横須賀（YOKOSUKA）軍港めぐりが人気！休日は予約が必要？

神奈川県横須賀市と言えば日本でも有数の港町として有名です。横須賀市は観光地としても非常に人気が高く、国内外からの観光客で賑わいを見せています。今回はそんな横須賀市でも今とくに人気になってきている「横須賀軍港めぐり」の魅力や予約の仕方、軍港めぐりにかかる料金、便利なアクセス方法までたっぷりとご紹介していきます。

「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」と言えば誰もが一度は耳にしたことがあるダウンタウン・ブギウギ・バンドさんを代表する名曲ですが、そのタイトルにもありますように横須賀市といえば港町といったイメージが大変強いところです。神奈川県に所在する横須賀市は三浦半島に位置しており西から東まで太平洋に囲まれたまさに港町です。

横須賀市は江戸時代から江戸への海洋の入り口として栄えた正真正銘の港町だったのですが、歴史の表舞台にその名が知れ渡るのはなんと言っても幕末期の「黒船」来航です。アメリカのペリー提督率いる東インド艦隊が横須賀市に位置する浦賀沖に突如して現れたのです。この日本を揺るがした大事件の主役となったのが今回ご紹介する横須賀市なのです。

アメリカのペリー提督率いる「黒船」の出現により一躍有名となった横須賀市は幕末から明治時代にかけて飛躍的な発展を遂げます。明治以降、横浜市と並んで近代化に率先的に取り組んだ横須賀市は名実ともに日本を代表する港町へとなりました。横須賀市が軍港めぐりの町として知られているのもこうした歴史的背景に裏打ちされているからです。

江戸幕府が開国したことによりアメリカを中心に海外の文化が日本になだれ込んできます。その海外文化流入の入り口の一つとなったのが横須賀市です。そうした中で今回ご紹介します横須賀軍港めぐりの拠点の一つとなる「横須賀製鉄所」が建設されます。他にも昭和期には大日本帝国海軍の拠点が築かれるなど、横須賀市は港町から海軍の拠点として栄えていきます。

横須賀はアクセスもしやすく交通機関も発達しています。後述しますがJRや京急線などの鉄道もあり、また自動車専用道路もあります。横浜からのアクセスも便利で、近代化以降の発展も続けている中核都市です。また商業施設や娯楽施設も豊富にあり、旅行客を飽きさすことなく楽しませてくれます。今回ご紹介する横須賀軍港めぐりはそんな街にあります。

横須賀はアメリカ海軍が滞在していることもあって娯楽施設などが発展されました。またグルメスポットも豊富にあります。それになんといっても三浦半島の海岸は夕焼けや朝焼けの美しさを伝えてくれます。街全体が色々な表情を持っているため横須賀は観光スポットとしての魅力も廃れることなく明治から現在になっても多くの人に愛されているのです。

さぁそれではいよいよ横須賀軍港めぐりの魅力についてせまっていきたいと思います。横須賀軍港めぐりの魅力はなんといってもレプリカや展示用のものではない現在も現役で活躍している本物の軍艦が間近で見ることができるこです。普段なかなか見る機会がない軍艦がお客さんに迫るほどの大迫力で見学できるとあって、横須賀軍港めぐりは人気なのです。

では、なぜ横須賀では軍港めぐりをすることができるのか軍港めぐりというのは文字通り軍港をめぐらなければ意味がありません。ということは横須賀には軍港をめぐることができるほど複数の軍港に関わる施設が存在しているということなんです。先ほどもご説明しましたように横須賀には開国以来、横須賀製鉄所を中心に海軍の施設がたくさん整備されてきました。

さて、そんな歴史ある横須賀市の軍港めぐりですが現在はというと、先ほどもご紹介した横須賀製鉄所は横須賀造船所、そして横須賀海軍工廠を経て終戦後、アメリカ海軍に接収され在日アメリカ海軍の施設として利用されることになりました。現在でもアメリカ海軍の海軍施設として多くのアメリカ兵ならびにアメリカの艦船が駐屯しています。

アメリカ海軍施設にはアメリカ軍の施設だけではなく、駐屯しているアメリカ兵のための娯楽施設なども整備されています。また施設内には大型艦のドックもありアメリカからやってきた大型艦船を収容し整備されています。日本には沖縄を始めいくつかのアメリカ軍の駐屯基地がありますが、ここ横須賀もアメリカ軍の駐屯基地としていまなお活躍しているのです。

横須賀軍港めぐりは何もアメリカ海軍の艦船を観るためのものだけではありません。横須賀軍港めぐりの人気はアメリカ海軍の施設のはもちろんのことですが、日本の海上自衛隊の施設を間近で観覧できるのも人気の秘密なんです。軍港めぐりの周遊ルートにはアメリカ海軍施設、同じくアメリカ海軍が主に補給で利用している吾妻倉庫地区の他に海上自衛隊の司令部も存在するのです。

横須賀軍港めぐりが人気なのはこうした、アメリカ軍の施設と海上自衛隊の施設を一緒にめぐることができるからなのです。それぞれの施設を陸上から見学することはあってもクルーズで海上から見学できるというのは横須賀軍港めぐりならではで、しかもガイドさんも付いてくれます。普段では味わうことのできない貴重な体験ができます。

ここで横須賀軍港めぐりに来られた方にはぜひ食べていただきたい人気グルメをご紹介します。横須賀の人気グルメの定番といえばズバリ「カレー」です。「カレーなんて日本中にある」とお思いの方、横須賀は別名「カレーの町よこすか」と呼ばれるほどカレーが人気の街なのです。街にはいたるところにカレー屋さんが軒を連ねています。横須賀に来たらカレーはぜひ食べていただきたいです。

カレーといえば子どもから大人まで人気で料金もリーズナブルな国民食といっても過言ではないほどの定番メニューです。海軍を始め航海をする人たちには昔から金曜日にカレーを食べる習慣がありました。保存が効くということもありますが、曜日を忘れないためという説もあります。ずっと同じ船の中で生活をする航海者にとって「カレーは金曜日」という目印にもなったのです。

そして横須賀軍港めぐりの最大の魅力はやはりなんといっても大迫力の海上自衛隊の艦船やアメリカ海軍の軍艦が間近で見られることに尽きます。この距離でしかも自衛隊とアメリカ海軍の艦船がみられるのはこの横須賀軍港めぐりだけです。今まで艦船に興味がなかった人でもその迫力には驚くこと間違いありません。ご家族とでも友人とでも楽しめるスポットです。

さらに横須賀軍港めぐりには心強いパートナーが付いてくれます。それが横須賀軍港めぐりのガイドのみなさんです。クルーズで周遊する横須賀軍港めぐりにはめぐる軍港施設や停泊している艦船をわかりやすく紹介してくれるガイドさんが乗船してくれます。ガイドさんそれぞれに個性があり、どの方のガイドも魅力的で分かりやすく横須賀軍港めぐりを楽しませてくれます。

さてそんな魅力がギュッと詰まった横須賀軍港めぐりですが気になる料金は一体いくらくらいになっているのか説明していきます。横須賀軍港めぐりは先ほどもご紹介したようにクルーズ船での遊覧観光となります。横須賀軍港めぐりの料金は出発時刻などに関係なく年齢によって一律で設定されています。また嬉しい料金の割引についてですが、団体でお越しのお客さんについては団体料金割引が適用されます。

それでは気になる料金ですが、大人1名あたり1400円の料金となっています。大人料金は中学生以上からかかる料金です。小学生の料金は大人料金の半額の700円となっており、さらに小学生以下のお客さんは料金無料となっています。家族連れで軍港めぐりに行っても半額以下の料金ですむので非常にリーズナブルな点も横須賀軍港めぐりの人気の一つです。

団体で行くとさらに安くなる団体割引もあります。団体料金を適用した場合大人は1人あたり1260円となります。すなわち10％割引です。小学生も同様で通常だと700円かかる料金が630円となります。小学生以下の無料は変りません。また他にも「障害者手帳」や「療育手帳」「被爆者健康手帳」などをお持ちの方はご本人と介護者の方1名分の料金が小学生料金の半額で利用できます。

先ほどもお伝えしたように横須賀軍港めぐりはクルーズに乗って遊覧する観光スポットです。ですので体験する際は必ず乗船時間を知っておかなくてはなりません。ここからは横須賀軍港めぐりの乗船時間についてご説明していきます。まず、横須賀軍港めぐりは「シーフレンド7」という遊覧型のクルーズに乗って周遊します。「シーフレンド7」は一日5便運行しています。
 

「シーフレンド7」は定期整備の時期以外は年中無休の運行となっています。一回の周遊はおよそ45分間でその間ただ見学するだけでなく専門知識を持ったガイドさんがしっかりと説明してくれます。気になる乗船時間ですが一日の運航時刻のうち一時間に一本という運行なので初めての方にもわかりやすく乗船することができるシステムになっています。

「シーフレンド7」の乗船時間ですが11：00に出航の回から始まり、12：00便、13：00便、14：00、便15：00便となっています。不定期ではありますが繁忙期などには10：00便と16：00便が増便されることもあります。これらの情報についてはホームページにアクセスするとわかるようになっています。また空き状況も調べられるので便利です。

横須賀軍港めぐりを体験したい方には、あらかじめ予約をしておかれることをおすすめします。「せっかく横須賀まで来たのに予約がいっぱいで結局乗船できなかった」なんてことがないようにするためにもとくに遠方から横須賀軍港めぐりに来られる場合は予約は必須事項といっても過言ではありません。ここからは分かりやすい予約の取り方をご紹介してきます。

さて横須賀軍港めぐりの予約の方法ですがネットでの予約が断然便利です。横須賀軍港めぐりではWEB上に横須賀軍港めぐりのホームページがあり、そこから専用の予約サイトにアクセスすることができます。予約サイトにアクセスできればインターネットで簡単に乗船予約することができます。予約の空き状況も簡単に調べることができるのでネット予約は大変便利です。

横須賀軍港めぐりには先ほどご紹介したネット予約の他にも、電話での予約の受付もしています。こちらは直接横須賀軍港めぐりのある汐入ターミナルへ電話をかけて予約を取るというものです。ネットでの予約が苦手な方などにはこの電話での予約もおすすめです。ただ込み合っている時間帯は電話がつながりにくくなっているかもしれませんので基本的にはネットをおすすめします。

またネット予約や電話予約の他にも当日券の販売もあります。こちらは汐入ターミナルで直接購入するというものです。当日券は朝10時から全便一斉販売となります。当日券は全部で100枚ほど販売されます。ただし、予約状況やその日の天候などにより当日券の販売は流動的です。ですので時間的な余裕をもって汐入ターミナルへ向かうかしっかりと予約をしてから行くことをおすすめします。

続いてご紹介するのは横須賀軍港めぐりまでのアクセス方法です。さすが横須賀は観光都市としての知名度も高いためかアクセス方法は多種に及びます。たくさんのアクセス方法の中から、人の数や予算、アクセスまでの時間などでご自身にぴったりのアクセス方法があると思います。便利なおすすめアクセスについてご紹介していきます。

横須賀軍港めぐりへのアクセスは簡単に分けますと2つの方法があります。1つ目は鉄道で訪れる方法、もう1つは車でアクセスする方法です。どちらがいいとは一概に言えませんが、横須賀軍港めぐりはどちらのアクセスでも混乱することなくたどり着くことができるはずです。ご利用人数や、旅の目的などに応じて鉄道か車どちらのアクセス方法を用いるか検討してみることがいいでしょう。

まず定番のアクセス方法が電車を使ったアクセスです。電車を使ってアクセスする場合には2つの主要な路線を覚えておくことがおすすめです。1つは京急線でもう一つはJR横須賀線です。この2路線のどちらを使っても横須賀軍港めぐりへアクセスすることができます。どちらの駅を使う際にもまずは三浦半島の入り口となる横浜駅からスタートします。

横浜駅は特に地方や遠方から来られる際には横須賀市がある三浦半島への入り口となる駅なので利用されることをおすすめします。それでは京急線を利用したアクセス方法からご説明していきます。横浜駅に到着したら京急線乗り場に向かいます。京急線乗り場に着いたら1番ホーム「上大岡・三浦海岸」方面のホームに降りてください。反対側ホームは東京の「品川・羽田」方面なので迷うことはありません。

京急線「上大岡・三浦海岸方面」のホームに到着したら快特に乗車してください。そこから「金沢八景駅」で普通に乗り換えます。「金沢八景駅」で普通に乗り換えたら目的地となる「京急汐入駅」まで到着します。スタートした「横浜駅」から計算すると移動にかかる時間はおよそ30分程度です。「汐入駅」から横須賀軍港めぐりの拠点となる汐入ターミナルまでは徒歩5分程度で到着します。

「横浜駅」から電車を使ったアクセスをもう一つご紹介します。それは京急線に乗り換えるのではなくそのままJRを使ってアクセスする方法です。「横浜駅」にある「JR横須賀線」を目指します。「JR横須賀線」は文字通り横須賀へとアクセスするための路線です。この「JR横須賀線」を利用すれば「京急線」と同じように横須賀軍港めぐりへとたどり着くことが出来ます。

「JR横須賀線」からの行き方は「横浜駅」から「久里浜方面」へと乗ります。反対側は「東京方面」ですので、まず間違えることは少ないと思います。「久里浜方面行」へと乗車すると「逗子駅」で停車する電車と直通で「横須賀駅」まで行く電車とがあります。たとえ「逗子駅」で停車した場合は後続の電車に乗り換えれば問題ありません。

次は車でのアクセス方法についてご紹介します。車で横須賀軍港めぐりを目指す場合にも三浦半島の入り口でもある横浜を起点にご紹介していきます。地方からこられるお客さんもまずは横浜を目指されることをおすすめします。横浜からですと有料道路などを利用して目標である横須賀までそれほど迷うことなくたどり着くことができます。
 

横浜まで到着したら利用する有料道路は「横浜横須賀道路」です。有料道路ですので、自動車専用となっているのでこの道路を使うと迷うことなく横須賀までたどり着くことができます。横須賀に入ったら横須賀インターチェンジで「本町山中有料道路」を道路へと乗り換えます。国道16号線沿いを進んでいくと目的地となる汐入ターミナルへ到着できます。

車でお越しの際に気になるのは駐車場ですが、横須賀軍港めぐりの拠点となる汐入ターミナルの隣接施設となるショッパーズプラザ横須賀に1000台は収容可能な駐車場がありますのでこちらに駐車してください。また大型バスでお越しの団体の方は後述しますが、ヴェルニー公園の駐車場に大型バスが駐車できる駐車場がありますのでこちらをおすすめします。

日本の近代化に尽力したフランス人技術者のレオンス・ヴェルニーの名前を冠したのがこのヴェルニー公園です。横須賀軍港めぐりの拠点汐入ターミナルの近隣施設として人気を博しています。園内はフランス式の庭園となっていて遊歩道も整備されバラ園やガス灯が彩る園内は雰囲気が良く軍港めぐりの時間を待っている間などに訪れるのにぴったりなスポットです。

ヴェルニー公園の魅力は他にもあります。ヴェルニー公園はただの美しい公園というわけでなく、横須賀軍港めぐりと深いつながりがあるのです。ヴェルニー公園には旧海軍の関係者の慰霊碑や逸見波止場衛門跡など歴史や平和を考えることができます。またレオンス・ヴェルニーの功績を知ることができるヴェルニー記念館もヴェルニー公園で人気の施設です。

横須賀中央駅の近くにある「横須賀自然・人文博物館」は横須賀軍港めぐりにセットで周るのにおすすめの人気スポットです。アメリカとの歴史的な関りや海軍施設の整備されてきた背景などがよくわかる施設です。横須賀中央駅の傍とあってアクセスも便利、予約も不要で料金はなんと無料となっています。そうした魅力も人気の秘密です。

横須賀軍港めぐりとあわせて行きたいスポットの1つが猿島です。猿島は無人島で横須賀軍港めぐりと同じように汐入ターミナルからクルーズがでています。猿島ではかつての要塞施設だった頃の史跡を見学したり、BBQやキャンプなどを楽しむことができます。特に夏場のシーズンなどは大変な人気で横須賀軍港めぐりと並ぶおすすめの観光スポットです。

いかがでしたか。今回は今人気の横須賀軍港めぐりについてその魅力や料金、予約の方法にアクセスまで幅広くお届けしました。しかしなんといっても一度は実際に体験していただきたい観光スポットです。アメリカと日本の歴史的な深いつながりや、ダイナミックな軍艦の数々を間近に見られるなど日常ではできない壮大な体験があなたをお待ちしています。