昭和記念公園の桜（2018年）の見頃は？おすすめスポットや混雑状況を紹介！

東京には桜の見どころがたくさんあります。都心のビルの中で見る桜もおすすめですが、時にはちょっと足を伸ばして、広々とした大自然の中で桜を楽しむのも、あんまり混雑しなくてのんびりできます。そこでそんなお花見が楽しめる昭和記念公園の桜の見頃や混雑状況などについて紹介します。

国営昭和記念公園は東京都にあります。東京都立川市と昭島市にかかるような形で位置しており、もともとは立川基地の跡地の一部を記念公園にしたものなのです。一部といっても180ヘクタール、東京ドーム約39個分もあるので、文字通り自然を満喫できる場となっています。

それでは昭和記念公園へのアクセスについて紹介します。まずは公共交通機関を利用してアクセスする方法からです。基本的にはJRでアクセスするのが最もアクセスしやすいルートと言えます。JRの場合、最寄駅は「西立川」駅と「立川」駅を使うのが便利です。

まず、東京都心から乗り換えをせずに来たいと言う方は、JR中央線、南武線の立川駅で下車します。立川駅は公園の南東部にあるのですが、ここから最も南東よりの入口「あけぼの口」まで約10分ほどかかります。実際にお花見ができるエリアはここからずっと公園の中のほうに入っていきます。

JRでアクセスするならば、JR青梅線の西立川駅まで移動したほうがよいでしょう。西立川駅には西立川口まで歩道橋があり、徒歩で2分ほどで西立川口まで行くことができます。ここからお花見のエリアまでは徒歩で15分ほどかかります。なにしろ昭和記念公園の中は広いので、お花見場所までも距離があるので、なるべく近くまで行った方が楽かもしれません。

立川駅では青梅線に乗り換えることができます。また同じくJR青梅線の「東中神」駅からは昭島口まで約10分ほどなので、こちらも利用可能です。昭島口のほうがお花見エリアには近いかもしれません。また、多摩都市モノレールを利用する場合は「立川北」駅が最寄となり、立川駅の近くに行くことができるので、それから西立川駅まで移動すると楽でしょう。

また、昭和記念公園まで車でアクセスするという方もいるかもしれません。車の場合、最寄りICは中央自動車道「国立府中」ICとなります。ICを降りたら国道20号線を立川方面に進み、日野橋交差点を右折すると、昭和記念公園に到着します。

車でアクセスする場合に気になるのが、駐車場の問題です。昭和記念公園には駐車場が三ヵ所あります。立川口、西立川口、砂川口で、どの駐車場も多くの車が駐車できるようになっています。特に立川口の駐車場は1755台の普通車が停められます。

しかし、お花見の時期になると、駐車場は混雑が見込まれます。これらの駐車場がすべて満車となり、一般駐車場に回されたという話もあります。もしお花見に車で行こうと考えているのであれば、開園直後に着くように早めに出発することをおすすめします。混雑のことを考えると、お花見には公共交通機関を利用してアクセスしたほうが楽でしょう。

昭和記念公園という名前からわかるように、昭和記念公園は昭和という時代に関わって造られた公園です。昭和天皇御在位50周年を記念して、国民が自然環境の中で健全な心身を育み、英知を養う場を造ろうという計画が持ち上がりました。その計画により1983年に開園したのです。

公園の土地は、第二次世界大戦後に米軍が接収した旧立川飛行場が立川基地となっていた場所で、この跡地のうち180ヘクタールを記念公園として建設することになりました。最初は約70ヘクタールで開園したのですが、その後レインボープールや子供の森、日本庭園といった設備が続々と造られていき、2005年にはみどりの文化ゾーン、昭和天皇記念館などが建てられて現在に至ります。

昭和記念公園は桜をはじめとするたくさんの花やレクリエーションを楽しむ施設ですが、もともと立川基地の跡地になっていることから大規模災害の際には、広域避難場所や防災基地としても使えるように造られています。そのため園路の幅が広く作られているなどの特徴もあります。

昭和記念公園には31種類、約1500本の桜があります。昭和記念公園は園内も広く、他にも多くの種類の花があるため、桜だけではなく、さまざまな花をゆったりと楽しめるため、とても人気が高いお花見スポットとなっていて、多くの花見客が毎年訪れています。

昭和記念公園の桜の見頃ですが、例年3月下旬から4月上旬が見頃となっています。立川市ですから、他の東京のお花見スポットとあまり違わない時期から少し遅れ気味が見頃ということになります。ちなみに2018年は、3月23日に開花のニュースが流れました。

ソメイヨシノの見頃は開花から1週間程度が一番の見頃になるとされています。もちろんそれまでの時期の天候や気温に左右されることが多いため、確実ではありませんが、その計算で行くと4月2日前後が一番の見頃になると考えてよいでしょう。2018年のカレンダーを確認すると、3月31日、4月1日が土日になります。

ちょうど開花から1週間後が3月30日に当たりますので、2018年はちょうど桜の見頃が週末にかかるということになります。あとはこの週末のお天気がどうなるかが問題です。お花見を計画している方は見頃の週末の天気をしっかり確認しておきましょう。

次に心配になるのが、どの程度混雑するのかということです。お花見の見頃と週末が重なると、どうしてもお花見の名所スポットは混雑しがちなので、昭和記念公園も大混雑するのが心配になるところですが、どうなるでしょうか。

昭和記念公園そのものの混雑はあまり心配はいりません。その理由は人が少ないのではなくて、昭和記念公園のスペースが広いからです。前述したように、昭和記念公園は非常にスペースが広く、桜の見どころも多いため、かなりの人数がお花見に来ても心配ないのです。

混雑という点でむしろ心配なのは、駐車場の問題です。前述したように昭和記念公園の中には複数の駐車場があるのですが、前述したように、これらの駐車場がほとんど満車になってしまうということもあります。特に桜の見頃と週末が重なると確実に混雑すると考えてよいでしょう。

まずは昭和記念公園で桜が楽しめる場所をいくつか紹介します。まず、メインとなるソメイヨシノですが、桜の園が中心です。ここのソメイヨシノは樹齢40年から50年のものが多いため、大木になっており、迫力もあるので見ごたえがあります。ここだけで約200本の桜があるそうです。

桜の園は下が芝生になっていて、ベンチもありますが、シートを敷いてお花見をしたり、小さなものではありますがテントを使うこともできます。ただし、前もって場所取りをすることはできないので、お花見の時にそこに出掛けていくことになります。

残堀川のさくら橋付近もソメイヨシノが多く植えられている地点です。この地点は旧桜の園と呼ばれる場所で、こちらもシートを敷いてお花見をするスペースがあり、ゆっくりとお花見を楽しむ人たちに人気のエリアです。

そのほか、川沿いにはソメイヨシノよりも時期がずれて咲くカワヅザクラやサトザクラが植えられているほか、園内にはソメイヨシノよりも時期が遅く、緑色の花が咲くギョイコウなどの珍しい桜もあります。ですからお花見と言っても少し長めの期間を楽しむことが可能です。レンタサイクルなども利用して、園内のお花見を存分に楽しんでください。

昭和記念公園の桜の楽しみ方として特におすすめなのが、桜と他の花とのコラボレーションが楽しめることです。前述したように、昭和記念公園には桜だけでなく、さまざまな種類の花が四季を通じて咲き誇ります。そのため、桜と他の花とを一緒に楽しむことができるというお楽しみがあるのです。

中でも特に人気なのは、菜の花とソメイヨシノのコラボです。菜の花が植えられているのは原っぱ東花畑という場所で、桜の園の近くにあります。ここには約20万株の菜の花が植えられており、菜の花の時期になると一面が鮮やかな黄色に染まります。それが背景になったソメイヨシノのピンクと相まって、本当に美しい光景が現出するのです。

菜の花と桜が一緒に楽しめるところが、東京にあるというのはうれしい驚きかもしれません。菜の花と桜がちょうどよいタイミングで咲く時期にお花見に行くことができたなら、ぜひこの景色を見てきたいものです。写真に撮影するのもおすすめです。

「花より団子」ではありませんが、桜を見ながら美味しい食事も楽しみたいという方におすすめなのがバーベキューです。昭和記念公園では場所の指定はありますが、バーベキューを楽しむことができるエリアであるバーベキューガーデンがあるのです。バーベキューを楽しみたい方は西立川口もしくは昭島口から入ると近いです。

バーベキューガーデンは予約が必要なのですが、のんびりと桜を楽しみながらワイワイ食事を楽しみたいという方にはぴったりです。後述しますが、昭和記念公園には屋台がないのですが、器材や食材、ビールなどが販売されており、それを利用すれば手ぶらでバーベキューを楽しむこともできます。手ぶらで公園に行ってバーベキューを楽しんで、お花見ができるというのはとても楽しそうです。

有名なお花見スポットでは、桜の時期に桜祭りが行われ、屋台やイベントでにぎわいます。ここ昭和記念公園ではもこの時期にイベントが行われます。それが「フラワーフェスティバル」です。あえて「桜祭り」ではなく「フラワーフェスティバル」なのは、対象が桜に限らないためです。

フラワーフェスティバルは3月下旬から5月下旬まで行われます。もちろん、いくら桜の数や種類が多いからと言って、この時期ずっと桜が咲いているわけではなく、チューリップやポピーなど、さまざまな花が咲く様子を楽しむイベントだからです。もちろん桜の時期もいいですが、それ以外の時期も楽しめそうな感じがします。

お花見の楽しみの一つとしてあげられるのが楽しい屋台です。食べ物の屋台はもちろんですが、おもちゃなどの屋台も、この季節ならではのものとして、いろいろなお花見スポットで人気となっています。ところが残念なことに、昭和記念公園にはいわゆる屋台はありません。

屋台がないということで、特にシートを敷いてお花見を楽しみたいという方は、食事などどうしたらいいのかと考えてしまうかもしれません。昭和記念公園には屋台は確かにないのですが、レストランが3店、カフェが1店、売店が2店、それぞれ営業しているそうです。

また、前述したように、昭和記念公園の中にはバーベキューを楽しむことができるエリアもあります。お花見をしながら食事をしたい、軽食を食べたいという場合は、これらのお店を利用することで不自由なく楽しむことができます。屋台がなくても心配せずにお花見を楽しむことができそうです。

また、屋台という形ではないのですが、桜の時期には臨時でキッチンカーなども出る予定があるそうです。屋台ではないものの、気軽な形で軽食を食べるなどなら、キッチンカーでも楽しめそうです。こちらは当日、昭和記念公園に行ってのお楽しみということになるでしょうか。

昭和記念公園夜桜ですが、以前は夜桜のライトアップがあり、人気でした。ところが近年しばらくライトアップが行われておらず、残念だという声が上がっていました。その声に応えるように、2018年から夜桜の見学ができるようになりました。

2018年の昭和記念公園の桜のライトアップ「夜桜散歩」は、3月30日から4月2日までの間行われます。見ることができるのはふれあい橋下からさくら橋(旧桜の園)までの間となっています。さらに入園できるのは立川口から立川口ゲートのみとなっています。レジャーシートを敷いてのお花見はできません。時間は17時から20時までとなっています。

昭和記念公園周辺の桜スポットも楽しみたいという方に、おすすめの情報があります。2018年3月24日から多摩・西東京エリアの桜スポットを巡るスタンプラリーが行われています。このスタンプラリーは4月30日まで行われており、スタンプを集めるとその施設のオリジナル参加賞などがもらえます。

昭和記念公園を含めて10施設がこの対象となっており、全部の施設を巡って桜を楽しみ、スタンプを集めると、コンプリート賞ということで抽選に参加でき、昭和記念公園の年間パスポートなどの商品が当たるチャンスがあります。ちょうど同じ時期に桜の見頃を迎えるので、スタンプを集めながら周辺の桜スポットを楽しむのもいいかもしれません。

昭和記念公園は広いエリアの中に桜の見どころがあり、他の花とのコラボも楽しむことができるため、他の桜の名所とは違った楽しみ方ができます。桜の時期はイベントなども多いので、イベントを楽しみながらお花見をするのもおすすめです。ぜひ昭和記念公園の桜を思う存分楽しんでください。