藤」は、樹齢1,200年の日本最古の藤です。1955年には国の特別天然記念物になりました。牛島の藤は1本の古木から約211坪もの大きさで、日本最大級の規模を誇ります。また、藤の開花の時期しか敷地に入ることが出来ないので、間近で見たい方は、開花情報などをチェックしてから行くことをおすすめします。

見頃の時期は、4月下旬から5月上旬でゴールデンウィークの期間が満開を迎えます。牛島の藤は、東北自動車道岩槻インターチェンジから車で約10分。無料駐車場は200台分あります。電車では、東武野田線の藤の牛島駅から徒歩10分で行くことができます。入場料は大人1,000円、子供500円です。

静岡県吉田町にある「林泉寺の長藤」は、ノダフジが2本あり静岡県の天然記念物に指定されています。林泉寺の長藤は、吉田町の住宅地の一角にあるので、他の名所に比べるとちょっとした穴場の観光スポットです。こじんまりとしていますが、藤の甘い香りに包まれてお花見をしてみてはいかがですか?

藤の見頃の時期は4月下旬から5月上旬まで。林泉寺の長藤へは、東名高速道路の吉田インターチェンジから約5分。藤の季節には無料の臨時駐車場が用意されています。電車では最寄りの藤枝駅や島田駅からバスに乗り換えて、片岡北で下車。そこから徒歩10分ほどで行くことができます。入場は無料です。

和歌山県にある「みやまの里」は、日本一の長さを誇る全長1,646メートルの藤棚があります。階段や坂道を登って行きますが、途中には紫やピンク、白い藤のトンネルを見ながら登っていくことができます。敷地も広く、全長の長さも日本一で、それほどの混雑もないので、ゆっくり楽しみたい方には穴場スポットです。

頂上まで登ったところにある展望台からは下に藤棚ロードが広がり、頂上からの絶景を楽しむことができます。階段や急な坂道が心配な方には、緩やかな別ルートもあるので安心して行くことができます。また、アスレチックなど遊べるスペースもあるので、家族みんなで楽しむことができます。

見頃の時期は、4月下旬から5月上旬です。みやまの里は、みやまの里森林公園内にあります。阪和自動車道路の有田インターチェンジから約45分、湯浅御坊道路の川辺インターチェンジからは約30分。電車では、最寄りのJR御坊駅からバスで約1時間ほどの平橋で下車し、徒歩で約1分で行くことができます。入場料は大人500円、子供200円です。

埼玉県加須市にある「玉敷神社」は、ボリュームのある樹齢400年の大藤があり、埼玉県の指定天然記念物に選ばれています。玉敷神社は住宅街にあり、森に囲まれているので風の影響もなく楽しむことができます。また、観光客も多くはないので、写真撮影には穴場のスポットです。

加須市騎西藤まつりが行われている期間は屋台が出ていたり、俳句大会、写真撮影会、民謡、琴などのイベントも盛りだくさんです。夜は幻想的にライトアップされ、その美しさには目を奪われます。夕方以降は比較的駐車場も混雑していないので、スムーズに入ることができます。

見頃の時期は4月下旬から5月上旬で、ゴールデンウィークの間は加須市騎西藤まつりが行われています。玉敷神社へは、東北自動車道の加須インターチェンジから約15分。藤まつり期間中は付近に臨時駐車場が用意されています。電車では東武伊勢崎線の加須駅からバスに乗り、騎西一丁目バス停で下車して約10分で行くことができます。入場無料です。

いかがでしたでしょうか?4月下旬から5月上旬に見頃を迎える「藤」は、全国いろいろなところで楽しむことができます。誰もが一度は見たことがあるような有名な名所から、穴場スポットまでご紹介しました。今年のゴールデンウィーク前後はぜひ、綺麗な藤を見に行ってみてはいかがでしょうか?