南洲神社は西郷隆盛ゆかりの土地！おしゃれなカフェや御朱印もあり！

江戸城無血開城や明治政府誕生に大きく貢献した「西郷隆盛」。現在放映中のNHK大河ドラマ「西郷どん」で、鈴木亮平さんが熱演中です。鹿児島県鹿児島市には、この西郷隆盛ゆかりの地がたくさんありますが、今回ご紹介する南洲神社も西郷隆盛ゆかりの地です。今回は、南洲神社で話題のお守りや御朱印の他、詳しいアクセス方法も含めてご紹介致します。

南洲神社のお守りやアクセスについて詳しくお伝えする前に、まずは、西郷隆盛を育んだ鹿児島県の風土についてご紹介致します。九州本土最南端の鹿児島県は、活火山「桜島」を有する温泉大国。今もモクモクと噴煙を上げる桜島の湯平展望台は、大河ドラマ「西郷どん」のポスター撮影やオープニング撮影が行われた有名な観光スポットです。

鹿児島県は、江戸幕府では外様大名でありながら、藩主島津斉彬公の養女「篤姫」を徳川家に嫁がせるなど、その財力と政治力で幕府内での発言力を強めて行きました。鹿児島市内の仙巌園には、薩摩藩が研究を重ねて開発した大砲を作るための「反射炉」や島津家分家が暮らした知覧など、当時の歴史を今に伝える観光スポットが点在しています。

薩摩藩の財政に貢献した「薩摩切子」の工房は、尚古集成館で見ることができ、鹿児島のお土産として今も観光客に人気を集めています。また、鹿児島県は、日本で4番目に離島が多い地域ですが、西郷隆盛が流刑され、2番目の妻となる愛加那（あいかな）と出会った奄美大島は、黒砂糖の栽培が盛んな地域で、砂糖貿易が薩摩の強大な財力の源となっていました。

鹿児島県は、桜島の灰が降り積もった水はけの良い土地であることから、昔からさつまいもの栽培が盛んな地域として知られています。そんな鹿児島県が全国に誇る名産品と言えば「芋焼酎」。かなり強烈な香りが特徴の芋焼酎も西郷隆盛を育んだ鹿児島県で人気のお土産です。鹿児島には、他にも世界遺産屋久島など、語りきれないほどの魅力がつまっています。

南洲神社にゆかりの深い西郷隆盛。雅号「南洲」をとって、最敬意を表する「南洲翁」と呼ばれています。「敬天愛人」という有名な遺訓を残した西郷隆盛は、鹿児島県民がこよなく愛する歴史ヒーローです。薩摩藩の下級武士として生まれた西郷隆盛は、藩主島津斉彬にその才能を見出され、26歳の時、鹿児島から京都へ出て斉彬公のお庭方を命じられます。

その後、島津家養女であった篤姫の徳川家輿入れや、将軍継嗣の工作に当たるなど、様々な大役を任ぜられてきました。しかし、藩主斉彬公の死により、井伊直弼による「安政の大獄」が始まり失脚。一度は、京都で共に活動していた僧侶「月照」と共に入水自殺を図ります。結果、西郷だけが生き残ってしまい、奄美大島へと流刑されてしまうのです。

奄美大島での流刑生活中に、西郷隆盛は、島の有力者の娘「愛加那」と結婚し、2人の子供をもうけます。その後、鹿児島県最南端の島「沖永良島」に流されますが、36歳の時、ようやく釈放され薩摩に戻ります。それからの西郷隆盛は、日本海軍を作った勝海舟や土佐藩士坂本龍馬、そして桂小五郎など様々な人物と出会いながら、江戸幕府倒幕に向けて動き出します。

大政奉還を成し遂げた後は、江戸城無血開城を実現させ、明治政府の擁立にも大きく貢献しました。一時は国政に参与していた西郷ですが、やがて故郷の鹿児島に戻り、私学校を設立するなど鹿児島の発展に尽力します。後に、明治政府に不満を抱えた志士たちを擁護する立場となったため、西南戦争が勃発。最後は城山にて自刃します。49年という短い生涯でした。

鹿児島県鹿児島市の南洲公園にある南洲神社は、先にご紹介した鹿児島の偉人「西郷隆盛」と、西南戦争で西郷と共に戦った志士たちを祀った神社です。南洲神社の前には、「南洲翁遺訓」に残された言葉を語っている西郷隆盛の銅像が参拝者たちを迎えています。鹿児島駅からも比較的近くアクセスも良いことから、地元の方だけでなく観光客で賑わう神社です。

続いて、南洲神社へのアクセス方法をご紹介します。まず、首都圏から鹿児島までのアクセスです。東京から鹿児島までのアクセスは、LCCが最も早く価格も安いのでおすすめです。成田空港からなら、ジェットスターが鹿児島に就航しており、片道料金は、最安16640円からとなっています。アクセスにかかる所要時間は、およそ2時間ほどです。

羽田空港からのアクセスなら、ソラシドエアまたはスカイマークエアラインズが就航しており、片道料金は、最安18790円からとなっています。羽田空港から鹿児島空港までのアクセスにかかる所要時間は、1時間40分ほどで、成田からより少し短くなっています。この他新幹線でのアクセスも可能ですが、所要時間は6時間30分で、料金も28880円と割高です。

続いて鹿児島市内から南洲神社までのアクセス方法をご紹介します。公共交通機関でアクセスする場合は、市営バス、カゴシマシティビュー、または、まち巡りバスの3つのアクセス方法があります。市営バスの最寄りバス停は「竪馬場」で、ここから徒歩7分ほどで到着です。まち巡りバスでアクセスする場合は、「南洲公園入口」にて下車。徒歩6分です。

南洲神社までレンタカーでアクセスする場合は、鹿児島中央駅からなら17分。鹿児島空港からは車で40分ほどとなっています。また、観光スポットとして人気の桜島周辺からは、桜島フェリー桟橋から車で10分ほどでアクセス可能です。南洲神社には鹿児島市が管理する駐車場が併設されており、収容台数は50台となっています。ナビは「西郷南洲顕彰館」で検索して下さい。

アクセスも分かったところで、ここからは、南洲神社の見どころをご紹介致します。まず、最初にご紹介する南洲神社の見どころは「西軍有志たちの墓」です。南洲神社には、西郷隆盛だけでなく、西郷隆盛と共に、西南戦争を最後まで戦い抜いた、鹿児島の有志たちが眠っています。西郷隆盛は、映画「ラストサムライ」のモデルとも言われています。

南洲神社の墓所のほぼ中央に据えられている西郷隆盛のお墓は、他の志士たちの墓よりも一際大きく、身長181cm、体重106kgあったと伝わる西郷隆盛の巨漢ぶりが伝わってくるような迫力です。共に眠っている志士の中には、西郷隆盛の私学校を支えた村田新八や、生涯の友と言われた桂久武の墓もあります。歴女必見の素晴らしい観光スポットです。

続いてご紹介する南洲神社の見どころは「六月灯」（ろっがっどー）。鹿児島の夏祭りとして知られる六月灯は、県内各地の神社で毎年7月に開催されるお祭りです。南洲神社でも、7月17日、18日の両日この「六月灯」が開催されており、今年も多くの人で賑わいました。家畜の疫病を祓ったり、害虫駆除を祈ったことから多くの灯篭が吊るされるようになったそうです。

南洲神社の六月灯篭は、鹿児島の「三大六月灯」の一つにも選ばれており、155段ある長い石段に、たくさんの灯篭が飾り付けられます。歌や踊りのステージ、出店を初め、花火も打ち上げられるなど、非常に華やかで見どころ満載のお祭りです。西南戦争戦没者を祀る南洲神社には、墓地の他にも資料館が併設されており、西郷隆盛の功績を学ぶことができます。

今年の六月灯では、後ほど詳しくご紹介するカフェの西郷どんキャラを描いた灯篭なども登場し、西郷隆盛ファンや大河ドラマファンが、次々撮影してSNS上にUPしていました。南洲神社には、他にも14種の竹が植えられた竹公園や縄文遺跡を見られる場所もあり、週末は家族連れで賑わうスポットです。観光だけでなく散策にもおすすめの神社です。

西郷隆盛と、西南戦争戦没者を祀った「南洲神社」。続いては、ここでしか買えない人気のお守りをご紹介致します。南洲神社で人気のお守りは、西郷隆盛の名前がフルネームで入った「英雄札」や西郷隆盛の刺繍が入った南洲神社お守りなどがあります。年末年始には、干支の形の人形お守りも授与していただけるそうで、ご利益アイテムとして人気を集めています。

続いて南洲神社の御朱印についてご紹介します。南洲神社の御朱印は、初穂料300円で社務所にて授与していただけます。画像の通り、南洲神社の文字が御朱印の上に書かれたシンプルな内容となっています。御朱印の授与所は、南洲神社の境内に入って向かって右手側にあります。お守りやさくらおみくじなども、こちらで授与していただけます。

南洲神社では、西郷隆盛をデザインした写真の御朱印帳も購入することができます。「命もいらず 名もいらず」と書かれた御朱印帳は、西郷どんファンなら絶対にゲットしたいアイテムです。御朱印帳の初穂料は1200円で、御朱印と一緒に授与していただきたい場合は、1500円となっています。「敬天愛人」という言葉を好んだ西郷さんの御朱印、ご利益がありそうです！

続いては、南洲神社で人気のおみくじについてご紹介します。南洲神社境内では、さくらおみくじという桜の花びらの形をしたおみくじを引くことができますが、南洲神社前で営業している「境内茶屋なんしゅう」では、西郷隆盛の愛犬「つん」にちなんだ犬のおみくじが人気を集めています。写真の通り、結ぶと愛犬つんの形になるとてもかわいいおみくじです。

インスタ等SNS上でもかわいいと大人気になっている和カフェ「境内茶屋なんしゅう」の犬のおみくじ。話題になっているのは、外見だけではありません！なんと、中身が「大吉」「小吉」など普通のおみくじの吉凶だけでなく「犬吉」というのが含まれているそうです。ペットにワンちゃんを飼っている方や、犬好きな方に大人気の犬のおみくじ。ぜひ、和カフェ「境内茶屋なんしゅう」で引いてみてください！

南洲神社境内で営業しているカフェ「境内茶屋なんしゅう」は、まん丸い西郷どんのアイコンが観光客に大人気！NHKの大河ドラマ「西郷どん」の撮影にさきがけて、2017年秋に南洲神社境内にオープンしたばかりで、真新しい店内では、西郷どんにちなんだカフェラテや、和菓子を楽しめます。お土産品などオリジナルグッズの販売なども手がけています。

先ほどご紹介した西郷さんの愛犬つんにちなんだ犬のおみくじ（100円）の他、写真のおみくじお守り人形（一体500円）も人気です。西郷どんとつんのかわいい陶器のお守り人形はインテリアとしてもおすすめで、人形の中に入っているおみくじは西郷さんの幼名「吉之助」にちなんで「大吉之助」「中吉之助」のように吉凶が書かれているそうです。

続いては、南洲神社境内にあるカフェ「境内茶屋なんしゅう」のおすすめメニューをご紹介します。観光客に大人気のドリンクメニューは「せごラテ」（Sego-late）、「西郷どん」「桜島」「敬天愛人」の他、「愛犬つん」と「つんの足跡」の5種類のラテアートが選べる人気のドリンクです。カフェラテ、抹茶ラテ、キャラメルラテの3種類のドリンクから選べます。

「境内カフェなんしゅう」の人気メニュー「せごどんラテ」のお値段は、カフェラテが400円、抹茶ラテが450円、キャラメルラテも450円となっています。テイクアウトの場合は、写真のように鹿児島方言でお疲れ様を意味する「おやっとさぁ」の一言が添えられたほっこりするカップに入ってサーブされるようです。他にも神社（ジンジャー）ティ350円等が人気です。

また、夏本番の現在は、西郷さんの生誕地である加治屋町の「大宮製菓」が作った「塩せん」を使った塩味のきいたソフトクリーム「しおせんソフト」も大人気。しおせんソフトは、プレーン味と抹茶味の2つのフレーバーがあり、お値段は1つ350円です。西郷さんの焼き印が押された「せごドラ」（220円）や干菓子の「あじ福」（200円）もおすすめです。

お守り人形やかわいいラテアートが大人気のカフェ「境内茶屋なんしゅう」。南洲神社にゆかりの深い西郷隆盛をデザインしたオリジナルTシャツも人気です。鹿児島在住のミュージシャン「わかまつごう」さんが作った写真のオリジナルTシャツは、お値段3500円。南洲神社境内のカフェ「境内茶屋なんしゅう」でしか購入できない限定アイテムなのだそうです！

幕末の偉人「西郷隆盛」と西軍志士たちが眠る「南洲神社」をご紹介致しました。NHKの大河ドラマ「西郷どん」もいよいよ倒幕に向けて時代が動き始めています。鹿児島県には、西郷隆盛を育んだ美味しい黒豚料理や温泉もたくさんあります。この夏は、鹿児島の南洲神社で話題のお守りや御朱印をゲットして、西郷さんのご利益にあやかりましょう！