鎌倉花火大会に行ってみよう
夏が近づくと、各地で多くの花火大会が行われます。鎌倉で行われる鎌倉花火大会も、市民の支えによって2018年も無事に行われることになりました。何やらちょっと珍しい花火もあるのだそうです。そこで鎌倉花火大会について、その日程や場所、アクセスのほか、穴場の観覧場所などについて紹介します。
鎌倉花火大会とは
鎌倉花火大会とは、その名の通り、鎌倉で行われる花火大会です。2018年には記念すべき第70回大会を迎えることになりました。鎌倉という海のあるところで行われる花火大会ということで、他にはないような花火があったり、海に映る花火が楽しめたりと人気も高く、毎年多くの観客が訪れます。
鎌倉花火大会の日程は?
2018年の鎌倉花火大会の日程と時間の正式発表が出ました。それによると2018年の鎌倉花火大会は2018年7月24日(火)の19時20分から20時10分までとなっています。ただ、外で行われる行事ですから、心配なのは当日のお天気の問題です。特に鎌倉花火大会は海の状態も実施の可否に関係します。
2018年の日程で言うと、もし24日が荒天、雨天、または強風や高波で海が荒れた場合は翌日の7月25日(水)に順延となります。もし25日でも天気が好転しない場合は、2018年の鎌倉花火大会は中止となります。せっかくの記念すべき70回ですし、無事に行えることを期待しましょう。
鎌倉花火大会はどこで行われる?
次に2018年の鎌倉花火大会の場所です。2018年の鎌倉花火大会が行われる場所は神奈川県鎌倉市の由比ガ浜海岸と材木座海岸となっています。このように述べると、同じ日程で花火大会が鎌倉市内の別々の海岸で行われるのか、アクセスはどうしたらいいのだろうと考えてしまうかもしれませんが、その心配はありません。
実は由比ガ浜海岸と材木座海岸はつながっている海岸です。鎌倉に滑川という川がありますが、この川を境にして西側の海岸を由比ガ浜海岸、東側の海岸を材木座海岸と呼ぶのです。ですから鎌倉花火大会は、鎌倉の沿岸部一帯で行われる花火大会ということになります。広い範囲で打ち上げられるので、見物できる範囲も広そうです。
鎌倉花火大会へのアクセス
次に鎌倉花火大会の場所へのアクセスです。鎌倉ですから、最も行きやすい駅はJR「鎌倉」駅です。こちらであれば東京、もしくは品川駅で乗り換えることで新幹線からのアクセスも便利ですし、電車の本数も多いので、アクセスもしやすいでしょう。ただ、鎌倉花火大会の場所までは徒歩で15分ほどかかります。
鎌倉駅から、花火大会の場所までは、鎌倉らしい雰囲気のところを通っていくので、それはそれで楽しいのですが、花火大会の前から疲れるのはちょっとという方には、江ノ島電鉄(江ノ電)を利用してもう少し会場の近くまで行くことがおすすめです。鎌倉駅で江ノ電に乗り換えましょう。
江ノ電を利用してアクセスする場合の最寄り駅は「和田塚」駅と、「由比ガ浜」駅です。この2つの駅は鎌倉花火大会の場所まで徒歩で5分ほどのところにあり、アクセスの面では至近と言ってよいでしょう。ここからならば疲れることもなくアクセスできます。
ただ、ここで紹介するアクセス時間は、あくまでも普段の状態での時間です。当然のことですが鎌倉花火大会の当日、特に開始時間が近づくと、どの駅も大混雑します。電車であったとしても余裕を持たせて最寄りの駅までアクセスするようにしましょう。帰りの切符やICカードの残高などの確認もしておくことをおすすめします。
また、車でのアクセスに関してですが、鎌倉という場所はそもそも駐車場がそれほど多い場所ではありません。さらに花火大会の当日はその日程に合わせて大規模な交通規制が行われます。だいたい18時30分から22時30分ごろまでですが、この時間帯は駐車場から車を出すこともできなくなります。
車でアクセスする場合は、遅くとも午前中までに鎌倉に入らないと、駐車できる場所を探すのは難しいですし、駐車料金も高くなるという口コミもあります。ぜひ鎌倉花火大会に行くときは、電車を利用して余裕を持ってアクセスするようにしましょう。
鎌倉花火大会の歴史
さて、鎌倉花火大会が始まったのは1948年、今から70年前のことです。年代でわかるように、このころは第二次世界大戦が終わった直後で、まだまだ戦後の復興道半ばという時期でした。戦争で負った多くの傷を癒し、立ち直り前に進むための力になるようにとの願いを込めて鎌倉花火大会は始まったのです。
以後、悪天候や東日本大震災の時など、特別なときを除いて、鎌倉花火大会は毎年開催されてきました。当日は約2500発の花火が打ち上げられます。鎌倉は前述したように交通の便がよいことからアクセスがよく、毎年15万人を超える観光客が集まる有名な花火大会の一つとなっています。
鎌倉花火大会は市民の花火大会
ところが、2017年、鎌倉花火大会は中止の危機にさらされます。結果的には無事に行われたのですが、2017年から運営の主体が変わり、より市民が中心になって主催する花火大会に生まれ変わりました。2018年もその長い歴史を願う市民が中心となって行われる花火大会となります。
市民が中心になって主催するようになって、ボランティアなどで参加する市民も多く出てきました。花火大会の場所である材木座海岸や由比ガ浜海岸のゴミ拾いなどにも市民のボランティアが参加し、ゴミ一つない美しい花火大会の開催を目指しています。もし日程が合うなら、ボランティアなども考えてみてはいかがですか。
鎌倉花火大会の見どころ
このように、鎌倉花火大会は、2018年に70回を迎えるという、その長い歴史を大切にしたいという願いが込められた花火大会です。一般的な花火大会で行われる派手な打ち上げ花火はもちろんありますが、その他に「和火」と呼ばれる昔ながらの花火も打ち上げられます。こちらは一般的なものに比べ色合いがくすんだ感じになる特徴があります。そのため郷愁を誘う感じになるとのことです。
もう一つ、鎌倉花火大会で他にはない、特別な花火があります。それは「水中花火」です。その名の通り花火が水中、つまり海の中で花火が光るのです。なぜ水の中で火が光るのでしょうか。実は普通は花火は空中に打ち「上げ」るのですが、水中花火は海中に打ち「込む」のです。
あるとき、ある職人さんが他の地域の花火大会を見に行くと、水中で花火が光るのを見ました。実はその時、本来は空中に打ち上げるべき花火を、うっかりと水中に落とし、破裂させてしまったのです。ところが見た人はその美しさに驚き、なんとかこの美しい花火を鎌倉で行えないかと考えます。
そこでいろいろな工夫をこらし、現在では高速船で海に出て、そこから水中に花火を打ち出すことで、美しい水中花火を作りだすことに成功しました。「失敗は成功のもと」ということわざがありますが、まさにこのことわざを地でいくような話です。鎌倉花火大会に行ったら、ぜひ水中花火も楽しんでください。
また、鎌倉花火大会のもう一つの工夫と言われているのが、エコにこだわっているという点です。花火に使う火薬の原料は、鎌倉にたくさんある寺院や一般家庭から出る伐採された樹木なのだそうです。本来はそのまま廃棄物となるものですが、これを火薬にし、花火にすることで利用しています。
鎌倉花火大会の有料席は?
さて、このように美しい花火大会をずっと立ちっぱなしで見るのはやはりしんどいのではないでしょうか。よく有名な祭りでは有料席が用意されているものですが、もし日程的に可能ならば有料席でのんびり花火を楽しみたいという方もいるかもしれません。
鎌倉花火大会にも有料席があります。鎌倉花火大会への協賛に対する返礼という扱いなのですが、全部で500席ほどの有料席が用意されています。値段は1人5500円となります。この有料席が確保できれば場所取りの心配は必要ないので、安心して鎌倉花火大会に行くことができます。
この有料席の申込はネットもしくは電話でということになります。ネットの場合は鎌倉市観光協会の鎌倉INFOからとなります。注意する点としてはこの有料席はあくまでも協賛に対する返礼ですから、もし鎌倉花火大会が中止になった場合でも払い戻しはありません。ぜひよいお天気で無事に開催できることを祈りましょう。
鎌倉花火大会の穴場1:会場周辺
有料席を取るほどのことはないのだけど、できたら少しでも楽に見たい、または有料席を取ろうとしたが日程が遅くなって満席だったなど、有料席を取らないで鎌倉花火大会を楽しむ場合の穴場について紹介します。鎌倉花火大会は相模湾に面した海岸で行われるので、比較的見やすいエリアは多くあるようです。
まず、会場周辺で比較的穴場と言える場所から紹介します。前述したように、鎌倉花火大会は材木座海岸と由比ガ浜海岸で行われるのですが、この2つのエリアでは材木座海岸の方が空く傾向にあります。なぜかというと、花火大会は夜に行われる日程なのですが、昼間の海岸としては材木座海岸のほうが空く傾向にあるからです。
また、由比ガ浜海岸のほうでは、由比ガ浜駅よりも一つ隣の駅である「長谷」駅よりの海岸になると、少し空く傾向にあるようです。ちなみに当日は、江ノ電の駅の中では由比ガ浜駅が一番混むので、会場周辺で楽しむなら由比ガ浜駅を外したほうがアクセスが楽かもしれません。
鎌倉花火大会の穴場2:公園
鎌倉花火大会に限らず、花火大会は上にあがるので、ちょっと離れた高台から見るというのも混雑を避ける方法の一つです。その点でこれから挙げる三つの公園はまさに穴場と言える場所かもしれません。
1つめは鎌倉海浜公園です。鎌倉海浜公園は由比ガ浜、稲村ケ崎の海岸付近にあり、由比ガ浜地区、稲村ケ崎地区、坂ノ下地区の3つの地区から成り立っています。鎌倉花火大会でおすすめなのは、このうちの由比ガ浜地区となります。
由比ガ浜地区がおすすめなのは、少し高台になっていることと、大きな芝生広場があるためそこに座って花火大会が見られるというメリットがあるためです。ずっと立ちっぱなしでいるのはきついですが、座って見られるとやはり楽ですし、高台になっていることで混雑していても見やすいという利点があります。
2つめは披露山公園です。披露山公園は鎌倉ではなく、逗子市にあるのですが、披露山という山の頂上付近に位置しています。もともと逗子市全景や江の島、富士山などが一望できる位置にあるので、鎌倉花火大会の花火をゆっくりと楽しむことができます。こちらに行くのであればJR「逗子」駅で降りてバスで「披露山入口」で降りてください。
3つめは同じく逗子市で、披露山公園から徒歩で8分ほどのところにある大崎公園です。ここは相模湾に突き出す岬の突端にあり、こちらも少し高台となっているので、花火をよく見ることができる穴場です。披露山公園と共に鎌倉市を離れるため、観客も少ないので、ゆったりと花火大会を楽しむことができる穴場ということになります。
鎌倉花火大会の穴場3:レストラン
2018年の鎌倉花火大会の日程を見ると、平日に開催される予定となっています。そうなると職場などから来るため、食事を取っていないという場合も考えられます。レストランなどで食事を楽しみながら花火大会が見られるといいのにと感じる方もいるのではないでしょうか。
もちろん、会場周辺のレストランならば、多少なりとも花火大会が見られるかもしれません。しかし、確実に穴場として知られているのは、由比ガ浜にある「Restaurant Seedless Bar」というレストランです。店が由比ガ浜海岸の目の前にあるため、穴場として知られるようになりました。
ハンバーガーなどが中心のアメリカンスタイルの店なのですが、ゆっくり食事をしながら鎌倉花火大会を楽しみたいという方にはまさに穴場と言えるレストランです。鎌倉花火大会当日は混雑する可能性があるので、もしここで食事をしながら見たいという方は早めに予約をおすすめします。
鎌倉花火大会の注意点
鎌倉花火大会に限りませんが、一番気をつけてほしいのは混雑です。鎌倉花火大会は見られる場所が広いので、比較的分散する傾向にはあるようですが、それでも打ち上げる場所に近いところは混雑しますし、最寄り駅も混雑します。早めに行くようにするほか、穴場の所で紹介したように混む駅を避けるなど工夫をするとよいでしょう。
鎌倉花火大会の周辺観光スポット
鎌倉の周辺観光スポットは、とても一項目ではおさまりきらないほどたくさんあります。昼間に鎌倉に着いて、小町通りや鎌倉の大仏、寺社巡りをするのもよいですし、真夏でもありますから由比ガ浜海岸などで遊ぶのもおすすめです。せっかくの鎌倉ですから、ぜひ昼は観光を、夜は花火大会をと楽しんでください。
鎌倉花火大会を堪能しよう
鎌倉花火大会は第二次世界大戦が終わったあとから鎌倉市民の心のよりどころとして今まで続けられてきました。特に近年では市民が中心となって運営されており、鎌倉への愛が詰まった花火大会となっています。ぜひ花火大会だけでなく、鎌倉の魅力を存分に堪能してください。
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